2021/10/02 - 2021/10/03
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この旅行記のスケジュール
2021/10/02
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みかづき スーパーセンタームサシ新潟店
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この旅行記スケジュールを元に
家族のワクチン接種が済み感染者数も徐々に減ってきたことから、今年初の宿泊旅行に出かけてきました。行き先は、ほぼ初訪問となる新潟県の北部一帯。静かに過ごせそうな温泉宿を探してから、近隣の旧家・庭園や観光名所をぐるりと巡る旅に出発。
庭園街道沿いに点在する庭園を造った旧家(豪農、豪商や武家)のそれぞれが明治維新や第二次大戦という歴史の荒波にさらされてきたことを知り、大河ドラマ「青天を衝け」で幕末の悲劇に涙した記憶がまだ新しい我が家にとって、しみじみと印象に残る旅となりました。
にいがた庭園街道については、こちらをどうぞ↓
https://teienkaido.niigata.jp/
vol.1の旅行記は前編として、新潟市内から新発田市南部の庭園や神社を巡った様子をご紹介します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー JALグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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まだ減便中で新潟行は朝イチと夕方しか運航してないため、早朝便で伊丹空港から飛び立ちます。
いまだ行く当てのない、沈黙の巨人を見ながら・・・。 -
雲の合間から黒部湖や立山連峰の山並みが見えました。
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新潟空港に近づくに連れて、米どころらしい雄大な田園風景が眼下に。天気も回復してきて旅の期待が高まります。
ぐるっと旋回しながら5分ほど遅れて着陸しました。新潟空港 空港
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初日のうちに新潟市内の観光をすることにして、向かったのは情緒あふれる西大畑町界隈。レンタカーをコインパークに入れて主なスポットを歩いて回ります。
新潟大神宮 寺・神社・教会
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境内に松の木が聳える新潟大神宮を参拝し、御朱印をいただいた社務所の傍にあったのが「殉節之碑」の案内板。
江戸徳川幕府の終焉さなかに起きた戊辰戦争は、越後の地でも激しい戦いが繰り広げられ、わかっているだけで242名の会津藩士が尊い命をなくしました。
戦いに生き残った越後在住の会津藩士が、苦しい生活の中から資金を出し合って建立した鎮魂の石碑です。 -
殉節之碑の実物がこちら。
いわれのない朝敵の汚名を晴らしたいとの願いから、伊勢神宮と縁の深い社である新潟大神宮を選んで境内に碑を建てたと伝えられていると聞き、会津の人々の無念さが偲ばれます。 -
次の訪問先はどっぺり坂の上にある「砂丘館」。旧日本銀行新潟支店長役の居宅として昭和8年に作られた建築物です。
玄関口の畳の間には、館内で行われていた写真展の作品の1つが置かれていました。砂丘館 名所・史跡
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玄関を入ってすぐの応接間は洒落た洋間でしたが、奥の居住スペースや蔵などは和風の装いで、つい最近まで支店長さんご一家が住んでいたような家庭的(以降に訪問した旧家に比べれば、だいぶ庶民的?)な雰囲気を感じます。
日銀新潟支店といえば、拉致被害者家族会の代表を長く勤めておられた横田滋さんが思い出されます。実際この近くにお住まいだったそうです。 -
近代史ではないものの、拉致問題という新潟と深く関わる事件に思いを馳せながら、邸内と庭を見学をさせていただく。拉致問題が解決に向かっていくことを願うばかり。
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次は、新潟市内の旧家庭園の代表格ともいえる「旧齋藤家別邸」へ。
新潟屈指の豪商だった齋藤家が賓客をもてなすために建てた別荘で、近代和風建築と池泉回遊式庭園が織りなす秀逸な空間に、入場前からワクワク。旧齋藤家別邸 名所・史跡
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1階の中央にある大広間からして、まず圧倒されます。居室も廊下も窓も広々としていて贅沢な造りですねー。
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大広間の前には豊かな緑をたたえた主庭が。
京都の有名処にも引けを取らない見事な眺望です。自分も腰を下ろし、まだまだ緑の濃い初秋の庭を観賞してリフレッシュ。 -
襖に描かれた絵画や欄間の装飾からも、贅を尽くした建物ということが見て取れます(素人の感想ですが・・・)。招かれたお客様もご満悦だったんだろうね。
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2階に上がると、そこも開放感たっぷりの広間。風がよく通って庇付きのベランダにいるような感覚。
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庭の池泉を見下ろした所。1階からの眺めとはだいぶ角度が違っていて、別の庭と対峙しているような気にもなったり。
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庭の景色だけでなく、凝った作りの室内も観賞。
たぶん手入れを丹念にしていて綺麗なこともあり生活感というのはやや希薄ですが、和の風情が醸し出して居心地がよいですね。 -
2階大広間に掛けられた欄間の透かし彫り。繊細なデザインをしっかり仕上げてある所からも、齋藤家別邸の格の高さ(出来栄えの高さ)を実感。
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イチオシ
表玄関側から歩いて庭園に回って、建物と池とを重ねたポスターでおなじみの構図で自分も撮ってみました。
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段差のある砂丘の地形を巧みに利用して作られた、町の喧騒を忘れさせる深山幽谷の庭園。江戸(東京)にあった大名屋敷庭園から数多くの名石や石造物が運び込まれているんだとか。すごいね。
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涼しげに水が流れる渓流があったり巨石(これも大名屋敷から持ち込まれた?)が置かれていたり、趣向を凝らした光景が随所にあったり、見事な庭です。
にいがた庭園街道の資料を見ると、新潟で日本庭園を見るべき理由の3つめに「庭園のみかたを学べる聖地だから」と謳っていますが、なんだかわかる気がしました。 -
これまた巨大な石灯篭が斜面に鎮座してました。
紅葉シーズンも、さぞや優美な情景に出会えるはず。いつか来れるかな。 -
見所満載の齋藤家別邸に行けただけでも、新潟に来てよかったと感じた次第。
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車で移動して新潟の総鎮守、白山神社へ。
鳥居の立ち並ぶ参拝路の先にある立派な面構えの随神門を眺めた所。新潟総鎮守 白山神社 寺・神社・教会
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10月最初の週末、コロナ禍の自粛モードが徐々に和らいできた時期とも重なり、七五三詣の親子連で賑わってました。
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本殿に向かって左手の回廊でかわいいウサギさん親子を発見。近くにはちょっと滑稽な顔立ちの招き猫の像もあって、ほのぼの。
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本殿の後側には、蛇松明神、松尾神社、黄龍神社と3つの社が仲良く本殿を囲んでいます。順繰りにお参りして世の中の平安や家族の健康を祈願。
写真は蛇松明神の花手水です。 -
白山神社の境内にある「燕喜館」を見学します。
先ほどの豪華な別邸を建てた齋藤家が、明治末期に本宅として使っていた建物をここに移築し保存しているもので、無料で公開されています。燕喜館 名所・史跡
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大ぶりの和室が3つ並んでいる奥座敷。別邸ほどではないものの欄間や障子戸の繊細優美な装飾に、ここでも感心しきり。
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イチオシ
前座敷から奥座敷に繋がる廊下の光沢を写した1枚。
頂いたパンフレット等には齋藤家の幕末や第二次大戦直後の系譜についての説明はなかったので、それほど難局には見舞われなかったのかな?(紆余曲折や荒波もあったのでしょう・・・) -
昼時になったのでご飯を食べに行きます。
新潟のご当地グルメ「イタリアン」を賞味してみたいと、みかづきさんを探して移動し、新潟亀田IC近くにあったムサシ新潟店に入りました。 -
右がスタンダードのイタリアン、左が秋メニューの和風きのこイタリアン。2つで800円とお得なのも嬉しい。
ちょっと独特な食感を楽しみながらお腹を満たしました。温泉宿の夕食が待っているんで、軽めでちょうどいいねー(笑)。 -
カーナビに従って田園風景の中をひた走り、新発田市の天王という所にある「市島邸」にやって来ました。
主君(溝口候)の新発田移封によって加賀から越後に移り住み、屈指の豪農として名を馳せた市島家の旧邸宅です。市島邸 名所・史跡
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別の場所にあった邸宅が戊辰戦争で焼失したことで、ここ天王で新たに築造した邸宅が整備・公開されています。8000坪の広大な敷地に600坪の木造住宅という、一般庶民の尺度には程遠い規模にびっくり。
写真は、しっとりと落ち着いた雰囲気がただよう正面玄関の様子。 -
本座敷から母屋に延びる渡り廊下は幅広の明るい造りで涼しげ。
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賓客の接待に使われた数寄屋造りの水月庵を、前庭とあわせて撮ってみた所。
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イチオシ
小さな中庭を秋の日射しが照らしている。
旧齋藤家別邸のような豪華さや煌びやかさとは違い、パンフレットに掲げられた「簡素優雅な佇まい」という表現そのものの景観が随所に見られました。 -
明治や大正の頃の市島家の暮らしを想像しながら、仕事場や居住に使われていた各部屋や展示品を見て回ります。
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進んでいくと「南山亭」と呼ばれる大広間が忽然と現れ、言葉のとおり驚嘆です。93畳という広さだそう(我が家の面積よりも広いってか?)
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南山亭を別のアングルから見た写真。豪農だった市島家の財力が感じられます。
ただ、幕末や明治、そして昭和前期に至る歴史の中で決して安泰だった訳ではなく、代々受け継いできた家を守ることと地域の発展に尽くすことの両立に苦慮されたようでした。 -
障子上部の欄間?に施された鳥や虫の彫り物。こういう装飾は好みで、ついついカメラを向けてしまうね。
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自然美を活かした素朴な庭の中を歩いてみます。
丹念に手をかけて造営したんだぞと自己主張していた感のあった旧齋藤家の庭とは、ある意味で対照的な庭と言えるかも。(どちらにも、それぞれ魅力はありますよ) -
旧邸宅から移築したという茶室の「松籟庵」や、中越地震で残念ながら倒壊してしまった「湖月閣跡」などを見学しながら、緑ゆたかな敷地内をゆっくりと巡りました。
資料館にあった大隈重信や渋沢栄一(!)にまつわる展示品も印象的でした。 -
最後の写真は、ここ市島邸でもロケが行われた映画「峠」のポスターです。
幕末の越後(長岡藩)のドラマを描いたこの作品、コロナの影響で公開が度々延びている状態ですが、今回の旅をきっかけに、ぜひ映画館でしっかり見てみたいと思いました。公開が待ち遠しいです。
このあとは、さらに北上して次の旧家庭園観賞&温泉でまったり。その様子はvol.2の後編で紹介させていただきます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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