2021/04/29 - 2021/05/03
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ミズ旅撮る人さん
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岐阜・愛知の県境付近に、SLを訪ねて行きました。
今回は静岡県との境、浜名湖の西側にある豊橋、
伊勢湾岸自動車道のハイウェイオアシスで認知度が上がった刈谷、
岐阜県美濃加茂市の北方の山の中にある七宗(ひちそう)町、
そして木曽川と飛騨川が合流する場所にある美濃川合です。
豊橋では「のんほいパーク」のD5189を
刈谷では「刈谷市交通児童遊園」のD51777を
七宗町では上麻生駅の前の車庫に保存されているC12163を、
美濃川合駅に近い美濃加茂市立古井(こび)小学校のC58280を訪ねました。
また、時間があったので、旧東海道の有松宿及び旧中山道太田宿を散策しました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
豊橋市の東海道本線二川駅に近い所に「のんほいパーク」があります。
正式名称は「豊橋総合動植物公園」です。 -
園内の見取り図です。
右側に中央門があり「中央管理事務所」があります。
その文字の真上に「SL D51」と表示されています。
地図では近そうなのですが、敷地が広大なので、
この距離でも結構歩きます。
入園料は600円で、駐車場が別途200円かかります。 -
動物園の中だからか、マンホールの蓋に動物が描かれていました。
他にカバも見掛けました。 -
ホンドギツネの檻の隣にD51がいました。
その向こうはフラミンゴの檻です。 -
これだけ広い動物園なのに、なんだか狭っ苦しい場所にあります。
屋根はレインボーカラーの柱が付いていて、
ちょっとだけ遊興施設らしい。 -
D5189。
1938(昭和13)年3月26日浜松工場製造。1971年廃車。
稲沢・浜松・静岡機関区(東海道本線)
金沢・富山・金沢機関区(北陸本線)で運転。
走行距離2,265,027km。
最高運転速度85km/h。 -
蒸気機関車にこれが付いていたら、びっくりしますよね。
「さくら」と言ったら、名門ブルートレインの名称じゃないですか。
1951~2005年まで、東京~長崎間(1965~1999年は一部佐世保行きを併結)を走った寝台特急です。 -
D51型蒸気機関車展示50周年
4/29~5/30 特急「さくら」のヘッドマーク特別展示
期間限定でした。HPには、何の宣伝もなかったなあ。 -
旧国鉄より無償貸与を受け、新所原駅より移設。
昭和46年5月5日に引渡式が挙行されました。
それから50年が経ちました。
特急「さくら」は、2005年に廃止されるまでの約50年間、
東京と九州を結ぶブルートレインとして豊橋駅に停車していました。
東海道新幹線開業後は、東海道本線の特急で唯一、
上下線とも豊橋駅に停車していた豊橋と縁の深い列車です。 -
このナンバープレートは、かつてはもう少し緑色が
目立っていたようです。
D51の初期の物は煙突から蒸気ドームまでカバーで覆われた
半流線型で「なめくじ」と呼ばれましたが、
旧国鉄工場製第1号のD5186からは標準形になりました。
この形式は近代型蒸気機関車の特徴の一つである
ボックス型車輪を初めて採用し、
また従来のD50形よりやや小型な物にも拘わらず、
ボイラー圧力を上げることによって、
一段と性能を向上させることに成功しています。 -
デフレクターの横に、見慣れない部品が金色に光っています。
-
「水平」「垂直」「傾斜」と表示された目盛です。
これは何を表しているのかな? -
足回りは白と黒にしっかり塗られています。
-
黒い部分に何カ所か個体番号が見られます。
-
右側のシリンダーには、プレートこそありませんが、
直書きで数値がありました。11.5と10.0です。 -
比較的初期型のD51だから、
ナンバープレートに形式も表示されています。
「鉄道省 濱(4トラでは文字化けするので字体が違います)松工場
昭和13年製造」 -
京都の梅小路にあるD511のプレートは簡素でした。
豊橋「のんほいパーク」のD51は、保存状態もいいけれど、
様々な部分で一級品のようです。 -
炭水車も現役のようです。
-
突かれると痛そうな除雪板です。北陸本線時代に取り付けられたのかな?
除雪板の窓って何に使うんだろう? -
反対側は運転室への台はありますが、入れません。
-
頑張って覗き込みます。
水面計が素晴らしく綺麗ですが、1938(昭和13)年のものが
あの状態で維持できるとは思えないので、複製じゃないかな?
それでも、完品が付いていると嬉しいです。 -
運転席周辺の計器もしっかり残っています。
-
反対側からも覗いてみました。
余計な塗装が無く、すっきりと綺麗です。 -
50年間ここにいて、しっかり管理されている幸運なD51です。
そもそも、設置してから50周年を祝ってもらえるSLが
どれ程あるんだろうか。 -
「さくら」のヘッドマークの両脇にカンテラの取り付け台だけが
残っています。
カンテラもあったら良かったね。
これだけ状態のいい機関車に会えて、満足です。 -
のんほいパークは動植物公園です。
せっかく入ったので、動物コーナーを見て来ました。
オーストラリアゾーンには、エミューとともにカンガルーの仲間
「ケナガワラルー」がいました。 -
のんほいパークを出て、豊橋市役所近くの「豊橋公園前」電停に
差し掛かると、「クックマ号」がいました。豊橋公園前停留場 駅
-
豊橋鉄道市内線(路面電車)。現在5つの車種で運行中。
写真の車輛は、780形で全7輌がラッピング車両になっています。
最も古いのは3200形で、1955年製。
3500形も同年代で、文字通りのチンチン電車です。
2000年製造の初のLRVは800形です。
また、2008年には純国産のLRVであるT1000形
愛称「ほっトラム」が走るようになりました。 -
ここは、刈谷市の「交通児童遊園」です。園内にD51がいます。
去年はコロナ対策で閉園していたので、
しっかり開園していることを確認してやって来ました。刈谷市児童交通遊園(刈谷市交通公園) 公園・植物園
-
ところが、ご覧のように雨が降っていたため、閉園していました。
公園が雨で閉園するのだとは、思ってもみませんでした。
乗り物に乗ることが目的の遊園地でも、雨で閉園はしないと思うけど、
仕方がありません。
外からちょっと撮るだけで撤退します。 -
市電も展示されていました。
-
時間に余裕が出来たので、名鉄名古屋本線の有松駅に来ました。
駅のすぐそばには東海道の有松宿があります。有松駅 駅
-
この家並みが、名鉄の線路の50m隣にあるなんて信じられません。
-
「有松・鳴海絞(しぼり) 鯉のぼり(鯉活プロジェクト)」
(コロナ渦で)皆様の健やかな日々をお祈り申し上げ、
28匹の有松・鳴海絞の鯉のぼりを有松の町並み格子戸に
展示しています。※5/9までの展示 -
玄関口に絞染で、「ありまつ」と染めた暖簾(のれん)。
提灯にも「有松」の文字。網のような物を被せた変わった提灯です。 -
大きな鯉のぼりが格子戸に泳いでいます。
-
こちらの鯉のぼりは、小型の鯉がいっぱい。
-
郵便局も参加中。
有松駅 駅
-
道の中程に、「有松山車会館」があります。
(以下、有松・鳴海絞会館のHPより抜粋)
有松には、『布袋車(ほていしゃ)』『唐子車(からこしゃ)』
『神功皇后車(じんぐうこうごうしゃ)』の3輌の山車があります。
これらは毎年10月第1日曜日に開催される
「有松祭り(天満社祭礼)」に曳き出されます。
そして、最近では6月に行われる「絞りまつり」にも展示されています。
また、この3輌の山車は名古屋市が「有形民俗文化財」として
指定しています。有松駅 駅
-
これだけ完璧に当時の面影を残している町が、
名鉄の駅から徒歩数分の所にあるのなら、
もっと賑わいそうなものだけど、かなりの雨だから人がいないのかなあ。 -
有松宿は、駅の脇を通る県道237号線を渡った
向こう側にも繋がっています。
その終点には、名古屋第二環状自動車道があります。
「隔世の感」とは、こういうことでしょうか。 -
その高速道の下を名鉄の「パノラマsuper」が走って行きます。
名鉄のHPでは、ミュージックホーンの再生が出来ます。 -
雨の翌日は、いい天気になりました。
岐阜県加茂郡七宗(ひちそう)町役場です。
美濃加茂市から下呂市に向かう国道41号線にあります。
七宗町役場には、「蒸気機関車展示館」への入館の手続きに来ました。
平日の役場の開いている時間内に、住民課に行き、
見学申込書を記入します。
すると、事務員さんが鍵を持って行くので、
先に行って待っていてくださいと言われました。 -
高山本線上麻生駅です。
1日に、上下14本ずつが停車する無人駅です。上麻生駅 駅
-
「ワイドビュー・ひだ」が通過します。
名古屋~高山間がメインですが、富山まで行くものや、
大阪から直通運転も一部あります。 -
上麻生駅の前に「蒸気機関車展示館」はあります。
普段は鍵がかかっており、中に入るには
役所で申し込まなくてはなりませんが、
前以て、連絡しておけば、即時入館出来ます。
役所の方は自転車で役所から降りて来てくれました。
(役所と駅とは結構高低差があります)
道が狭いため、遠回りする車より、自転車の方が早く着いていました。 -
この日はちょうど近くの幼稚園から、見学者が大勢来ていて、
見学が終わるまで外で待っていました。 -
ようやく中に入ります。頑丈な建物の中には小柄な機関車がいました。
-
C12163。
昭和12年7月21日日本車輛製造。昭和46年廃車。 -
足回りは、最低限の塗装だけで、かなり現役時代の雰囲気があります。
-
スポーク式の動輪を背景に、鈍(にび)色の連結棒などに
たくさんの個体番号が見られます。 -
「日本車輛製造株式會社 昭和12年 No.483 名古屋」
-
全体的に白っぽくなっていて、塗装が必要なのがわかります。
屋根があるからすぐには傷まないものの、
長期保存を考えるなら、塗りたいなあ。 -
C12は炭水車を連結しないので、
運転室の真後ろに燃料を積んでいます。
その部分に運転室の屋根と同じ高さまで、枠がかさ増しされています。
山間部などで多くの燃料を必要としたのかな? -
運転室の窓の下に、こんなプレートがありました。
-
運転室に入りました。さすがに荒れた感じはしません。
-
上が(機関車だけの)単独ブレーキ、下が自動ブレーキ。
ブレーキは、ぐーっと右に回せばブレーキが掛かり、
左に回せば解除されるという単純な構造ではないことを
この後訪れた明智鉄道で、実際にSLの運転体験をしてみて、
思い知りました。
一番右は緊急停止なんだそうです。
今まで、部品としてしか見なかったものを、
実際に動かして見ると、まったく違った目で見るようになりました。
これを使って機関車を動かすということが現実味を帯びて、
鮮やかに感じられるようになりました。
ブレーキのメーターは、運転席の目の前にある2つの圧力計のうち、
左側の表示板に赤い針で示されます。 -
東京計器製造所の速度計。昭和27年5月。
漢字が旧字体で、文字のフォントがいいなあ。
メーターは120km/hまであるけれど、
D51でも最高速度は85km/hだから、
3分の2くらいしか使わなかったでしょうね。 -
上から
京三製作所の「BZ21形警報器」
大同信号株式会社の「ATS表示器1-32形」
大同信号株式会社の「庫内警報確認押ボタン」
意外と電気機器が揃っています。 -
水面計に添えてあるプレート。
「形式C12 内火室最高部 移変表示板」
「前進上り勾配」「後進下り勾配」
平坦線を挟んで「前進下り勾配」「後進上り勾配」
機関車毎に異なる微妙な癖を数値化した大事なプレートです。
これが左右2枚とも、完品であることは素晴らしいです。 -
水面計。ものすごく状態がよく、中のガラス棒も健在です。
-
何故スコップ?と思われるかもしれませんが、
炭水車から石炭をすくって、火室に投炭する時に使う
スコップの実物って、もしかすると初めて見たかもしれません。
柄の長さや形など、考え抜かれた仕様なのでしょう。
すごく使いやすそう。 -
「前抵抗」「機士灯」「ヨビ前后(後)抵抗」
「押スイッチ」(株)三信電機製作所 製造年月日41-7(昭和41年7月)
運転席の左側の窓の上に設置されています。 -
運転席の真上にある電灯です。カバーが付いています。
この形は見たことがない気がします。
「本機は、昭和12年7月に生まれ、
昭和20年7月戦災で転籍簿が焼失したので、以前は不詳であるが、
昭和17年5月に美濃太田機関区にいた事は確認されています。
本機には華やかな記録はありませんが、
戦中・戦後の当時はローカル線の花形で、山深い越美南線や
高山本線で旅客列車を引き汽笛を鳴らして走る姿は、
素朴な村の人々に大変可愛がられていました。」 -
右側の座席の前には、「C一二一六三」と銘打った鉄棒があります。
何に使うんだろう? -
実はこんなすごい「お宝」が別に保管されています。
前照灯や尾灯、カンテラ・・・
ここまで状態のいいものが、ほぼ全部揃っているなんて。
ガラス越しでも見られるのは嬉しいけど、盗まれないで欲しいなあ。
最近、静岡県の大井川鐡道で、蒸気機関車の部品が多数、
盗難にあったそうです。 -
昭和17年5月美濃太田、昭和20年5月小松島、昭和42年9月平、
昭和43年10月高崎、昭和45年10月小郡各機関区に所属。
越美南線(美濃太田~北濃)、高山本線(岐阜~高山)を走行。
走行距離約150万km。
大切に保存されている機関車でした。
いつまでも、人々から忘れられることなく、愛されて欲しい。 -
岐阜県美濃加茂市立古井(こび)小学校です。
JR美濃太田車輛区の北隣にあります。
この校庭にC58が保管されています。
校庭に入らないと見られないため、前以て電話をして許可を得ました。 -
機関車は校庭の南西の角に保管されています。
-
右側には壁がないため、少し左に寄せて置かれています。
細かい配慮だなあ。 -
柵の中には入れないので、外観だけの見学になります。
-
C58280。
1941(昭和16)年3月26日汽車製造。
1969(昭和44)年廃車。 -
小学校らしい時計が付いていますが、動いていません。
壁の機関車の絵も、額から外れてうら寂しい状態です。
飾るのか廃棄するのかどちらかにして。
子供たちは絶対にこういうところを見ていると思います。 -
フェンスの網目からシリンダーを見ます。
プレートがあります。右が8.5、左は10.0かな?
左右2つの覗き窓には
「L2 C58280 シ28.3」と彫り込まれています。
空気弁の網もしっかり綺麗です。 -
足回りは、こってり塗られていて、
塗りが雑なためにささくれて見えます。 -
「加減リンク(垂直に立っている白く塗られた部品)」の
黒くて丸いストッパーに個体番号が見られます。 -
昭和16年4月高山機関区、昭和18年10月美濃太田機関区に所属。
高山線(岐阜~富山)、大多線(美濃太田~多治見)、
越美南線(美濃太田~北濃)路線で運用。
走行距離1,809,605km。値段約4,000万円。 -
昭和20年8月14日、美濃太田機関区が飛行機の機銃掃射を受けた時、この機関車にも弾丸が当たったそうです。
-
子供向けに、説明板があります。
-
フェンスがあるため、画角が限られます。
-
こちら側には壁があるため、撮影は難しいです。
-
奇をてらって、こういう角度で撮っているのではなく、
こうしか撮れないのです。
壁の下からカメラを入れて、上向きに撮っています。 -
お陰で、こんな写真が撮れました。
普段ここまで低い位置からは撮らないです。 -
この塗装は、前の塗装を剥がさないで、上塗りしているのかな?
せっかく一生懸命に塗っているのにもったいない仕上がりです。 -
煙室のハンドルが二重の十字になった特異なデザインです。
これはオリジナルなの?展示用に交換したのかな?
これからも、子供たちと仲良くね。 -
美濃加茂市のマンホールです。木曽川の川下りですね。
-
近くに、中山道の51番目の宿場町・太田宿があるので、
立ち寄りました。
太田宿は、中山道三大難所の一つである「太田の渡し」があり、
木曽川を越える要衝でした。
写真の建物は、脇本陣林家住宅です。 -
見事な造りの「うだつ」です。
太田宿には、本陣・脇本陣が1軒ずつ配置され、旅籠屋は20軒。
高札場は下町にありました。
宿場町の長さは六町十四間(約680m)ありました。 -
中山道太田宿の配置図です。
南北が逆さまの地図なので、木曽川が上にありますが、
宿場町は川の北側にあります。
「太田の渡し」は、1927(昭和2)年の太田橋の完成に伴って
渡船は廃止されました。
中山道三大難所の2つ目は「木曽のかけはし」。
木曽川の切り立った崖などに沿って、
木材で棚のように張り出して造った道です。
木曽川に渡した橋のことではありません。
3つ目は、標高1,190mの「碓氷峠」です。
「横川の釜めし」で有名ですね。
「碓氷峠鉄道文化むら」や「碓氷第三橋梁 (めがね橋)」などのある
鉄道好きにはお馴染みの場所です。 -
「旧太田脇本陣林家住宅隠居家」
-
隠居所なので、3間が続くだけのさほど大きな家ではありません。
-
庭もこじんまりしています。塀の向こうの蔵の方が気になるな。
-
「太田宿中山道会館」の前に大き目の駐車場があります。
今回はここまで。
この後「ヤマザキマザック工作機械博物館」に行って、
D51409を見て来ました。
旅行記は別に書いています。
次回は、名古屋市近辺の機関車巡りです。太田宿中山道会館 美術館・博物館
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