異空間、ジョージアへの旅ー見たかった景色にたどり着く

2018/07/11 - 2018/07/21

まただいぶ間が開きましたが、2018年夏のジョージアへの旅を続けます。
この日はクタイシの教会・修道院を見学した後、スワネティ地方の山の奥への長旅となりました。
そして、とうとう見るのが長年の夢だった景色を目の当たりにすることができました。
そんな話を写真を中心に載せたいと思います。

私達夫婦は旅好きで、これまでに50か国を超える国々を旅しています。
その記録は、よろしかったらこちらから：https://mirandalovestravelling.com/ja/

エリア クタイシ(ジョージア (グルジア))

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0

ジョージア第3の町、クタイシで目覚めたこの日は、まず、バグラティ大聖堂を見学しました。
11世紀にジョージアが１つの国にまとまった時に作られた３つの大聖堂の１つで、いったんユネスコの世界遺産に登録されましたが、後に除かれたといういわくつきの大聖堂です。

なぜ、世界遺産から外されたかというと、この写真で分かる通り、修復するのにメタルを使って、モダンな雰囲気になってしまったからです。
まったくセンスを疑います。

この大聖堂は丘の上にあり、クタイシの町が一望できました。

次に訪れたのは、クタイシ郊外にあるゲラティ修道院です。
敷地内にいくつかの建物があり、大きい聖母教会、小さいほうの聖ジョージ教会とも、ぎっしりフレスコ画が詰まっていて、見ごたえがありました。

こんな具合です。

12世紀初頭に建設王、ダヴィド4世によって作られた修道院ですが、完成したのは、彼の死後5年たった1130年だとのこと。

これでもか、というほど美しいフレスコ画に満ちています。

私達のガイドのアナによると、彼女が連れてきた台湾人観光客は、これを見て感動して涙したそうです。
そして、これまであまり宗教心を見せなかったアナ本人も、この教会では祈りをささげていました。

ここも高台にあり、景色良し。
このドアの中は宗教学校で、世界でも5本の指に入る古いものだとか。

これはオリジナルの門の地面にあるダヴィド4世の墓です。
「ここに来るすべての人が、私の墓を踏んで入るように」と本人が遺言を残したのだそうです。

ダヴィド4世の墓の上にあるこの古い扉は、彼の息子が気まぐれで襲ったアゼルバイジャンの町の扉だそうです。

ここから数枚は、このゲラティ修道院で撮った写真です。

さて、ここからは風景ががらっと変わります。
クタイシから長い長い道路の旅を経て、スワネティ地方の山の中に入ってきました。

私達のドライバーのギアが、水を汲むために停まったところで、はちみつを売っていました。
この辺りははちみつの名産地なのだそうです。

15ラリの小さいはちみつの瓶を買ったら、おじさんが気をよくして、蜂の箱（何て呼ぶんでしょう？）を見せてくれました。

山の天気は変わりやすく、雨が降ったり止んだり、晴れ間が見えたり。

そしてとうとうやってきました、スワネティ地方の中心、メスティアの町です。
この石造りの塔が点々としているこの景色、コレが見たかったのです。

山小屋風のホテルから見た景色です。

泊った部屋。
メスティアは私が予想していたより、ずっと観光化されていて、こんな小ぎれいなホテルがありました。
おかげでバスルームにうるさい夫も快適に過ごせたわけですが。
とはいえ、断水というハプニングもありましたけれど。

この日の夕食は、ガイドのアナと運転手のギアと一緒に、ホテルの見晴らしの良い食堂で。

この場で、ジョージアの習慣を習いました。
タマダと呼ぶ乾杯の音頭取りの人が、神、家族、友人などのために、と声をかけ、「ガルマジョス」と乾杯するのです。
ちょっとしたスピーチをしなければならず、緊張します。
この日は、運転手のギアがタマダ役を買って出て、4回ほど乾杯をしました。

この日の夕食は、アナとギアが選んでくれたもの。
というか、チョイスはなかったのかもしれません。

夕食後に見た景色です。

くだんの塔が一つ一つライトアップされていて、観光化の波を感じましたが、美しかったのは確かです。

そうして、夜は更けていきます。
翌日は、さらに山奥へ入っていきます。

（つづく）