タスマニア州旅行記(ブログ) 一覧に戻る
2021年3月に4日間タスマニアへ行ってきました。2020年3月からのコロナ禍でオーストラリア州境が閉じられて以来、1年1ヶ月ぶりの州外への国内旅行です。この旅行の目的はトレッキングで、選んだのは下記の5つ。どれも特徴があって面白く、また州都ホバートから日帰りでも行けるお手軽なコースです。久しぶりのトレッキングでどれほど体力があるのかわからない状態なので、日帰りコースを複数組み合わせます。これなら途中リタイアも容易です。<br /><br />ホーイ岬 Cape Hauy      9.4km ↑235m ↓183m<br />ラウル岬 Cape Raoul     13km  ↑256m ↓295m<br />豪州最南端(サウスケープベイ) South Cape Bay 15.4km<br />ハーツ山 Hartz Mountains  7.2km ↑377m<br />ウェリントン山 Mt Wellington  7.6km ↑271m<br /><br />この前半の旅行記では、タスマニア南東部のタスマン半島にあるホーイ岬とラウル岬へ向かいます。海に聳え立つオーストラリアで最も高い最大400mの断崖絶壁が見どころです。

タスマニア 絶景の日帰りハイク1 ホーイ岬・ラウル岬 (Tasmanian day trekking 1)

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2021/03/27 - 2021/03/28

19位(同エリア377件中)

ノーーウォリーズ

ノーーウォリーズさん

2021年3月に4日間タスマニアへ行ってきました。2020年3月からのコロナ禍でオーストラリア州境が閉じられて以来、1年1ヶ月ぶりの州外への国内旅行です。この旅行の目的はトレッキングで、選んだのは下記の5つ。どれも特徴があって面白く、また州都ホバートから日帰りでも行けるお手軽なコースです。久しぶりのトレッキングでどれほど体力があるのかわからない状態なので、日帰りコースを複数組み合わせます。これなら途中リタイアも容易です。

ホーイ岬 Cape Hauy 9.4km ↑235m ↓183m
ラウル岬 Cape Raoul 13km ↑256m ↓295m
豪州最南端(サウスケープベイ) South Cape Bay 15.4km
ハーツ山 Hartz Mountains 7.2km ↑377m
ウェリントン山 Mt Wellington 7.6km ↑271m

この前半の旅行記では、タスマニア南東部のタスマン半島にあるホーイ岬とラウル岬へ向かいます。海に聳え立つオーストラリアで最も高い最大400mの断崖絶壁が見どころです。

旅行の満足度
4.0

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  • 最近のオーストラリアの旅行に関するニュースです。まず2021年4月18日からオーストラリアとニュージーランドの双方向の移動が隔離なしで可能となり、1年1ヶ月ぶりに国外渡航が可能となります。しかしNZの首相はもしコロナの市中感染が起きたら躊躇なく国境を閉めると言っていますので、安心して行けるかは別問題です。豪州国内でも数人の市中感染でロックダウンが何回か起きており、私も2回旅行を直前中止したのは前回までの旅行記のとおりです。<br /><br />もうひとつのニュースは、豪州でも日本のGotoトラベルと同じ様なHalf off Flights国内旅行キャンペーンが4月から始まっています。私も開始日の4月1日にJetstarのウェブサイトを見ましたが、週末の半額チケットはすでに売り切れで、むしろ週末のチケットは値上がっています。ただ私にはこれは予想済みだったので、あえてキャンペーンが始まる直前の3月末に旅行へ行きます。今オーストラリアでは国内旅行ブームです。Source: www.jetstar.com.au

    最近のオーストラリアの旅行に関するニュースです。まず2021年4月18日からオーストラリアとニュージーランドの双方向の移動が隔離なしで可能となり、1年1ヶ月ぶりに国外渡航が可能となります。しかしNZの首相はもしコロナの市中感染が起きたら躊躇なく国境を閉めると言っていますので、安心して行けるかは別問題です。豪州国内でも数人の市中感染でロックダウンが何回か起きており、私も2回旅行を直前中止したのは前回までの旅行記のとおりです。

    もうひとつのニュースは、豪州でも日本のGotoトラベルと同じ様なHalf off Flights国内旅行キャンペーンが4月から始まっています。私も開始日の4月1日にJetstarのウェブサイトを見ましたが、週末の半額チケットはすでに売り切れで、むしろ週末のチケットは値上がっています。ただ私にはこれは予想済みだったので、あえてキャンペーンが始まる直前の3月末に旅行へ行きます。今オーストラリアでは国内旅行ブームです。Source: www.jetstar.com.au

  • 2021年3月27日朝6時、出発はシドニー国内線空港、以前と変わらぬ人混みがみられます。オーストラリア全国の州境が解放され国内線が飛び始めたのは2020年11月ごろからでした。私はその後2020年12月と2021年2月に州外への旅行を計画したのですが、どちらも直前に短期ロックダウンがあり強制中止。日本では緊急事態宣言で日に何千人感染者がいても国内自由に旅行できますが、豪州ではほぼゼロコロナの州間しか移動が許可されず大変厳しいです。3回目にようやく州外のタスマニア州へ出発できる見込みです。私にとって1年1ヶ月ぶりの飛行機です。

    2021年3月27日朝6時、出発はシドニー国内線空港、以前と変わらぬ人混みがみられます。オーストラリア全国の州境が解放され国内線が飛び始めたのは2020年11月ごろからでした。私はその後2020年12月と2021年2月に州外への旅行を計画したのですが、どちらも直前に短期ロックダウンがあり強制中止。日本では緊急事態宣言で日に何千人感染者がいても国内自由に旅行できますが、豪州ではほぼゼロコロナの州間しか移動が許可されず大変厳しいです。3回目にようやく州外のタスマニア州へ出発できる見込みです。私にとって1年1ヶ月ぶりの飛行機です。

  • 出発ゲートにて。この時点のシドニー市内ではマスク着用義務はほぼなくなり、数少なく残ったのが飛行機の機内。ホバートまで約2時間、満員の機内では皆しっかりマスクを着けています。私にとって2時間も連続でマスクを着けていたのは恐らく初めて。マスクの窮屈さと満員の密で狭い座席のため、久しぶりの飛行機の嬉しさはあってもあまり良い経験ではありませんが。

    出発ゲートにて。この時点のシドニー市内ではマスク着用義務はほぼなくなり、数少なく残ったのが飛行機の機内。ホバートまで約2時間、満員の機内では皆しっかりマスクを着けています。私にとって2時間も連続でマスクを着けていたのは恐らく初めて。マスクの窮屈さと満員の密で狭い座席のため、久しぶりの飛行機の嬉しさはあってもあまり良い経験ではありませんが。

  • ホバート Hobartに到着すると、そこでは検疫官が迎えてくれます。予め取得した入州許可書を見せて、体温を測られ、3つの質問をされます(COVIDの症状があるか、濃厚接触者でないか、クイーンズランド州に滞在歴はないか)。豪州では州間の移動はバブル方式(過去数週間にコロナ感染者がいない州のみ入州許可)で、NSW州はローリスクなので隔離なし・PCR検査なしで入州を許可されます。ちなみに前日QLD州で市内感染が一人見つかり、一人でも国内で見つかると他州は一気に警戒モードに入ります。

    ホバート Hobartに到着すると、そこでは検疫官が迎えてくれます。予め取得した入州許可書を見せて、体温を測られ、3つの質問をされます(COVIDの症状があるか、濃厚接触者でないか、クイーンズランド州に滞在歴はないか)。豪州では州間の移動はバブル方式(過去数週間にコロナ感染者がいない州のみ入州許可)で、NSW州はローリスクなので隔離なし・PCR検査なしで入州を許可されます。ちなみに前日QLD州で市内感染が一人見つかり、一人でも国内で見つかると他州は一気に警戒モードに入ります。

  • タスマニアではレンタカーを借ります。今回の旅の目的はトレッキングですが、そのトレッキングの入口までは大体未舗装のダート道路です。4WDが必要な程荒い道ではないので、普通のSUV エクストレイル Nissan X-Trailを借ります。2WD、ローギアなし、緊急用スペアタイヤのみ、と街乗りSUV仕様ですが、慎重に走れば大丈夫でしょう。<br /><br />なお、タスマニアではレンタカーの保険に入っているかに関わらず未舗装道路での事故は$9900の自己負担になるそうです(おそらく他社のレンタカーも似た様な規約)。また、タスマニアに国内観光客が殺到しているのかコロナ禍でレンタカーの数を減らした結果か、レンタカーの予約が非常にとりにくく、値段も以前の倍以上に上がっています。

    タスマニアではレンタカーを借ります。今回の旅の目的はトレッキングですが、そのトレッキングの入口までは大体未舗装のダート道路です。4WDが必要な程荒い道ではないので、普通のSUV エクストレイル Nissan X-Trailを借ります。2WD、ローギアなし、緊急用スペアタイヤのみ、と街乗りSUV仕様ですが、慎重に走れば大丈夫でしょう。

    なお、タスマニアではレンタカーの保険に入っているかに関わらず未舗装道路での事故は$9900の自己負担になるそうです(おそらく他社のレンタカーも似た様な規約)。また、タスマニアに国内観光客が殺到しているのかコロナ禍でレンタカーの数を減らした結果か、レンタカーの予約が非常にとりにくく、値段も以前の倍以上に上がっています。

  • これがタスマニア南東部のタスマン半島の地図。州都ホバートから東へ約100kmの距離。タスマン半島のスリーケープストラック Three Capes Trackは、オーストラリアでも有名なトレッキングコースです。スリーケープストラックは4日間で48kmを歩いてタスマン半島で有名な3つの岬、ピラー岬・ホーイ岬・(ラウル岬は遠くから眺めるのみ)を周り、3泊のロッジ宿泊と出入口までの移動込み(食料は自分で担いで調理)の費用はAUD$495。大変人気なので夏は1ヶ月前には予約で満員となります。私の場合出発確定したのが数日前で当然これには間に合わず、個人でホーイ岬・ラウル岬の先端を目指します。 <br />https://www.threecapestrack.com.au

    これがタスマニア南東部のタスマン半島の地図。州都ホバートから東へ約100kmの距離。タスマン半島のスリーケープストラック Three Capes Trackは、オーストラリアでも有名なトレッキングコースです。スリーケープストラックは4日間で48kmを歩いてタスマン半島で有名な3つの岬、ピラー岬・ホーイ岬・(ラウル岬は遠くから眺めるのみ)を周り、3泊のロッジ宿泊と出入口までの移動込み(食料は自分で担いで調理)の費用はAUD$495。大変人気なので夏は1ヶ月前には予約で満員となります。私の場合出発確定したのが数日前で当然これには間に合わず、個人でホーイ岬・ラウル岬の先端を目指します。
    https://www.threecapestrack.com.au

  • 1日目の午後、最初に向かったのがタスマン半島にあるホーイ岬(またはハウイー岬) Cape Hauy へのトレッキング。ポートアーサーの町の手前でダート道路が始まります。ダート道路の距離は12Kmで結構急斜面の山道ですが、路面状況は良好。4日前に70ミリの雨が降ったのですが、もう普通車でも通行できて水溜まりもありません。<br />https://parks.tas.gov.au/explore-our-parks/tasman-national-park/cape-hauy

    1日目の午後、最初に向かったのがタスマン半島にあるホーイ岬(またはハウイー岬) Cape Hauy へのトレッキング。ポートアーサーの町の手前でダート道路が始まります。ダート道路の距離は12Kmで結構急斜面の山道ですが、路面状況は良好。4日前に70ミリの雨が降ったのですが、もう普通車でも通行できて水溜まりもありません。
    https://parks.tas.gov.au/explore-our-parks/tasman-national-park/cape-hauy

  • タスマン国立公園に入ります。タスマニア州の多くの国立公園ではパスが必要です。2021年現在に車で来た場合、車一台(最大8人)に対して1日AUD$40、2ヶ月$80、1年$90(在住者のみ)と人数が多い、期間が長いほどお得になっています。逆に少人数で短期旅行だと高く感じます。入口は無人ですがキャッシュを入れた封筒をポストに入れてそのレシートを車に掲示する必要があります。しかしここはキャッシュを入れる用の封筒が用意されていません。これでは払うことができないから無料かな、と通り過ぎます。

    タスマン国立公園に入ります。タスマニア州の多くの国立公園ではパスが必要です。2021年現在に車で来た場合、車一台(最大8人)に対して1日AUD$40、2ヶ月$80、1年$90(在住者のみ)と人数が多い、期間が長いほどお得になっています。逆に少人数で短期旅行だと高く感じます。入口は無人ですがキャッシュを入れた封筒をポストに入れてそのレシートを車に掲示する必要があります。しかしここはキャッシュを入れる用の封筒が用意されていません。これでは払うことができないから無料かな、と通り過ぎます。

    タスマン ナショナル パーク 国立公園

  • ここがホーイ岬へのトレッキングへの出発地点。大きなキャンプ場があり、トレッキングを終えた多くの人で賑わっています。写真右側の建物に、路上駐車チケット販売機みたいなのがあり、クレジットカード支払いのみで国立公園のパスを買う事ができます。またはオンライン等でも購入可能です(携帯電波が届くかは別問題ですが)。今回は4箇所の国立公園でトレッキングする予定なので、2ヶ月パス$80を購入します。

    ここがホーイ岬へのトレッキングへの出発地点。大きなキャンプ場があり、トレッキングを終えた多くの人で賑わっています。写真右側の建物に、路上駐車チケット販売機みたいなのがあり、クレジットカード支払いのみで国立公園のパスを買う事ができます。またはオンライン等でも購入可能です(携帯電波が届くかは別問題ですが)。今回は4箇所の国立公園でトレッキングする予定なので、2ヶ月パス$80を購入します。

  • フォーテスキューベイ Fortescue Bayには真っ白なビーチがあります。こういった平坦なビーチがこの辺りでは如何に珍しいか後で知る事になります。ビーチを後にこの旅最初の日帰りトレッキングへ出発します。ホーイ岬トレッキングは往復9.4km・標準4時間・上り235m・下り183m(往路)。最初は海沿いの平坦なトラックを歩きます。

    フォーテスキューベイ Fortescue Bayには真っ白なビーチがあります。こういった平坦なビーチがこの辺りでは如何に珍しいか後で知る事になります。ビーチを後にこの旅最初の日帰りトレッキングへ出発します。ホーイ岬トレッキングは往復9.4km・標準4時間・上り235m・下り183m(往路)。最初は海沿いの平坦なトラックを歩きます。

  • このトラックはスリーケープストラック Three Capes Trackの一部であることを示す碑。反対側から来る大きなバックパックを背負ったトレッカーとすれ違います。彼らにとっては、フォーテスキューベイが4日で48km歩いた後のゴールです。

    このトラックはスリーケープストラック Three Capes Trackの一部であることを示す碑。反対側から来る大きなバックパックを背負ったトレッカーとすれ違います。彼らにとっては、フォーテスキューベイが4日で48km歩いた後のゴールです。

  • その後しばらくは急な登りです。丘の頂上付近で、分岐点に着きます。左に行くとホーイ岬へ右に行くとピラー岬へ。右のピラー岬への道は高額なスリーケープストラック専用なのか通行止め?もしスリーケープストラックのパッケージでなく個人でピラー岬へ歩く場合は、往路はOld Cape Pillar track (往復29km)を行く必要があります。さすがに日帰りでピラー岬へは遠すぎるので諦めます。

    その後しばらくは急な登りです。丘の頂上付近で、分岐点に着きます。左に行くとホーイ岬へ右に行くとピラー岬へ。右のピラー岬への道は高額なスリーケープストラック専用なのか通行止め?もしスリーケープストラックのパッケージでなく個人でピラー岬へ歩く場合は、往路はOld Cape Pillar track (往復29km)を行く必要があります。さすがに日帰りでピラー岬へは遠すぎるので諦めます。

  • 1番目の丘の頂上では景色の良い場所です。目的地ホーイ岬の頂上が遠くに見えますが、ここからは一旦下ってまた登ります。

    1番目の丘の頂上では景色の良い場所です。目的地ホーイ岬の頂上が遠くに見えますが、ここからは一旦下ってまた登ります。

  • 2番目の丘の頂上です。また下って登ります。目的地のホーイ岬も近くに見えてきます。ホーイ岬は標高200m程ですが、トレッキングは何回も登り降りするので結構登った感じがします。

    2番目の丘の頂上です。また下って登ります。目的地のホーイ岬も近くに見えてきます。ホーイ岬は標高200m程ですが、トレッキングは何回も登り降りするので結構登った感じがします。

  • ホーイ岬の側は両側が崖です。崖に注意の看板があり、気をつけて歩きます。

    ホーイ岬の側は両側が崖です。崖に注意の看板があり、気をつけて歩きます。

  • ホーイ岬の先端に到着です。下を覗くと200mの断崖絶壁で、崖の上にビューポイントがあります。このビューポイントはフェンスに囲まれ安全ですが、それでも先端に立つのは勇気がいります。

    ホーイ岬の先端に到着です。下を覗くと200mの断崖絶壁で、崖の上にビューポイントがあります。このビューポイントはフェンスに囲まれ安全ですが、それでも先端に立つのは勇気がいります。

  • ホーイ岬は、トーテムポール・キャンドルスティックと呼ばれる高さ200mの細く尖った岩で知られているのですが、このビューポイントからは真横でそれがうまく確認できません。写真は2つの離れた岩が重なっているのがよく見ればわかります。手前がキャンドルスティックなのですが、実感するのは困難です。

    ホーイ岬は、トーテムポール・キャンドルスティックと呼ばれる高さ200mの細く尖った岩で知られているのですが、このビューポイントからは真横でそれがうまく確認できません。写真は2つの離れた岩が重なっているのがよく見ればわかります。手前がキャンドルスティックなのですが、実感するのは困難です。

  • この写真は、北20km離れたタスマンアーチから見たホーイ岬。ホーイ岬には大小4つの島があり、左から3番目の切り立った島がキャンドルスティックです。近くの正面からトーテムポール・キャンドルスティックを確認するには、ボートツアーに参加して海面から見上げる以外の方法はありません。

    この写真は、北20km離れたタスマンアーチから見たホーイ岬。ホーイ岬には大小4つの島があり、左から3番目の切り立った島がキャンドルスティックです。近くの正面からトーテムポール・キャンドルスティックを確認するには、ボートツアーに参加して海面から見上げる以外の方法はありません。

  • この写真は、ホーイ岬から南10km離れたピラー岬。タスマニアの南東端です。ピラー岬の先端へは最短でも往復29km歩くため日帰りでは行けません。

    この写真は、ホーイ岬から南10km離れたピラー岬。タスマニアの南東端です。ピラー岬の先端へは最短でも往復29km歩くため日帰りでは行けません。

  • 下を見ると、どこも断崖絶壁。フェンスがない場所は要注意。<br /><br />帰りは天気が急変して雨が降りそうで急いで帰ります。この日すれ違ったトレッカーは20組はいたでしょうか。予想通りホーイ岬トレッキングはかなりの人気コースです。ホーイ岬へのトレッキングは標準で往復4時間ですが、私はゴール地点で20分の滞在を含め3時間少しで往復します。

    下を見ると、どこも断崖絶壁。フェンスがない場所は要注意。

    帰りは天気が急変して雨が降りそうで急いで帰ります。この日すれ違ったトレッカーは20組はいたでしょうか。予想通りホーイ岬トレッキングはかなりの人気コースです。ホーイ岬へのトレッキングは標準で往復4時間ですが、私はゴール地点で20分の滞在を含め3時間少しで往復します。

  • 途中で見かけた動物を紹介します。スタート地点の海辺では鳥の大きな鳴き声が聞こえます。そちらを見るとアホウドリ Albatrossとその雛が。大きな雛が餌をねだって鳴いているのです。ホーイ岬の断崖絶壁の下にもアホウドリなどいくつか海鳥が見かけましたが、遠すぎてよく見えません。

    途中で見かけた動物を紹介します。スタート地点の海辺では鳥の大きな鳴き声が聞こえます。そちらを見るとアホウドリ Albatrossとその雛が。大きな雛が餌をねだって鳴いているのです。ホーイ岬の断崖絶壁の下にもアホウドリなどいくつか海鳥が見かけましたが、遠すぎてよく見えません。

  • 森の中には針もぐら Echidnaがいます。針に守られていて安心しているのか人間や車を怖がりません。他にも森の中には本土では見かけない色のオウム Cockatooの群れも見られます。

    森の中には針もぐら Echidnaがいます。針に守られていて安心しているのか人間や車を怖がりません。他にも森の中には本土では見かけない色のオウム Cockatooの群れも見られます。

  • 今晩はポートアーサー Port Authurのキャラバンパークに宿泊。ポートアーサーの町はタスマニアでは有名な観光地ですがとても小さく、観光客用のレストランや土産物屋は僅かです。夜に外出する場所もなく、静かに夜を過ごします。

    今晩はポートアーサー Port Authurのキャラバンパークに宿泊。ポートアーサーの町はタスマニアでは有名な観光地ですがとても小さく、観光客用のレストランや土産物屋は僅かです。夜に外出する場所もなく、静かに夜を過ごします。

    NRMA Port Arthur Holiday Park ホテル

  • 2日目の早朝、ラウル岬 Cape Raoulトレッキングへ向かいます。ポートアーサーから20分ほどのドライブで出発地点に到着。ここも最後は未舗装のダート道路ですが3kmほどで長くはありません。<br />https://parks.tas.gov.au/explore-our-parks/tasman-national-park/cape-raoul

    2日目の早朝、ラウル岬 Cape Raoulトレッキングへ向かいます。ポートアーサーから20分ほどのドライブで出発地点に到着。ここも最後は未舗装のダート道路ですが3kmほどで長くはありません。
    https://parks.tas.gov.au/explore-our-parks/tasman-national-park/cape-raoul

  • タスマン国立公園に入ります。国立公園の入口には案内板と左側に靴用のブラシ・消毒液があります。これは汚れた靴を掃除するためではなく、靴についた種等を国立公園に持ち込まない為です。国立公園のパス(1日$40)が必要という案内はありません。

    タスマン国立公園に入ります。国立公園の入口には案内板と左側に靴用のブラシ・消毒液があります。これは汚れた靴を掃除するためではなく、靴についた種等を国立公園に持ち込まない為です。国立公園のパス(1日$40)が必要という案内はありません。

  • ラウル岬トレッキングは往復13km・標準5時間・上り256m・下り295m(往路)。最初は森の中のトラックを登ります。

    ラウル岬トレッキングは往復13km・標準5時間・上り256m・下り295m(往路)。最初は森の中のトラックを登ります。

  • 30分ほど登って最初のビューポイントに着きます。ここは高さ400mの崖上にあり、オーストラリアで最も高い海からの崖のひとつと言われています。目的地ラウル岬は右側奥で、ここより標高は低い様です。

    30分ほど登って最初のビューポイントに着きます。ここは高さ400mの崖上にあり、オーストラリアで最も高い海からの崖のひとつと言われています。目的地ラウル岬は右側奥で、ここより標高は低い様です。

  • 西側を見ると、ブルー二ー島などホバート南側の海岸線が見えます。明日からはあちら側へ行きます。

    西側を見ると、ブルー二ー島などホバート南側の海岸線が見えます。明日からはあちら側へ行きます。

  • 山を降り岬の先端に近くにつれて、風が強くなり草木の高さが低くなり、最果ての極地の雰囲気が出てきます。

    山を降り岬の先端に近くにつれて、風が強くなり草木の高さが低くなり、最果ての極地の雰囲気が出てきます。

  • ラウル岬を西側から見た断崖絶壁。パイプオルガンの様な独特の地形をしています。

    ラウル岬を西側から見た断崖絶壁。パイプオルガンの様な独特の地形をしています。

  • ラウル岬の先端に着きます。タスマン半島の最南端で、海の向こうは南極しかありません。ここも高さ200m程の断崖絶壁でビューポイントにフェンスはありません。風もあり注意がいりますが、それでも南極海で有名な「吠える40度」(Roaring forties: 南緯40度の海域の強風)というほど強烈ではありません。この辺りは南緯43度です。<br />

    ラウル岬の先端に着きます。タスマン半島の最南端で、海の向こうは南極しかありません。ここも高さ200m程の断崖絶壁でビューポイントにフェンスはありません。風もあり注意がいりますが、それでも南極海で有名な「吠える40度」(Roaring forties: 南緯40度の海域の強風)というほど強烈ではありません。この辺りは南緯43度です。

  • ラウル岬から東側20km先のピラー岬を見ます。2日間でタスマン半島のスリーケープスの内2つの先端まで歩き、もう1つを(2回も)遠くに見ることを達成です。

    ラウル岬から東側20km先のピラー岬を見ます。2日間でタスマン半島のスリーケープスの内2つの先端まで歩き、もう1つを(2回も)遠くに見ることを達成です。

  • ラウル岬を東側から見た断崖絶壁。先ほどまで写真右上の頂点にいました。ホーイ岬もそうですが、正面より横から見たほうが岬の形がわかりやすいです。

    ラウル岬を東側から見た断崖絶壁。先ほどまで写真右上の頂点にいました。ホーイ岬もそうですが、正面より横から見たほうが岬の形がわかりやすいです。

  • ラウル岬の断崖絶壁の下には沢山のアザラシが暮らしています。遠くて目では見られませんが大きな鳴き声が聞こえるので気がつきます。最大の望遠で撮ると小さくアザラシの群れが写っています。

    ラウル岬の断崖絶壁の下には沢山のアザラシが暮らしています。遠くて目では見られませんが大きな鳴き声が聞こえるので気がつきます。最大の望遠で撮ると小さくアザラシの群れが写っています。

  • ラウル岬近くには綺麗な池があります。帰りは同じ道を戻り、奥に見える山を超えます。標準5時間でしたが、私は4時間ほどで完走します。この日すれ違ったトレッカーは10組程でしょうか。地元の人がトレイルランニングしている姿も見かけます。

    ラウル岬近くには綺麗な池があります。帰りは同じ道を戻り、奥に見える山を超えます。標準5時間でしたが、私は4時間ほどで完走します。この日すれ違ったトレッカーは10組程でしょうか。地元の人がトレイルランニングしている姿も見かけます。

  • ポートアーサー Port Authurに戻ります。ポートアーサー流刑場跡はこのあたりで一番有名な観光地。1800年代前半、かつて悪名高い監獄があった場所です。また1996年の銃乱射事件で35名が犠牲なった事件もあり、もうすぐ25周年を迎えます。とにかく呪われている場所です。<br /><br />この2日間の天気予報は曇り時々雨 Shower or two、降水確率60%で、天気によってトレッキングの予定を変えられる様に予約は一切していません(1日目の朝はとても天気が悪かったです)。ポートアーサー流刑場跡に予約なしで訪れてみましたが、コロナの影響で完全予約制。その場でネットで調べると、この日の最後しか空いておらずここは諦める事に。

    ポートアーサー Port Authurに戻ります。ポートアーサー流刑場跡はこのあたりで一番有名な観光地。1800年代前半、かつて悪名高い監獄があった場所です。また1996年の銃乱射事件で35名が犠牲なった事件もあり、もうすぐ25周年を迎えます。とにかく呪われている場所です。

    この2日間の天気予報は曇り時々雨 Shower or two、降水確率60%で、天気によってトレッキングの予定を変えられる様に予約は一切していません(1日目の朝はとても天気が悪かったです)。ポートアーサー流刑場跡に予約なしで訪れてみましたが、コロナの影響で完全予約制。その場でネットで調べると、この日の最後しか空いておらずここは諦める事に。

    ポートアーサー流刑場跡 建造物

  • 駐車場では3台の同じエクストレイルが並び、自分の車がどれかわからなくなることも。すべて観光客のレンタカーです。2日間タスマン半島をドライブすると、車が観光客のレンタカーかどうか簡単に見分けることができる様になります。

    駐車場では3台の同じエクストレイルが並び、自分の車がどれかわからなくなることも。すべて観光客のレンタカーです。2日間タスマン半島をドライブすると、車が観光客のレンタカーかどうか簡単に見分けることができる様になります。

  • 2日目午後はポートアーサー流刑場跡以外のタスマン半島の観光地を車で周ります。これはリマーカブルケーブ Remarkable Cave周辺、トレッキングをしなくても、ここからラウル岬(写真右奥)・ピラー岬を遠くに見ることができます。

    2日目午後はポートアーサー流刑場跡以外のタスマン半島の観光地を車で周ります。これはリマーカブルケーブ Remarkable Cave周辺、トレッキングをしなくても、ここからラウル岬(写真右奥)・ピラー岬を遠くに見ることができます。

  • タスマンアーチ Tasman Arch。上のリマーカブルケーブと同じ雰囲気で、この辺り一面を覆う崖が波によって侵食されて洞窟が出来ている場所がいくつもあります。また、前に紹介したとおりタスマンアーチからホーイ岬も見る事ができて、実はトレッキングなしでもスリーケープス全てを見る事は可能です。

    タスマンアーチ Tasman Arch。上のリマーカブルケーブと同じ雰囲気で、この辺り一面を覆う崖が波によって侵食されて洞窟が出来ている場所がいくつもあります。また、前に紹介したとおりタスマンアーチからホーイ岬も見る事ができて、実はトレッキングなしでもスリーケープス全てを見る事は可能です。

  • デビルズキッチン Devils Kitchen。この名前だと何か全く想像できませんが、これも同じく侵食された洞窟が崩れ落ちた場所。他と違うのは波が崖にぶつかって3方向に分散されることで、3つの洞窟ができており家の間取り(キッチン)の様に見えます。

    デビルズキッチン Devils Kitchen。この名前だと何か全く想像できませんが、これも同じく侵食された洞窟が崩れ落ちた場所。他と違うのは波が崖にぶつかって3方向に分散されることで、3つの洞窟ができており家の間取り(キッチン)の様に見えます。

  • イーグルホークネック Eaglehawk Neckはタスマン半島とタスマニア本土がわずか100mの幅で繋がり陸続きになっている場所。写真左側にも僅かにビーチが見えます。ポートアーサー流刑場が使われていた頃は、ここには囚人が脱走しない様に凶暴な犬が見張っていたそうです。

    イーグルホークネック Eaglehawk Neckはタスマン半島とタスマニア本土がわずか100mの幅で繋がり陸続きになっている場所。写真左側にも僅かにビーチが見えます。ポートアーサー流刑場が使われていた頃は、ここには囚人が脱走しない様に凶暴な犬が見張っていたそうです。

    Blue Seal Cafe ホテル

  • イーグルホークネックはマグロなど大物フィッシングで有名な場所です。世界中から釣り好きが集まるらしいですが、この時の港には誰もいません。小さな船がいくつかあるだけで寂しい雰囲気です。

    イーグルホークネックはマグロなど大物フィッシングで有名な場所です。世界中から釣り好きが集まるらしいですが、この時の港には誰もいません。小さな船がいくつかあるだけで寂しい雰囲気です。

  • 今までタスマン半島のパイプオルガンの様な真っ直ぐな縦の割れ目の崖を見ましたが、横の割れ目もあります。イーグルホークネック近くにはまるでタイルの様な並行な岩の割れ目が見られます。

    今までタスマン半島のパイプオルガンの様な真っ直ぐな縦の割れ目の崖を見ましたが、横の割れ目もあります。イーグルホークネック近くにはまるでタイルの様な並行な岩の割れ目が見られます。

  • ドゥナリー Dunally周辺のビーチも綺麗に水平に波打っています。風の強い地域の浅瀬ビーチでしか見られない珍しい光景。

    ドゥナリー Dunally周辺のビーチも綺麗に水平に波打っています。風の強い地域の浅瀬ビーチでしか見られない珍しい光景。

  • もうひとつタスマン半島とタスマニア本土をわずかに繋いでいる狭い場所がドゥナリー。ここは人工の運河が横切るため、厳密にはタスマン半島は陸続きではありません。この運河にかかる橋から撮った様子。<br /><br />あまり知られていませんが、この周辺は1642年にヨーロッパ人として初めてタスマニア(及びオーストラリア東海岸?)に上陸したアベル・タスマンがオランダの旗を建てた場所です。現在のタスマニアの名前はアベル・タスマンに由来しますが、こんな歴史的な場所でも現在は何も残っていません。ドゥナリーに小さな碑があったそうですが、事前によく調べておかないと見つけられない程目立たない碑です。

    もうひとつタスマン半島とタスマニア本土をわずかに繋いでいる狭い場所がドゥナリー。ここは人工の運河が横切るため、厳密にはタスマン半島は陸続きではありません。この運河にかかる橋から撮った様子。

    あまり知られていませんが、この周辺は1642年にヨーロッパ人として初めてタスマニア(及びオーストラリア東海岸?)に上陸したアベル・タスマンがオランダの旗を建てた場所です。現在のタスマニアの名前はアベル・タスマンに由来しますが、こんな歴史的な場所でも現在は何も残っていません。ドゥナリーに小さな碑があったそうですが、事前によく調べておかないと見つけられない程目立たない碑です。

  • ホバートに帰ってきます。ホバートで大きく目立つランドマークはこのタスマンブリッジと背後に聳えるウェリントン山。1-2日目はタスマン半島での2つのトレッキングコースを完走しました。次の旅行記3-4日目は、このウェリントン山も含めてホバート南部にある3つの日帰りトレッキングコースを歩きます。

    ホバートに帰ってきます。ホバートで大きく目立つランドマークはこのタスマンブリッジと背後に聳えるウェリントン山。1-2日目はタスマン半島での2つのトレッキングコースを完走しました。次の旅行記3-4日目は、このウェリントン山も含めてホバート南部にある3つの日帰りトレッキングコースを歩きます。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • ほいみさん 2021/05/08 21:25:06
    海が近いトレッキング
    なんだか、西伊豆の景勝地を5倍くらいに大きくした感じで驚きます。特に柱状節理?は凄い! グーグルアースで確認したら、タスマニア島でも南の方なんですね。

    タスマニアどころかオーストラリアにも行ったことが無いし、トレッキングとなればかなり興味深いです。高山病の心配は無そうだし。

    日本だったら海に近いといえば、新鮮な刺身で一杯ってことに啞なるのですが、そちらではどうなんでしょう。海外に行けなくてもオーストラリアは広いから、まだしばらくは退屈しませんね・・・羨ましいです。

    ほいみ

    ノーーウォリーズ

    ノーーウォリーズさん からの返信 2021/05/09 21:56:02
    RE: 海が近いトレッキング
    ほいみさん、

    こんにちは、コメントいただき嬉しいです。

    ほいみさんも私も、今まで海外の5000m峰とか目指していたので、オーストラリアの低山には関心がなかったのでしょう。豪州国内しか行けない現状では、タスマニアはトレッキング天国です。標高は低くても絶景を見つけることができました。

    日本でも百名山を巡れば、国内だけでも数年は飽きないのでは。私から見れば、日本はトレッキング天国です。ただ有名な山の頂上は人が多く密なのが気がかりですが。ほいみさんの自宅近くから毎日富士山が見えるのも羨ましいです。

    日本ならトレッキング後は温泉に刺身なのでしょうが、こちらでは残念ながら事情が違います。マグロ港に行きましたが、マグロが食べられる店はなし。タスマニアではマグロは食べるより釣りの対象なのでしょうか。寿司屋で少しマグロを見かける程度です。次回からの旅行記では豪州の「温泉とシーフード」も少しおまけとして紹介する予定です。

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