2009/07/25 - 2009/08/02
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AandMさん
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2009年7月末、フランス国境に近いドイツのカールスルーエで仕事があり、仲間と一緒に出張しました。カールスルーエはライン川に近く、北方50kmには中世から発展してきた大学の街ハイデルベルグ、南方90kmにはフランスの古都で世界遺産の街ストラスブールがあります。いずれも電車を利用すれば1時間ほどで行けます。
約1週間の滞在期間中、仕事の合間の時間を利用してカールスルーエを含め周辺の見学をしました。カールスルーエは、バーデン・ドウアラッハ辺境伯であったカール3世ウイルヘルム公が18世紀初めに建設した町で、宮殿を中心に放射状の道路網が伸びています。この旅行記では、カールスルーエの街と宮殿、そして北方50kmにあるシュビツェンゲン城の様子などを紹介致します。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 鉄道 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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7月25日
成田空港から711便でフランクフルトに向かいます。午前9時35分の出発、On-time表示が出ています。成田空港第1ターミナル 空港
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搭乗したルフトハンザ便。
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離陸後に早速ドイツビールで一息。
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成田出発便で出される食事は日本で調理されているためか、味が良好。
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フランクフルト空港に到着、ドイツ時間の午後2時過ぎ。EU入境手続きを済ませ、カールスルーエへの列車に乗車するため、数百メートルほど歩いてフランクフルト・アムマイン鉄道駅(Frankfurt am Main Flughafen Fernbahnhof)に移動しました。
フランクフルト空港長距離列車駅 駅
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都市間急行(ICE)でカールスルーエに向かいます。
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ICEの車内。
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カールスルーエ駅(Karlsruhe Hauptbahnhof)に到着。
カールスルーエ中央駅 駅
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ホテル(Hotel Renaissance Karlsruhe)にチェックイン。(2021年現在、ホテル名がACHAT Hotel Karlsruheに変更されています)
ACHAT Hotel Karlsruhe City ホテル
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ドイツらしく整然としたホテルのロビー。
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ロビーにはバーもあり。
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部屋の様子。
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バスルーム、広くはありませんが清潔感があります。
このホテルで、6日間滞在。 -
7月26日
ホテルから歩いて10分程のところの仕事場所を確認。自由時間があったので、午後から宮殿(Karlsruhe Palace)に行ってみることにしました。 -
宮殿は町北側で、ホテルから徒歩10分ほどの場所。
カールスルーエ宮殿は、バーデン・ドウアラッハ辺境伯であったカール3世ウイルヘルム公がヴェルサイユ宮殿を模して1715年に建造したものだそうです。ウイーンにあるシェーンブルン宮殿とも似ている感じ。カールスルーエ城 城・宮殿
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宮殿入り口の監視所?ブース上に立派な彫像。
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宮殿の正面。
カールスルーエ宮殿の一部は州立博物館。カールスルーエ城 城・宮殿
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宮殿から町を振り返ってみた景観。
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宮殿の裏手(北側)は、広い公園。
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広大な芝生があり、木々が茂る立派な公園です。
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木立に囲まれた噴水。水盤を支えているのは3人の女神。現在の公園が、宮殿の庭園であった時代に造られた噴水と思われます。
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夕方になったので、ホテルに戻ります。マルクト広場(Marktplatz)にピラミッド記念碑がありました。このピラミッド地下室には、カールスルーエの町を建設したカール3世ウイルヘルム公(1679-1738)が埋葬されているそうです。
ドイツ貴族の墓所が教会ではなく、ピラミッドとなっているケースは珍しいと思います。マルクト広場 (カールスルーエ) 広場・公園
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7月28日
早めに仕事が一段落したので、カールスルーエ宮殿の内部を見学することにしました。宮殿の入り口個所にある銅像、"Carl Friedrich Denkmal"と台座に刻まれています。宮殿を建造したカール3世ウイルヘルム公の関係者?カールスルーエ城 城・宮殿
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塔上から眺めた宮殿裏手の庭園。
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宮殿の塔上かの眺め。前方はカールスルーエの街並み、なかなかの絶景。
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宮殿の塔下の部屋は州立博物館(Hauptmuseum)。ぐるりと見学します。
州立博物館(カールスルーエ) 博物館・美術館・ギャラリー
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太古の布織技術の展示。
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付近で発掘された動物像、随分昔に造られたもののようですが、説明はドイツ語だけ。
州立博物館(カールスルーエ) 博物館・美術館・ギャラリー
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紀元前に造られた像。3人組像は珍しい。
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彫像の表面が滑らかなので、こちらは再現レプリカと思われます。
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中世時代の教会に飾られていた絵なども沢山ありましたが、説明がドイツ語だけなので、良く分かりませんでした。英語説明が欲しい。
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カールスルーエには1865年に開設されたドイツで最も古い動物園の一つがあるとこのとなので、ホテル前から電車で行ってみました。カールスルーエ駅のすぐ近く。
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動物園入口。
カールスルーエ動物園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園
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動物園には兎、ヤギ、羊など、子供たちが自由に触れられる形で動物が飼われています。
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柵で区切られている像舎。
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池には大きなカバが・・・。
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ユーモラスな案内表示。
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動物園内のキオスクは、子供たちで一杯。お土産や飲み物、お菓子、アイスクリームなどが売られていました。
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大きい池があるペンギン舎で、沢山のペンギンが泳いでいます。
カールスルーエ動物園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園
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北極クマは、この動物園の目玉のようで、クマ舎の前は結構混みあっていました。
この他、ラクダ、シマウマ、キリン、猿の仲間、鳥類など沢山の動物がいました。動物に興味のある人にとっては、カールスルーエ動物園は面白いと思います。 -
7月30日
仕事先が、シュビツェンゲン城でのディナー・パーティーを企画してくれました。シュビツェンゲンはカールスルーエの北約50kmにある町で、プファルツ選帝侯の夏の宮殿であったバロック様式の美しいシュビツェンゲン城があることで知られています。シュビツェンゲン城は、2006年にユネスコ世界遺産への登録申請がなされた歴史ある美城。ここでのディナーを逃す手はありませんので、仲間と参加しました。
カールスルーエからバス乗車1時間ほどで、シュビツェンゲン城に到着。シュヴェッツィンゲン城 城・宮殿
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現在のシュビツェンゲン城は、この場所にあった居城が30年戦争(1618-1648)などで壊された跡に、 プファルツ選帝侯ヨハン・ヴィルヘルムと後継者によって城として再建されたもの。1742年から夏の宮殿として増築が行われ、1750年代に城の庭園が整備されたとのことです。
庭園には、ギリシャやローマの古代遺跡を模して造られた記念碑や彫像があります。フランス風の整えられた庭園が中心ですが、自然を生かしたイギリス流庭園も組み込まれ、ヨーロッパでは「知る人ぞ知る名園」として知られています。 -
水路の水色、建物の茶色、そして整然と手入れがされた芝生の緑色が青空を背景に美しいコントラストを形成しています。
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花壇は、イギリス式庭園風で種々の花が乱れ咲いていました。
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レンガ色の宮殿は円弧状で、庭園を囲む形で建っています。
シュヴェッツィンゲン城 城・宮殿
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宮殿でディナー・パーティーの準備がされています。ディナー開始まで、庭園を見学します。
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宮殿西側は、花壇が縁飾りされた大規模なフランス式庭園。
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庭園にあったギリシャ風の彫像。
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花は咲いていませんでしたが、蔓草のトンネル。
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トンネル前方に名画。緑のトンネルは、この庭園で有名なスポットだそうです。確かに印象的です。
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アポロ神殿、ギリシャ古代遺跡のコピー。
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池向こうに立派なモスク。ナミレット(尖塔)もありますが、イスラム礼拝が行われた訳ではなく、庭園施設として造られたもの。
18世紀に宮殿を造ったプファルツ選帝侯ヨハン・ヴィルヘルムの嗜好。この他公園には東洋系施設もありました。広大な庭園にギリシャ、ローマ、イスラム圏、そして東洋の施設を揃え、世界を再現して、貴族たちは楽しんでいたことが想像されます。 -
水を高く吹き上げているアリオンの噴水。アリオンはギリシャ神話に登場する詩人。
シュヴェッツィンゲン城 城・宮殿
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庭園を一巡りしていたら、ディナー時間が近づきましたので、宮殿建屋に戻ります。これはディナー・チケット。
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宮殿前に人が集まり始めていました。中世貴族の衣装を纏った方々は宮殿職員で、雰囲気を盛り上げてくれます。
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ディナーは音楽の生演奏付き。
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食事の前に、飲み物やフルーツ類が出されました。
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これは前菜。
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メーンディッシュ。
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デザートはケーキ、フルーツとコーヒー。
約2時間、宮殿でのディナーを体験しました。 -
ディナーを終え、庭園を少しだけ散歩。日が暮れ、夜の景観となった宮殿を眺めてから、バスに乗車してカールスルーエのホテルに戻りました。
シュビツェンゲン城の見学と宮殿でのディナー体験、印象的でした。 -
8月2日
1週間のカールスルーエでの滞在を終え、帰国です。フランクフルト国際空港はいつものごとく結構混みあっています。ルフトハンザ成田便(LH710)に搭乗します。フランクフルト国際空港 (FRA) 空港
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FRAを定刻の13:55pmに離陸し、NRTに向かいます。LH710便で出された食事、ポテトがしっかりと入っており、味もドイツ風。成田発のLH便の食事の方が良いと思います。狭いエコノミー席で、手早く食事を済ませます。シュビツェンゲン城の宮殿で2時間かかったゆったりディナーが思い出されました。
今回訪れたカールスルーエとシュビツェンゲンは、日本では観光地としてあまり知られていませんが、それぞれ中世に建造された宮殿(城)があり、宮殿を中心に発展した美しい町でした。宮殿での優雅なディナー体験を通し、ドイツ貴族の生活の一端にチョッピリ触れることができたように思います。
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