2021/10/18 - 2021/10/20
2047位(同エリア9675件中)
まさとしさん
-10/18(月)-
東京(6:32)~八戸(9:21/9:33)~下北駅(11:07)~仏ヶ浦~佐井(昼食)~大間(下風呂温泉)
【民宿海峡荘泊】
-10/19(火)-
大間~大畑~むつ(昼食)~恐山~薬研温泉
【旅館薬研荘泊】
-10/20(水)-
薬研温泉~下北駅(1115)~大間フェリーターミナル(13:12/14:10)~函館港(15:40)
【JRイン函館泊】
-10/21(木)-
函館(1410)~大阪・伊丹(15:50)
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(10/18)
緊急事態宣言の明けた東京駅。 -
20番線から出発する新函館北斗行きはやぶさ1号。観光客の姿もちらほら見られる。グランクラスに乗り込む乗客も案外多い。とはいえまだまだ混雑とは無縁の状態でガラガラの列車は6時32分定刻通り東京を出発した。途中の大宮から仙台はかなり混みあった。朝一番の新幹線ということもある。出張の客が戻り始めたということか。車内販売も復活した。
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仙台、盛岡、二戸と停車して八戸には9時21分に到着。
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八戸では改札を出て青い森鉄道に乗り換えることになる。
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青い森鉄道の自動券売機で下北までの通しの切符を購入することができた。現金払いのみ。野辺地から下北まではJR東日本の大湊線になる。
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下北へは快速「しもきた」という青い森鉄道からJR大湊線に直通する列車が1日三本走っている。新幹線に接続していて便利だ。八戸を9時33分に出発する。ホームに向かうと列車は一両編成で立っている人こそいないが席はほぼ埋まっている。青い森鉄道内も停車駅は少なく三沢などへは便利だ。予想通り三沢で半分くらいの客が降りていった。旧東北本線の線路を北へ。野辺地までの途中停車駅に無人駅はなかった。第三セクター化され地域に根差すため無人駅は減らしているのかもしれない。
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大湊線の拠点野辺地駅に到着。広い構内を持つ野辺地はかつては特急が頻繁に停車する東北本線の主要駅だった。しかし整備新幹線のルートから外れてしまい第三セクターの簡素な駅になってしまった。
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とはいえJR東日本の大湊線が残っているのでかろうじてJRの影響力が残っていてそこまで酷い状態ではない。
野辺地へのアクセスは東北新幹線の七戸十和田からバスで移動するのが一般的になった。とはいえ八戸から列車で野辺地は向かう方ルートも案外スムーズな気がする。
野辺地からの客は降りた人以上に乗ってきた。大湊線が廃止にならなかったのはこの乗客の多さが理由なのだろう。快速は下北までは途中陸奥横浜のみ停車。終始時速80キロで安定したスピードで走行するのでかなり快適に移動できる。 -
11時7分に下北駅に到着した。列車はこのまま終点の大湊まで行く。下北駅はむつ市の中心部に近く、さらに北へ向かうバスの拠点にもなっているので降りる人は多い。レンタカー会社も下北駅に集中している。
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今回は下北駅を拠点に下北半島をレンタカーで回ることになる。向かった先はトヨタレンタカーむつ。48時間借りることになる。
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まず車を西に走らせ仏ヶ浦方面を目指す。1時間ほど走り仏ヶ浦の展望台に到着。
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そのままぬいどう食堂に行ってみた。しかし休み。
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向かいの仏ヶ浦ドライブインもやってる気配はない。海鮮丼を食べたかったが残念だ。客が来ないからやっていられないのだろう。他に食べる場所は周辺にないので北へ移動することにした。
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男願掛岩
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さらに北へ車を走らせ佐井村までやってきた。佐井村の港に津軽海峡文化館アルサスという複合施設があり、その中に「まんじゅや」という食堂が入っていたので食事することにした。
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メニューはカレーやカツ丼など普通のメニューが多かったが佐井村限定の「真こんぶらーめん」というのがあったので注文した。
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そのまま大間町に向かった。
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本州最北端。大間にマエダストアというスーパーがあったので大間のマグロは売っているのか見に行ったら全くなかった。マグロの刺身の品数は少なく台湾産が置かれていただけだ。大間のマグロは観光客が行く店にしか置かれてないのだろうか。
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大間稲荷神社と天妃神拝殿
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大間の中心部。
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グリーンストアという店に大間のマグロが売っていた。しかし中トロでも100g数千円とかなりの値段だ。とても手が出ない。
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大間漁港でずらっと並ぶマグロ一本釣り漁船。
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そのまま大間崎に向かった。
本州最北端。大間崎周辺は観光客もちらほら。土産物屋も客が入っていて観光地に来たと実感。 -
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「こゝ本州最北端の地」碑
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対岸は北海道。函館山が見える。
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マグロの一本釣りの像など記念碑が多い。マグロの像は400キロ級の実物大とのこと。
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マグロの一本釣りについて。
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石川啄木歌碑
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あけみちゃん号という食堂兼土産物屋に立ち寄った。
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ここでたこの頭の干物を買うことにした。真空パックにしてもらった。
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まだ時間が早いので車で東へ20分ほど走った下風呂温泉に行くことにした。
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下風呂には大間への未成線が残っている。
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そんな中、存在感を醸し出しているのはアーチ橋。結局大畑より北は一度も列車が走ることはなかった。
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大間鉄道の説明。
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未成線となったがアーチ橋周辺は整備されて橋の上に足湯があり無料で利用できる様になっている。
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このような名前の駅ができる予定だったのかはわからない。
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下風呂温泉のお湯は白い濁り湯で硫黄臭が強く良質の温泉だ。他に透明の源泉もあるらしい。
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下風呂温泉は昭和の雰囲気を残した風情のある温泉街だ。しかし下風呂温泉は閑散としていて温泉旅館はどんどん閉鎖され廃墟化している。コロナ過がそれに追い討ちをかけた感じだ。街中にあった「新湯」、「大湯」といった公衆浴場も全て閉鎖されてしまった。
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そんな中、閉鎖された公衆浴場を引き継ぐ形で2020年12月に「海峡の湯」という新しい温泉施設が完成したのでここに行ってみた。
https://www.yukaimura.com/kaikyonoyu.html -
濁り湯の「大湯」、無色透明の「新湯」と閉鎖された公衆浴場と同じそれぞれ違った泉質の源泉を引いていて各種違った泉質を一度に味わうことができる。いずれも硫黄泉でを温度は高めだ。一番熱い浴槽は47度ある。霧島温泉や乳頭温泉鶴の湯などを思い出す泉質だ。設備はが最新なので快適だ。
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暑すぎて長湯はできなかったが大間に戻ることにした。
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17時前に宿泊先の民宿海峡荘に到着。ちょうどいい時間だ。受付に行くと別館に案内された。
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民宿なので部屋は簡素でシャワートイレは共同だ。
一泊2食付きで8800円。
お風呂は温泉ではなく、そのつもりだったので今日下風呂温泉まで行った感じだ。 -
民宿の風呂は檜木造のかなり重厚で印象に残る風呂だ。
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宿の目の前は大間崎だ。赤く染まる夕暮れの大間崎を散歩することにした。
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夕食は18時から。
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大間の高級本マグロ(大トロ・中トロ・赤身)を筆頭に各種お造り、秋刀魚の味噌煮など。
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マグロの漬けとトロロ。
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ムール貝とイカのバター焼き。
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貝の海鮮すき焼き。残念ながらウニは季節が合わなかったのでなかった。かなりのボリュームでご飯をおかわりできなかった。
食後は部屋で休むことにした。 -
(10/19)
朝食は7時からなのでそれまで大間崎を散歩することにした。 -
大間崎の日の出は5時56分。
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日の出に合わせる様に列をなして沢山のマグロ漁船が大間沖に集結していく光景を眺めることができる。
https://www.youtube.com/watch?v=zTGzQXgrgCY -
今日も天気はよく函館山や函館のビル影までよく見える。
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朝食はマグロ関連はなかったがボリュームがあり、しっかり食べることができた。7時30分チェックアウト。むつ市へ戻ることにした。
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下風呂温泉のアーチ橋前を通過。
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大畑では下北交通の廃線巡りをすることにした。
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大畑駅舎はバスの待合室と保存鉄道の管理室としてそのまま残っている。
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南部縦貫鉄道の様に下北交通も気動車が動態保存されている様だ。しかし車両は倉庫に入っていて見ることはできなかった。
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下北交通の廃線跡。
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下北交通廃線跡の踏切。
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下北交通廃線跡の鉄橋。
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下北名産センターに行ったら割と手頃な価格で大間産の本マグロが売られていた。
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しかもなぜか半額だ。
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むつ市の中心部へ行ってみた。松木屋というデパートは一階の「さとちょう むつ松木屋店」というスーパーだけが存続していた。
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むつ市中心部に近かった田名部駅跡。
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昼食はなか川という郷土料理の店に行くことにした。
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メニューは揚げ物の定食やラーメンなどいろいろあるが下北半島の伝承料理みそ貝焼きを注文することにした。固形燃料で貝の中には豆腐や魚介類が沢山入っている。これを卵と味噌で溶いて焼いて食べることになる。
https://www.youtube.com/watch?v=8IgSidE1cUc -
食事を終えて恐山は向かった。恐山へ向かう途中にあった一本杉。
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恐山冷水。
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むつ市と陸奥湾、青森市方面も見渡すことができる釜臥山展望台は8月の台風で道路が通行止めになっていけないままだ。天気が良かったので残念だ。
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そのまま恐山に向かった。恐山までの道中地蔵が至る所で目につく。
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恐山の近くに小地獄釜の湯というのがあり硫黄臭は強い。
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近くを流れる川沿いに温泉が沸いている場所がちらほら見られる。しかしこの周辺の温泉は温めで冷たい温泉は泉の様な感じだ。
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恐山菩提寺の手前には三途の川が流れていて太鼓橋が掛かっている。
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恐山の駐車場に到着した。日本有数の霊場。
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そして高濃度の硫黄泉があちこちに沸いている。境内の中に4箇所の温泉があり拝観料を払うと自由に入ることができる。恐山に来た目的は寺院よりは温泉だ。まず目についた薬師の湯。
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男湯で少し熱い。
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地蔵尊に向かって左側に二ヶ所の温泉があり、いずれも女湯だ。どこも長方形の木造の簡素な小屋で浴槽や脱衣所の配置は似た様な感じだ。
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少し離れた場所に花染の湯というのがありこちらは混浴になっている。
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ここは泉質もよく、温度も熱すぎずぬるすぎずといった感じで長湯ができる快適な温泉だ。かなりわかりづらい場所にあるためわざわざ来る入浴客はおらず、ゆっくり温泉に浸かることができた。
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花染の湯の周辺も温泉が沸いており危険な場所は立ち入り禁止になっている。
https://www.youtube.com/watch?v=P3Vkl5JFVFA -
最後に恐山の地獄や御堂などを一周して一通り見学することにした。
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大師堂
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賽の河原地蔵堂
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水子供養御本尊
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宇曽利山湖
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恐山にある湖は宇曽利山湖と呼ばれ、温泉が流れ込んでいるので白く濁っている。湖の水は三途の川を経て太平洋に流れ出ることになる。
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東日本大震災供養塔・希望の鐘と鎮魂の鐘
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宇曽利山湖 極楽浜
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重罪地獄
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金堀地獄
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林崎五宇如来
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五智山展望台
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午後2時には恐山を離れることにした。車を北に走らせ向かう先は今夜の宿泊先である薬研温泉になる。
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一度薬研温泉を通り過ぎてさらに山奥の奥薬研温泉に向かった。隠れカッパの湯というのがある。昔は入浴できた様だが今は足湯程度の小さな湯だまりがあるだけだが源泉はそのままで45度ほどの温泉が湧き出ている。目印がないので少しわかりづらいが階段を降った先に温泉はあった。
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奥薬研温泉には宿はないが新しいレストハウスがあり日帰り入浴の「夫婦かっぱの湯」がある。この辺りは携帯の電波が届かないのでレストハウスの無料Wi-Fiは重宝する。
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東北遊歩道にトロッコの廃線跡があるので見に行ってみた。檜を搬出するための森林鉄道の跡らいし。
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奥薬研温泉といえば男女入れ替え制の秘湯の露天風呂として知られる「かっぱの湯」だ。無料で入ることができる。
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15時から男湯になるので他にも待っている人が2人いた。Googleマップでは臨時休業になっていたが普通に入ることができた。
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「かっぱの湯」は秘境感があってなかなかいい。お湯も熱くなく長湯できてしまう。
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2キロほど手前の薬研温泉に戻った。薬研温泉の宿は風前の灯だ。コロナの影響もありほとんどの温泉旅館は営業していない。そんな中、今夜は薬研荘という旅館に泊まることにした。
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すぐ近くにはホテル・ニュー薬研という大規模な廃墟が存在感を出している。
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他にも廃墟になった商店があったりする。その前の自動販売機は販売中になっているがお金を入れたらちゃんと出てくるのか怪しい感じだ。
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薬研温泉でかろうじて生き残っている薬研荘。名物女将が切り盛りしてリピーターも多く人気の宿だ。今後も存続できる様に頑張ってもらいたい。
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夕食に天然アワビとわかめのしゃぶしゃぶを付けて2食付き13400円。
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薬研荘はシンプルだが温泉が引かれていて24時間入ることができる。
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薬研温泉は奥薬研温泉同様無色透明のアルカリ性単純泉。最近温泉といえば高濃度硫黄泉ばかりだったのでたまには普通のお湯も新鮮で悪くない。
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ナトリウムが固形化している。
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期待の夕食だが今夜は珍しく部屋食だ。最近は大体食堂で食べることが多かった。
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カンパチとヒラメのお造り。魚はコマイの一夜干し。
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この宿の名物である山菜ときのこ鍋。
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食事は追加注文した天然アワビとわかめのしゃぶしゃぶ。
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洗練された料理が並びかなり満足度は高い。
食後布団を引いてもらって休むことにした。 -
(10/20)
朝食は遅めの8時からになる。 -
山菜の卵とじ。
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焼き魚はイワシ。
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今日は雨予報だったが思ったほど天気は悪くなく曇り。時折日差しも出る。天気が悪くないので昨日行き忘れた場所に向かった。
隠れかっぱの湯の近くの渓谷の対岸に森林鉄道のトンネルがあるらしい。道路脇に車を停めて遊歩道を進む。 -
乙女橋を渡る。
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乙女橋から見下ろした薬研渓谷。
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乙女橋を渡ると森林鉄道の軌道跡がここでもみられる。
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しばらく川沿いの線路が残る遊歩道を歩くとトンネルが見えてきた。ずい道跡と呼ばれている。
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トンネル内は真っ暗で何も見せず進むのは危ないので引き返すことにした。トンネルは100メートルほどあり通り抜けが可能だ。
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森林軌道の案内。
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乙女橋周辺の渓谷は急流になっていて迫力がある。紅葉も綺麗だ。
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薬研渓谷。
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薬研温泉から大畑経由でむつに戻ることにした。山岳道路の恐山経由とは違い走りやすく所要時間は半分以下だ。薬研温泉もそれほど不便ではない。
むつ市内でガソリンを給油。レンタカーは11時までに返却だが時間があるので本州最北端のマクドナルドに立ち寄ることにした。 -
コーヒーとカスタードパイを注文。本州最北端だと思うが特に表示はなかった。
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レンタカーを返却して駅に向かった。今回の走行距離は184キロ。
下北駅前のモニュメントからは釜臥山展望台がよく見える。 -
大間方面へのバスは11時15分発になる。八戸から到着する快速しもきたに接続している。
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大畑駅で時間調整。天気は次第に荒れ模様。
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大間崎などを経て大間フェリーターミナル前には13時20分に到着した。1日2本のフェリーターミナルだが建物は新しく立派だ。風が強く荒れた天候だがフェリーは通常運行される様だ。
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函館へは大函丸という船で青函航路に比べて型落ちだが綺麗な船だ。
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一般船室であるスタンダードで過ごすことになる。座席の指定席などもあるが値段が安いスタンダードが横になれるので一番快適だ。
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フェリーターミナルに展示されていた巨大マグロのオブジェ。
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30分前に乗船が開始された。QRコードをかざして乗船する。
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函館への大函丸に乗り込む。
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スタンダードの船室。
函館までは1時間半の航海だ。雨が降っているので甲板の上には上がれなくなっている。
海は荒れているがそれほど揺れもなく快適な航海となった。
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旅行記グループ 2021年 下北半島から函館へ
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