2018/07/11 - 2018/07/21
47位(同エリア293件中)
ミランダさん
旅先はどこも、何かしら強い印象を残してくれるもので、甲乙はつけがたいのですが、それでも一段と印象が強い土地というのはあるものです。
私にとって2018年は、中身の濃い旅行がたくさんできた特別の年でした。
中でも、お気に入りのジョージア(元グルジア)への旅行について書きたいと思います。
この旅は、旅行会社にアレンジしてもらったプライベートツアーで、運転手とガイドが一緒に回ってくれるという大名旅行でした。
特に、19歳の若さで立派にガイドを務めたアナに感心。旅の成功は彼女のおかげと言えるほどです。
では、順を追って、主に写真をお見せしたいと思います。
去年、今年は新型コロナの流行で旅行が制限されていますが、過去には50カ国超を旅しています。よろしかったら、その記録をどうぞこちらから:https://mirandalovestravelling.com/ja/
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
最初の写真は、いきなりトビリシで泊ったホテル、IOTA Hotelの部屋です。かなり気取った新しいホテルで、コンクリートの打ちっぱなしなので、灰色。まるで、高級な牢屋にいるようでした。
実は私はジョージアに来るのは2度目です。何を隠そう、一度目は、これより18年前のこと。
最初にトビリシに来た時に泊ったのは、ツィアラという元医師の71歳のお婆さんのアパートでした。
さて、ここに着いたのは、私達の体内時計で、午前3時ごろ。
1時間ほど眠った後、現地時間の午前10時にガイドのアナと会い、さっそく市内観光が始まりました。 -
最初に行ったのは、メテヒ教会がある丘。
ゴルガサリ王の騎馬像があります。
この王様が、それまでムツヘタにあった首都をトビリシに移しました。5世紀のことです。
というのも、この王様がハヤブサを連れて、トビリシ方面に狩りに来た際、キジを襲ったハヤブサが、キジともども池に落ちたといいます。
その池が実は温泉だったそうで、そのことにいたく感心したゴルガサリ王が首都をここに移したという話です。
つまり、トビリシは温泉から生まれたということですね。 -
イチオシ
これが13世紀からの歴史を持つメテヒ教会。
一部、工事中でしたが、こうやって逆光で写すと威厳が感じられます。 -
イチオシ
入ってみたらミサの最中で、スカーフを被ったおばさん達で溢れていました。
みなさん、真剣です。
片隅に5~6人のおばさん達がかたまっていて、とても美しいハーモニーの歌声を、司教の祈りの合間に聞かせていました。 -
丘を下って、ロープウェイ乗り場へ移動したのですが、これは、その途中にあった「ベルリンの壁」。ドイツとの友好を示すものとして、贈られたのだそうです。
-
これはヨーロッパ広場。
EUの旗とジョージアの旗がぐるりと囲んでいます。
ガイドのアナは「ブレグジット(英国のEU離脱)で空きができるから、次の加盟国決定の際に、私達が加盟できたらいいと思う」と話していました。
町なかを走る青いバスは、EUから贈られたものだそうです。
その後、ジョージアがEUに加盟したという話は聞きませんね。欧州大陸との間に大きなトルコがありますしねえー。 -
ロープウェイで登ったソロラキの丘から見たトビリシです。
真ん中に堂々と建っているのは、民間資金で建設したという、新しい大聖堂。 -
建物の先にある像は「ジョージアの母」。いかに大きいかが分かります。
1959年にアルミで作られた像で、高さが20メートル近くもあります。
片手に剣、もう一方にはワインの器を持っていて、「敵は剣を持って迎え、友はワインで歓待する」というジョージア人の性格を示すものなのだとか。 -
もうちょっと近寄った写真を一枚。
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丘から見下ろした、クラ川のある景色。
上ってきたロープウェイも写ってます。 -
この丘には4世紀のナリカラ要塞も。
ナリカラとはアラブ語で「小さい要塞」の意味なのだそうです。「アラブには400年支配されたので、あちこちに名残がある」とアナが言っていました。 -
これは、ピースブリッジという歩行者用の橋。
イタリアで作られ、200台のトラックで運ばれて組み立てられたのだそうです。
毎日、日没前に光のモールス信号で、平和のメッセージを発信しているのだとか。
まあ、それは良いのですが、この橋、辺りの風景とミスマッチ。
これだけでなく、マッシュルームのような建物や、チューブ型のビルなど、周囲にそぐわない建物があちこちに見られました。
西側でもよく知られたサーカシビリが大統領だった時代に、モダンな建物がたくさん建てられたそうです。
公共の建物にガラス張りが多いのは、「政治の透明性」の象徴だとか。 -
この丘の下に、トビリシ生誕の源となった温泉地があります。
そちらへ向かって、徒歩で下りて行きました。 -
坂の途中で見かけた伝統家屋。木製の手すりが凝っていて素敵です。
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とにかく暑い日で、途中でオレンジジュースを買って飲みました。
5ラリ(200円近く)でした。 -
イチオシ
金色の錠前がたくさんかかった「愛の橋」を渡りました。
アナが「書かれている文字を見ると、アラビア語やアルファベットばかりで、グルジア文字がない」と指摘していました。ここに錠前をかけるのは、ツーリストばかりだということですね。 -
これは、温泉を予約した後に通った公園にあったアゼルバイジャンのアリエフ大統領の像。「ジョージアの大統領の像は一つもないのに」とアナ。
ジョージアにとっては、アゼルバイジャンとトルコが最大の貿易相手国で、輸出品は、ワインや羊、ナッツなどだそうです。 -
これは、次に行った地下のショッピング・モールのMaidan Bazarの様子です。
ワイン、蜂蜜、ソース類など食べ物が豊富でした。
その他、エナメル工芸も。これは10~12世紀に盛んだった技術ですが、すっかり忘れられていたものを20世紀に復活させたのだそうです。
細かい作業の為、小さいアクセサリーでも900ラリ(36000円ほど)もしていました。 -
この写真のお嬢さんが、アナ。
おばあさんがよく作るというナッツ入りの「チュルチュヘラ」を説明しているところです。ブドウのジュースの中にナッツを漬けて乾かしたものだとか。
アナはスターリンと同じ、ゴリの出身。今はトビリシ国立大学のが学生です。スペイン大使館で働いている25歳の兄と同居中。
父親は歯科医、母親は大学のIT関連の教師。
子供のころから米国のテレビを見ることを勧められたため、やや米語訛の英語がネイティブ並み。
果ては社長か大臣かという秀才少女で、アルバイトとは思えないしっかりしたガイドでした。 -
その後、町なかを離れ、世界中によくある古い伝統家屋を集めた野外博物館へ。
-
ここでは、ジョージアのワインが世界最古であることを学びました。なんでも、紀元前6000年から作られているのだとか。
ヨーロッパでの作り方と異なり、瓶にワインを入れて地面に埋めるのだそうです。この伝統的な作り方をしているワイナリーは今ではめったにないそうですが、少量は作られているとのこと。ただ、輸出には適しないという話でした。
ところで、私が若いころのジョージア(グルジア)ワインと言ったら、甘いワインでしたが、2006年にロシアがジョージアのワインの輸入を禁じた時に、ジョージアは品質改良に努力して、今は欧州のワインに匹敵する美味しいワインが飲めるようになったとガイドブックに書いてありました。
話はそれますが、ここを訪れる際の道中、アナが「町一番の良いホテル」と指さした建物を見て、はたと思い当たることが。
18年前にここに来た際、アブハジアの難民を収容していたイベリアホテルという小汚い大きなビルがあったのでしたが、これがラディソンブル―・ホテルに様変わりしていたのでした。 -
さて、ツアーの行程が終わり、ホテルにいったん戻った後、予約した温泉へ行きました。
これはその辺りの様子です。 -
何と言う名前の温泉施設だったか記録がないのですが、辺りで一番、目を引く、イスラム調のきれいなタイルが張ってあるところでした。中はこんな具合で豪華です。
ここは全て、貸切風呂。一番高い120ラリ(5000円近く)もする部屋を予約してありました。
とりあえず、水着に着替えます。
着替え部屋からみて、奥の部屋に日本のお風呂のような温泉風呂と、小さい冷たい池と、石造りの台。
中間の部屋には、シャワーとサウナがありました。 -
面白かったのですが、ここの従業員が全く、やる気がなく、親切心もありませんでした。
マッサージも頼んであったのですが、なかなか来ません。
催促したら、やっとやってきました。
私は女性のマッサージ師、夫には男性が付きました。
手順としては、まず、垢すりをして、布を使って石鹸の泡を立て、それを塗ってマッサージ。
何度か体験済みなので、驚きはしませんでしたが、まあ、すっきりしたかな。
男性の方の力が強く、マッサージ慣れしている夫でさえ、強すぎた様子でした。 -
お風呂から上がって、外に出たら、新婚さんが撮影会をしていました。
男性の民族衣装の胸の部分には、細長い細かいポケットがいくつもあって、何かと思ったら、ここに弾丸を並べて入れていたのですって。どうも、かなり好戦的な人々のようです。 -
そして、アナに薦められたBread House という大きなレストランへ。
お決まりのハチャプリ(チーズの入ったパン)や、仔牛肉、ポークリブなどを食べました。
もんのすごく、というわけでもなかったですが、まあまあ美味しかったかな。 -
途中で、生演奏が入りました。
この時飲んだワインが14%あるしっかりした良い味わいの赤ワインで、グルジアワインが甘いというのは過去の伝説になっていることを確認した次第。
デザートのメロンとスイカを含め、全部で115ラリでした。 -
食後、人々の道を尋ねながら、ホテルに戻りました。
これは町の中心でたむろしていた人々です。日中が暑いので、陽が沈んでから集まって楽しむようです。
というわけで、長~い1日の終了。
翌日は郊外へ遠足です。
(つづく)
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