2021/06/01 - 2021/06/01
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j-ryuさん
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☆私の旅行記で定番中の定番である裏磐梯にまた行ってきました。
青葉若葉の頃は紅葉時と並んで裏磐梯が一番美しく輝く季節です。
Part1では水鏡が美しい曽原湖や大沢沼、秋元湖
緑潤う苔の白霧沢など紹介しましたが、
今回Part2では清水沢や二つ目沼、檜原湖など水辺に咲く花を
ご覧いただきます。
その中でも清水沢のクリンソウはロケーションが素晴らしいので
全国の写真愛好家に人気があり、週末などは撮影の順番待ちになるそうです。
初夏は春に比べると野々花はやや少な目ですが
コロナに疲れた心に束の間の癒しを与えてくれるでしょう。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
☆裏磐梯・五色沼周辺 ルートマップ。
※Google Mapに加筆
https://www.google.com/maps/@37.6678848,140.0941957,8327m/data=!3m1!1e3 -
☆裏磐梯・桧原湖南部周辺 ルートマップ。
※Google Mapに加筆
https://www.google.com/maps/@37.6678848,140.0941957,8327m/data=!3m1!1e3 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野のウマノアシガタ(馬の脚形)
苔が美しい白霧沢&白霧の滝を後にし桧原湖西岸の細野地区に向かいました。
細野地区には薄暗い白霧沢とは正反対の明るい沼や湿地が点在し、
お日様が大好きな山野草がたくさん見られます。
まずは二つ目沼近くの村道沿いに群生する
ウマノアシガタ(馬の脚形/ キンポウゲ科キンポウゲ属)をご覧下さい。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野のウマノアシガタ(馬の脚形)
正式名はウマノアシガタ(馬の脚形/ キンポウゲ科キンポウゲ属)ですが
私的には通称のキンポウゲ(金鳳花)の呼び方のほうが好きです。
ウマノアシガタは日本全土の里地~山あいまで広く分布し、
草原、林縁、土手、畦などでごく普通に見られまが
里地での群生はあまり見られなくなってきました。
村道沿いなので、まるで人工的に植栽されたかのような金鳳花ストリートですが
植えられたのでは無く自然に形成された群生です。 -
☆須賀川市(旧長沼町)の林道沿いのウマノアシガタ(馬の脚形)(2017/6 撮影)
ウマノアシガタ自体は当地ではそう珍しいわけではありませんが
この林道沿いの群生はとてもフォトジェニックだったので
大のお気に入りで毎年のように撮影に出かけていました。
ところが今はこの群生は消滅して見られなくなってしまいました。 -
☆須賀川市(旧長沼町)の林道沿いのウマノアシガタ(馬の脚形)(2017/6 撮影)
この林道は車がおそらく一日に1,2台くらいしか通らないだろうと思われる
寂びれた林道だったのですが、2015年くらいから舗装工事が始まり
ついには2017年にはウマノアシガタ群生地まで舗装され
ウマノアシガタは全滅してしまいました。
道路沿いなのでここが舗装されたわけではありませんが、
舗装工事にともなう整備で全体が新しく整地されていまったのです。
舗装しなくてもいいような林道だと思いますが
おそらく予算が回ってきたのでしょう。
100%必要ない工事とは言いませんが、
必要性があるか無いかではなく、予算を使い切るのが重要なのでしょう(--〆)。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野のウマノアシガタ(馬の脚形)
てなわけで、2017年を最後にお気に入りの林道のウマノアシガタ群生が
消滅していらいフォトジェニックなウマノアシガタ群生には
出会いないでいました。
上記林道の群生よりは見劣りは否めませんが
昨年、裏磐梯のこの村道沿いで群生を見つけ今年2度目の撮影です。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野のウマノアシガタ(馬の脚形)
-
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野のウマノアシガタ(馬の脚形)
ウマノアシガタの名前の由来は根元の葉っぱが馬の脚の形に似るとされますが
まったく似ていません(ーー゛)。
この由来はどの資料でも通説になっていますが本当だろうか・・・・? -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野のウマノアシガタ(馬の脚形)
-
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野のウマノアシガタ(馬の脚形)
ドイツ語では「鶏の足」、英語だと「Japanese Buttercup」(日本のバターカップ)
う~ん、こんなキレイな花なにのにどれもこれも
ろくな名前じゃありませんね(-"-)。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野のウマノアシガタ(馬の脚形)
-
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野のウマノアシガタ(馬の脚形)
この村道も現在はダート道なので
やがては舗装されてしまうでしょう。
道路の部分だけ簡易舗装すればまだしも
本格的な舗装道路にする場合はのり面を含めて整備しなければ
ならないようです。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野のウマノアシガタ(馬の脚形)
ウマノアシガタは日本全土に分布し、絶滅危惧種に指定しているのは
沖縄県だけ。
それだけ珍しくも貴重でもない植物ですが、
そういう植物ほど気が付いた時には激減していたなんてことが
良くあります。
その典型が秋の七草のキキョウでしょう。
園芸種は何処ででも見られますが野生種はほんと少なくなりました。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野のウマノアシガタ(馬の脚形)
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・二つ目沼のズミ(酸実)
上記、ウマノアシガタ群生近くの二つ目沼畔では
ズミ(酸実/バラ科リンゴ属)が花盛りでした。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・二つ目沼のズミ(酸実)
-
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・二つ目沼のズミ(酸実)
ズミ(酸実/バラ科リンゴ属)は日本と朝鮮半島に分布する
落葉小高木です。
リンゴに近い野生種ですが枝には棘があります。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・二つ目沼のズミ(酸実)
語源は、染料となることから染みとか、実が酸っぱいことから酢実
呼ばれるようになりました。
カイドウ、リンゴ(いずれも同じリンゴ属)、
ナシ(同科ナシ属)に似ることから、ヒメカイドウ、ミツバカイドウ、ミヤマカイドウ、コリンゴ、コナシ、サナシなどとも呼ばれます。
ただし、サナシは地方によっては別の種(ヤマナシなど)指します。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・二つ目沼のズミ(酸実)
ズミは晩春から初夏にかけ、白または、白くて部分的にピンクの
リンゴに似た花を咲かせます。
秋に、黄色または赤で小さな球形の果実をつけますが、
名前のように酸っぱいので生食にはせず果実酒などに利用できます。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・二つ目沼のズミ(酸実)
ズミの花の背後は二つ目沼。
スミは湿地や湿った荒地に多く自生し、
那須の沼っ原湿原では群生も見られ遊歩道がズミのトンネルを
通り抜けるので人気があります。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・二つ目沼のズミ(酸実)
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☆リンゴ(ふじ)の花 (2007/5/8 撮影)
上記でズミはリンゴの花に似ていると書いたので
過去の私の旅行記でリンゴの花を検索しましたがHitしませんでした。
ずいぶん昔に撮影した記憶はあるのですが
私の地元ではリンゴの花などありふれているので
撮影することなどまずありません。
閉鎖移転したyahooブログを検索したら14年も前の写真が
ようやく1点だけHitしました。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・二つ目沼のズミ(酸実)
上記のリンゴの写真と見比べると
このズミはあまり赤みは無いですね。
ズミも個体によってはピンク色なのでリンゴの花にそっくりです。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・二つ目沼のズミ(酸実)
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・二つ目沼のズミ(酸実)
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☆秋の裏磐梯~二つ目沼 (※ 2020/10/27 撮影)
二つ目沼は県道沿いにあるので昨秋も今年の早春にも立ち寄りました。
名前から想像できるかと思いますが、
裏磐梯の桧原湖西岸の細野には一つ目沼、2つ目沼、三つ目沼がありますが
県道沿いにあるのは2つ目沼だけです。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・二つ目沼のズミ(酸実)
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・二つ目沼のズミ(酸実)
二つ目沼のズミが自生している南岸辺りは浮島のような湿地で
踏み跡が5cmほどズブズブと沈むので長靴が必要です。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・二つ目沼のズミ(酸実)
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・二つ目沼のズミ(酸実)
青空に白い花が映えます。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・二つ目沼
二つ目沼や三つ目沼など細野地区の沼は沼そのものロケーションは良いのですが
沼に水草が繁茂しているので水鏡がキレイに見えないのが残念です。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・三つ目沼のタニウツギ
二つ目沼の次は車で3分、県道から徒歩7,8分の三つ目沼に
やって来ました。
紅葉の頃は毎年のように訪れますがそれ以外の季節は
今年の早春以来です。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・三つ目沼のタニウツギ
絵になるような花を期待しましたが
咲いていたのはタニウツギだけ。
何も咲いていないよりはましですが
少々期待外れ(^^;)。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・三つ目沼のタニウツギ
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☆錦秋の裏磐梯~桧原湖細野・三つ目沼 (※2020/10/27 撮影)
三つ目沼が一番映えるのはやはり紅葉時でしょう。
開発されていない隠れ沼なので一般観光客は訪れません。
訪れるのは地元人の案内で訪れた写真愛好家くらい。 -
☆錦秋の裏磐梯~桧原湖細野・三つ目沼 (※2020/10/27 撮影)
この沼も紅葉は美しいのですが
残念ながら水草に覆われ水鏡があまり見られません。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・三つ目沼のタニウツギ
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・三つ目沼のタニウツギ
タニウツギ(谷空木/スイカズラ科タニウツギ属)は北海道と本州の
日本海側に分布すると多くの資料に書かれていますが、
福島県では奥羽山地の分水嶺の東側太平洋水系の山にも多く自生します。
山の中でも沢や谷など湿気のある場所に多く生えるのでタニウツギと呼ばれます。
ピンク色が基本ですが白っぽい花も稀にあります -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・三つ目沼のタニウツギ
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・三つ目沼のタニウツギ
タニウツギは水分さえあれば荒地にもいち早く進出パイオニア植物の一つで
裏磐梯では道路沿いなどにもたくさん自生しています。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖細野・三つ目沼のタニウツギ
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地 サワオグルマ&レンゲツツジ
三つ目沼を後にし次に向かったのは小鳥の森の湿地。
今年の4/27に水芭蕉を見に来て以来です。
約1か月ちょっとで主役は水芭蕉からサワオグルマや
レンゲツツジにバトンタッチ。
春は場面展開が劇的です。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地 サワオグルマ&レンゲツツジ
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地 サワオグルマ&レンゲツツジ
サワオグルマは5月に紹介した郡山市湖南町馬入新田のような
群落ではありませんが裏磐梯の自生地としては群生している方です。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地 サワオグルマ&レンゲツツジ
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地 サワオグルマ&レンゲツツジ
馬入新田のサワオグルマの集積度には叶いませんが
小鳥の森の湿地はレンゲツツジとのコラボレーションが見所です。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地 サワオグルマ&レンゲツツジ
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地 レンゲツツジ
レンゲツツジ(蓮華躑躅/ツツジ科ツツジ属)は蕾が塊っている様子が
蓮華に見えることから名付けられたと言いますが
似てる???
「ウマツツジ」「ベコツツジ」などの別名もありますが
これは馬や牛も食べない有毒植物だと言う意味合いだと思われます。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地 サワオグルマ
北海道の西南部と本州、四国、九州の山地や丘陵、高原などの、
日当たりが良く水分の多い場所に自生し、
ツツジの中では珍しく湿地や湿原で群生することもあります。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地 サワオグルマ
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地 レンゲツツジ
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地 レンゲツツジ
カラスアゲハが吸蜜していました。
蜜には毒はないのだろうか? -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地 レンゲツツジ
カラスアゲハとミヤマカラスアゲハは良く似るので
咄嗟に判別するのが難しいですが、
前翅の白い筋模様が太目なのでカラスアゲハだろうと判断しました。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地 カラスアゲハ
こちらもカラスアゲハ、ノハラアザミで吸蜜しています。 -
☆吸水するミヤマカラスアゲハ (2014/07/24 撮影)
カラスアゲハと見比べてみましょう。
う~ん、やっぱ素人には見極めが難しいな(^^;)。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地 レンゲツツジ&サワオグルマ
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地 レンゲツツジ&サワオグルマ
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地 サワオグルマ
サワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)は本州~九州に分布し
日当たりのよい山野の湿地や休耕田、田の畦などに群生します
草丈は50~90cmほど、茎頂にキク状の黄色い花を多数咲かせます。
乾燥ぎみの土手や草地に自生し、見た目がそっくりなオカオグルマ(丘小車)に対し
湿地や沢などのジメ地に咲くのでサワオグルマと呼ばれます。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地 サワオグルマ
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地 サワオグルマ
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森のタニウツギ
当地で多く見られる花色が濃いタニウツギが咲いていました。
上記で紹介した3つ目沼のタニウツギが一般的な淡いピンクのタニウツギで
この小鳥の森のタニウツギは赤みが強いです。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森のタニウツギ
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森のタニウツギ
タニウツギ(谷空木/スイカズラ科タニウツギ属)は日本特産。
北海道の西側、本州の東北地方、北陸地方、山陰地方に分布し、
日本海型気候の山地の谷沿いや斜面に多く見られます。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森のタニウツギ
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森のタニウツギ
この季節、山々ではウツギの仲間が花盛りです。
でも名前に〇〇ウツギ(空木)と付いていてもその科や属は
ユキノシタ科、アジサイ科、スイカズラ科、フジウツギ科となどと様々。
基本的には木(茎)の中が空洞やスポンジ状になっていて
花がラッパ状に咲く花を〇〇ウツギと呼ぶことが多いようです。
でもこれらに当てはまらないウツギもあるのでやっかいな名前の花たちです。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森のタニウツギ
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森のタニウツギ
タニウツギは花が美しいのはもちろん
寒さや病害虫にも強く欧米で人気の花です。
欧州の厳しい冬を地植えで冬越しできるのですから
人気が出て当然かも。
欧米には日本原産の花木が数多く渡り
アジサイやカザグルマのように品種改良が進み
日本に逆輸入されるケースも多々あります。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森のタニウツギ
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地のタチカメバソウ
湿りけのある森縁ではタチカメバソウが花盛りでした。
タチカメバソウ(立亀葉草/ムラサキ科キュウリグサ属)は
北海道、本州の深山の湿った谷筋などに自生します。
茎や花序が直立し、葉が亀の甲羅に似ていることから。
5~6月に白色または淡青紫色の花を咲かせますが、
肉眼ではほぼ白い花に見えます。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地のタチカメバソウ
-
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地のタチカメバソウ
花径が4,5mmと小さく花色が白っぽいので
木漏れ日の中では保護色のような状態になるので
咲いていても案外気付かないことが多いかも。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地のタチカメバソウ
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☆福島県でよく見られるムラサキ科の花
左上から下に
◎ルリソウ(瑠璃草/ムラサキ科ルリソウ属)
◎ハナイバナ(葉内花/ムラサキ科ハナイバナ属)
◎ミズタビラコ(水田平子/ムラサキ科キュウウリグサ属)
右上から下に
◎キュウウリグサ(胡瓜草/ムラサキ科キュウリグサ属)
◎オニルリソウ(鬼瑠璃草/ムラサキ科オニルリソウ属)
◎ノハラムラサキ(野原紫/ムラサキ科ワスレナグサ属) -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~小鳥の森の湿地のサンカヨウの実
タチカメバソウの近くではサンカヨウ(山荷葉/メギ科サンカヨウ属)の
実がなっていました。
サンカヨウの花は通常白ですが、雨や露に濡れると半透明になり
より美しいので人気があります。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水紀行~桧原湖細野の水没林
小鳥の森の細野口駐車場の対面にある桧原湖は
この時期は水没林ができることで写真愛好家に人気です。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水紀行~桧原湖細野の水没林
水没している木の多くはシロヤナギ。
水没する時期は正確には分かりませんが田植えの頃が多いと思います。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水紀行~桧原湖細野の水没林と磐梯山
水没林の向こうには磐梯山(1817m)が見えています。
この辺りは桧原湖の中では水深が浅いので水鏡になりやすいスポットですが
桧原湖じたいが大きい湖なので先日訪れた白川ダム湖よりは
水鏡になりにくかも。 -
☆錦秋の裏磐梯 桧原湖細野 (※2020/1027 撮影)
水没期間以外はこのように干上がっています。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
次に訪れたのはクリンソウ咲く清水沢の支流です。
清水沢は川と言ってもいいくらいの大きな沢で
細かい枝葉のような支流がたくさんあります。
このクリソウ咲く沢の清水沢の支流の一つで地図には載っていません。
地図を頼りに清水沢までは行けますが
おそらくビギナーがこの支流に辿りつくのは難しいと思います。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
清水沢のクリンソウが人気なのは
その自生するローケーションの良さでしょう。
日光中禅寺湖の千手ヶ浜のような素晴らしい群生ではありませんが
ご覧のように美しい渓流沿いや渓流の中にポツンポツンと咲き
その渓流とのコラボが絵にも言われぬ美しさゆえです。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
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☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
クリンソウ(九輪草/サクラソウ科クリンソウ属)は
北海道~本州、四国の山間部に分布し、
湿り気のある渓流沿いや渓谷の湿地に自生します。
花色はピンクが主ですが、白花や混じりなど様々、
花が下の方から順に上に向って咲き出す様を五重塔の法輪に準えた名前です。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
-
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
クリンソウは美しい花なので盗掘される恐れもあるし
大勢の人が訪れ周辺の環境が荒らされるのも困るので
ここの具体的な場所は暗黙で秘密にされています。
ヒントがたくさんあるので裏磐梯に詳しい人なら
はは~んと思うかも。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
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☆早春の桧原湖南部・清水沢のミズバショウ (※2021/4/27 撮影)
この自生地は今年の4/27に水芭蕉の撮影に訪れた場所です。
その時はまだ芽が出たばかりだったので
水芭蕉の自生地としては知っていても
その約1か月後にクリンソウが咲くとは思わない人もいるでしょう。 -
☆早春の桧原湖南部・清水沢のミズバショウ (※2021/4/27 撮影)
クリンソウのロケーションが素晴らしいと言うことは
当然、水芭蕉のロケーションも素晴らしいってことです。
同じ水辺に咲くとしても湿地よりは沼畔や川畔の方が絵になります。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
-
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
清水沢のクリンソウは苔むした岩や倒木の上に咲いているので
なおさらフォトジェニックなんです。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
-
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
ここのロケーションは素晴らしいのですが
スローシャッター効果によるシルキーな渓流の流れとの
兼ね合いが難しくなります。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
-
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
花とシルキーな流れの撮影は相反するからです。
花はシャッタースピードが早いほどブレの無いシャープでクリアな
花が撮れますが、
逆にシルキーな流れを表現するにはできるだけ
シャッタースピードを遅くしなくてはなりません。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
晴天と曇天のどちらがいいかと言えば
撮影が比較的簡単なのは曇天のときです。
シルキーな流れを撮るにはスローなシャッタースピードに設定し
それに見合った絞り値にしますが曇天の方が合わせやすいです。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
スローシャッターに設定し晴天だと
光量を絞り切れなくなり全体的に白けた写真になりがちです。 -
☆福島県天栄村 羽鳥湖高原のクリンソウ (※2017/5/25 撮影)
羽鳥湖高では沢沿いの森の明るい林床で咲いています。
近くに道は無いので一般観光客は目にすることは無いと思います。 -
☆福島県天栄村 羽鳥湖高原のクリンソウ (※2017/5/25 撮影)
羽鳥湖高原ではピンクの他に白花や交じり花も咲いています。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
-
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
この日は晴天でしたが渓流部分は陽が射したり翳ったり。
翳るのは雲の影響ではなく太陽の移動につれ
木漏れ日の位置も変化するからです。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
この瞬間はクリンソウ辺りには陽が射し
渓流部分は翳り気味なので一番いいコンデションです。
晴天の日でも一日中陽が射し込むことはないので
あせらず翳るのを待つのが得策です。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
-
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
この自生地へは遊歩道はありませんが
国道から踏み跡はあるので辿り着けないことは無いかも。
でも辺り一帯は湿地状態なので最低でも長靴が必要です。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
-
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
この一番フォトジェニックなクリンソウは沢に入って撮影していますが、
それは私以外誰もいなかったのでできるワザです。
もし他にも撮影者がいたらお互いカメラの構図に入らないよう
思いやりや気遣いが必要です。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
-
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
-
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
このフォトジェニックなクリンソウは小さな岩の上に
5
株が密集して生えているので花にボリュウムがあり
より見栄えがします。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
クリンソウは1株から1本の花茎が立ち上がり
蕾が段々に輪生し下か順番に開花していきます。
花茎の先端に蕾がわずかに残っているのであと3,4日は楽しめそうです。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
咲き終わった花は合弁花なので花ごと散れ、
すぐにまん丸い果実(種)ができ始めます。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
晩夏には葉が黄ばんで種が充実してきます。
自然界では鞘が割れて周囲に種が散布されます。
この岩上の5株はおそらく同じ親の種が芽生えたのだと思われます。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
クリンソウは多年草なので同じ株が3,4年冬越し花を咲かせますが、
やがて枯れてしまうので上手く世代交代できないと同じ場所では
花が見られなくなる可能性があります。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
日光千手ヶ浜のように湿けのある土壌でる明るい平地なら
種がこぼれて自然に世代交代していくので毎年素晴らしい群生が見られますが
清水沢のように岩や倒木の上は新しい種が芽生えにくいので
世代交代がしくい条件です。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
-
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
日光ではニホンジカの食害が多く
千手ヶ浜周辺も例外では無かったようです。
クリンソウの群生も一時は激減したそうですが
群生地の周囲を網で囲うように保護した結果
自然に群生が復活したそうです。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
裏磐梯は今のところニホンジカの食害は無いようですが
天栄村の羽鳥湖高原では日光方面から移動してきたとみられる
ニホンジカが生息するようになりました。
まだ甚大な食害が出るほどではありませんが
私も2度出くわしたくらいですから増えているのは間違いありません。
ニホンジカはニホンオオカミの絶滅以降天敵らしい天敵がいなくなり
増殖するばかりのようで何か手を打たないと
日光や尾瀬のような大規模な食害が出る恐れがあります。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
裏磐梯はニホンジカの食害こそありませんが
千手ヶ浜のような大きな群生地は残念ながら見られません。
クリンソウの種は発芽率がいいものの
湿度の高い土壌で春は明るく夏は半日陰になるような草地が
ないと中々群生にはならないようです。 -
☆青葉若葉の裏磐梯・湖水花紀行~桧原湖南部・清水沢のクリンソウ
清水沢も諸々の条件からして大きな群生になることはないでしょう。
せめてこれらのクリンソウが上手く世代交代して
これからも清水沢に色取りを添えてくれるよう願うばかりです。
これで◆青葉若葉の裏磐梯・湖水&花紀行(二つ目沼、三つ目沼、細野、檜原湖、清水沢)はお仕舞いです。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。
いよいよ東京オリンピックが始まりますね。
心配が無いわけじゃないけれど、アスリートたちはまず大丈夫でしょう。
やはり気になるのは外飲み好きの呑兵衛たち。
メダル獲得に浮かれてくれぐれも羽目を外さないよう願いたいものです。
コロナの対応でオリンピックどころじゃない医療関係者のみなさんには
あらためて感謝するとともに
選手を始め全ての関係者のみなさんにもエールを送りたいと思います。
頑張れ!ニッポン!
ではまた。 j-ryu
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この旅行記へのコメント (2)
-
- hot chocolateさん 2021/07/20 23:53:30
- フォトジェニックなクリンソウ♪
- j-ryuさま
こんばんは。
「青葉若葉の裏磐梯・湖水&花紀行」にお邪魔しています。
裏磐梯には初夏と紅葉に時期に、併せて4回行っていますが、いつも五色沼周辺だけ。
あ、むか~し、曽原湖にクラブの合宿で行ったことがあります。
でも、こんなに綺麗な花ばなはなかなか見られないですね。
地元の方の特権ですね。
渓流の小さな岩に密集して咲くクリンソウ、まさにフォトジェニックですね。
30度を超える真夏の暑さの中で、清々しいお花達を楽しむことが出来ました。
ありがとうございました。
オリンピックを前に、ますます拡大傾向の新型コロナですが、お互い感染には気を付けて過ごしましょう。
安心して旅に出られる日が待ち遠しいです。
hot chocolate
- j-ryuさん からの返信 2021/07/21 04:31:17
- Re: フォトジェニックなクリンソウ♪
- hot chocolateさん,おはようございます。
いつもご来訪&いいね&コメントありがととうございます。
>裏磐梯には初夏と紅葉に時期に、併せて4回行っていますが、いつも五色沼周辺だけ。
あ、むか~し、曽原湖にクラブの合宿で行ったことがあります。
でも、こんなに綺麗な花ばなはなかなか見られないですね。
地元の方の特権ですね。
≫確かに地元ならでは特権、恐らく地元の方でも写真愛好家や
ペンションオーナーくらいしか知らない穴場だと思います。
ペンションオーナーはゲストを穴場にお連れすることで
リピーターを増やしているようで地元人間以上に
様々なフォトジェニックスポットをご存知です。
ある意味では経営の生命線なので私などとは比べようもなくくらい
研究心があります。
>渓流の小さな岩に密集して咲くクリンソウ、まさにフォトジェニックですね。
30度を超える真夏の暑さの中で、清々しいお花達を楽しむことが出来ました。
ありがとうございました。
≫さすがにこの3,4日の猛暑は堪えます(^^;)。
私の所は福島市のように35℃越えは滅多にありませんが
それでもやはり真夏日はキツイです。
>オリンピックを前に、ますます拡大傾向の新型コロナですが、お互い感染には気を付けて過ごしましょう。
安心して旅に出られる日が待ち遠しいです。
≫お気遣いありがとうございます。コロナワクチンは7/28にようやく1回目を
接種できそうです。
人混みに出るのはスーパーの買い物くらいなのであまり心配はしていませんが、油断しないよう乗り切りたいと思います。
hot chocolateさんもどうぞご自愛くださいませ。
j-ryu
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