2021/08/16 - 2021/08/19
23位(同エリア1989件中)
ロムルスさん
紀伊半島南部の熊野三山と温泉を訪ねて、白浜・那智・新宮・熊野を巡ります。今年はお盆の頃から秋雨前線が列島を覆い、各地に大雨をもたらす中、ほとんど雨にあわず恵まれた旅程でした。
(宿泊)
お宿はな
入鹿温泉・瀞流荘
ホテル浦島
(ルート)
1日目、大阪→《白浜》→紀伊勝浦
(泊)お宿はな
2日目、紀伊勝浦→《熊野三山》→熊野
(泊)入鹿温泉・瀞流荘
3日目、湯ノ口→《鬼ヶ城》→紀伊勝浦
(泊)ホテル浦島
4日目、紀伊勝浦→《伊勢神宮》→名古屋
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- レンタカー JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
白浜駅、8月16日、11時37分
南紀を巡る初日、くろしお3号で白浜駅に到着しました。改札口ではJRの方がアロハシャツで出迎えてくれます。 -
白浜駅
駅で荷物を預け、三段壁行きのバスで白良浜へ向かいます。所要時間は15分ほど、待たずに出発しました。 -
砿湯(まぶゆ)源泉
白浜の町中には、多くの源泉と共同浴場が点在しています。残念ながらコロナの影響で多くの共同浴場は町民限定になっていました。 -
つくもと足湯
足湯も多くあります。ここは海水浴場の入口にある、つくもと足湯です。 -
白良浜 、12時
白い砂とマリンブルーの海が印象的です。ビーチ沿いには温泉ホテルが立ち並び、イメージは日本のワイキキビーチ。 -
白良浜
昔からこの浜の砂には石英が多く、白かったそうです。快晴とはいきませんが、薄日が差すまずまずのお天気です。 -
露天風呂しらすな
浜の中央、イルカのモニュメントの隣に、「露天風呂しらすな」があります。プールのようですが、本格的な温泉で、砿湯源泉の含硫黄塩化物強塩泉を引いているそうです。 -
露天風呂しらすな
コロナで更衣室が使用禁止のため、今シーズンは無料解放されていました。海からあがってすぐ温泉、最高です。 -
白良浜
近年、海流で砂が流失しているとのことですが、この日の海は波もなくとても穏やかでした。 -
フィッシャーマンズワーフ白浜
昼食に、白良浜の隣にある、地元の漁師さんが運営する鮮魚市場へ行ってみました。 -
フィッシャーマンズワーフ白浜
1階はイートインスペースもある鮮魚市場、2階は和食とイタリアンのレストランが入っています。 -
クラブ・カリビアン、14時30分
白良浜を望む3階は、季節限定だそうですが、解放感抜群のビアガーデンになっています。 -
クラブ・カリビアン
コンロを借りてBBQもできますが、1階の鮮魚市場の商品を注文することも可能です。 -
麦酒とお刺身
「冷やしトマト(480円)」「三点盛り(1500円)」この三点盛りが突然舟盛りで登場、7種ものお刺身が盛られていてボリュームもあり、とても美味しかった。ビールも最高です。 -
崎の湯(行幸源泉)、15時30分
食後、これからの熊野詣でのお清めに、日本最古と言われる温泉にやって来ました。海岸にある、微かに硫黄の臭いのするナトリウム塩化物泉の露天風呂です。(500円) -
崎の湯
歴史を感じるここは、牟婁温泉の名で日本書記や万葉集にも記され、658年に斉明天皇、691年に持統天皇、熊野に詣でた後白河上皇などが逗留されています。当時も砂岩の窪みの湯船から海が眺められたとのこと。 -
白浜駅、17時
今日の宿泊地の紀伊勝浦まで、ローカル列車で移動します。この区間の列車は3時間に1本ぐらいの間隔で、なかなかのローカル線です。 -
見老津駅
人影のない小さな駅が続きます。列車は海岸線に沿って、湾の奥の集落を縫うように結んでいます。 -
橋杭岩
串本駅を過ぎてすぐ、橋杭岩が一列に並んでいるのが車窓からも見ることができました。 -
紀伊勝浦駅、19時
ちょうどこの日は盆の送りです。紀伊勝浦の駅に着くと、送り火の打ち上げ花火が上がっていました。 -
お宿はな
1日目の宿は、紀伊勝浦の西口駅前の「お宿はな」です。改札口から徒歩3分の近さです。しかも1室5600円と安い! -
お宿はな
お風呂は小さいですが、ナトリウム塩化物泉の独自の源泉を持った温泉です。 -
いちりん、19時30分
夕食は宿のご主人のお勧めで、紀伊勝浦駅前の勝浦産まぐろと季節の料理「いちりん」へ。入店すると店内はほぼ満席です。 -
「マグロのお造り(600円)」まず看板メニュー鮪から
「くじらの竜田揚げ(800円)」続いて隣の太地町産の鯨の竜田揚げ、なかなか会えないレアな味です -
「鱧の天婦羅(500円)」次に夏らしく鱧を頂きました
「カマ塩焼き(1500円)」締めは鮪のカマの塩焼き、30分以上かけてじっくり焼き上げられています。ボリュームも、味も大満足です。 -
お宿はな、8月17日、8時30分
南紀の旅2日目と3日目は、レンタカーを借りて、熊野三山を巡ります。宿の隣にある330レンタカーで手続きをして(1日半8250円)、まず那智の滝へ出発です。 -
和か屋本店、9時
那智の滝では駐車場が限られるとの情報から、お土産店街の中ほど、和か屋本店さんの無料駐車場を利用させていただきました。 -
お瀧もち(5本入り540円)
名物のお瀧もちを朝ごはん代わりに買いました。土日は焼きたての実演販売もあるそうです。 -
和か屋本店
広くて綺麗な休憩所もあり、無料のお茶も用意されていました。腹ごしらえして熊野那智大社へ登ります。 -
熊野那智大社
那智大社までは367段の階段を登っていきます。大社の裏まで車を乗り入れることも、通行料800円払えば可能です。 -
熊野那智大社の御祭神
熊野夫須美大神(イザナミノミコト)、御子速玉大神(イザナギノミコト)、家都御子大神(スサノオノミコト)、が祭られていることが記してあります。 -
熊野那智大社 拝殿、9時30分
登り約15分で拝殿に到着。少し霧がかかってきました。約1700年前まで社殿は那智の滝の近くにあったそうです。熊野三山でここだけ、滝の神様として大己貴命(オオクニヌシノミコト)を併せて祀っています。 -
熊野那智大社 拝殿、9時30分
この正面の奥に、それぞれの神様と天照大神を祀る、5つの入母屋造熊野様式の正殿が並んでいます。 -
八咫烏と御縣彦社
神武天皇を熊野から大和の地へ導いたとされる三本足の八咫烏は、人を良い方へ導く熊野の神様の使いとして、御縣彦社の前に置かれています。 -
樟霊社
拝殿の右側には平重盛が植えたとされる、樹齢約850年の樟の御神木があります。 -
樟霊社
幹が空洞になっていて、下から上へ護摩木を持ってくぐり抜けることができますが、中はかなり狭いです。 -
那智山青岸渡寺
熊野那智大社隣接して、西国三十三所第1番札所のこのお寺があります。もともと那智の滝は神仏習合の修験場でしたが、明治初期に那智大社と分離したそうです。 -
三重の塔と那智の滝
今日は霧がかかっては流れていくようなお天気ですが、青岸渡寺の近くからは那智の滝が遠望できました。 -
三重の塔と那智の滝
三重の塔の近くまで歩いていくと、よく観光ポスターなどで目にする光景がありました。感動! -
熊野古道
三重の塔から、熊野古道を那智の滝まで下っていきます。熊野古道は2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界遺産に登録されています。 -
熊野古道
いま下ってきた道を振り返ると、杉の大木に囲まれ古い石段が続いています。幽玄な雰囲気です。 -
那智御瀧 飛瀧神社
那智の滝前のバス停まで下ってきました。いよいよ鳥居をくぐり、那智御瀧 飛瀧神社へ入ります。 -
飛瀧神社参道
鳥居から那智の滝まで約100m続く参道は、立ち並ぶ杉の木立に圧倒されます。 -
飛瀧神社参道
那智大社から約15分、壮麗な雰囲気の階段を降りると、落差133mで日本一の、大雲取山から流れる那智の滝が目の前に現れます。 -
那智御瀧、10時30分
願い事を書いた護摩木を燃やすお焚きあげの炎が、周囲に厳粛な空気を醸しています。 -
那智御瀧、10時30分
熊野の神様は元々ここに祀られており、神武天皇が東征で大和に旅立つ折りに、この滝自体を国造りの神様、大己貴命(大国主命)として祀ったことに始まるそうです。 -
大門坂(熊野古道)
那智の滝からの帰り、大門坂の駐車場に車を停め、熊野古道を少しだけ歩いてみました。駐車場には杖も用意されています。 -
大門坂(熊野古道)
苔むした石段が美しいと言われる大門坂は、ここから熊野那智大社まで、2.7㎞、約1時間の道のりですか、入口を少し歩いてみます。 -
夫婦杉(熊野古道)
駐車場から5分ほど、大門坂の石碑から脇道に入り大門坂茶屋を過ぎると石畳の道がはじまり「夫婦杉」が門のように聳えています。 -
大門坂(熊野古道)、11時
古代から中世にかけ、熊野三山の信仰が高まり「蟻の熊野詣」と例えられるほど、多くの人々が切れ目なくこの道を参詣したそうです。 -
多富気王子跡、11時
熊野参詣道の熊野古道で宿駅とされたのが王子で、現在多くの王子跡は、石碑のみが残されています。 -
大門坂(熊野古道)
熊野古道には、この田辺から熊野本宮を経て那智の滝への中辺路(なかへち)のほか、海岸線沿いの大辺路(おおへち)、高野山からの小辺路(こへち)があり、「熊野参詣道」として世界遺産に登録されています。 -
熊野速玉大社、11時30分
大門坂から車で約20分、熊野那智大社に続き、新宮市の熊野速玉大社へ。社殿の脇の無料駐車場に車を駐めて参拝します。 -
梛の御神木
境内には樹齢千年と言われる梛の御神木があります。中世に熊野詣の参詣者は、山伏から手渡されるこの梛の葉を道中安全のお守りとして、懐中に納めお参りしたそうです。 -
熊野速玉大社
平安時代の初めまでは、二つの神殿に速玉大神(イザナギ)、夫須美大神(イザナミ)、家津美御子大神(スサノオ)を祀っていたそうです。現在は十二社の社殿が並んでいます。 -
熊野速玉大社 拝殿
速玉大社が新宮と呼ばれる由来は、神倉山のゴトビキ岩に降臨された神々に、58年景行天皇がこの地に新しい宮を建てたことによるそうです。 -
熊野速玉大社 拝殿
結宮と速玉宮は拝殿からお参りします。日本書紀には、神武天皇が東征の折りこの地を訪れ、神倉山に登り参拝されたことが記されています。神倉山(神社)は明日、帰路に立ち寄ります。 -
熊野速玉大社 正殿
現在の正殿の十二社は、奥からイザナミを祀る結宮、イザナギを祀る速玉宮、天照大神とスサノオを祀る上三殿、そして八社殿と並んでいます。結宮と速玉宮以外はは直接正殿にお参りします。 -
熊野御幸の碑
境内の一画に、大昔のVIPの参拝記録が記されていました。後白河上皇、後鳥羽上皇など歴史に名を残す方々。後白河上皇は34回もの御幸をされています。京都からは約2週間の行程だったようです。 -
神倉神社(翌18日帰路に参拝)
熊野速玉大社から東へ10分ほど歩いたところに、熊野大神が一番最初に降臨したとされる聖地「神倉神社」の石段があります。 -
神倉神社
源頼朝が寄進したと伝わる、熊野古道最古の534段の石段はあまりに急で、登ると崖のように感じます。お燈祭では松明片手に駆下るそうですか、一般人には絶対無理です。 -
神倉神社
天ノ磐盾という峻崖な崖を登りつめた所に、御神体のゴトビキ岩があり、ここからは新宮の海までが見渡せます。石段の下から往復で30分ほどかかりました。 -
熊野川
熊野三山の最後は熊野本宮大社です。新宮市から熊野川を遡っていきます。昔は川船で、戦後は水を噴射して進むジェット船がありましたが、水深が浅くなり船の航行は難しくなったようです。 -
熊野本宮前、12時30分
速玉大社から熊野川を遡ること車で約40分、熊野本宮前のバスターミナルに到着しました。隣接する熊野本宮館の無料駐車場に車を停めます。 -
熊野本宮大社、12時30分
国道を渡り、熊野本宮大社へ。一礼して鳥居をくぐり、熊野大権現の旗が立ち並ぶ158段の石段を登ります。 -
熊野本宮大社
本宮大社も速玉大社同様に十二社から成りますが、明治22年に熊野川の氾濫で、中、下の八社が流され、残った上八社がここに移されました。 -
熊野本宮大社 上四社
奥から
③(結宮・西御前)イザナミ
②(結宮・中御前)イザナギ
①(本宮・証誠殿)スサノオ
④(若宮・東御前)天照大神
を祀っおり、①から④の順に参拝します -
熊野本宮大社 拝殿
本宮大社では直接本殿に参拝できますが、拝殿も建てられています。本宮大社では、祖神、天火明命の子、高倉下(たかくらじ)が神武東征に際し、布都御魂(ふつのみたま)の剣を献上したことが伝えられています。 -
瑞鳳殿 茶房珍重菴、13時30分
お昼ご飯は、本宮大社の瑞鳳殿の「茶房 珍重菴」さんで、熊野に昔から伝わる郷土料理「めはり寿司」と名物「もうで餅」をいただきます。 -
めはり寿司(600円)
高菜の浅漬けの葉で、酢飯ではなく、魚をつけて発酵させたなれずしのご飯をくるんだおにぎりで、昔から農作業や熊野詣でのお弁当とされた、日本最古のファストフードだそうです。 -
もうで餅、水もうで食比べセット(500円)
「もうで餅」は、こし餡をお餅で包み玄米粉をかけた素朴な味。「水もうで」は、こし餡を葛や寒天で包みもっちり感を出した水饅頭。この水もうで美味しかった! -
熊野本宮旧社地 大斎原、14時30分
昼食後、明治22年の水害以前に熊野本宮大社があった「大斎原」へ。駐車場から大社とは反対側へ約10分程歩くと、熊野川・音無川・岩田川の合流する中洲に大きな鳥居が建っています。 -
大斎原(おおゆのはら)
紀元前33年、崇神天皇の時代に、ここ大斎原に初めて本宮大社の社殿が建てられたそうです。 -
熊野本宮旧社地 大斎原
昔は現在の数倍の規模で、約1万1千坪の境内に十二社の社殿が5棟と、楼門、神楽殿や能舞台などが建ち並んでいたようです。 -
中四社下四社、摂末社の祠
現在ここには、高天ヶ原に天下ったニニギノミコトなどを祀った中四社下四社と、八咫烏や高倉下などを祀った摂末社の石祠がひっそりと並んでいました。 -
熊野川、15時
2泊目の宿、入鹿温泉の瀞流荘まで熊野本宮大社から車で約30分。熊野川の支流の北山川を遡っていきます。
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