利尻島の旅

2021/09/11 - 2021/09/12

　3カ月連続北海道旅の第三弾、週末弾丸一泊二日利尻島の旅。いつもの24時間旅。本当は前回の稚内&礼文島の旅に4連休だったので利尻島を加えることもできたのですが、ANA就航地潰しの観点から分けることにしました。礼文島がよかったので、帰った後で勢いで利尻島も航空券予約しました。バリュートランジットです。

　ピークシーズンを外したので、人も少なく、のんびりできました。気候も涼しくて過ごしやすかったです。ただ運悪く天候には恵まれず、初日はサイクリング中に雨に降られ、二日目は天候は回復したものの、利尻富士は雲がかかって山頂まで見えませんでした。

　飛行機が午後着で翌日午後発なので、時間の関係で自転車での島内一周はできないので（朝から走ればギリギリ一周できる距離）、初日はサイクリング、二日目は観光バスで回りました。

　以下、スケジュールです。

9月11日(土)
05:24　越前花堂
06:13/06:33　敦賀　しらさぎ52号
07:08/07:17　米原　ひかり636号
07:42/08:00　名古屋/名鉄名古屋
08:39　中部国際空港
09:35/11:20　ANA703　NGO/CTS
12:50/13:40　ANA4929　CTS/RIS

9月12日(日)
14:15/15:10　ANA4930　RIS/CTS
16:50/18:45　ANA778　CTS/ITM
18:53　大阪空港
19:15　宇野辺
19:34　茨木
19:42/19:49　高槻
21:12/21:15　長浜
21:52/21:57　敦賀
22:53　越前花堂

エリア 利尻島(北海道)

9月11日(土)
　始発の普通列車乗り継いでも飛行機間に合わないので、越前花堂駅から敦賀駅まで普通列車で移動して、敦賀から特急しらさぎで米原に向かいます。ダイヤ改正前だったら、始発快速で間に合ったのに。。。

敦賀駅 駅

　米原駅で新幹線に乗り換え。ちなみに特急と新幹線を乗り継ぐと、乗継駅で改札出ない限り特急料金が割引になります。今回の場合、敦賀～米原の特急料金が380円で済みます。有名かもしれませんが、覚えておくと得な情報です。

米原駅 駅

　約二週間ぶりのセントレア、相変わらず共用ラウンジのマーブルチョコがお気に入りで病みつきになります。ANA703便の新千歳行きに乗り込みます。

中部国際空港セントレア 空港

　これまた二週間ぶりのCTS。(笑)　二週間前にも行ったすず花でカニいなりを買い、北海道名物らしき羊羹パンも購入し、ラウンジで軽食。

　ANA4929便の利尻行きに乗り込みます。新千歳～利尻間はANAの6～9月限定の季節運行です。セントレア～新千歳～利尻はバリュートランジットで2万円強でした。ちなみに行きと帰りで空港が違うのは、単に安かったからです。

新千歳空港 空港

　一時間弱のフライト。利尻島、利尻富士が見えてきました。

　徐々に高度を下げていきます。特徴的な小さな半島はペシ岬です。

　利尻空港に到着。空港潰し48カ所目の利尻空港。JALの丘珠便は通年運航、ANAの新千歳便は6～9月の季節運行です。一応一年通してフライトがある空港です。日本で一番空港内で迷子にならない空港、と言われるくらいに小さい空港です。

利尻空港 空港

　予約していた旅館雪国の方が迎えに来てくれていました。乗り込んだのは私一人だけでした。なので、すぐに車に乗り込んだため、いつもの空港ターミナルビルの写真は撮れていません。レンタサイクルを借ります。マウンテンバイクで一日1500円ですが、旅館の宿泊者は半額の750円で借りれました。そして後で気づいたのですが、ママチャリじゃないのでかごがないです。今回はリュック一つできていたので背負ったまま走りますが、荷物多かったら辛かったかも。

　早速出発です。

　途中の野塚展望台です。

野塚展望台 名所・史跡

　野塚展望台近くがサイクリングコースのスタートです。

　サイクリストなんていません、ほぼ貸し切り状態です。ひたすら坂道を登ります。

　かなり標高も上がって、途中の川を橋で渡ります。飛行機から高速道路の高架橋みたいな高い橋が見えたのですが、サイクリングロードの橋です。

　少し内陸を走ります。高度も高いので、橋からの景色はいいです。

　姫沼方面に向かう道との交差点。案内標識があるのでわかりやすいです。

　最近運動不足なのか、姫沼方面に向かう坂道がきつく感じました。姫沼園地入口、姫沼自体は標高130ｍあります。

　入口に入り、こちらの橋を渡ると、

　姫沼とご対面。既に雲行きは怪しく、時々雨粒が落ちてきます。翌日午前中から雨予報でしたが、天気が変わって雨が降りそうです。利尻富士の山頂は殆ど雲に隠れてしまい見えません。天気が怪しかったので、入口付近の売店でちょっと休憩したりもしました。

姫沼 自然・景勝地

（記念の一枚）

　姫沼は標高１３０mに位置し、周囲約８００m、深さ約２mの湖です。人造の沼で、ヒメマスを放流したことから「姫沼」と名付けられたそうです。早速散策スタート。

姫沼 自然・景勝地

　次第に雨が降り出してきました。傘出すのも面倒くさかったので、雨合羽でしのぎます。

姫沼 自然・景勝地

　周遊コースは森林浴を楽しむ感じです。木々も多いので、ある程度は雨を防いでくれています。

姫沼 自然・景勝地

　とはいっても段々雨足も強くなってきます。

姫沼 自然・景勝地

　本格的に雨が降ってきました。雨宿りする場所もなく、サイクリングロードを疾走します。

　姫沼橋から、遠くに滝が見えます。

　この辺りがサイクリングロードで一番標高が高い頂上です。ここに車でかなり坂道登りました。屋根付きの休憩所があったので、雨宿りします。ネットで天気予報見たら、元々一時間当たりの降水量が0mmだったのですが、いつの間にか20mm以上に。そしてさらに一時間後には50mm近くの予報。この前後は天気が良くて、この週末だけ天気予報が悪かったです。そしてさらに降水確率も高くなり、折角来たのに泣きたい気分です。とりあえずいったん宿に戻ってチェックインしようかなーと言う所です。

　湾内大橋、景色がいいです。とはいってもかなり霧がかかっていますが。

　無駄に立派な橋、と思ってしまうのは私だけでしょうか。

　一気に下り坂を下り、利尻富士温泉が見えてきました。濡れた体を温めようと足湯の所に向かいましたが、、、

利尻富士温泉 温泉

　ガーーーン。足湯休止中。でもこの頃になると雨足も弱まってきました。

利尻富士温泉 温泉

　鴛泊の市街地を抜けて、ペシ岬展望台入口へ。地面はかなり濡れていますが、雨もすっかりやみました。豪雨の天気予想は見事に外れてくれました。よかったです。

　会津藩士の墓。江戸時代にロシアからの攻撃に備えて江戸幕府からこの地（蝦夷地）に派遣された藩士たちの墓です。実際にロシアとの交戦はありませんでしたが、病気や遭難で多くの方が亡くなりました。。。

会津藩士の墓 名所・史跡

　ちょっと奇妙な形をしたペシ岬の展望台です。

ペシ岬展望台 名所・史跡

（記念の一枚）

　岬の頂上を目指します。かなり険しい地形です。足腰が丈夫じゃないと進めません。足腰丈夫と思っていたのですが、最近厚さと仕事の忙しさを理由にランニングサボりがちだったので、少しきつかったです。

　ツリガネニンジン、かなぁ。

　キリンソウ？

　ようやくペシ岬の頂上に着きました。

ペシ岬 ビーチ

　鴛泊港と利尻富士方面を望みます。雨も止んで、利尻富士の頂上を覆っていた雲もだいぶなくなっています。

　反対側、鴛泊の市街地方面を望みます。先端に見えるのが夕日ヶ丘展望台です。利尻島の人口は約4000人で、礼文島が約2000人なので、倍くらいです。ちなみに面積も礼文島の倍くらいです。礼文島は自治体としては礼文町だけですが、利尻島は利尻町と利尻富士町の二つになります。

　ペシ岬灯台。ここまで登って疲れていたことと、その先の道が険しいこともあり、遠くから眺めるだけにしました。

　自転車で5分ほど西に走ると、夕日ヶ丘展望台に着きます。

夕日ヶ丘展望台 自然・景勝地

　こちらは階段も整備されていて坂も緩やかなので、簡単に頂上に着きます。

夕日ヶ丘展望台 自然・景勝地

　夕日がきれいな展望台ですが、曇天模様でしたがちょっとだけ雲間から夕陽が見えました。

夕日ヶ丘展望台 名所・史跡

　先ほど訪問したペシ岬方面を望みます。

夕日ヶ丘展望台 名所・史跡

　湾を挟んで反対側に見える三連の建物が、今夜の宿「旅館雪国」です。

　自転車は宿返しでもいいと言われていたので、自転車でここまで来ます。多分フェリーターミナルから歩くと15分位です。じゃらんで一泊二食付きの和室で9350円です。利尻島、礼文島共に宿の相場は高めですが、一泊二食で1万円切るのでまずまずです。

http://ryokanyukiguni.com/

旅館雪国 宿・ホテル

　部屋は綺麗です。建物が三連になっていて、連絡通路で結ばれていますが一旦外に出るのは季節によっては辛いかもしれません。wifiも入ります。サクサクとまではいきませんが、極端に遅くもなくという感じです。

旅館雪国 宿・ホテル

　親子二代漁師の宿というだけあって、食事は品数豊富です。ホッケの煮つけ、イカとホタテのバター焼き、お刺身、てんぷら、そしてウニ。ウニがとにかく美味しいです。一品当たりの量は少ないですが、意外と量あったかも。

　温泉付きで、利尻富士温泉です。

　この日は多分五部屋程度しか埋まっていません。ピーク外すとすいています、少し寂しいくらいです。

旅館雪国 宿・ホテル

9月12日(日)
　おはようございます。海の見える部屋なので、穏やかな海が見えます。

旅館雪国 宿・ホテル

　朝食はビュッフェスタイルです。

旅館雪国 宿・ホテル

　いくら取り放題が嬉しかったです。

旅館雪国 宿・ホテル

　鴛泊のターミナルまで送ってくれました。

　宗谷バスの観光バスに乗ります。前日までの予約が理想的ですが、実際に行ったら乗客が私入れて三人だったので、予約なしで問題なく乗れました。利尻Aコースです。

http://www.soyabus.co.jp/teikan/course

鴛泊港 乗り物

　利尻島のスポットを時計回りに合計三カ所回り、あとは車窓のみです。最初の目的地は、昨日も行った姫沼です。

　昨日よりは天気はいいのですが、山頂を少し雲が覆ってしまっています。逆さ利尻とも言われ、姫沼の湖面に利尻富士が映ります。雲一つない快晴だったらもっときれいな景色だったんでしょうね。それでも元々の天気予報はこの日は一日雨だったので、天気が回復してくれてよかったです。

姫沼 自然・景勝地

（絵画風に）

姫沼 自然・景勝地

　昨日と同じく一周してみます。

姫沼 自然・景勝地

　ツリバナ？

　キオン?

（絵画風に）

　バスに戻り、姫沼展望台からの景色。バスの車高から見ると、昨日とは違った景色になります。この辺りからカメラの設定ミスで写真が暗くなってしまっています。

野塚展望台 名所・史跡

　利尻島東部、この辺りが一番北海道本土に近いと言われています。ただし港がないため、直行の船はありません。対岸は稚内市の抜海地区です。

　二カ所目のスポットのオタトマリ沼に到着です。雨こそ降りませんでしたが、段々と空模様が怪しくなってきていて、暗くなってきました。利尻富士の山頂はすっぽりと黒い雲に覆われてしまいました。

　ちなみにあの北海道銘菓「白い恋人」のパッケージは、オタトマリ沼と利尻富士です。ただし、実際の風景はここから少し離れた所にある「白い恋人の丘」と呼ばれる展望台から見た逆さ利尻です。

オタトマリ沼 自然・景勝地

（記念の一枚）

　一周してみます。

オタトマリ沼 自然・景勝地

　最も姫沼は一周800mですが、こちらは約1.5km。結構距離あります。

オタトマリ沼 自然・景勝地

　万年雪&熊笹のミックスのソフトクリームです。

　最後のスポットの仙法志御崎公園に到着です。

仙法志御崎公園 動物園・水族館

　島の天気は場所によって変わります。南側（海側）は晴れ空ですが、風が強いです。

仙法志御崎公園 動物園・水族館

　利尻山が噴火した際、海に流れ込んでできた奇岩・奇石が数多くある。8000年くらい前に噴火した形跡があるが、有史以来噴火したことはないらしいです。

仙法志御崎公園 動物園・水族館

　この池の中でアザラシが飼育されるみたいですが、今年はいなかったようです。

仙法志御崎公園 動物園・水族館

（絵画風に）

仙法志御崎公園 動物園・水族館

　荒々しい海です。

仙法志御崎公園 動物園・水族館

　ハマナス？

　ハマナスの実？

　北のいつくしま弁天宮

北のいつくしま弁天宮 寺・神社・教会

　人面岩、寝熊の岩。こちらは人面岩、人の顔の形をした岩だからだそうです。言われてみないとわかりません。

人面岩 寝熊の岩 自然・景勝地

　沓掛の市街地。街灯は利尻島のシンボルの利尻ひなげしの形をしていますが、多分作る値段が高いので島の一部にしかありません。

　利尻島には牧場がないそうです。牧草地となる土地は豊富にあるのですが、最後の一軒の牧場が後継者がいなくて閉鎖になったそうです。なので、利尻島産の牛も牛乳もありません。

　利尻空港に到着。行きの時に撮れなかった空港ターミナルをパシャリ。

利尻空港 空港

　ターミナルの屋上から。利尻富士の雲もだいぶ減っていますが、最後の最後まで雲一つかかっていない利尻富士を見ることは残念ながらできませんでした。

利尻空港 空港

　何もないよと事前に聞いていた利尻空港で唯一営業している喫茶店。お土産屋すらありません。この喫茶店も、9月15日で閉店決定です。

利尻空港 空港

　折角なので利尻昆布ラーメンを食べてみました。

利尻空港 空港

　ANA4930便で新千歳迄向かいます。

利尻空港 空港

　ボーディングブリッジなんてないので、歩いて飛行機に乗り込みます。

利尻空港 空港

　最後まで利尻富士は雲がかかっていました。

　ANA778便で伊丹空港へ。伊丹空港からモノレールに乗り宇野辺駅で下車して、JR茨木駅まで歩く。過去に一度やった裏ルートとは言え記憶もおぼろげで危うく反対側に歩きそうになる。茨木駅からはJR乗り継いで帰宅しました。この時間だと、ギリギリ福井まで普通列車で帰れます。

　番外編、お土産。とろろ昆布は観光バスのお土産でもらいました。そして相変わらずのマグネット収集。

この旅行記へのコメント （4）

• RL-JPNさん 2022/02/11 21:19:31

  サイクリングロード

  Miyatanさん　こんばんは。
  
  礼文島とは別にまた利尻とはMiyatanさんらしいですね。
  あいにくのお天気だったようで、さらに整備されたサイクリングロードとはいえ、電動でもない自転車でよくがんばられましたね。同じ立場なら自分は多分やめていたかと^^;
  利尻島は利尻富士しかないかと思っていたのですが、姫沼はじめ色々あるのですね。
  いつか行ってみたいリストに挙げておきます。
  
  万年雪＆熊笹ソフトも気になります・・・熊笹は稚内で食べましたが、万年雪とは・・？
  
  そう、新幹線と在来線特急の乗り継ぎ、京都米原を８００円の自由席特急券にして、北陸方面のしらさぎ号に乗っても対象になりますね。自分は昨年南紀方面からくろしお号に乗って、新大阪から京都まで新幹線に乗りました^^;
  ただ、博多駅や小倉駅での乗り継ぎは対象外だったのは意外・・・東京駅などももちろん対象外ですね。残念ながら。

  Miyatanさん からの返信 2022/02/12 01:09:58

  RE: サイクリングロード

  RL-JPNさん、こんばんは。
  
  そうそう、その前の稚内・礼文島の旅に一泊加えたら利尻島も行けたんですけど、空港制覇の観点から分けたんですよ。利尻島もいい所に間違えないんですけど、やはりその時の天候で受ける印象が違うので、天気は少し残念でした。
  
  整備されたサイクリングロードは、マップだと高低差よくわからなかったので、大変でした。かなりきちんと整備されているんですけど、ほとんど誰ともすれ違わなかったような。もしかして税金の無駄、とか思ったりします。あれは電動がないときついです。
  
  いつの日か行ってみる価値があります。雲丹が美味しいです。
  
  万年雪ソフトは、あまり味も思い出せないのですが、なんとなくイメージ通りの味でした。
  
  新幹線の乗り継ぎ割引、博多とか小倉とか駄目なんですか？　それは意外です。上手く割引を活用して、リーズナブルに旅に行きたいですね。最も、ダイヤ改正前であれば、特急も新幹線も使わずにあの飛行機福井から乗れたんですよね。あのダイヤ改正で、一気に福井に住み続けるモチベーションが下がりました。
  
  Miyatan@愛知県への日帰り旅から帰還
  

• らびたんさん 2022/02/11 13:56:46

  雪国

  Miyatanさん、こんにちは。
  
  雪国にお泊りでしたか。
  私もここに2泊しました。
  ハイシーズンだったので2泊4食で25,000円くらいだった記憶です。
  食事が豪華でいい宿ですよね♪
  
  そろそろ夏の北海道も恋しくなってきました。
  まだ鎖国が続きそうですし、今年は夏に北海道のどこかへ行こうかな？
  
  らびたん
  

  Miyatanさん からの返信 2022/02/12 01:02:35

  RE: 雪国

  らびたんさん、こんばんは。
  
  同じ宿に泊まられていたんですね。
  
  食事が品数多くて、温泉もあって、値段も利尻の中ではまあまあお手頃でした。離島はやはり宿の相場高目ですね。礼文行った時と違って、利尻行った時は丁度ピーク外していたので、のんびりできました。
  
  来週から一週間冬の北海道です。(笑)　そもそも電車が復旧するのか、という話です。夏の北海道は、天気にさえ恵まれたら最高ですよ。ピークで混みますが、このご時世そこまででもないかも。
  
  鎖国はまだまだ続くかな。。。丁度二年前の今頃は中南米でした。再び海外を自由に、マスク無しで渡航できる日が来ることを願ってやまないです。
  
  Miyatan@愛知県への日帰り旅から帰還