600万年前の火山の島～ジオサイト隠岐　ローソクの火が灯った‼

2021/07/27 - 2021/07/29

1日目は、１４：３０に隠岐ジオサイト空港着。レンタカーのお迎えで、6時間3500円のプランで出発。ドライブマップをいただき、まずは今日の目的・ローソク島遊覧に向かいます。途中、壇ぎょうの滝と那久岬に立ち寄って17時55分の遊覧船出発に間に合おうという計画です。Ｒ４４を通り、わかりやすい道でした。

エリア 隠岐諸島(島根)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: レンタカー JALグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

隠岐世界ジオパーク空港に１４：３０到着。伊丹空港からと出雲空港からの2便だけです。

レンタカーで１５：３０　壇鏡神社到着。

鳥居の外に大きな杉の木が。これには訳が・・・

鳥居の外に大きな杉の木があった訳はここに書いてありました。
出雲大社の神殿の修理に境内の杉を要求されたとき、鳥居を中に移動させ、大きな杉を境内の外のものとして、その難を逃れたというエピソード。

奥に進みます。

この奥に滝が？

二本ある滝の、これは社の奥にある滝。水量は少ないようですが、高さのある涼しげな滝。

すだれのように落ちるこの滝の裏側に回ることができます。

完全に裏見の滝。目の前２．３ｍ先にすだれ滝が見えています。

16：15分　那久岬展望台に到着。順調です。滝であったグループの方たちともここで再会も。

灯台として使われていた灯篭がありました。

那久岬展望台から、はるか沖に島前の島々が見えています。明日はフェリーで島前の西ノ島にわたります。結構距離があるんだなあ。

雲間から差し込む光・「天使のはしご」（薄明光線）がみられるとのことですが、またいつか。

隠岐独自の牧畑農業（牧畜、麦、豆、雑穀）の一つ、放牧されてる牛がのんびり草を食んでいました。

火山島の隠岐の土はやせていて、まず牧畜で糞によって土に栄養を持たせ、次に麦を栽培。さらに、土に窒素分の栄養をもたらす豆類を栽培、さらに飢饉にも強い雑穀を植えるという賢い牧畑農業です。昔の人の知恵ってすごいです。

追加ポイント。時間があるようなので途中「油井の池」に立ち寄り。

この池につながる川はなく、一方で池の底は海につながっているという不思議な池。そのため、落ち葉や枯れ葉は排出されず、池の周りや中央の浮島に積もっていくようです。うっかり入ると、足を取られ沈んでしまうのです。死体は海に流されるとの言い伝えもあるそうです。自然豊かな、観察に適した静かな池で、昔は小舟に乗って稲作もされていたとのこと。

１７：００　今日の遊覧船が出る福浦港に到着。

駐車場に止まっていたトラックを思わず二度見。ROWSON ならぬ　ROWSOKUNでした。

待合室のガラスにもかわいい「ローソクん」がお出迎え。

その日の夕日や気象条件によって、当日の１５：００ごろに出港時刻と港が決まる遊覧船。この日は１７：５５発、福浦港から出る船で、私たちは「第二清光丸」でした。

船長さんのお話では、写真の場所では600万年前の火山活動で出来た地層（下の層）の上に550万年前の火山活動の時の地層が乗っているのが見えるとのこと。さすがジオパーク、皆さん勉強しています。でも、断層と言っていましたが、これって不整合かも。

火がともりました！
ローソク島を愛してやまない船長さんは、わずかに雲が切れた隅から灯りが灯る位置にと船を操り、見せてくれました。

もう少し左へ・・・

もう少し？大きくきれいに撮れました。

また、大きな岩のすき間からローソク島が見える角度、

その隙間から太陽が見える角度、

そして岩に穿たれた穴に太陽がはまる位置にと船を自在に操り、時間をオーバーしての大サービス。感謝です。

帰りは心穏やかに岸壁を見ながら。

帰りにもう一度

夕日に染まる海を見ながら一日目の旅は終了。
ホテルに着くと、一人５０００円の「隠岐クーポン」がわたされました。「事前に分かれば遊覧船にも使えたのに」と言うと、「いろいろ大人の事情があって、事前に告知はしてありません。みんなからの要請があって数日前に決まったばかりなんです。」とのこと。県外からの観光客には来てほしくなくもあり、来てほしくもありというところでしょうか。ラッキーでした。いずれにしともとりあえず、嫌がられてはいないようでほっとしました。