2010/05/17 - 2010/05/20
70位(同エリア75件中)
renuさん
主要7島とその他の小島で構成される鹿児島県・トカラ列島。
唯一の交通機関であるフェリーは便数が少ない上に、1島当たりの停泊時間は10分程度。
島内を探検しようとすると、島での宿泊が必須。
それが7島となると、全部巡るのは大変。
そんな中、島民の方々の健康診断のため、通称「レントゲン便」という特別便が年に1回設定されています。
全員のレントゲン検査が終わるまでフェリーが停泊しているため、その時間を活用して短時間ながらも島を探索できるため、7島一気に訪問するにはもってこい。
このレントゲン便に乗って、トカラへ行ってきました。
※2010年とかなり古めの内容になりますが、トカラ旅行記の数自体が少ないので、記録を残すことにします。
当時のメモと10年以上前の記憶を元に書いているので、実態と異なる点あるかもしれませんが、ご容赦ください。
- 交通手段
- 船
-
トカラへのフェリーが出港する鹿児島港に到着。
これを書いている2021年現在、就航しているのは「フェリーとしま2」ですが、当時は「フェリーとしま」でした。
ちなみに「としま」とは、トカラ列島の島々が所属する十島村のこと。フェリーとしま 乗り物
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奥には桜島も見えます。
鹿児島港フェリーターミナル 乗り物
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乗船券売り場に掲示されていた時刻表。
往路のダイヤは、
(1・2日目)
鹿児島港2350-605口之島800-850中之島1050-1210平島1220-1310諏訪之瀬島1440-1530悪石島
(3日目)
悪石島500-600平島710-900小宝島1010-1045宝島1235-1535名瀬港
本来平島は2日目のみ寄港して検診を行う予定だったのが、天候不良が原因で検診を3日目に延期、そのためダイヤも変更になったようです。 -
鹿児島市内で食事をとり、船内での2日分の食料も買い込んで、いよいよ乗船します。
フェリーとしま 乗り物
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「フェリーとしま」船内の様子。
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懐かしいブラウン管のテレビ。
カーペット席を確保して、毛布にくるまり就寝。
鹿児島湾を出てからはずっと激しい揺れでした。 -
(6:17)
翌朝。
最初の島に入港します! -
トカラ列島最北端、口之島に到着。
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こんな感じの島ですが、フェリーの停泊時間は2時間弱。
歩き回れるのは港周辺くらいでしょう。 -
集落の方に歩いていきます。
植物の繁り具合が南国っぽさを感じられます。 -
集落に到着、港から遠かった。
集落は7島で一番大きかった気がする。
この後、口之島出港まで記憶なし・・・ -
(9:01)
次の島に入港。 -
2番目の島、中之島に到着。
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島内の地図。
近くに温泉があるようで、ここも停泊時間が2時間と余裕があるので、行ってみることにします。 -
西区温泉。
西区温泉 温泉
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誰もいなかったので内部の写真も撮影。
ここの湯がめちゃくちゃ熱く、15分くらいかき混ぜて冷まして、やっと入れるレベルでした。
入浴後船に戻り、ほどなく出港。西区温泉 温泉
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(12:21)
3番目の島、諏訪之瀬島に到着。 -
ここの停泊時間は1時間半ほど。
港から集落まで距離があるので、その途中にある飛行場まで行ってみることにします。 -
カラスが非常に多く、やや不気味な印象の道を進みます。
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集落方向と飛行場方向の分岐点。
飛行場方向へ進みます。 -
諏訪之瀬島飛行場。
かつてリゾート用として作られたようです。
ここまで来たのに、冠水してて入れませんでした。 -
飛行場からの帰り道に、フェリーと港を撮影。
島の海岸線沿いはすぐ崖になっています。
諏訪之瀬島を出港、途中平島に寄港するものの、10分の停泊ですぐに出発します。 -
(16:04)
本日最後の島、悪石島に到着。 -
悪石島はボゼという祭りが有名ですね。
祭りの日は悪石島の訪問に適した、フェリーのボゼ特別便が組まれるようです。
しかしそれ以外の島への停泊時間は変わらず短いので、今回のレントゲン便のような使い方には不向き。 -
さて今夜はこの島に停泊するので、散策する時間はいくらでもあります。
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とりあえず港からの道を進んでいきます。
目の前は一面の緑。 -
道端にはヤギもいました。
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岩に描かれた温泉の案内を発見、行ってみることにします。
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湯泊温泉というようです。
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口之島の温泉とは逆に、こっちはぬるすぎた。
悪石島 湯泊温泉 温泉
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とはいえ、このトカラの海を眺めながら入る露天風呂は最高!
悪石島 湯泊温泉 温泉
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港への帰り道、海岸にも温泉マークを発見。
どうやらこれは海中温泉のようで、干潮の時間帯前後だけちょうどよい湯加減の海水に浸かれるのだとか。 -
悪石島・やすら浜港の遠景。
港内でも波の影響を大きく受けそうな造りをしています。 -
今夜はこの港で碇泊します。
鹿児島市内で買っておいた食料を食べ、早々に就寝。 -
(5:59)
翌朝、昨日も一瞬寄港した平島に到着。 -
港の様子。
悪石島以上に波の影響を受けそうな造りで、これだと天候によっては検診の日程を変える必要性も納得できます。 -
ここは1時間しか停泊しない上、集落は港から離れた山の上。
早朝でまだ眠いということもあり、港を見て回った後は早々に船内に戻りました。
見どころも港周辺には特になし。 -
(9:17)
6番目の島、小宝島に到着。 -
ここ小宝島は小さい上に平坦な島で、1時間ほどの停泊時間でも島を一周できるようです。
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というわけで進んでみます。
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この島では奇岩をちらほら見かけました。
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放牧されている牛も多数。
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港から島を半周した所にあったのが・・・
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脱衣所さえない温泉!
見晴らしも最高だが、時間の都合上入浴は断念。
なお旅行記を書いている現在調べてみると、この温泉の左手(一つ前の写真、石段の先)にも別の湯舟が複数ある様子。
当時気づいていれば見に行ったんだがなー小宝島 湯泊温泉 温泉
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一周道路の途中には集落がありました。
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港まで戻ってきました。
ここも波の影響大きそう! -
(10:54)
トカラ最後の島、宝島に到着。 -
ここの停泊時間は2時間弱、余裕ありそうです。
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集落の様子。
この島がトカラでは一番、港と集落の距離が短かったのではないだろうか? -
イギリス坂。
左手に記念碑が見えます。 -
ここは幕末にイギリス船が現れて牛を強奪され、応戦した薩摩藩士がイギリス人船員を射殺した場所だとか。
これが「異国船打払令」のきっかけにもなったとのこと。 -
宝島の集落にはたくさんの猫がいました。
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集落からちょっと出ると、このような大自然。
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港に戻ってきました。
そうそう、このレントゲン検診車のおかげで今回の旅ができました。
ありがとうございました。
このレントゲン便、時間的に島一つずつを隅から隅まで、じっくり見て回ることはできません。
泊まりでなければ見ることのできない、絶景もあるでしょう。
しかし日本国内でも特に行きにくい場所を、広く浅く巡ることができるというのは、充分価値のある手段なのではないでしょうか。
フェリーに乗り、今回の航海の最終目的地、奄美大島の名瀬港に向かいます。 -
名瀬に到着。
久しぶりの都会の喧騒を聞き、トカラの島々の余韻に浸りながら、奄美空港に向かったのでありました。
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