フレシネ国立公園周辺旅行記(ブログ) 一覧に戻る
2021年4月末に3日間タスマニアへ行ってきました。前回までの旅行記の通り、1ヶ月前にもタスマニアを訪れてからすぐの再訪問です。前回行けなかったタスマニア東海岸の日帰りトレッキングに、どうしても挑戦したかったためです。今回の主な目的地は3箇所。ベンロモンド山はタスマニア内2番目に高い山で歩きと車で登ります。マライア島(マリア島)はハイカーと野生動物の楽園、ワイングラスベイはタスマニアでも有数の観光地です。3日間毎日トレッキングを計画していたのですが、車や自転車も使って自然を楽しみました。他にもペンギンなどの野鳥観測や、地元のワイン・シーフードも味わえた旅でした。<br /><br />タスマニアをすぐ再訪したもう一つの理由は、コロナ禍では今を逃したら次も旅行できるか分からないためです。コロナ発生ゼロの状況と天気予報から5日前の直前にタスマニア再訪を決めます。2021年5月末現在、今までコロナ対策の優等生だった台湾・タイ・ベトナムで感染者が急増して、オーストラリアのビクトリア州でも数十人が感染し4度目のロックダウン中です。一部の国ではワクチンが普及してきていますが、オーストラリアではワクチン摂取率10%台とまだまだコロナ禍での国内旅行です。<br />

タスマニア 絶景の日帰りハイク3 ベンロモンド山・マライア島 ・ワイングラスベイ (Tasmanian day trekking 3)

42いいね!

2021/04/30 - 2021/05/02

2位(同エリア18件中)

ノーーウォリーズ

ノーーウォリーズさん

2021年4月末に3日間タスマニアへ行ってきました。前回までの旅行記の通り、1ヶ月前にもタスマニアを訪れてからすぐの再訪問です。前回行けなかったタスマニア東海岸の日帰りトレッキングに、どうしても挑戦したかったためです。今回の主な目的地は3箇所。ベンロモンド山はタスマニア内2番目に高い山で歩きと車で登ります。マライア島(マリア島)はハイカーと野生動物の楽園、ワイングラスベイはタスマニアでも有数の観光地です。3日間毎日トレッキングを計画していたのですが、車や自転車も使って自然を楽しみました。他にもペンギンなどの野鳥観測や、地元のワイン・シーフードも味わえた旅でした。

タスマニアをすぐ再訪したもう一つの理由は、コロナ禍では今を逃したら次も旅行できるか分からないためです。コロナ発生ゼロの状況と天気予報から5日前の直前にタスマニア再訪を決めます。2021年5月末現在、今までコロナ対策の優等生だった台湾・タイ・ベトナムで感染者が急増して、オーストラリアのビクトリア州でも数十人が感染し4度目のロックダウン中です。一部の国ではワクチンが普及してきていますが、オーストラリアではワクチン摂取率10%台とまだまだコロナ禍での国内旅行です。

旅行の満足度
4.0

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  • 今回の旅の出発地点はタスマニア北部のロンセストン Launceston。NSW州シドニーから国内他州へ飛行機での移動ですが、コロナ感染がゼロのローリスクの州間であれば、PCR検査・隔離なしでタスマニア入州許可を得られます。この地図は3日間の旅で訪れたタスマニア東部の主な場所。

    今回の旅の出発地点はタスマニア北部のロンセストン Launceston。NSW州シドニーから国内他州へ飛行機での移動ですが、コロナ感染がゼロのローリスクの州間であれば、PCR検査・隔離なしでタスマニア入州許可を得られます。この地図は3日間の旅で訪れたタスマニア東部の主な場所。

  • ロンセストンでレンタカーを借り、東へ約50km進むと最初の目的地ベンロモンド山 Ben Lomond(標高1572m)が見えてきます。タスマニアで2番目に高い山です(最高峰はオッサ山で標高1617m)。頂上は雲に覆われていますが、山の周りが崖で山頂部が平らなテーブルマウンテンです。

    ロンセストンでレンタカーを借り、東へ約50km進むと最初の目的地ベンロモンド山 Ben Lomond(標高1572m)が見えてきます。タスマニアで2番目に高い山です(最高峰はオッサ山で標高1617m)。頂上は雲に覆われていますが、山の周りが崖で山頂部が平らなテーブルマウンテンです。

  • 車で標高1230m地点まで上がり、麓 Carr Villaから山頂 Legges Torまでの往復9km・標準4時間・高低差340mのトレッキングが始まります。ベンロモンド山では国立公園パスが必要のはずですが、その案内も購入方法もありません。<br /><br />https://parks.tas.gov.au/explore-our-parks/ben-lomond-national-park/carr-villa-to-alpine-village-track

    車で標高1230m地点まで上がり、麓 Carr Villaから山頂 Legges Torまでの往復9km・標準4時間・高低差340mのトレッキングが始まります。ベンロモンド山では国立公園パスが必要のはずですが、その案内も購入方法もありません。

    https://parks.tas.gov.au/explore-our-parks/ben-lomond-national-park/carr-villa-to-alpine-village-track

  • 最初が一番の急坂です。崖に囲まれた山の比較的傾斜が緩い地点をジグザグに登ります。ご覧の様に岩だらけのトラックです。

    最初が一番の急坂です。崖に囲まれた山の比較的傾斜が緩い地点をジグザグに登ります。ご覧の様に岩だらけのトラックです。

  • 急坂を登ると、ほぼ平坦のテーブルマウンテンの上を歩きます。ご覧の様にポールが一定間隔にあり道に迷うことはありません。これは冬に雪が積もった時にクロスカントリースキーで滑るためでしょう。

    急坂を登ると、ほぼ平坦のテーブルマウンテンの上を歩きます。ご覧の様にポールが一定間隔にあり道に迷うことはありません。これは冬に雪が積もった時にクロスカントリースキーで滑るためでしょう。

  • 遠くに平地が見えますが、タスマニアで2番目に高い山に相応しい高度感はありません。見所のない岩だらけの景色をずっと見ながら歩きます。

    遠くに平地が見えますが、タスマニアで2番目に高い山に相応しい高度感はありません。見所のない岩だらけの景色をずっと見ながら歩きます。

  • ベンロモンド山の山頂 Legges Tor(標高1572m)です。あまり達成感もなく山頂に着いてしまいます。タスマニアで2番目に高い山なのに、有名ではなく登る人も少ない理由が分かります。同じ名前のNZのベンロモンド山は絶景なのですが。来た道を折り返し、標準4時間のところ3時間弱で往復します。

    ベンロモンド山の山頂 Legges Tor(標高1572m)です。あまり達成感もなく山頂に着いてしまいます。タスマニアで2番目に高い山なのに、有名ではなく登る人も少ない理由が分かります。同じ名前のNZのベンロモンド山は絶景なのですが。来た道を折り返し、標準4時間のところ3時間弱で往復します。

  • 実はベンロモンド山の見所は歩いて登る事ではなく、車で登る事です。ベンロモンド山を別のダート道から車で登ってみます。ここが崖に囲まれた山を登る難関ジェイコブズラダー Jacob&#39;s Ladderです。下からの写真を一見するとどこに道があるのか分かりません。

    実はベンロモンド山の見所は歩いて登る事ではなく、車で登る事です。ベンロモンド山を別のダート道から車で登ってみます。ここが崖に囲まれた山を登る難関ジェイコブズラダー Jacob's Ladderです。下からの写真を一見するとどこに道があるのか分かりません。

  • 街乗りSUVエクストレイル Nissan Xtrailが急坂を激走中。車のCM撮影には最適な場所です。4WDでなくても路面が良ければ大丈夫です。対向車とすれ違えない狭い道を、何回もジグザグに登り一気に高度を上げます。

    街乗りSUVエクストレイル Nissan Xtrailが急坂を激走中。車のCM撮影には最適な場所です。4WDでなくても路面が良ければ大丈夫です。対向車とすれ違えない狭い道を、何回もジグザグに登り一気に高度を上げます。

  • ジェイコブズラダーを上から見るとこんな感じ。この様な断崖絶壁の酷道は、インド北部のヒマラヤ山脈やボリビアのアンデス山脈など高地ではよく見かけますが、先進国で高い山の無いオーストラリアでは極めて珍しいです。

    ジェイコブズラダーを上から見るとこんな感じ。この様な断崖絶壁の酷道は、インド北部のヒマラヤ山脈やボリビアのアンデス山脈など高地ではよく見かけますが、先進国で高い山の無いオーストラリアでは極めて珍しいです。

  • この酷道の終点は、スキー場です。北海道と同じ緯度のタスマニアですが降雪は少なく、ベンロモンド山は数少ないスキー場のひとつです。4月下旬には雪は全くありませんが6月にはスキーができる程は雪が積もるのでしょう。

    この酷道の終点は、スキー場です。北海道と同じ緯度のタスマニアですが降雪は少なく、ベンロモンド山は数少ないスキー場のひとつです。4月下旬には雪は全くありませんが6月にはスキーができる程は雪が積もるのでしょう。

  • ベンロモンド山の山頂付近から、スキー上を上から眺めた様子。リフトは2基だけで高低差も100m以下と少ないです。奥に見えるスキーリゾートも建物が数件あるだけで、本当に小さなスキー場です。これでもタスマニアで一番大きいスキー場です。

    ベンロモンド山の山頂付近から、スキー上を上から眺めた様子。リフトは2基だけで高低差も100m以下と少ないです。奥に見えるスキーリゾートも建物が数件あるだけで、本当に小さなスキー場です。これでもタスマニアで一番大きいスキー場です。

  • 帰りも断崖絶壁に落ちない様に慎重に車を運転します。また上から落石がない事を祈ります。日本の酷道には「危険、落ちたら死ぬ」という標識があるそうですが、ここにも必要そうです。

    帰りも断崖絶壁に落ちない様に慎重に車を運転します。また上から落石がない事を祈ります。日本の酷道には「危険、落ちたら死ぬ」という標識があるそうですが、ここにも必要そうです。

  • 東の海岸線までドライブして、ベイオブファイア Bay of Firesで夕日を見ます。タスマニア北東海岸で有名なのは燃える様なオレンジ色の岩。オレンジは地衣類の色でコケ類とは違う種類のものらしいです。ベイオブファイアの名前の由来は、探検家が初めてこの地を訪れた時、この岩が燃える様なオレンジに見えたとか、奥の海岸線に暮らしていたアボリジニの火の列とか言われています。

    東の海岸線までドライブして、ベイオブファイア Bay of Firesで夕日を見ます。タスマニア北東海岸で有名なのは燃える様なオレンジ色の岩。オレンジは地衣類の色でコケ類とは違う種類のものらしいです。ベイオブファイアの名前の由来は、探検家が初めてこの地を訪れた時、この岩が燃える様なオレンジに見えたとか、奥の海岸線に暮らしていたアボリジニの火の列とか言われています。

    ベイオブファイアーズ保護地域 草原・平原

  • 今晩は、海沿いのビチェノ Bichenoの町で宿泊です。町の入口にペンギンに注意の標識があります。オーストラリアでは動物に注意の標識は通常カンガルーの絵で、これは本当に道に出るので注意がいります。タスマニアでは他にもペンギンやタスマニアデビル、ウォンバットの絵の標識もあるのですが、まさかこれらが道には出ないだろう、、その予想は外れます。この町では本当にペンギンが海岸沿いの道に出てきます。

    今晩は、海沿いのビチェノ Bichenoの町で宿泊です。町の入口にペンギンに注意の標識があります。オーストラリアでは動物に注意の標識は通常カンガルーの絵で、これは本当に道に出るので注意がいります。タスマニアでは他にもペンギンやタスマニアデビル、ウォンバットの絵の標識もあるのですが、まさかこれらが道には出ないだろう、、その予想は外れます。この町では本当にペンギンが海岸沿いの道に出てきます。

    ビシェノー ペンギン&アドベンチャーツアー アクティビティ・乗り物体験

  • ビチェノの漁港近くにはペンギンの巣があり、日没とともにペンギンが海から帰ってきます。過去にタスマニアの他の場所でペンギンを見に行ったことは何回かありますが、大抵は真っ暗な海岸にペンギンが出ます。しかしフラッシュ厳禁なので暗すぎてうまく写真を撮れることはできませんでした。しかしここは漁港で街灯も明るくフラッシュなしでも十分に撮れます。

    ビチェノの漁港近くにはペンギンの巣があり、日没とともにペンギンが海から帰ってきます。過去にタスマニアの他の場所でペンギンを見に行ったことは何回かありますが、大抵は真っ暗な海岸にペンギンが出ます。しかしフラッシュ厳禁なので暗すぎてうまく写真を撮れることはできませんでした。しかしここは漁港で街灯も明るくフラッシュなしでも十分に撮れます。

  • 漁港のレストランの周辺で餌を探す野良ペンギン?

    漁港のレストランの周辺で餌を探す野良ペンギン?

  • 排水管に住みつく野良ペンギン?ペンギンは氷の上など大自然に住んでいる事を想像しますが、ここでは人間とペンギンが町中で共存して暮らしています。

    排水管に住みつく野良ペンギン?ペンギンは氷の上など大自然に住んでいる事を想像しますが、ここでは人間とペンギンが町中で共存して暮らしています。

  • 私がビチェノの漁港に来た本来の目的は、このロブスターバーガーのため。新鮮なロブスターを味わいます。豪州では普通の挽肉のビーフバーガーでもAUD$15ドル位しますが、このロブスターバーガーはAUD$20ドルとすごくお得です。100g以上はロブスターの肉があります。

    私がビチェノの漁港に来た本来の目的は、このロブスターバーガーのため。新鮮なロブスターを味わいます。豪州では普通の挽肉のビーフバーガーでもAUD$15ドル位しますが、このロブスターバーガーはAUD$20ドルとすごくお得です。100g以上はロブスターの肉があります。

  • 2日目の朝、昨晩ロブスターバーガーを食べたレストランと、ペンギンが歩いていた漁港の様子。もうペンギンは海に出発した後なのでしょう。

    2日目の朝、昨晩ロブスターバーガーを食べたレストランと、ペンギンが歩いていた漁港の様子。もうペンギンは海に出発した後なのでしょう。

  • 皆が大好きなロブスターを獲る漁船。このカゴを海底に置いてロブスターを捕まえます。タスマニア東海岸はロブスターで有名なので、漁港にはロブスターの漁船が沢山並んでいると思っていましたが、各町に一隻あるかどうかで殆ど見かけません。<br /><br />かつてロブスターは中国へ高値で輸出する「金の卵」だったのですが、今は中豪の争いで輸出は完全停止しています。ロブスターは再び国内向けにスーパーマーケットで売られています(小さな1尾AUD$25前後と中国向けの半額だそう)。

    皆が大好きなロブスターを獲る漁船。このカゴを海底に置いてロブスターを捕まえます。タスマニア東海岸はロブスターで有名なので、漁港にはロブスターの漁船が沢山並んでいると思っていましたが、各町に一隻あるかどうかで殆ど見かけません。

    かつてロブスターは中国へ高値で輸出する「金の卵」だったのですが、今は中豪の争いで輸出は完全停止しています。ロブスターは再び国内向けにスーパーマーケットで売られています(小さな1尾AUD$25前後と中国向けの半額だそう)。

  • ビチェノのビーチを散歩します。この島にもペンギンが沢山暮らしていて、引き潮の時のみ歩いて渡れます。気になったのは、島で犬の散歩をしている人が何人も居たこと。この町ではペンギン保護のため、犬の散歩を細かく規制しており島に犬は立ち入り禁止ですが、守られてはいない様です。

    ビチェノのビーチを散歩します。この島にもペンギンが沢山暮らしていて、引き潮の時のみ歩いて渡れます。気になったのは、島で犬の散歩をしている人が何人も居たこと。この町ではペンギン保護のため、犬の散歩を細かく規制しており島に犬は立ち入り禁止ですが、守られてはいない様です。

  • ビチェノでは毎晩ペンギンツアーが開催されており、ツアーに参加するとここに来ます。ペンギン保護のためには有料ツアー(AUD$40)に参加する方が良いのでしょうが、撮影禁止なので私はツアーには参加しませんでした。町中でもペンギンを沢山見かけたので、敢えてツアーにする理由はなさそうです。このビーチにも有名なオレンジ色の岩があります。

    ビチェノでは毎晩ペンギンツアーが開催されており、ツアーに参加するとここに来ます。ペンギン保護のためには有料ツアー(AUD$40)に参加する方が良いのでしょうが、撮影禁止なので私はツアーには参加しませんでした。町中でもペンギンを沢山見かけたので、敢えてツアーにする理由はなさそうです。このビーチにも有名なオレンジ色の岩があります。

  • 本日の目的地マライア島の出港地であるトリアバナ Triabunnaへ向かいます。南へ100km以上の距離があり時間に余裕をもって出発したつもりですが、タスマニアのA級道路でも道幅が狭く山道もあり、Google Mapで表示されるほど車のスピードが出せません。またご覧の何千頭の羊の大渋滞に巻き込まれます。十分な時間を見積もった方が良いでしょう。

    本日の目的地マライア島の出港地であるトリアバナ Triabunnaへ向かいます。南へ100km以上の距離があり時間に余裕をもって出発したつもりですが、タスマニアのA級道路でも道幅が狭く山道もあり、Google Mapで表示されるほど車のスピードが出せません。またご覧の何千頭の羊の大渋滞に巻き込まれます。十分な時間を見積もった方が良いでしょう。

  • マライア島(マリア島, Maria Island)の出発地点に着いたのは午前10時のフェリー出発時間の10分前。ぎりぎりチェックインできて出発します。チェックインには国立公園パス(1日AUD$40, 2ヶ月AUD$80)が必須で初めて使います。国立公園パスは、1ヶ月前のタスマニア旅行で購入していたパスがまだ有効です。マライア島のフェリーは往復でAUD$43。

    マライア島(マリア島, Maria Island)の出発地点に着いたのは午前10時のフェリー出発時間の10分前。ぎりぎりチェックインできて出発します。チェックインには国立公園パス(1日AUD$40, 2ヶ月AUD$80)が必須で初めて使います。国立公園パスは、1ヶ月前のタスマニア旅行で購入していたパスがまだ有効です。マライア島のフェリーは往復でAUD$43。

  • マライア島まで約30分のクルーズです。海の東側に大きな山があるマライア島が見えてきます。マライア島のハイライトは、トレッキング・野生動物・流刑地の歴史を見ることです。

    マライア島まで約30分のクルーズです。海の東側に大きな山があるマライア島が見えてきます。マライア島のハイライトは、トレッキング・野生動物・流刑地の歴史を見ることです。

  • マライア島北側の港ダーリントン Darlingtonに近づきます。中央の建物は19世期中旬(1825-1851)に流刑地として建設された時のものです。流刑地の歴史的価値として世界遺産登録されています。左側は20世紀初旬のセメント工場の跡。現在は島に居住する人はいませんが、観光客は自給自足のキャンプか元監獄に宿泊できます。

    マライア島北側の港ダーリントン Darlingtonに近づきます。中央の建物は19世期中旬(1825-1851)に流刑地として建設された時のものです。流刑地の歴史的価値として世界遺産登録されています。左側は20世紀初旬のセメント工場の跡。現在は島に居住する人はいませんが、観光客は自給自足のキャンプか元監獄に宿泊できます。

  • 当初の計画では、島の最高峰マライア山(標高711m)への登頂を計画していました。しかし運悪くこの日5/1から冬の時刻表となりフェリーは日に4便から2便に減り、島の滞在時間は5.5時間です。マライア山往復は標準8時間なので頑張ればどうか。。もし帰りのフェリーに乗り遅れたら食糧なしの野宿になり流石に厳しそうです。マウンテンバイクをレンタルして、少しでも時間短縮を考えたのですが、レンジャーにそれでも無理と言われて登頂は諦めます。計画変更して、マウンテンバイクでマライア島の南島を目指します。<br /><br />https://parks.tas.gov.au/explore-our-parks/maria-island-national-park/maria-island-by-bike

    当初の計画では、島の最高峰マライア山(標高711m)への登頂を計画していました。しかし運悪くこの日5/1から冬の時刻表となりフェリーは日に4便から2便に減り、島の滞在時間は5.5時間です。マライア山往復は標準8時間なので頑張ればどうか。。もし帰りのフェリーに乗り遅れたら食糧なしの野宿になり流石に厳しそうです。マウンテンバイクをレンタルして、少しでも時間短縮を考えたのですが、レンジャーにそれでも無理と言われて登頂は諦めます。計画変更して、マウンテンバイクでマライア島の南島を目指します。

    https://parks.tas.gov.au/explore-our-parks/maria-island-national-park/maria-island-by-bike

  • マライア島には、一般車両は走っていません。前半トラックは、森の中の硬いダート路面で快適なサイクリングだったのですが、後半はビーチに近い砂地の路面。柔らかい砂地ではマウンテンバイクに乗れず、半分位は押して進みます。

    マライア島には、一般車両は走っていません。前半トラックは、森の中の硬いダート路面で快適なサイクリングだったのですが、後半はビーチに近い砂地の路面。柔らかい砂地ではマウンテンバイクに乗れず、半分位は押して進みます。

  • 片道約15km、1時間半ほどで中間地点、南北の島を繋ぐ細い首の場所に着きます。これはさらさらの砂地の路面と、レンタルしたマウンテンバイク。サドルを下げて転倒を防ぎます。あまり良い品質のバイクではなく、マライア島の酷道では役不足。

    片道約15km、1時間半ほどで中間地点、南北の島を繋ぐ細い首の場所に着きます。これはさらさらの砂地の路面と、レンタルしたマウンテンバイク。サドルを下げて転倒を防ぎます。あまり良い品質のバイクではなく、マライア島の酷道では役不足。

  • Google Mapで見ると、マライア島の南北を繋ぐ首の部分はタスマニア東部で有名な観光地ワイングラスベイ(明日訪れます)に地形が似ています。これがその円弧状のビーチ(北から見た東側)。マライア山の山頂からのみ、マライア島のワイングラスベイを見ることができます。(私は結局行けませんでしたが下記リンクに写真があります)。<br /><br />https://parks.tas.gov.au/explore-our-parks/maria-island-national-park/mount-maria-track

    Google Mapで見ると、マライア島の南北を繋ぐ首の部分はタスマニア東部で有名な観光地ワイングラスベイ(明日訪れます)に地形が似ています。これがその円弧状のビーチ(北から見た東側)。マライア山の山頂からのみ、マライア島のワイングラスベイを見ることができます。(私は結局行けませんでしたが下記リンクに写真があります)。

    https://parks.tas.gov.au/explore-our-parks/maria-island-national-park/mount-maria-track

    マリア島国立公園 国立公園

  • これがその首の部分、反対側のビーチはわずか200m先。

    これがその首の部分、反対側のビーチはわずか200m先。

  • 反対側の西側も円弧状のビーチになっており、空から見るとワイングラスの形をしています。マライア島の首の幅は本家ワイングラスベイのそれよりも狭いので、よりワイングラスに見えると思います。南島まであと僅かですが、南島には見所もないので中間地点で引き返すことにします。

    反対側の西側も円弧状のビーチになっており、空から見るとワイングラスの形をしています。マライア島の首の幅は本家ワイングラスベイのそれよりも狭いので、よりワイングラスに見えると思います。南島まであと僅かですが、南島には見所もないので中間地点で引き返すことにします。

  • 帰りに見かけた見事な赤色の湿地帯。よく見ると赤く変色しているのは茎の部分で、これを紅葉と呼ぶのかは分かりません。他にも野鳥を何度も見かけます。マライア島は希少種のバードウォッチングで有名な島です。バードウォッチング用に準備していなかったので、写真はうまく撮れませんが。

    帰りに見かけた見事な赤色の湿地帯。よく見ると赤く変色しているのは茎の部分で、これを紅葉と呼ぶのかは分かりません。他にも野鳥を何度も見かけます。マライア島は希少種のバードウォッチングで有名な島です。バードウォッチング用に準備していなかったので、写真はうまく撮れませんが。

  • ダーリントン港まで戻ってきます。美しい景色です。北側の遥か遠くには明日向かうフレシネ半島も望めます。かつて流刑地だったのが信じられません。

    ダーリントン港まで戻ってきます。美しい景色です。北側の遥か遠くには明日向かうフレシネ半島も望めます。かつて流刑地だったのが信じられません。

  • 残った時間で、港周辺を廻ります。これはマライア島北端のペインテッドクリフ。島の北側は崖に囲まれています。

    残った時間で、港周辺を廻ります。これはマライア島北端のペインテッドクリフ。島の北側は崖に囲まれています。

  • マライア島のハイライトである動物ウォッチング。これはウォンバット、港に近い所にいるウォンバットは人に慣れているため全く逃げません。触ってはいけない規則です。ただ遠くの森の中で見かけたウォンバットは全速力で逃げて行きましたが。

    マライア島のハイライトである動物ウォッチング。これはウォンバット、港に近い所にいるウォンバットは人に慣れているため全く逃げません。触ってはいけない規則です。ただ遠くの森の中で見かけたウォンバットは全速力で逃げて行きましたが。

  • Cape Barren goose。港周辺の人が多い場所で、のんびり歩いています。あまり飛ぶのは得意ではない鳥です。

    Cape Barren goose。港周辺の人が多い場所で、のんびり歩いています。あまり飛ぶのは得意ではない鳥です。

  • 他にも見かけた飛べない鳥 Tasmanian native hen。マライア島には野鳥にとって天敵がいなかったので、独自の生態系を保っていました。<br /><br />しかしタスマニア本島ではタスマニアンデビルの謎の病気が流行りデビルが絶滅の危機となります。そのため2012年に病気を持っていないデビルだけをマライア島に避難させてノアの方舟と呼ばれたのですが、先住民の野鳥が獲物で狙われる事に。先住民にとっては大きな迷惑でしょう。難しい問題です。夜行性のタスマニアンデビルは、マライア島で夜に外で料理していると出てくるそうです。

    他にも見かけた飛べない鳥 Tasmanian native hen。マライア島には野鳥にとって天敵がいなかったので、独自の生態系を保っていました。

    しかしタスマニア本島ではタスマニアンデビルの謎の病気が流行りデビルが絶滅の危機となります。そのため2012年に病気を持っていないデビルだけをマライア島に避難させてノアの方舟と呼ばれたのですが、先住民の野鳥が獲物で狙われる事に。先住民にとっては大きな迷惑でしょう。難しい問題です。夜行性のタスマニアンデビルは、マライア島で夜に外で料理していると出てくるそうです。

  • この建物は1830年建築の囚人用の監獄、現在は宿泊施設として使われています。無人島にて今も不気味な雰囲気が残る部屋に泊まることができます。デビルの恐ろしい叫びも聞こえるでしょう。勇気があればどうぞ。この他にも流刑地時代の建物はいくつも残っており、これらは世界遺産登録されています。予定通り午後4時のフェリーでタスマニア本島に戻ります。

    この建物は1830年建築の囚人用の監獄、現在は宿泊施設として使われています。無人島にて今も不気味な雰囲気が残る部屋に泊まることができます。デビルの恐ろしい叫びも聞こえるでしょう。勇気があればどうぞ。この他にも流刑地時代の建物はいくつも残っており、これらは世界遺産登録されています。予定通り午後4時のフェリーでタスマニア本島に戻ります。

  • タスマニア東海岸はシーフードが豊富です。今晩はスワンシーのレストランでオイスターを頂きます。タスマニアのオイスターは身が細く、好みが分かれるかもしれません。

    タスマニア東海岸はシーフードが豊富です。今晩はスワンシーのレストランでオイスターを頂きます。タスマニアのオイスターは身が細く、好みが分かれるかもしれません。

  • 3日目の早朝7時、日が登ると同時に向かうはフレシネ半島 Freycinet National Park。ピンク色の朝日が幻想的です。この日の朝はワイングラスベイ Wineglass Bayでトレッキングです。ここも国立公園パス(1日AUD$40, 2ヶ月AUD$80)が必要です。パス販売機で24時間購入可。

    3日目の早朝7時、日が登ると同時に向かうはフレシネ半島 Freycinet National Park。ピンク色の朝日が幻想的です。この日の朝はワイングラスベイ Wineglass Bayでトレッキングです。ここも国立公園パス(1日AUD$40, 2ヶ月AUD$80)が必要です。パス販売機で24時間購入可。

    フレシネ国立公園ビジターインフォメーションセンター 博物館・美術館・ギャラリー

  • スタート地点(写真は帰りに撮影)。いくつかのトラックがあり、当初の計画では一番高いエイモス山 Mt Amosの山頂(標高420m)からワイングラスベイを眺めて、マライア島のそれと比較する計画でした。しかし昨日マライア山には登れなかったので、急遽2つのワイングラスベイのビーチからの景色を比較することに変更します。<br /><br />もう秋なのに蚊が多いらしくロスリバーウイルス感染に注意という看板があったので、できるだけ短時間でビーチ往復します。ロスリバーウイルスとは聞き慣れないですが、蚊を仲介するオーストラリア固有の感染病で、致命的ではないですが治療は長期化するそうです。

    スタート地点(写真は帰りに撮影)。いくつかのトラックがあり、当初の計画では一番高いエイモス山 Mt Amosの山頂(標高420m)からワイングラスベイを眺めて、マライア島のそれと比較する計画でした。しかし昨日マライア山には登れなかったので、急遽2つのワイングラスベイのビーチからの景色を比較することに変更します。

    もう秋なのに蚊が多いらしくロスリバーウイルス感染に注意という看板があったので、できるだけ短時間でビーチ往復します。ロスリバーウイルスとは聞き慣れないですが、蚊を仲介するオーストラリア固有の感染病で、致命的ではないですが治療は長期化するそうです。

  • ワイングラスベイの展望台まで1.3km・約25分・高低差188mの登り坂。山の一番低くなっている箇所が目的地。トレッキング目的で来ている場合は物足りず、ツアーの観光目的で来ている場合は予期せぬ長い登りで結構辛い、中途半端なトラックです。<br /><br />https://parks.tas.gov.au/explore-our-parks/freycinet-national-park/wineglass-bay-lookout

    ワイングラスベイの展望台まで1.3km・約25分・高低差188mの登り坂。山の一番低くなっている箇所が目的地。トレッキング目的で来ている場合は物足りず、ツアーの観光目的で来ている場合は予期せぬ長い登りで結構辛い、中途半端なトラックです。

    https://parks.tas.gov.au/explore-our-parks/freycinet-national-park/wineglass-bay-lookout

  • ワイングラスベイの展望台に着きます。写真左側(北から見た東側)の円弧状のビーチが、タスマニア東部では有名なワイングラスベイです。初めて訪れましたが正直私にはガイドブック等で何度も見た景色だな、という感想です。綺麗ですが知られざる発見ではないですし。意見は分かれると思いますが。<br /><br />写真右側にも円弧状のハザードベイがあり、2つ合わせるとワイングラスに似ているのですが、この展望台からは右側はよく見えません。エイモス山の山頂からならどちら側も良く確認できます(私は結局行けませんでしたが下記リンクに写真があります)。<br /><br />https://parks.tas.gov.au/explore-our-parks/freycinet-national-park/mount-amos

    ワイングラスベイの展望台に着きます。写真左側(北から見た東側)の円弧状のビーチが、タスマニア東部では有名なワイングラスベイです。初めて訪れましたが正直私にはガイドブック等で何度も見た景色だな、という感想です。綺麗ですが知られざる発見ではないですし。意見は分かれると思いますが。

    写真右側にも円弧状のハザードベイがあり、2つ合わせるとワイングラスに似ているのですが、この展望台からは右側はよく見えません。エイモス山の山頂からならどちら側も良く確認できます(私は結局行けませんでしたが下記リンクに写真があります)。

    https://parks.tas.gov.au/explore-our-parks/freycinet-national-park/mount-amos

    ワイングラスベイ展望台 自然・景勝地

  • 山の反対側を下り片道2.7km・1時間ほどで、ワイングラスベイのビーチに到着。どうでしょう、昨日のマライア島と似ているでしょうか。ピンク色の朝日が見事でしたが、日が昇ると曇り気味なのが残念です。ビーチも思ったより白くありません。

    山の反対側を下り片道2.7km・1時間ほどで、ワイングラスベイのビーチに到着。どうでしょう、昨日のマライア島と似ているでしょうか。ピンク色の朝日が見事でしたが、日が昇ると曇り気味なのが残念です。ビーチも思ったより白くありません。

  • 朝9時にはトレッキングを終えて、コールズベイ Coles Bayの町に戻ります。このパブの名前はイルカ Iluka Tavern、実際に看板にイルカの絵があります。イルカはいつの間にか英語になったのでしょうか。同じ名前の町イルカ IlukaはオーストラリアNSW州にもあります。

    朝9時にはトレッキングを終えて、コールズベイ Coles Bayの町に戻ります。このパブの名前はイルカ Iluka Tavern、実際に看板にイルカの絵があります。イルカはいつの間にか英語になったのでしょうか。同じ名前の町イルカ IlukaはオーストラリアNSW州にもあります。

  • タスマニア東海岸はワイナリーも多く見かけ、シーフードと合わせてグルメ旅行には最適な場所です。有名なデビルズコーナー Devil&#39;s Cornerでワインのお土産を買います。比較的寒冷地ではピノノワールが美味しいです。薄味ながら酸味があるのが特徴です。

    タスマニア東海岸はワイナリーも多く見かけ、シーフードと合わせてグルメ旅行には最適な場所です。有名なデビルズコーナー Devil's Cornerでワインのお土産を買います。比較的寒冷地ではピノノワールが美味しいです。薄味ながら酸味があるのが特徴です。

  • デビルズコーナーのワイナリーから見る、ワイングラスベイのあるフレシネ半島は絶景です。

    デビルズコーナーのワイナリーから見る、ワイングラスベイのあるフレシネ半島は絶景です。

  • ワイナリーのブドウの木は5月上旬には見事に赤く紅葉しています。現在午前10時すぎ、最終日の3日目の朝にトレッキングを終えた理由は紅葉を見るため。5月上旬タスマニアに着いた瞬間から、シドニーとは違う美しい紅葉があちこちで見られたので、3日目の昼は紅葉を見るために急遽計画変更です。<br /><br />3日間でタスマニア東部の3つの国立公園でトレッキング・サイクリング・ドライブ登山しました。残念ながらすべての山頂に登りワイングラス状の円弧のビーチを上から眺めることはできませんでしたが、それぞれ特徴があって面白いトラックでした。次回の旅行記はタスマニアの紅葉と、またまた予想外に遭遇したイベントを紹介します。

    ワイナリーのブドウの木は5月上旬には見事に赤く紅葉しています。現在午前10時すぎ、最終日の3日目の朝にトレッキングを終えた理由は紅葉を見るため。5月上旬タスマニアに着いた瞬間から、シドニーとは違う美しい紅葉があちこちで見られたので、3日目の昼は紅葉を見るために急遽計画変更です。

    3日間でタスマニア東部の3つの国立公園でトレッキング・サイクリング・ドライブ登山しました。残念ながらすべての山頂に登りワイングラス状の円弧のビーチを上から眺めることはできませんでしたが、それぞれ特徴があって面白いトラックでした。次回の旅行記はタスマニアの紅葉と、またまた予想外に遭遇したイベントを紹介します。

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