祝！イランからの帰国者に対する検疫所指定宿泊施設滞在の措置解除 シラーズ最大のエコパークがいい

2021/09/15 - 2021/09/15

日本政府によるコロナ感染水際対策の一環として、世界各地からの入国者(日本国籍保有者も含む)に対して行われている、検疫所指定宿泊施設での強制待機があります 。
うれしいことに、今月17日をもって、イランからの入国者に対して行われていた３日間の強制待機が解除になりました。ますますイラン旅行が快適になりそうです。
さて、今回は、シラーズ最大のエコパークへ行ってきました。シラーズ市の北部は、中心部よりも標高が高いこともあり、夏は涼しく、また、中心部と比べて水が不足することがありません。そんな北部に造られたのが、"Sadra Ecopark" です。
園内には、たくさんの花や木が植えられ、木陰の芝生に座れば、涼しい風が吹いて来ます。夏の夕方や休日にはたくさんの家族連れなどが訪れますが、それでもまだまだ座るスペースに余裕があるほどのたいへんな広さです。
秋に向かいつつある景色を楽しんで来ました。

エリア シラーズ(イラン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 徒歩

　今の季節は白い大きな穂をつけるススキが見ごろです。

きれいに手入れされた花々です。左手奥に見える青い小型トラックは、園内の枯れ枝や枯草を集めています。

このような四阿が園内にはたくさん設けられています。小さいもので2畳ほど、大きなものでは４畳ほどの大きさがあり、ゆったりと休むことができます。

涼しい木陰を作る柳の木。

黄色に色づきつつあるプラタナスの木。この木はイラン各地で街路樹としてよく見かけます。建物や家具の建築材として使われています。

シラーズではまだ珍しいイチョウの木ですので、実がなることもあまり知られていません。秋の香りがします。

園内で水やりをしているおじさん、気前よくポーズを取ってくれました。

この広い園内の植物にまんべんなく水やりをするには、水道水では賄いきれませんし、水不足のシラーズ市民からしても反発を買います。しかし、シラーズのいいところは、ザグロス山脈の地下水を利用できるところです。ここでも公園の外に大きな井戸が地下水を汲んでいました。

公園の隣は荒れ地です。この公園が造られ始めたのは約15年前、園敷地もまた、同じような荒れ地だったそうです。大変な苦労があったと思いますが、今ではこんなに木々が育ち、市民の憩いの場所になりました。

園内入り口にある池には、鴨やアヒルなどが飼育されています。ここの水もあの井戸から供給されています。
鳥たちは、暑い日中は池のそばの木々や花の下で昼寝をしています。向こうには大通りがあり、車が行きかっていますが、園内は静寂そのものです。

ガアア、ガアアという声が響いた方を見ると、年配の男性が餌やりをしていました。他の人が餌をやろうとすると、どこからかピーピーっと警笛の音がしてくるので、彼は餌付け担当の人だと思われます。

今日は、イラン人の友達と一緒に来ています。彼女が作ってくれた昼食を四阿でいただきました。メニューは、ソラマメと香り良いディルの炊き込みご飯チキン添え、シラーズサラダ（トマト、キュウリ、玉ねぎを細かく刻み、味付けは未熟なブドウの実から絞った酸っぱい汁と塩、コショウ、ミントの粉末、暑い夏にぴったりなさっぱり味です）、オリーブのザクロソース漬け、レタス（ザクロソースに付けながら食べるとものすごくおいしい）。
昼食後は、涼しい風に吹かれてちょっと昼寝をしました。

昼寝後、ふと横を見ると猫、発見。ぽっちゃりさんです。何かを見つめている、と思ったら、雀に向かってダッシュ、でも捕まえられなかった。

こちらにも猫。そういえばこっちではペルシャ猫は見たことがない。外をうろつくようなタイプではないのか。

いい木陰です

エコパークらしいベンチ。すっきりした青空です。特にこの辺りは空気もきれいです。

園内にはボール遊びなどができるスペースもあります。今日は、子供たちのローラースケート教室が始まっていました。3歳くらいから小学生くらいまでの子供たちが、コーチの指示に従って練習しています。
右の子は見学の子、子供がポテトチップを好きなのは世界共通ですね。

転んでしまいました

秋が来たなあ、と思うのは枯れ葉を踏んだ時にカサコソした音が聞こえる時です。

芝生の広がるエリアの一角に、芝生でできた園芸おじさんの像があります。目がちょっと怖いような・・・向こうに座っている家族連れと比べるとかなりの高さがあるのがわかります。

広々とした芝生に夕日が当たっています。園芸おじさんの背中が画面右の方に小さく、夕日に照らされているのが見えます。

午後7時半ごろ、日が沈んでいきます。イランはサマータイムを利用しています。本日24時にそれが終わり、1時間時計の針が戻されます。一種のタイムトラベルのようです。今晩は1時間余計に眠れます。