2019/08/05 - 2019/08/06
676位(同エリア983件中)
りーふ(NissanLEAF)さん
- りーふ(NissanLEAF)さんTOP
- 旅行記59冊
- クチコミ1件
- Q&A回答0件
- 27,543アクセス
- フォロワー9人
2019年8月、まだコロナなんてものの当然ないときのことである。何をやってもまだ「令和初」を名乗れた、暑い夏のある日。私はふと急に富士山に登りたくなった。日本最高峰、きつそうだという漠然としたイメージから避けてきたが、年を取って体力も付いたところだし、もう大丈夫だろう。そういうことで父と母と三人で富士山に登ってきた。そんな当時中三のりーふ少年の、人生初富士登山の記録である。
-
2019年8月5日、富士北麓駐車場から名前を変えたばかりの富士山パーキングから私と両親を乗せた一台のバスが滑り出した。マイカー規制に阻まれ静かな樹海の中をひた走る。
-
しばらく揺られ、五合目に到着。もう既に12時を回っていた。
-
当時の私はどうやら元気が有り余っていたようだ。高度順応がてらと荷物を置いてすこしお中道を歩く。
-
スバルラインと並行して走っているが、マイカー規制もあって非常に静かだった。
-
うっそうとした樹海、東京では絶対に味わえない。
-
20分ほど散策し、五合目にに戻る。両親も一通り荷支度を終えたところだった。
-
霧がかかって、天気は少し心配なところだ。
-
当時はインバウンドで国中がにぎわっていた。改元10連休もあり、国全体に活気があった。失ってわかる日常の尊さである。
-
半分は観光客、半分は登山客といったところだろうか。
-
保全金を1000円支払い、13時40分、登山開始。これから日本の最高峰に登るのだという自覚で、なんとも背筋を正したくなるような妙な気持ちがする。
-
登山開始から数分、霧が濃くなってきた。山頂までこうでないことを祈りたい。
-
吉田口の小名物、馬がやってきた。吉四六さんに銭を生む馬の寓話があったが、令和で言うところのそれはおそらくこれだろう。詳細な金額は忘れたが、まあまあ高かった記憶がある。観光客に貴重な経験と少しばかりの位置エネルギーを売る仕事で彼はいくら稼いでいるのだろうか。
まあでもなんだかんだ楽しそうだから興味のほうが少し勝る。将来的に一度くらい体験してみたい…かもしれない。 -
上方に目を向ける。山頂ははるか上、雲にかかって見えない。
-
道中にあった謎ポール。ここに県道の6角形でもあったら面白いのに。ちなみに知名度こそ低いが、吉田口登山道は山頂までちゃっかり県道に指定されている。
(正確にはここはスバルラインの延長線上として指定されている別県道で、山頂まで行くのは馬返しからくるほうである。ちなみに下山道は指定されていなかったりする。)
地平でよくあるような突き刺しのでないところからも富士山の地盤のもろさがわかる。 -
登山開始から十五分、泉ヶ滝に到着。
ここで県道と一旦お別れし、吉田口六合までショートカットする道に入る。
看板の英文が”HIKER”でなくて”CLIMBER”なのがほかの登山との違いだ。緊張感がより高まる。 -
・・・泉ヶ滝。いや、泉でも滝でももはやない。水たまりである。砂山だから当然といえば当然だが。
-
・・・しかも、霧,濃くない…?
-
途中で見つけた花。フジヤマNAVI-富士山の花図鑑(https://www.fujiyama-navi.jp/botany/flower-dictionary)で調べたところ、クルマユリのようだ。茎の中ほどの葉が輪生して車輪のスポークを思わせるからそういうのだそう。
-
視界が開け、樹林から砂礫地に変わってきた。
-
14時15分、六合目の富士山安全指導センターに到着。意外にも結構好調なタイムで来ている。
-
ちなみに、どうやらここが六合になったのは近代に入ってかららしい。”車で半分登れる”ってことにしたいがための改番だろうか。まあそうだとしても、御殿場のほうにもっと無理やりなものがあるからあまりどうとも言えないが。
-
雲が開け、眼下に樹海が見える。
-
六合目を後にし、さらに登る。
-
はるか遠くに下山道が見える。
-
早速つづら折りが始まる。
-
涼しくて快適なのもあり、サクサク登れる。富士山、もしかしたら余裕かもしれない。
-
ふと霧が晴れ、前方に小さな天空都市が現れた。
-
圧倒的な大自然の中、ふと現れたこれが我々の宿泊地、富士山七合目である。
-
ふとしたに目を向ける。先ほどまで霧だったそれはいつの間にか雲海となっていた。その切れ目から樹海が見える。時折パンパンと小気味のいい音が聞こえてくるそれは、自衛隊の東富士演習場だ。
-
つづら折りを数スパン登り、左右にわき目ばかり振っていた道が山に向き直る。と同時にに岩場が出てきた。このくらいなら大したこともない。
-
先ほどの天空都市はもうすぐだ。
-
ふと右に目を向ける。先ほどの看板にあった旧砂走、まさかこんな急斜面を駆け下っていたのだろうか。三角定規の鋭いほうがちょうどフィットするようなここを駆け下って万一コケでもしようもんなら、大変なことである。
-
岩場に入り、この道もにわかに渋滞してきた。
-
一人ひとり岩場を登る。隊列は遅々として進まないが、別に急いでもいないしこれくらいがちょうどいいというものである。
-
16時15分、今夜の宿鎌岩館に到着した。
-
パーキングが1000Mくらい、五合目が2304Mだったから500M近く登った形だ。まあ山頂までもう1000Mあるのだが。
そしてチェックインが始まる。なるほど登山前に父が言っていた「富士山の山小屋なんてそんないいもんでもない」というのがさっそく少しわかった気がする。玄関の廊下とも入口ともつかないところの座布団に座って二組同時に会計。敷地が極端に狭いようだ。
しかし、本当の絶望はこれからである。係りの兄ちゃんにそのまま部屋に案内されるのだが… -
・・・お分かりいただけるだろうか。何やら天井の角度がおかしい。
-
この山小屋の、私の寝床の構造を横から見た図を描いた横が狭いのは覚悟していたが、まさか縦とは思わなかった。寝床のマットがあるところでは頭が上がらず、横とつながる部分(通路とはまた別、荷物置き場とでもいった感じ。でようやく頭が上がる感じ。寝てみると柱の圧迫感がすごい・・・
これを最初に見た時のインパクトのすさまじさは共通のようで、後から来た客もこれを見て一度絶句していた。 -
ちなみに横は狭くないかといえばそんなことはない。普通に狭い。がしかし、一人60㎝程度という広さは寝袋で寝てみると全然問題はなかった。
高さだけ気がかりだが、まあ寝れば何とかなるだろう…
(と、当時の私は思っていた。この寝床の致命的欠点に気付くのはもう少し後の話である…。ヒントは一個前の図) -
通路突き当りの窓から太陽を拝む。ちょうど沈むところだった。東向きの吉田口、夜の到来は早い。
-
夕食。福神漬けにカレー、おかずまで付くとは豪華だ。疲れた体にしみる。一気に食べた。
ちなみに右に見えるポットにはお茶のおかわりはない旨書かれており、個々の水道事情が垣間見える。皿も使い捨てだ。 -
眼下の景色に雲海がかかってきた。非常にきれいで心が洗われる。しばらく景色でも見て過ごすとしよう…。
次回 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
42