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コロナ下での旅行だから、いろいろと不便や不都合がある。宿泊施設にしても、普段と違って休業の場所が多く、泊まりたいと思っていた2か所の国民宿舎も休業だ。国民宿舎は数多く泊った訳ではないが、2年前の能登半島での柳田温泉、等々外れは無く、食事も上等だ。国民宿舎がこんな状態だから、通常のホテルなども限られていて、この串本、太地周辺で営業しているホテルと言ったら、1泊数万円もする5つ星ホテル位で、とても当方の予算外だ。串本か太地かでいろいろとネットで調べたら、数少ない中で太地のここ「小さな宿Nietch」がジャランネットで見つかった。と言うか、太地ではここ1軒しかなかったのだ。<br /><br />まあ、どこでも良い。泊って食事ができる場所さえあれば、程度も質も拘らない。このコロナ下で、ホテルが確保できただけでも上等だ。1泊食事付きで7500円。夕食に新鮮なマグロの刺し身が出るという。マグロにしてもカツオにしても刺身は冷凍ではなく生に限る。そうした期待を持って、昨夜は部屋に行く前に夕食をお願いした。今朝は早朝高野山の宿坊を出てから1日動き詰めだ。特に1時間ほど前、電動自転車で潮岬を回ったのは最後のダメ押しだった。良く言われるが、ビールの最初の一杯! 実に美味しかった。期待していたマグロの刺し身。赤身でトロの部分からは一番遠い場所で、刺身としてはそれ程美味しくない。何マグロかは分からないが、これでは生も冷凍も余り変わらなかった。結構飲んだと思ったが、酒代が5000円弱で済んだのは意外だった。矢張り飲み屋ではなく、半分家飲みみたいなものだから、安く済んだのか。<br /><br />昨日は宿坊で早めに起き、朝の勤行を済ませてからすぐさま朝食にし、アタフタ高野山を下ったが、今日は太地の港を見て、隣町の那智勝浦に行くだけだ。8時にゆっくり起きたら、昨夜のイタリア人家族は既にチェックアウトしていた。可愛い二人の子供にアルベデルチーの挨拶も出来ずに寝過ごしてしまった。朝食は既に用意してあり、サンマの開きだ。関東方面では朝食はアジの開きが多いが、ここではサンマだ。近年サンマの不漁が続き、1尾の値段も高騰化しているが、主人に「高価なサンマで大変ですねえ」とお礼を言ったら、「この辺り、太地勝浦ではサンマの開きが盛んで、朝食にはいつも出しているんですよ」とのことだった。<br /><br />朝食を終え、主人に鯨漁の行われているコーヴ、港への行き順を聞いたが、「今はそこは立入禁止になっている。途中の港までなら送って行ってやる。交通不便な場所で、町内循環バスが動いているから、帰りはそのバスで駅まで戻って下さい」と。ご主人の好意に甘えることにした。40半ばのご主人の名前は確か長島さんと言ったかと思うが、正確ではない。奥さん二人とも串本の出身で、大坂でバンドをやっている時に知り合い、郷里に戻って来たという。今小学生の子供が二人いるようだ。ご夫婦二人とも気さくな人で、このコロナ禍で経営も苦しいとは想像できるが、そうした苦しみは表に出さず、明るく振舞っている。港の漁協の前まで送ってもらったが、別れ際、「来年も又来てください」と言われ、そうだ、機会を作って来年又来ることにしよう。

紀の国訪問記(43)太地町の小さな宿「Nieche」のご主人と。

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2021/08/04 - 2021/08/08

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ちゃお

ちゃおさん

コロナ下での旅行だから、いろいろと不便や不都合がある。宿泊施設にしても、普段と違って休業の場所が多く、泊まりたいと思っていた2か所の国民宿舎も休業だ。国民宿舎は数多く泊った訳ではないが、2年前の能登半島での柳田温泉、等々外れは無く、食事も上等だ。国民宿舎がこんな状態だから、通常のホテルなども限られていて、この串本、太地周辺で営業しているホテルと言ったら、1泊数万円もする5つ星ホテル位で、とても当方の予算外だ。串本か太地かでいろいろとネットで調べたら、数少ない中で太地のここ「小さな宿Nietch」がジャランネットで見つかった。と言うか、太地ではここ1軒しかなかったのだ。

まあ、どこでも良い。泊って食事ができる場所さえあれば、程度も質も拘らない。このコロナ下で、ホテルが確保できただけでも上等だ。1泊食事付きで7500円。夕食に新鮮なマグロの刺し身が出るという。マグロにしてもカツオにしても刺身は冷凍ではなく生に限る。そうした期待を持って、昨夜は部屋に行く前に夕食をお願いした。今朝は早朝高野山の宿坊を出てから1日動き詰めだ。特に1時間ほど前、電動自転車で潮岬を回ったのは最後のダメ押しだった。良く言われるが、ビールの最初の一杯! 実に美味しかった。期待していたマグロの刺し身。赤身でトロの部分からは一番遠い場所で、刺身としてはそれ程美味しくない。何マグロかは分からないが、これでは生も冷凍も余り変わらなかった。結構飲んだと思ったが、酒代が5000円弱で済んだのは意外だった。矢張り飲み屋ではなく、半分家飲みみたいなものだから、安く済んだのか。

昨日は宿坊で早めに起き、朝の勤行を済ませてからすぐさま朝食にし、アタフタ高野山を下ったが、今日は太地の港を見て、隣町の那智勝浦に行くだけだ。8時にゆっくり起きたら、昨夜のイタリア人家族は既にチェックアウトしていた。可愛い二人の子供にアルベデルチーの挨拶も出来ずに寝過ごしてしまった。朝食は既に用意してあり、サンマの開きだ。関東方面では朝食はアジの開きが多いが、ここではサンマだ。近年サンマの不漁が続き、1尾の値段も高騰化しているが、主人に「高価なサンマで大変ですねえ」とお礼を言ったら、「この辺り、太地勝浦ではサンマの開きが盛んで、朝食にはいつも出しているんですよ」とのことだった。

朝食を終え、主人に鯨漁の行われているコーヴ、港への行き順を聞いたが、「今はそこは立入禁止になっている。途中の港までなら送って行ってやる。交通不便な場所で、町内循環バスが動いているから、帰りはそのバスで駅まで戻って下さい」と。ご主人の好意に甘えることにした。40半ばのご主人の名前は確か長島さんと言ったかと思うが、正確ではない。奥さん二人とも串本の出身で、大坂でバンドをやっている時に知り合い、郷里に戻って来たという。今小学生の子供が二人いるようだ。ご夫婦二人とも気さくな人で、このコロナ禍で経営も苦しいとは想像できるが、そうした苦しみは表に出さず、明るく振舞っている。港の漁協の前まで送ってもらったが、別れ際、「来年も又来てください」と言われ、そうだ、機会を作って来年又来ることにしよう。

旅行の満足度
4.5

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  • JR太地駅から4-5分の場所にある小さな宿「ニーチェ」。

    JR太地駅から4-5分の場所にある小さな宿「ニーチェ」。

  • 宿の名前はドイツの哲学者「Nietzsche」から取ったようだが、ドイツ語のスペルが難しく、英語流の「Nieche」にしているという。宿はペンションではなく、ドイツ流のアルベルゴ、日本語言うと、民宿のようなものだ。

    宿の名前はドイツの哲学者「Nietzsche」から取ったようだが、ドイツ語のスペルが難しく、英語流の「Nieche」にしているという。宿はペンションではなく、ドイツ流のアルベルゴ、日本語言うと、民宿のようなものだ。

  • ご主人は元バンドマン。名前を聞いたが、長嶋さんと言ったか・・、正確には覚えていない。

    ご主人は元バンドマン。名前を聞いたが、長嶋さんと言ったか・・、正確には覚えていない。

  • コロナ禍で苦しい中でも笑顔を絶やさないご夫婦。2階に5部屋程、合計20人程度の客を二人で切り盛りしているようだ。

    コロナ禍で苦しい中でも笑顔を絶やさないご夫婦。2階に5部屋程、合計20人程度の客を二人で切り盛りしているようだ。

  • ご主人の車で太地港の中程、漁協前まで送ってもらった。

    ご主人の車で太地港の中程、漁協前まで送ってもらった。

  • 小さな港ではあるが、ここも又沢山の漁船が係留されていた。

    小さな港ではあるが、ここも又沢山の漁船が係留されていた。

  • 入り組んだ入江は複雑で、イルカもクジラも迷い込んだら逃げられない。

    入り組んだ入江は複雑で、イルカもクジラも迷い込んだら逃げられない。

  • 港を見ていたら、丁度町営の循環バスがやってきて、飛び乗った。

    港を見ていたら、丁度町営の循環バスがやってきて、飛び乗った。

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