2021/09/16 - 2021/09/18
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worldhusiastさん
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2021年に「奄美大島、徳之島、沖縄北部及び西表島」が世界遺産に登録されました。
4つの島のうち、どれか1つでもいいから世界遺産に登録されたエリア(マニア用語で「核心地域」)を散策したい!
検討の結果、最もアクセスしやすそうな西表島に行くことにしました。
集落や道路のあるエリアを除くほぼすべてが登録範囲です。
ちなみに徳之島が一番難易度高そうです。
中でも仲間川は全流域が世界遺産エリアにあるため、仲間川マングローブクルーズに乗ってしまえば最も手軽。
仲間川は島の南側にあり、石垣から着く大原港からクルーズ船が出ていて、観光動線も非常によく石垣島からの日帰りでもOKです。
石垣便も上原に比べ欠航しにくいのもいいところです。
島の北側では、浦内川ジャングルクルーズもあります。
マリュドゥの滝やカンビレーの滝を目指せば世界遺産エリアを堪能できます。
遊覧のみの場合でも一応世界遺産エリアに入りますが、軍艦岩(船の終点)の周辺のみです。
ちょっとしたハイキングを楽しめるので、アクティブ派ならこっちが絶対おすすめ。
石垣から朝一の便で上原港に行き、そこからレンタカーなどで移動すれば一応来られますが、上原便は欠航リスクが高いため宿泊の方が無難です。
訪問時はどちらも予約不要。
迷ったので両方参加してみました。
ちなみに冒頭の写真は浦内川展望台。世界遺産エリアではありません・・・。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
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まずは浦内川ジャングルクルーズ。
世界遺産登録エリア内のカンビレーの滝を目指します。
早朝は晴れていたんですが、突如スコールのような雨になりしばし宿で待機。
小康状態になったのを見計らって遊覧船乗り場にやってきました。 -
船の時間に合わせて各自勝手に散策して戻って来てねというスタイル。
一人参加でもまったく問題ありません。
当時は緊急事態宣言解除寸前ということで、朝イチの便は10時発。
写真だと小さいですが、10時出発だと13時の船で戻ってこられるため、ちょっと慌しいですが2時間ちょっとで滝まで行ってこられます。
子ども連れでカンビレーの滝まで行くんだと3時間あけた方が無難と思われます。 -
朝の雨でぬかるんでいるからと、長靴の貸出をすすめてくれました。
-
雨が降ったりやんだりしていたので、レインコートも買ってみました。
かばんやカメラの上から着ていたのですが、雨が上がっていても木から滴が垂れてくるため、結果買って大正解でした。 -
さっきまでの雨が嘘のように晴れています。
いざ出航!
浦内川ジャングルクルーズ
往復 2,200円 -
クルーズの最中、いくつか見所で船頭さんが解説してくれます。
説明は標準語に近いイントネーションで聞きやすく、語り掛けるような口調でわかりやすかったです。
船を少し遅くしてくれるので写真撮るのも問題ありませんが、混んでいると左右に動くのは難しいのかも。 -
出航地点の周辺はマングローブ生息エリア。
マングローブというのはこれ系の植物の総称だという解説。
こちらはタコ足の根っこが特徴のヤエヤマヒルギ。
タコ足マングローブは日本ではヤエヤマヒルギしか生息していないんだとか。 -
これはメヒルギ。
-
これまた別の種類のマングローブ。
サキシマスオウノキと思われます。
板根(ばんこん)という板状の根っこをつくっています。
板根はさまざまなことに使ったそうですが、いのししを解体するまな板にも使ったというからいろいろとすごい話です。
でも正直、板根は「古見のサキシマスオウノキ群落」などで見た方がいいかも。 -
この根っこは膝を折り曲げたような形なので、膝根(しっこん)というおしゃれな名前がついています。
膝根がつくられるのは日本ではオヒルギだけだそうです。
根っこが出てきているのは呼吸をするためだとか。
このようにクルーズするだけでもいろんな種類が見られます。
エリアによって群生しているようなイメージ。 -
徐々に上流に来ると、マングローブは見えなくなります。
こちらは古代から生えているシダだといいます。
そういわれるとそう見えてくる不思議。
この後、かつてこんな山深いところに集落があったという話を聞きました。
「稲葉」という集落で、子供もおり、6kmもの道を歩いて学校に通っていたといいます。
1968年の台風の影響で、最後まで残っていた一家が翌年引き払い廃村となったそうです。
沖縄返還前の話ですが、結構衝撃・・・。 -
10:31
出航して30分、軍艦岩に到着。
船はここまでで、ここから先は遊歩道を歩いてカンピレーの滝を目指します。
早速雨が降っていて、レインコートが役立ちます。
ちなみにすでにここは世界遺産範囲内になります。 -
遊歩道は最初舗装されているのですが。。
-
すぐに舗装はなくなります。
足をくじかないようにするため長靴のサイズ感は重要と思われます。
道がほぼ平坦なのはありがたいポイントです。 -
10:46
道のすぐ脇に立派な木があったりして退屈しません。 -
風景はまさにジャングルです。
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10:56
30分ほど歩くとギンコゥカーラの滝が見えてきます。
軍艦岩から5つ目の五ノ沢にある小さな滝です。 -
11:02
ギンコゥカーラの滝からすぐ、展望台に立ち寄ります。 -
ここからは少し遠いですが、マリユドゥの滝を見ることができます。
日本の滝100選の1つで、2段の滝になっています。 -
遊歩道沿いだと何気にここからしか全体を見られません。
ちなみにこの写真は35mmフィルム換算で210mmくらいです。
スマホではさすがに厳しいものと思います。 -
11:21
歩いて15分ほどでマリユドゥの滝までやってきました。
一応川の近くに降りられる展望デッキがあったようですが、壊れていて近づけません。
船頭さんよりここは危ないので近づくなとお達しがありました。 -
この後は急に足場が悪くなります。
遊歩道を水が横切って流れていたり、このように微妙な幅の川をまたいだりして進みます。
小さなお子さんはもちろん、履きなれていない長靴も要注意です。 -
11:32
カンビレーの滝に到着しました!
「神々の座る場所」という意味だそうで、川岸が広くなっています。 -
滝といっても、坂を水が下っていくような感じ。
穏やかな滝です。 -
ここからさらに上流に向かう場合はガイドが必要です。
-
船の時間もあるし、あまりゆっくりする時間もなく遊歩道を戻りました。
大変だったのは船で戻った後。
長靴を脱いだら、デニムの裾にまで広がる血の海・・・
中にヒルがいて思いっきりくわれていました。
ともかく傷口のまわりから指で血を抜き、ヒルの分泌液を出します。
ヒルは血が止まらないので止血が大変ですが、今回は足首だったので応急処置としてウェットティッシュを伸ばして二重に巻きつけたところ、長靴を脱いでから2時間くらいで止血できました。
ふぅ。 -
次は仲間川マングローブクルーズ。
訪問時は土曜にもかかわらず、9:30発の1便しか運航しないということでした。
仲間川マングローブクルーズ
1,800円(やまねこレンタカー利用10%OFF適用) -
船はこちら。
先に船を案内されたのですが、突如人がどかどか乗って来て満席に!
8:30石垣発の船を利用したツアー客が大量に押し寄せたのでした。 -
先に乗込んでいたツアー以外の客は別の船に乗換えて、後発便という扱いになりました。
-
10分ちょっと遅れて出航。
出てすぐに、遠くに島影が3つ見えました。
黒島と新城(あらぐすく)島(上地島と下地島)です。
上地島と下地島の2つをあわせて新城島といい、上地島はツアーのみ訪問可、下地島は私有地のため訪問不可だそうです。
船頭さんの開設によると、元は新城島の住人が農業をしに西表島に来ていたといいます。
今では逆に西表島から新城島に電気や水を海底経由で送っているというので、完全に逆転している感じ。 -
すぐに仲間橋が見えてきます。
ここより奥が川、手前が海という扱いだそうです。
仲間橋をくぐると世界遺産エリアに入ります。 -
仲間川の河口付近は川幅が非常に広いです。
-
川岸にはマングローブがみっちりと生息しています。
-
こちらでは筍根(じゅんこん)という、たけのこのような形状の根も見られました。
マヤプシキと思われます。 -
川沿いのマングローブ林、圧巻です。
これはオヒルギですかね。 -
こちらは板根のマングローブ。
サキシマスオウノキです。
干潮のため、根っこが見えています。 -
出発して30分ほどで引き返し、また仲間橋に戻ってきました。
このクルーズは簡単に参加できて、マングローブの種類も多くみられるのがいいところかも。
30分で引き返すのは早いという意見もありそうですが、飽きなくていいとも言えますね。 -
ということで「浦内川vs仲間川」を総括。
見られるマングローブの種類はどちらも同じと考えてOKです。
自然を体感したい人・マングローブ以外に滝も見たい人は浦内川。
時間がない人・手軽さ重視・運転できないにもかかわらずタクシー代を払いたくない人は仲間川。
迷った人は両方!
これで決まりですねw -
浦内川か仲間川か決めるのに参考にするため見ていただいた方はここで離脱してOKです。
ここからは番外編。
仲間川の近くにある展望台で、ここはレンタカーでも来られます。 -
東屋からは広大なマングローブ林が見えます。
見えている範囲のほとんどが世界遺産エリアです。
仲間川は左の方にあるはずですが、残念ながら見えないようです。 -
川が一望できる展望台があると聞いたので、展望台前にレンタカーを置いて歩いて行ってみることにしました。
レンタカー進入禁止の看板があります。
レンタカーで入っていっちゃう人がいるんでしょうね。 -
歩いてすぐ、注意書きのオンパレードです。
歩道から外れないこと、日帰りで日没前に帰ること、携帯の電波が入らない箇所があることなどが書かれており、遭難者がいることを暗示しています。 -
「レンタカー進入禁止」から10分。
ここから約3kmで展望台とあります。
そんなに遠くないみたいです。 -
墓地を通り過ぎ、こちらの1つ目のゲートを越えて進んでいきます。
-
「レンタカー進入禁止」から15分ほど。
こんな看板がありました。
今歩いているのは大富遊歩道というんですね。 -
看板から3分。
水道施設が見えてきました。
この先にも何やらゲートがあります。 -
あれ!?もしや・・・
-
無駄に写真を使っていることから察した方も多いことでしょう。
・・・ゲートが封鎖されている!?
というわけで仲間川展望台へは行けませんでした。
ここまでお付き合いいただき、大変申し訳ございませんw -
お詫びのしるしに、珍しい蝶の写真をアップします。
え、名前ですか?
まったくわかりません・・・。 -
はぁ?なんだそれ?
という声が聞こえてきそうです。 -
ねぇ知ってる?
世界で一番多い名前はムハンマドだよ!
勉強になります。本当にありがとうございました。
これにて強制終了。
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