西表島メインロードでぐるり　南風見田の浜から白浜へ

2021/09/16 - 2021/09/18

西表島のメインの道路は沖縄県道215号白浜南風見線、通称北岸道路。島を一周しておらず、島の南から東海岸沿いに北上し、島の北西までおよそ230度周ることができます。何気に沖縄県最長の県道です。

3日間で主な見どころに立ち寄ったときの写真を道路の南から順にまとめてみました。道路から外れて細い道を行くものも含めています。

ただ走るだけなら1日で全然余裕ですが、速度を守って走って食事もしてあちこち見ながらだと結構厳しいです。特に由布島に立ち寄る場合は一気に時間を食いますので1泊したほうが無難です。

1日目：大原港（仲間港）→仲間川クルーズ→由布島→うなりざき公園で夕日
2日目：浦内川クルーズ→白浜港→港へ戻る
とかが現実的です。白浜に行かないなら1日目は上原港から帰ってもいいと思います。ただ上原は外海を走るため欠航リスクがまあまああるようです。

エリア 西表島(沖縄)

• 旅行の満足度: 4.5

まずは道路の起点。
南風見田（はえみだ）の浜に向かう途中の駐車場からスタートです。

南風見田の浜へ続く歩道は閉鎖・・・。
これはコロナというわけではなく、いのししの進入防止のためと書いてあります。
「必ず閉めてください」とありますが、開ける場所が見当たらないです・・・。

この駐車スペースには「ヤマネコ発見の地」なるモニュメントがありました。

少し西に走って豊原地区には「日本最南端のバス停」があります。
バス停にもそう書かれていますｗ

「豊原」というバス停です。
豊原公民館（写真右で切れている建物）の近くです。

次は大原地区。
石垣へ行く大原港（仲間港）があります。

大原港では売店が一軒オープンしていました。
トイレも自由に使えるので助かります。

仲間川にかかる仲間橋。
イリオモテヤマネコのオブジェがついています。

ちょっと走ったところにある「古見（こみ）のサキシマスオウノキ群落」では、整備された遊歩道からマングローブを見ることができます。
何気に写真の場所も世界遺産エリアになります。

こちらがサキシマスオウノキ。
立派な板根が間近に見られます。

ただ遊歩道が大変短く、3分も経たないうちに見終わってしまいます。
マングローブ見るならやはり仲間川か浦内川のクルーズがいいと思います。

群落のすぐそばを前良（まいら）川が流れています。
ここは、橋から上流側（写真）が世界遺産エリアです。

橋の下流側はすぐ海になっています。
こちら側は世界遺産エリアではありませんが、干潮で根が丸見えのマングローブを見ることができました。

古見のサキシマスオウノキ群落から2分ほど走ったところにある後良橋ロードパークには、イリオモテヤマネコのオブジェがあります。

後良（しいら）川も、橋の上流側が世界遺産エリア。
ここも川とマングローブ林が見られます。

5分くらい走って、由布島（ゆぶじま）の駐車場に到着。
コロナ影響でずっと閉店だったようですが、なんとこの日から営業再開！

由布島は一島丸ごと観光施設（植物園）になっており、島へはここでチケットを買ってから必ず水牛車で向かう必要があります。
水牛車は30分に1本です。


亜熱帯植物楽園由布島
1,760円

水牛車は沖縄らしい風景です。

由布島はこれといって見所があるわけではないんですが、熱帯植物を見ながらのんびり散策するような感じ。

水牛の池、蝶や熱帯植物の温室、小中学校や公民館の跡、東日本大震災で流れ着いた気仙沼の杭、コーヒーや軽食が楽しめる由布島茶屋、マングローブを間近で見ることができるエリアなどがあります。
写真はマンタの浜というところで、由布島茶屋の目の前です。

由布島茶屋では、暑すぎてスペシャルセットを注文。
アイスコーヒー、生き返ります！

紅いものケーキは芋感があるしっかり派。
ジェラートは西表黒糖とシークヮーサーのフレーバー。
シークヮーサーはさっぱりしていて、そのままの味。暑い日にピッタリ。
黒糖は最初ミルクっぽく、後から黒糖の風味がやってきます。

ごちそうさま！


スペシャルセット　1,200円（現金）

由布島から車で5分、野原崎展望台にやってきました。

小浜島がこんなに近くに見えます！

遠くには石垣島も見えます。

アップにすると石垣の市街地も確認できます。

南側には黒島も見えています。

車で10分弱、ジャングルホテルなるものがありました。

レストランでは宿泊者以外でもランチがいただけました。
13:30ラストオーダーなのですが、このときは13:30ギリに到着。
（由布島と別の日に訪問しています）
だめかと思ったのですが、ご好意でシェフがOKとのこと。
ありがとうございます！
でも、余裕をもって訪問しないとだめですね。

親切にしていただきありがとうございました。
石垣牛ハンバーガー、ごちそうさまです。


石垣牛ハンバーガー＠パイヌマヤ　1,320円（カード可）

パイヌマヤから海中道路までの区間は、特にイリオモテヤマネコの事故が多い場所ということでした。
イリオモテヤマネコは夜行性なので昼間はふつう出てこないですし、そもそも滅多に見られるものではないのですが、うっかり事故らないように気をつけたいものです。

看板もイリオモテヤマネコのものがありました。

そうでなくても、片側1車線ですが山道のようにくねくねしているので、スピードに注意がいるように思います。

観光業者の車も含めて、飛ばしている車も多いんですけどね・・・

大見謝ロードパークにやってきました。
どういうわけだか土砂降りｗ

ここも遊歩道からマングローブ林を見られるスポットです。

マニア向け情報ですが、大見謝ロードパークはバッファーゾーンにあたります。

高台には東屋があり、そこから遠くに鳩間島が見えました。

大見謝ロードパークから車で5分ほどで、海中道路に着きます。
さっきの悪天候とは打って変わって青空が見えています。
こんな近い距離なのに天気が全然違うなんてことがあるんですね。

橋の東側に車を止めるところがあり、そこにイリオモテヤマネコのオブジェがあります。

猫の後ろに滝があるのがわかるでしょうか。

ピナイサーラの滝です。
あんな断崖絶壁から流れ落ちているのはすごいですね。

滝まで行けるツアーもあるのですが、一日がかりなのでピナイサーラの滝のファン以外はハードル高いかも。

この滝のある場所も世界遺産エリアになります。

海中道路を渡ってさらに北西に進みます。

上原港までやってくるとだいぶ建物が増え、町中を実感。
デンサターミナルというんですね。

ターミナルの売店ではコーヒーやアイスなどがいただけます。
周辺にお店もあるのですが訪問時はやっておらず、船の待ち時間に重宝しました。


アイスコーヒー・アイス　合計740円

島のほぼ北端の住吉地区に位置するこちらは星砂の浜。
めちゃめちゃきれい！

同じく住吉地区にあるうなりざき公園。
星砂の浜の近くなんですが、ちょっとわかりにくいです。

ここは夕陽を見るのに最高と聞いていましたが、まさに！

展望台の下では食事会を開いている人たちがいました。
のんびりしていていいですね。

こちらは月ヶ浜。
星野リゾートを通り過ぎると駐車スペースがあります。

三日月のような形をしたビーチが特徴的。
写真左にはうなりざき公園の展望台が見えています。

メインロードを進むと、浦内川に差し掛かります。
浦内川クルーズ乗り場のあるところです。

川を渡った先に展望台がありますが、ここからマングローブ林が見えます。

ちょっとアングル違いますが、干潮時はこんな感じになります。

浦内川の展望台から5分くらい走ると、子午線モニュメントなるものが。

東経123度45分6.789秒がここだそうですｗ

看板がなかったら廃墟かあやしい宗教施設だと思ったことでしょう・・・。

少し進むと、祖納港から「まるまぼんさん」という島が見えます。
てっぺんにヤシの木が生えていてちょっとおもしろい感じ。

夕方訪問したので、もろ逆光なのが悔やまれます。

島唯一のトンネル、西表トンネルを抜けました。
レンタカー借りるときにヘッドライトつけっぱなしにしないようにと注意されました。

看板によると2000万年前の岩石だといいますが、野ざらしにしてよいのでしょうか・・・。

道路がほぼ直角に曲がるところに白浜港ターミナルがあります。

ターミナルにもバス停がありました。
「日本最西端のバス停」と書かれていますが、残念ながらこれは”自称”です。

正式な日本最西端のバス停は与那国島の「久部良港」です。
↓ここで訪問していました
https://4travel.jp/travelogue/11670662

白浜港からは西表島で唯一の船でしか行けない集落、船浮までのフェリーが出ています。
船浮集落までは白浜港からしか行けません。

さて、訪問時は17:25だったので白浜港から出発はできるものの、鬼ダイヤにつき帰ってこられない！ｗ

残念な気持ちで航路の先を見てみますが、船浮集落は手前に見える島影に隠れて見えてもいません。

なんと白浜小学校の手前に、またも子午線モニュメントがありました。

これ、宝くじ普及宣伝事業で造られたものだったの！？
いったいどういう経緯でこれに金を注ぎ込んだんだか・・・。

後ろ側は先ほど同様、イラストが描かれていました。
こっちの方がまだオブジェ感があるかも。

この先にある白浜小学校の先で道路は行き止まり。
西表島メインロードでぐるり、コンプリートです！