2021/09/15 - 2021/09/15
46位(同エリア1106件中)
かっちんさん
知床半島のウトロから網走まで海岸線を通る路線バスや鉄道に乗ると、紺碧のオホーツク海と知床の山々の景色を楽しむことができます。
ウトロから斜里までは、知床連山から海に迫る断崖絶壁を国道334号が海岸線を通り、まわりに青い海や滝・奇岩・柱状節理の地形が見られます。
半島の付け根の斜里に近づくと平野が開け、ジャガイモ・豆・小麦・てんさい等の畑作地帯が現れます。
斜里と網走を結ぶ「JR釧網本線(せんもうほんせん)」、全通(網走~釧路)」してから今年で90周年を迎えます。
海岸線を走る列車からは、荒波の押し寄せるオホーツク海、原生花園、湯沸湖、斜里岳、知床の山々を眺められます。
他の乗客に迷惑がかからないように車両の一番後ろに乗り、窓を開けると海の匂いを感じることができ、ローカル線の醍醐味を味わえます。
今日はウトロの温泉宿「ホテル知床」から路線バスに乗り、海岸線の国道を走り斜里へ向かいます。
斜里からは釧網本線の快速「しれとこ摩周」に乗り、窓を開けて風景を楽しみます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・斜里町観光協会「オロンコ岩」
・知床博物館「オシュンクシュン粗粒玄武岩柱状節理」
・丸山製作所「ブームスプレーヤ」
・JA斜里町「知床ばれいしょ」
・清里町「斜里岳」
・川人洋志の建築のページ「知床斜里駅複合駅舎」
・東急・JR北海道資料「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」2021年運行の旅行プランが決定~世界に誇る旅舞台「さあ、煌めく旅にでかけよう」~
・鉄道チャンネル「JR東日本の電源車「マニ50 2186」が東急電鉄へ 2020年には北海道で「THE ROYAL EXPRESS」が走る!」
・JR北海道資料「冬のひがし北海道周遊紀行」、平成28年12月21日:流氷物語号
・キハ屋さんの部屋「キハ54研究室」
・HIROのフォトアルバム「知床連山と流氷」:知床連山の名前
・北海道森林管理局「止別海岸防災林」
・小清水町観光協会「湯沸湖で憩う」
・北海道STYLE「原生花園駅」
・交通安全を語る仏さま、道端の仏さま「清里町・小清水町」
・地質百選「網走市の帽子岩とポンモイ柱状節理」
・かっちん旅行記
『道東の釧網本線の車窓を楽しむ鉄道旅~お勧めしたい四季の見どころ~(北海道)』2021年3月14日
・ウィキペディア「海別岳」「知床斜里駅」「止別駅」「浜小清水駅」「釧網本線」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
観光船の発着する「ウトロ港」(バス車窓)
「ホテル知床前」9:33発の女満別空港行きの路線バスに乗り、途中の斜里バスターミナルへ向かいます。
ウトロ港では、三角岩が立ち、知床の観光船が停泊しています。 -
柱状節理になっている「オロンコ岩」(ウトロ港)
「オロンコ岩」は高さ60mもある巨岩で、石段を登って行くと頂上は平らです。
頂上には意外にもお花畑かあり、知床連山の眺望が素晴らしいところです。
2015年8月26日に訪れていますので旅行記を紹介します。
『お花畑がある知床オロンコ岩(北海道)』
https://4travel.jp/travelogue/11051953 -
奇岩「ゴジラ岩」(ウトロ港)
ちょっと待って、漁船を襲撃しないで・・・ -
イチオシ
「ハリネズミがいる・・・」(ウトロ~オシンコシンの滝)
正式には「カメ岩」です。
バスはオホーツク海沿いを軽快に走ります。 -
「オシンコシン岬」(ウトロ~オシンコシンの滝)
左側のトンネルを抜けると「オシンコシンの滝」。 -
「俵石」(オシンコシン岬東側の先端)
第三紀中新世の頁岩層(けつがんそう)に粗粒玄武岩の岩脈が貫入するという地下でのマグマ活動に加え、オホーツク海の激しい風化作用によって岩石が浸食され生まれた美しい縞模様が特徴です。 -
秋の風物詩「サケやマスの海釣り」(遠根別橋付近)
遠音別川(おんねべつがわ)に遡上する「カラフトマス」を河口手前の海岸で釣っています。
川は禁漁なので。 -
波しぶきが美しい「オホーツク海」(遠根別橋付近)
-
「雲の遠足」(遠根別橋付近)
網走方面へ遊びに行くようです。 -
やがて広大な「斜里平野」(車窓)
バスは「斜里平野」に入ります。
遠くにそびえる「海別岳(うなべつだけ)」は知床半島の付け根に位置し、標高1419.3m。 -
「ブームスプレーヤ」(斜里平野)
豆畑でしょうか、消毒作業中。
ブームと呼ばれる腕を持ち、ノズルから消毒液を噴霧しています。 -
「知床ばれいしょ」(斜里平野)
収穫時期は9/中~11/中。
斜里では「食用馬鈴薯」よりも、でんぷんの原料になる「澱原(でんげん)馬鈴薯」の作付けが多いです。 -
収穫した「ばれいしょ」(斜里平野)
-
美しい姿の「斜里岳」(斜里平野)
「斜里岳」は、知床連山と阿寒の山々の中間にそびえ、日本百名山のひとつ。
標高は1,547m。 -
「斜里バスターミナル」に到着
バスを降り、鉄道に乗り継ぎます。 -
段ボールの斜里バス(バスターミナル)
荷物を入れればバスが動き出し宅配してくれるかも?
本社窓口で1箱350円で販売しています。
「ご自由にお持ち下さい」はマスク入れ。 -
青空に映える「オジロワシ青銅像」(知床斜里駅前)
-
雄大な「斜里岳」(知床斜里駅前)
-
お洒落な「知床斜里駅の駅舎」
知床は平成17年(2005)に「世界自然遺産」に登録されました。
それに伴い「知床斜里駅」は、平成19年(2007)に駅と観光センターの「複合駅舎」に改築。
新しい駅舎は北海道科学大学教授「川人洋志」氏の建築で、知床の原生林を良好に維持するために間伐で得られた「から松」の集成材を用いて構成されています。
集成材という積層された材料を、リズミカルな開口を形成させながら、さらに積層させ、あたかも森の木漏れ陽を想起させるような空間を築いています。 -
北海道クルーズトレイン「THE ROYAL EXPRESS」(駅のポスター)
JR北海道と東急は、北海道胆振東部地震の影響を受けた北海道を応援するため、観光振興と地域活性化を目的として、2019年2月に観光列車の走行プロジェクトを両社、JR東、JR貨物の4社連携で立ち上げました。
観光列車「THE ROYAL EXPRESS」(伊豆急2100系)を使用し、東急とJR北海道が「THE ROYAL EXPRESS~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」を運行します。
2021年は8/13~9/27までの期間、定員30名で計7回運行。
札幌を出発し、帯広・十勝、釧路・知床、オホーツク・北見、旭川・美瑛・富良野の4エリアを巡ります。
各エリアの大自然、歴史や文化、そして大地の恵みである食、車窓からの世界に誇る絶景など、北海道の魅力を満喫できます。 -
「THE ROYAL EXPRESS」の編成(駅のポスター)
非電化区間を走るので、先頭の橙色のディーゼル機関車はDE-10形。北海道の力強く明るく元気な太陽の色・収穫の色「橙」を表しています。
列車内のサービス用電力は白色の電源車を連結しています。電源車「マニ50 2186」はJR東から東急に譲渡されたもの。
ロイヤルブルーの「THE ROYAL EXPRESS」は、伊豆急行(東急グループ)の2100系「アルファリゾート21」を「美しく煌めく旅」をコンセプトに水戸岡鋭治氏がデザインし改造しています。
北海道の自然豊かな緑の中を走る橙、白、ロイヤルブル―が融合し、旅を楽しく美しく演出します。 -
偶然出会う「北海道クルーズトレイン」(4日後の2021年9月19日撮影)
今回の旅行中に石北本線北見駅で偶然「北海道クルーズトレイン」で出会うことができました。
11:00に北見駅を出発し、遠軽へ向かいます。 -
釧路行きの快速「しれとこ摩周号」(知床斜里駅)
網走行きを待っていると、反対方向の釧路行きが先に到着。
ステンレス製軽量車体のキハ54です。 -
しばらくして網走行きの快速「しれとこ摩周号」到着(知床斜里駅)
冬に運転している「流氷物語号」の車両です。
流氷をイメージした「白」とオホーツク「ブルー」のデザイン。 -
側面は「クリオネが泳ぐ」デザイン(網走行き)
流氷の水面下に棲む天使のような「クリオネ」。 -
上り下りの「しれとこ摩周号」が並びます(知床斜里駅)
-
座席のデザイン(しれとこ摩周号車内)
道東のエトピリカ、白鳥、ミミズク、白樺、納沙布岬灯台等が描かれています。 -
オホーツク海(網走行き車窓)
知床斜里駅を出発すると、海岸線を走ります。
オホーツク海を囲む知床連山は、左から硫黄岳、羅臼岳、少しおいて知西別岳、遠音別岳。
一番左側の知床岳は雲にかかっています。 -
イチオシ
どこまでも続く道東のローカル線(知床斜里~止別)
線路の先にそびえるのは知床連山南側に位置する海別岳。
車両後ろの窓から眺めています。 -
オホーツク海を進む漁船(知床斜里~止別)
-
「止別駅」に停車
知床斜里の次の駅は「止別(やむべつ)駅」。
現在は無人駅となり、駅事務室跡を「ラーメン喫茶・えきばしゃ」に活用しています。 -
海岸に続く「防風垣」(止別~浜小清水)
「防風垣」は塩分を含む強い潮風から植栽木を保護するとともに、砂の移動を防ぎ垣内の緑化を促します。 -
イチオシ
丸太を使った駅名標と電柱の「浜小清水駅」
昭和27年(1952)に「古樋(ふるとい)駅」から「浜小清水駅」に改称。
現在は道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水」の建物内に待合室があります。
昭和40年代後半に、SL-C58が混合列車(客車+貨車)を牽引し、浜小清水駅から発車したことを思い出します。
当時は混合列車が当たり前でした。 -
渡り鳥の飛来する「濤沸湖」(車窓)
周囲約27.3kmの「濤沸湖(とうふつこ)」は、渡り鳥の飛来地として国際的に重要な湿地として、2005年にラムサール条約に登録されました。
遠くに見えるのは標高1,000mの藻琴山。 -
「原生花園駅」に停車
濤沸湖脇の砂丘地帯にある原生花園駅。
5月~10月に開設される臨時駅です。 -
秋の「小清水原生花園」(車窓)
駅のまわりは海岸沿いの砂丘地帯が自然の花畑になった「小清水原生花園」。
9/中旬には花がほとんどありません。 -
夏は花の宝庫(2015年6月25日に小清水原生花園訪問)
オレンジ色のエゾスカシユリ、レモンイエローのエゾキスゲ、赤いハマナスなどが咲き誇ります。
旅行記にしているのでご覧ください。
『美しい彩りの小清水原生花園とオホーツクを走る釧網本線(北海道)』
https://4travel.jp/travelogue/11027534 -
原野の中を通る釧網本線(原生花園~北浜)
線路脇に鉄道の電柱(通信線)が続いています。
なぜか「北浜地蔵尊」が列車を見守っているようです。 -
イチオシ
釣り竿の並ぶオホーツクの海(北浜)
サケの海釣り最盛期です。
知床の山々は左から知西別岳、遠音別岳。 -
荒々しいオホーツク海(北浜)
-
目の前はオホーツク海(北浜駅)
北浜駅は「オホーツク海に一番近い駅・海岸まで20メートル」として観光客の人気を集めています。 -
赤い実のハマナス(北浜駅)
-
イチオシ
「紺碧のオホーツク海」(北浜~藻琴)
窓額縁の絵は釧網本線車内から眺める「紺碧のオホーツク海」。 -
知床の山々(鱒浦~桂台)
左から羅臼岳、少しおいて知西別岳、遠音別岳、右に海別岳。 -
「ポンモイ柱状節理」(鱒浦~桂台)
網走港南海岸にある「ポンモイ柱状節理」。
安山岩岩脈の露頭で、かつてマグマ活動があったことを示しています。 -
網走駅に到着
「流氷物語号」車両の反対側面は「流氷」が描かれています。 -
釧網本線全通90周年(網走駅)
網走~北浜間が大正13年(1924)、釧路~標茶間が昭和2年、両側から徐々に延伸し、全通したのは昭和6年(1931)網走駅~東釧路駅間166.3kmになりました。
今年2021年に90周年を迎えます。
この後、卯原内のサンゴ草を訪れます。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- ねもさん 2021/12/24 18:56:58
- お久しぶりです
- かっちんさん
故郷の名山、斜里岳や羅臼岳を取り上げていただきありがとうございます。私は海別岳も含めて、勝手に知床三山と呼んでいます。
多くの人は海別岳を無視しますが、かっちんさんはちゃんと。うれしいです。
大昔に一度ずつですが、羅臼岳と斜里岳は登りました。どちらも忘れがたい山旅です。
そのうちに海別岳もと思ってますが、一般登山道はないようで、実現可能性は(><)
- かっちんさん からの返信 2021/12/25 11:05:22
- RE: お久しぶりです
- ねもさん
こんにちは。
ねもさんの故郷は知床の山々が迫り、景色のいいところですね。
山旅の思い出は貴重な財産だと思います。
かっちん
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