2021/07/30 - 2021/07/30
25位(同エリア429件中)
かっちんさん
大雪連峰旭岳の中腹にある「裾合平(すそあいだいら)」では、「チングルマの群落」が見事に彩ります。
この旅行記は姿見駅から裾合平往復トレッキングの後編で、裾合分岐手前の雪渓から裾合平、帰りのロープウェイ姿見駅までのお花畑を紹介します。
裾合平のチングルマの花はピークをやや過ぎていましたが、花と綿毛の両方の群落を見ることができました。
途中では、マルハナバチ、薄いピンクのチングルマ、可憐なエゾコザクラ、白鳥の雪渓に出会います。
また、4年前の紅葉の時期(2017年9月11日)に訪れた景色と対比させています。
今晩の宿は秘湯の宿「勇駒荘」です。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・層雲峡ビジターセンター「大雪山花ガイド」資料
・旭岳ロープウェーイ姿見駅の周辺ガイド展示
・札幌市、おうちミュージアム「見分けよう!エゾオオマルハナバチとセイヨウオオマルハナバチ」
・環境省北海道「北海道マルハナバチ図鑑」資料
・旭岳ビジターセンター「エゾコザクラ」
・Tam's素人植物図鑑「ウコンウツギ」
・YAMAKEI ONLINE「チングルマは実は木だった! 最もポピュラーな高山植物のチングルマの意外と知られていない生態」
・ウィキペディア「ミツバオウレン」「チングルマ」「アオノツガザクラ」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
裾合平までの地図
旭岳ロープウェイ姿見駅から裾合平まで往復したコースです。
鏡池~裾合分岐の間に、雪渓とお花畑が4ヶ所ずつあります。
この旅行記では、途中の雪渓D地点から先(裾合分岐、裾合平、帰りの姿見駅)を紹介します。 -
沢に残る雪渓(雪渓D地点)
登山靴を履いていれば歩いて越えられます。 -
「ミツバオウレン」(花畑4)
白い花に見えるのは萼片。黄色い部分が花弁。 -
こんにちは と顔を出す「チングルマ」(花畑4)
白い5弁花と多数の黄色い雄しべ。 -
紅紫色の「エゾコザクラ」(花畑4)
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淡い黄緑色の「アオノツガザクラ」(花畑4)
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「キバナシャクナゲ」の周りに「エゾノツガザクラ」(花畑4)
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どちらの背が高い?(花畑4)
競い合う「チングルマ」と「エゾノツガザクラ」。 -
イチオシ
「エゾコザクラ」の背も高い(花畑4)
高さ10~20cmの「エゾコザクラ」。 -
壺型の「アオノツガザクラ」(花畑4)
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イチオシ
三色の「エゾオオマルハナバチ」(花畑4)
高山植物の花のパートナーになっているのが「マルハナバチ」。
黒と白の縞模様で、お尻はオレンジ色。 -
「エゾオオマルハナバチ」(花畑4)
雪田地帯のツガザクラ類を非常に好みます。
平地に多いのが、お尻が白い外来種の「セイヨウオオマルハナバチ」。
環境省の調査では、旭岳周辺で外来種をまだあまり見かけていないとのこと。 -
「チングルマ」と「アオノツガザクラ」(花畑4)
-
イチオシ
ピンクの絨毯(花畑4)
「エゾノツガザクラ」の絨毯。 -
2つの「ツガザグラ」(花畑4)
「エゾノツガザクラ」と「アオノツガザクラ」。
この2つのツガザクラの間で、マルハナバチが体に付着した異なる花粉を運ぶと「コエゾツガザクラ」が生まれます。 -
小川に架かる木橋(花畑4~裾合分岐)
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淡黄色「ウコンウツギ」(花畑4~裾合分岐)
花の色が淡黄色で、濃い黄色(古くなると赤色)の斑紋があります。
黄色い斑紋は蜜標で蜜があるサイン、赤いものは受粉を終えて蜜も花粉もない役目を終えた状態。
役目を終えても花が落ちずに残っているのは、遠目からマルハナバチをおびき寄せるための見せかけ。
近くに来たマルハナバチは蜜標を見分けて立ち寄ります。 -
「裾合分岐」に到着
左へ行くと「当麻乗越(とうまのっこし)」、右へ行くと「裾合平」です。
ここで昼食をとります。 -
赤と葉色に色づいた「沼の平」(2017年9月11日に訪問)
紅葉の時期に「当麻乗越」を訪れ、そこから眺めた「沼の平」です。
旅行記にしているのでご覧ください。
『当麻乗越から眺める紅葉の据合平と沼の平 2017(北海道大雪山)』
https://4travel.jp/travelogue/11283257 -
「裾合平」へ続く木道
「裾合分岐」から「裾合平」までは1kmほど。
木道の両側に「チングルマ」のお花畑がはじまります。 -
可憐な「エゾコザクラ」(裾合平)
-
イチオシ
ボサボサ頭は誰?(裾合平)
「チングルマ」くんの綿毛です。 -
「白鳥の雪渓」(裾合平)
チングルマ群落の後ろには、旭岳北側斜面に姿を現す「白鳥の雪渓」。 -
三角山の「大塚」と「小塚」(裾合平)
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木道で巡る「チングルマ畑」(裾合平)
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「チングルマ」のお花畑(裾合平)
バックの山は「大塚」。 -
お花畑の木道(裾合平)
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一面が「チングルマ」(裾合平)
裾合平の「チングルマ」のピークは1週間前でしたが、まだまだ残っています。 -
雪田に咲く「チングルマ」(裾合平)
春から夏にかけて、比較的遅くまで雪が残る場所を雪田(せつでん)と言います。 -
「チングルマ」の絨毯(裾合平)
花から綿毛に徐々に変化しています。 -
綿毛の群落(裾合平)
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短い夏に咲く「チングルマ」(裾合平)
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元気いっぱいの「チングルマ」(裾合平)
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イチオシ
裾合平のチングルマ
白鳥の雪渓も見えています。 -
見渡す限り続く「チングルマ」のお花畑(裾合平)
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イチオシ
珍しい「ややピンク色のチングルマ」(裾合平)
花弁がややピンク色になっているチングルマを木道の脇で発見!
白いチングルマが花の終わりにかけて変色したものです。
変色する原因として「開花までの寒暖差と雪解けして地表が出てからの急激な冷え込み」「紫外線を多く浴びると」などが考えられていますが、未解明のようです。
この花は「タテヤマチングルマ」と呼ばれています。 -
ハイカーが歩く裾合平
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「エゾコザクラ」とお別れ(裾合平)
では、裾合分岐に戻ります。 -
「裾合分岐」
ここからロープウェイ姿見駅まで2.9kmです。 -
姿見駅への登山道(花畑4)
正面に「白鳥の雪渓」が見えます。 -
大塚と小塚(花畑4)
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「チングルマ」(花畑4)
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雪渓を越えます(雪渓D地点)
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チングルマの坂道(雪渓D付近)
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白い花の「ウラジロナナカマド」(雪渓D付近)
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紅葉の「ウラジロナナカマド」(2017年9月11日に訪問)
赤い実が熟します。 -
花の段々畑(花畑3)
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裾合分岐の眺め(花畑3付近)
正面に当麻岳。右側に裾合分岐。 -
色付く「当麻岳」(2017年9月11日に訪問)
裾合分岐より左側の眺め。
緑色のハイマツに、赤と黄色の紅葉が帯状に並びます。 -
緩やかなアップダウン(雪渓D~C間)
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雪渓の前に佇む綿毛(雪渓C付近)
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大塚と小塚(雪渓B~A間)
雪渓Bを過ぎ、坂道を登り、振り返ったところ。
大塚の手前に裾合平があります。 -
紅葉の「大塚・小塚」(2017年9月11日に訪問)
旭岳の紅葉はダイナミックで見事。 -
紅葉の「当麻乗越方面」(2017年9月11日に訪問)
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「イワブクロ」(雪渓A付近)
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実になった「エゾノツガザクラ」(岩場付近)
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「チングルマのお花畑」(岩場~鏡池)
白くなった綿毛のお花畑。 -
長い毛の綿毛(チングルマ花畑)
チングルマの花が終わると、雌しべ付近にあった子房部分が大きくなって種になり、種の上からもともと雌しべだったものが長くなり、どんどん長い毛をぐるぐる伸ばし、綿毛になります。 -
雪原のような斜面(チングルマ花畑)
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目立ちたがり屋(チングルマ花畑)
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旭岳と綿毛(チングルマ花畑)
赤茶色の綿毛もあります。 -
赤茶色綿毛の群落(チングルマ花畑)
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イチオシ
綺麗な形の綿毛(チングルマ花畑)
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風になびく綿毛(チングルマ花畑)
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純白の「ワタスゲ」(チングルマ花畑付近)
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旭岳ロープウェイ
姿見駅に到着し、ロープウェイで山を下ります。 -
御田の原(ロープウェイからの眺め)
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赤くなり始めた「ナナカマド」(ロープウェイからの眺め)
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今晩の宿「勇駒荘」
ロープウェイ山麓駅から1.2kmほど歩き、勇駒別温泉の「勇駒荘」に泊まります。
秘湯の宿です。 -
イチオシ
夕食は「遊食膳」(勇駒荘)
地場メロンの果肉とじゃがいもの冷製スープ。
お通しとお造り。 -
完熟トマトの白ワイン煮(遊食膳)
-
黒毛和牛サーロインのしゃぶしゃぶ(遊食膳)
他の料理も含め、お腹いっぱいになりました。
裾合平のチングルマお花畑はピークをやや過ぎていましたが、途中の登山道のお花畑を含め、花と綿毛の両方が見られました。
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