悩んだ末に立山登山、そして再び立山黒部アルペンルートへ（２）

2021/08/27 - 2021/08/27

「悩んだ末に立山登山、そして再び立山黒部アルペンルートへ（１）」からの続きです。
コロナ禍でいったんは諦めた夏の立山登山。
でも、思い切って、（でも、こそっと）行ってくることにしました。
一の越から先のガレ場の急登にくじけそうになりながらも、何とか無事に登頂。
ここから先は、スリップしないように気を付けて下山し、立山黒部アルペンルートを通って長野側に出ます。

エリア 立山黒部(富山)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

立山山頂からの景色を記憶にとどめて、下山することにします。

立山 (立山連峰) 自然・景勝地

登りは赤い矢印に従って歩きましたが、下りは黄色い矢印に従って進みます。登りと下りのルートが分かれているので、すれ違うことがほぼありません。自分の足元だけに集中して歩くことができます。

ガレ場を歩き始めたら、ほとんど気持ちの余裕がなくて写真も撮っていなかったのですが、ここまで下って、少し気持ちの余裕が生まれました。
視線の先に、一の越山荘が見えます。あそこまで下りれば、あとは舗装された道になります。

で、ゆっくりではありますが、無事に山を下りることができました。
下山後に、たった今、登ってきた立山を振り返ります。
あそこまで登って来たんだ～。
一人、感慨にふける。

この風景を見たとき、自分がハイジになったかと思いました！
日本じゃないみたい！と思いませんか？

さて、立山登山という目的は果たせましたが、せっかくなので、ミクリガ池も見てきましょう。

こちらがミクリガ池です。水の青さが周囲の景色に引き立てられ、とても美しく見えます。

みくりが池 自然・景勝地

室堂に戻ってきました。
立山玉殿の湧水が汲めるところがあり、次から次へと人がペットボトルに水を詰めていました。

立山玉殿湧水 自然・景勝地

私はまだペットボトルにお茶が入っていたので、まずはビールで立山登頂のお祝いです！
このクラフトビールは、立山ホテル内のお土産売り場、また、自販機でも買えます。
下山後のビールのおいしかったこと！

ビールでのどを潤した後は、立山黒部アルペンルートを進みます。
室堂からは立山トンネルトロリーバスに乗ります。
途中で、まさに今、登ってきた立山の直下を通るのですよ。こんなところにトンネルを作ってしまうなんて、本当にすごい･･･。

立山トンネルトロリーバス 乗り物

トロリーバスで10分。大観峰に到着しました。

大観峰 (大観峰展望台) 名所・史跡

大観峰ではサクッと写真だけ撮って、先に進みます。
次に乗るのは立山ロープウェイです。今、私たちが乗るケーブルカーが黒部方面からやってきます。

さて、立山ロープウェイに乗り込みます。

立山ロープウェイ 乗り物

立山ロープウェイで7分後に到着したのは黒部平です。
今回、2回目ですが、立山黒部アルペンルートの中でいちばんかわいそうな感じがするのは、ここ黒部平ですね･･･。ほとんどの人がサッと通り過ぎてしまいます。かくいう私もその一人。
今度来る気かがあったら、黒部平庭園を散策したいと思います。

黒部平 自然・景勝地

黒部平からは黒部ケーブルカーに乗ります。
眺望はありません。

黒部ケーブルカー 乗り物

黒部ケーブルカーに乗って5分、黒部湖に到着しました。
雪の大谷を見に来た4月は、黒部ダムの放水をやっていなかったので、私は通り過ぎただけ（＋ビールを飲んだっけ）。今回は、散策コースを歩いて、少しゆっくり過ごすことにします。

おぉ、黒部ダムの放水はやっぱり迫力ありますね。

黒部ダム 名所・史跡

そして、放水された水の近くでは虹も見えました！

黒部ダムの新展望広場、特設会場で黒部の物語展示を見ることにします。

黒部電源開発は大正時代から始まって痛そうです。降水量が多く、高い山々に囲まれた黒部峡谷は、水力発電に適していると考えられたのです。
戦後の急速な経済発展によって、ますます電力が必要となり、昭和40年にダム建設を決断。最初は順調に進んでいた工事も、途中で破砕帯に遭遇、岩盤が崩れて、摂氏4度の大量の水に阻まれ、工事は中断することに。
しかし、日本ってすごいですよね、これを頑張って成し遂げてしまうのですから。
一方で、犠牲になった人が171人もいたことを、私たちは忘れてはいけません。

私はちょっと時代が違うので知らなかったけれど、この黒部ダムの話、石原裕次郎の映画にもなったのですね。

で、展示場の外では、工事関係者を悩ませた破砕帯の湧水を飲むことができます。

さっき、立山玉殿の湧水を汲み損ねた私は、この場でペットボトルに残ったお茶を飲み干し、破砕帯の湧水を詰めることにします。

立山登山で、足腰の疲労がたまっていたのに、階段を上り下りして、新展望広場や、ダム展望台にも行ってしまいました。足がガクガクだぁ･･･。
十分満喫した黒部ダムをあとにし、関電トンネル電気バスで扇沢に出ました。

扇沢 自然・景勝地

扇沢からは路線バスで信濃大町に向かいます。

路線バスに乗って35分ほどで信濃大町駅に到着しました。
今日は駅近くのホテルで1泊し、明日、帰宅することにします。
念願だった立山登山を敢行し、晴天の下、きれいな景色を見ることができて、大満足の旅でした。
なかなか旅がしづらい環境下ではありますが、ときどきは自分自身の心の健康のためにもリフレッシュしたいですね。

信濃大町駅 駅

ちなみに、この日の宿は、ルートイン信濃大町駅前を取りました。新しくてきれいだし、館内に温泉もあるし、朝食も充実、そして駅近で便利ですよ！

ホテルルートイン信濃大町駅前 宿・ホテル