2021/07/04 - 2021/07/04
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Fuyuyamaさん
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7月4日、旅の4日目を迎えました。今日から3泊4日の日程で、以前から一度行ってみたかった礼文島への遠征です。朝一番のフェリーに乗るため、昨夜は10時に美瑛を車で出発、約5時間で稚内北臨港駐車場に到着しました。礼文島では代表的なトレッキングコースを歩きます。お天気次第にはなりますが、1日目は「桃岩展望コース」、2日目は「岬めぐりコース」、3日目は「礼文林道コース」を予定しています。
なお、礼文島をマイカーやレンタカーで回る人は別ですが、路線バスを利用して移動する場合は本数が少ないのでかなり制約を受けることになります。今回、朝一番のフェリーに乗るのも、初日に桃岩展望コースを歩くのも路線バスを有効に利用するためです。この旅行記では、礼文島1日目の「桃岩展望コース」トレッキングの様子を紹介します。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JALグループ 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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午前3時過ぎに駐車場に到着して2時間ほど仮眠。5時には起き出して周りを散策します。ちなみに車を駐めた「稚内北臨港駐車場」はJR稚内駅の隣接地にあり、しかも無料です。この駐車場に駐め、礼文島や利尻島へ行く人が多いようです。
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稚内港北防波堤ドームもすぐ近くにありました。バックパッカーがこのドームにテントを張ってよく野宿をしていると聞いていましたが、コロナの影響か誰もいません。
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港には既に船がスタンバイしています。礼文島行きは前方の船のようです。
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朝一番のフェリーは6時30分出港です。ターミナルの待合室にあった利尻岳の写真を撮ります。礼文島滞在中にこんな絶景に出会えるでしょうか?
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定刻どおり出港しました。幸いなことに海は穏やかですが、天気はどんよりとした曇り空です。
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船の中はこんな感じ。一番リーズナブルな2等席ですが、ゆったりとした椅子席です。礼文島までは2時間弱、これで十分です。
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礼文島香深港へは8時25分到着。フェリーターミナルの建物を出た所から8時41分発のバスに乗り、「第二差閉」というバス停で下車します。やはりどんよりとした曇り空、方角的には見えるハズの「利尻岳」も見えません。ここから「北のカナリアパーク」へ向かいます。
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坂道を登ること約10分、赤い屋根の校舎が見えてきました。
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北のカナリアパークは、2012年に公開された吉永小百合さん主演の映画「北のカナリアたち」で建てられた撮影用の校舎を保存・公開しているものです。
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昇降口を入ると、吉永さんが演じた「川島はる先生」と生徒たちが出迎えてくれます。
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ノスタルジックな木造校舎は、我々の世代にとっては遠い日の記憶を呼び起こしてくれる懐かしいものです。
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北のカナリアパークの全景です。手前のデッキは併設されている喫茶店のもの。天気さえ良ければ、ここから眺める利尻岳は最高とのことです。
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せめて雰囲気だけでも味わおうと看板を撮ってみました。
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さァ、まずは「知床」という集落へ向けて出発です。ここからは花の写真が多くなります。花の浮島と言うだけあって道端にはいろいろな花が咲いています。これは「ミヤマキンポウゲ」。高山植物ですが、礼文島では海抜0メートルから高山植物が見られるそうです。
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高山植物だけではありません。「ジョチュウギク(たぶん)」と「ムラサキツメクサ」の群落。
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今回、礼文島で一番目立っていたのはこの「エゾシシウド」。近くで見ると小さな花が寄り集まって咲いています。
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「知床」の集落を通過します。全て真っ赤に塗られた神社が衝撃的です。
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礼文花図鑑では、5~6月に咲く花と紹介されていた「ミヤマオダマキ」がまだ咲いていました。
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知床旅情に歌われた「ハマナス」。こちらの知床でも咲いています。
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知床の集落を過ぎ、道は舗装道路から緩やかな登りの山道へ入りました。辺りはガスっており見晴らしは利きません。次に目指す「元地灯台」までは2kmと案内図に書いてあります。
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見晴らしが悪い中で気を紛らわしてくれるのが花々です。「ヤマブキショウマ」の白い穂が出迎えてくれました。
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これは「ウスゲオニシモツケ」かナ?その場で調べればよいのですが、ついつい億劫で...。
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「レブンソウ」を撮ったつもりですが、これは「カラフトゲンゲ」か?マメ科の花はよく分かりません。
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「ツルアジサイ」は、その名のとおりツル性のアジサイで冷涼な気候を好む北方系の種だそうです。
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「チシマフウロ」は盛りを過ぎているようです。
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葉っぱがフキに似ていて峠によく生えていることから名がついた「トウゲブキ」です。
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「エゾカワラナデシコ」?、「タカネナデシコ」?
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「ヤマハハコ」はまだ走りのようです。
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「イブキトラノオ」。個人的にはこの花を見ると、グリンデルワルト、グロッセ・シャイディックのハイキングを思い出します。
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「ミミナグサ」はとても小さな花ですが可憐です。
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天気は相変わらずですが、稜線が近づいてきました。
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「元地灯台」へ着きました。北のカナリアパークから1時間20分かかっています。写真を撮りながらですので仕方ないのですが...。
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イチオシ
灯台を回り込み反対側の崖の下を見たときビックリしました。ガスが切れて青い海が広がっているのですから。崖の緑と海のグラデーションがキレイです。
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別の場所で写真を撮っていた友人を大声で呼び、二人で撮影開始です。こうなるとシャッターが止まりません。青い海を背景に、崖の縁に生えているイブキトラノオを撮ってみました。
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イチオシ
崖の上にはイブキトラノオの大群落が広がっています。なお、背景は海です。空ではありません。
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崖の上のハイキングコースはこんな感じです。ここに来るまで、右下のガスの斜面をずっと歩いてきました。
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イチオシ
岬のすぐ沖合を漁船が白い航跡を描いて通り過ぎます。岬から下りてきた雲と相まって、一瞬、青空を飛ぶ飛行機の様に見えませんか?
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元地灯台方向を振り返ります。
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鮮やかなオレンジがかった花が、草原で一際目立つ「エゾカンゾウ」。朝に咲いて夕方には萎んでしまう一日限りの花です。
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礼文島の固有種「レブンシオガマ」。花の上唇の部分が小鳥の頭のような形をしています。
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「キンバイの谷」へ向かう稜線沿いの草原の中で、いろいろな花に混じって咲く「レブンウスユキソウ」の群落を発見しました。
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日本のエーデルワイス「レブンウスユキソウ」のアップです。
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時折ガスが掛かり視界を遮りますが、青い海に落ち込む緑の草原がキレイです。
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ガスの切れ間から、眼下に赤い屋根が見えました。地図で確認すると有名な「桃岩荘ユースホステル」のようですが、この夏はコロナの感染拡大予防のため営業を自粛しているとのことです。
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「キンバイの谷」に到着しました。展望台へ向かって一本の道が続いています。展望台から下を覗きましたが、運悪くガスで視界が利きませんでした。
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一本道の脇に谷の名前の由来となった「レブンキンバイソウ」を数輪見つけることができました。
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イチオシ
下の方はガスが切れて海が見えていますが、上の方は見通しが利きません。たぶん桃岩展望台まではあと少しのハズ。
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見通しが利かない中、展望台へ向けて最後の登りです。
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「レブンシオガマ」の一群が目を楽しませてくれます。
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切れ込んだ葉の形が鋸の刃に似ていることからその名が付いた「ノコギリソウ」。
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この花はたぶん「キジムシロ」だと思います。
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桃岩展望台へ到着しましたが、残念ながらガスで眺望が利きません。展望台にあった高松宮妃殿下の歌碑を記念に一枚。
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桃岩展望台からは、レンジャーハウスを経由して香深港フェリーターミナルまで戻ります。この花はレンジャーハウスの駐車場脇に咲いていた「ウツボグサ」です。
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フェリーターミナルへ戻る途中に咲いていた可愛い花、「フクロナデシコ」でしょうか。
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礼文島で3日間お世話になる宿は、島北部の船泊地区にある「ホテル礼文荘」さんです。礼文島ベストシーズンのこの時期、2食付きで1泊7,700円とリーズナブルです。
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ホテルの目の前に「久種湖畔展望台」があったので上って見ました。
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天気が良ければ見晴らしは良さそうです。
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湖としては日本最北端に位置する「久種湖」を眼下に見ます。
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夕食と朝食は大広間で食べます。地元の海の幸が並びます。夕食時、女将さんから明日の予定を聞かれたので「岬めぐりコース」を歩く予定と答えたところ、お弁当を用意してもらえることになりました。
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