2021/05/04 - 2021/05/05
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「海に行きたい!」
珊瑚の海に行ってスノーケリングやダイビングをすると、皮膚疾患が劇的に改善することから、きれいな珊瑚礁を求めて色々な国にいってきましたが、Covid-19禍の渡航制限も一向に解除の兆しもありません。
気が付けばPNGから1年数か月。久しぶりに海に行きたい!
今年は珍しく短いながらもお休みが取れ、GWの旅行は物凄く久しぶり。
でも、5月に海開きが終わっているエリアといえば、日本国内では限られます。チケットやホテルを天秤にかけて白羽の矢を立てたのが沖縄本島北部でした。
戻ってきて数日後。世界自然遺産になるニュースを聞いてびっくり!
一足早く世界遺産をプラプラしてきたみたいです。
3日目以降は、天然のヤンバルクイナを探してやんばるの森をフラフラします!
- 旅行の満足度
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ
PR
-
国頭村3日目、ダイビングの筋肉痛に苛まれつつ、眠い目を擦りながらの早朝6時。県道2号線から南に向かう林道の一つです。
この先行き止まりの表示のある道の入口に車を止めて、待機します。
真っ暗な中林道を歩くうちに、だんだんと明るくなってきます。 -
明るくなり始めると、360°サラウンドでものすごい鳥の鳴き声やドラミングが始まります。
どこで鳴いているのか分かりませんが、あんなすごい鳴き声は生まれて初めての体験でした。とにかく森中が鳥の声のシャワーです。ゲラらしき声、ウグイスらしき声、ゴジュウカラみたいな声、鳥という鳥の声の共演です。
ぜひ、これは一度聞いてみて欲しいです。半端ないです。 -
朝になって、鳥さんを探しますが、森が深いです。
正直ぜんぜん見えません。 -
ガサガサガサッ……!
林道を歩いていると、横手の薮で何かが走り去る音がします。藪の中を走る鳥さんは、栃木県民の森や小根山森林公園付近でも遭遇しましたが、動きながら探すのは極めて難しいです。 -
県道2号線には、至る所にこういう看板が立っています。ダムの魚道より性能が高いことを祈りたいですね。
辺野喜ダムに向かって、車で林道をゆっくり走りながらヤンバルクイナを探します。 -
カーナビの案内だと辺野喜ダムに向かう林道を案内してくれないので、携帯でルート確認しながら林道に入ります。
ところがしばらくすると携帯の電波が圏外に。カーナビでダム湖の位置を目安に進みますが、めちゃくちゃ不安です。 -
林道に入ってしばらく登っていったところで、突然ロードサイドに歩く鳥さんを見つけました。
いきなりのファーストエンカウントに車内は軽くパニックです。
「あ!あそこにいる!ガードレールのところ!」
「ほんとだ、カメラ!」
「ああ、ガケの方に行っちゃった……」
降りていった先を調べてみますが、薮がそこにはあるばかり……
「驚いた。いきなり見つかったね」
「でも黒い子だったし、違う子かも」
「意外と数がいるのかもよ」
「これなら油断しないでカメラ持ってたら撮れるかも」
とりあえずヤンバルクイナを見たぞってことで、2人でうえ~いとハイタッチです。 -
交差点もおっかなびっくり。
「左は佐手側だから違うとして、どっちだろう」
「まっすぐ湖に向かうなら真ん中?」
「カーナビだと右から回り込む感じでもいけそう」
「うーん、とりあえずどっちでも距離は大したことないから、ぐるっと回ってみよう」
道の向きは山に沿うので、カーナビからは湖が映ったり消えたり……本当にダムに向かっているのか不安になります。
フラフラとワンダラーズになってしまい、湖にたどり着けません。当てずっぽうで進みます。 -
「あ!!出た!」
道を赤い嘴の茶色い子が、タタタッと走っていきます。本日2度目のエンカウントに、慌ててカメラを構えますが、ヤンバルクイナはそのまま走り去ってしまいます。
消えたあたりの藪にゆっくり近づくと、藪の中にかすかに姿が見えますが、暗すぎてカメラが上手く拾ってくれません。
「カメラ貸して!」
「あー、ダメだ、暗くてまともに映らない」
「行っちゃった……はあ」
「こりゃ作戦失敗かも」
時刻は7時を過ぎて、そろそろタイムリミットも見えてきます。まだ時間はあるとはいえ、あんなふうに走って道を横断されたらとてもカメラ構えてまともな写真に出来るとは思えません。
「なかにはボーッとした子もいるかもしれないじゃない。頑張ろう!」
ヤンバルクイナ、見ることはみれるのですが、なかなかシャッターチャンスに恵まれません。
よく考えたら私たちはもしゃもしゃの葉っぱの中で鳥さんを見つける経験に乏しく、今のところ朝からまともに鳥さんの姿を捉えられません。 -
尾根に出ました。こうしてみると山々しいです。天気は悪くありませんが、今日は風が強いです。
-
「また交差点…」
「うーん……湖は左側だと思うんだけど…まっすぐか、左か、右か」
「だいたいだけど、もう伊集の湖のはずなのよ」
「左行ってみようか。右は米軍基地みたいだし」
……
「なんか湖に出ないね。一回戻って真ん中に行こう」
ターンしようとした時です。
ズザザザッ!
「?!」
崖地の草むらを登って行く何かがいます。
「何か走ってる」
「お尻が見える。豚かイノシシだ」
「豚なんているの?」
「さあね。でも南の島には豚はいるから、わかんない」 -
交差点まで戻って、左折して真ん中の道に向かいます。時間が思った以上にかかり気は焦りますが、ゆーっくりと徐行で進みます。
-
一応、交差点や分岐には、林道○○線といった看板や方面の看板も出ているのですが、多くは地名の案内です。いくつかの地名を覚えておくとだいたいどこに向かうのかわかりますが、この日は不意打ちで、まだ地名を覚えておらず苦労しました。
山間の林道はぐしゃぐしゃにした毛糸みたいな感じで山に沿ってグネグネ曲がるので、両端のゴールの位置関係を掴まないと、自分がどっちに向かっているのか把握しにくいのです。2号線に入った西海岸側の奥間近くが与那。西海岸のやや北に佐手。東海岸側の東、東海岸北部の奥、東海岸南部の安田といった具合で、マップで細かい地名と位置関係を認識しておくと安心度が高いです。 -
何かいるよ!と思って撮ってみましたが、鳩みたい。しかも枝が被ってまともに見えません。
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進んでいくと、ふと様子が変わります。橋のようです。
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名前を見ると大川橋です。
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イチオシ
お~!高い!隠れた絶景です。
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思わず橋の真ん中に少し止まってあたりを見渡します。お借りしたレンタカーが、朝日を浴びて無駄にカッコよく撮れています。
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ひゃー、なんか世界を独り占めの気分です。
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サギが遥か下を飛んでいます。
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大川橋を渡ってしばらく進みます。タイムリミットに設定していた8時が近づいてきます。
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緑が濃いですね。シダの大きいのが生えていたり、ジャングル感があります。
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しばらく行くとまた橋があります。マタハヤ橋?
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名前のインパクトはあるんですが、大川橋より少しかかっている位置が低く、ちょっと地味です。
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湖の周りの森です。ヤンバルクイナの出現はパッタリ止まってしまいました。
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なんとか8時過ぎに辺野喜ダムの堰堤にまで到達しました。写真こそうまくいきませんでしたが、ヤンバルクイナを2回みることができました。
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辺野喜ダムの駐車場にあった看板。ダム湖には「伊集の湖」という名前がついています。この伊集というのがイジュという白い花をつける木のことで、ちょうど雨季に咲く花なのだそうです。看板のキャラクターはそのお花にちなんでイジュンなんでしょう。
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なかなか端正なダムです。ダムの上が道路になっていて、超えていけば国道58号に出るルートです。
辺野喜ダム 名所・史跡
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駐車場は少し高台になっていて、見晴らし良好です。
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イチオシ
ダム脇の公園をプラプラします。
四阿にキャンパーがお一人、それと私たちの他にカップルが1組。朝の8時過ぎに5人も人がいるのですから、なかなかの人気スポットです。
ランタナの赤い手毬のようなお花がかわいかったです。 -
イチオシ
駐車場の隅っこに真っ赤に花を咲かせている木を見つけました。沖縄県の花にも指定されているデイゴの花です。
「逆光だから奥に回り込もうか」
そういってデイゴの木に近づいていきます。
真っ赤なお花が目を惹きます。デイゴが咲き乱れ、風を呼び、嵐がきた~…っていう歌詞にある通り、デイゴが咲くと嵐がくるんだそうです。梅雨入り目前の時期に咲いていました。 -
デイゴを眺めていると、見慣れない鳥さんが飛んできて、花の蜜を吸っています。
「なんか飛んできたよ?!」
「あれ、もしかして…ちゃんと撮ってね!」
「?」 -
イチオシ
鳥さんは、しばらくの間、蜜を吸い続けています。
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後でこの鳥さんがノグチゲラの牝だと教えてもらいました。絶滅危惧ⅠA類、沖縄の固有種の天然記念物と聞いてビックリです。
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お腹いっぱいになったのか、しばらくして飛んでいってしまいました。
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ノグチゲラの後、しばらく見ているとリュウキュウメジロもデイゴの花に蜜を吸いにきていました。
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これでヤンバルクイナの写真が撮れれば言うことなしですが……、ふたたび林道を南下して、2号線に戻ります。オクマプライベートビーチ&リゾートの朝ごはんが10時にはラストオーダーなので、9時30分には戻らないと朝ごはん抜きになってしまいます。
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時間もあるので、林道から2号線に出て、普久川ダムまで行って折り返すことにします。
東海岸に近づくと、安田地区になり、写真の感じのガールスカウト制作のクイナ看板が目立つようになります。 -
残念ながらその後はヤンバルクイナに遭遇することもなく、ダム巡りになりました。普久川ダムです。普久川と書いてフンガーと読みます。ダム湖の名前はフンガー湖といいます。
普久川ダム 名所・史跡
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ダム湖の駐車場のキャラクター看板はノグチゲラのノグちゃん。伊集の湖がイジュンならフンガーンとかフランケンとかじゃないのかと。
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ダムの横に真っ赤なお花か何かの群落があります。
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なんのお花かわかりませんが、ちょっとすごいかも。
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駐車場の自動販売機。売り上げの一部がヤンバルクイナを守るためのヤンバルクイナ保護活動支援金への寄付になります。一つ購入しました。
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ギリギリ9時30分にサーフサイドカフェに到着。またイソヒヨドリを発見しました。
朝からスパルタでしたが、鳥さんはノグチゲラとリュウキュウメジロの2種類増えて、現在8種類。ヤンバルクイナは写真に撮れていないので保留として、残り2種類で旅行中10種類の目標に到達です。 -
手作りのスパムミートのおにぎりや、お気に入りのもずくを選んで、朝ごはんを食べながら今朝の反省会&今日の予定を話し合います。
「ご飯食べたらどうしようか?」
「元々のスケジュールだと、今日は大石林山の公園歩くとか、最北端の辺戸岬行って、午後からスノーケラーやるつもりだったんだけどさ」
「昨日のダイビングで疲れちゃった、背中痛い」
「そうなんだよね。朝も早かったし疲れたね」
「ゆっくりにしない?」
「うーん、そうだね。大石林山行っても、この時間だと鳥さんは少ないだろうし」
「今日ってスノーケリングするんだっけ?」
「昨日船から見た鏡地ビーチも気になるし、辺戸岬の少し南にある宇佐浜ビーチが自由度高いみたい。まだまともにスノーケリングしてないから、装備は持っていこうと思うけど…天気も微妙」
「東側の海も見てみたいね」
「苅田さんが昨日言ってたけど、東の方が荒れるみたいね。風は冬は北風で、夏になると南からの風に変わるって」
「そうなんだ。今日は北風?天候と相談ね」
「成り行きで考えよっか、東海岸までぐるっと回ってドライブして帰ってこればヤンバルクイナもいるかもしれないしさ」
「70号線にも行ってみたいのよね。ちょっと見たいものがあるの」サーフサイドカフェ グルメ・レストラン
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お腹も膨れたので、北部観光にふたたび出発。まずは辺土岬に向かいます。
オクマ プライベートビーチ & リゾート 宿・ホテル
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オクマから20分。途中茅打バンタに立ち寄ります。今回の旅で最初に訪れた「観光地」で、そこそこ車も止まっていました。
茅打バンタ 自然・景勝地
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宜名真漁港が遠くに見えます。風が強く岸壁から吹きあがっていて、ツバメがヒュンヒュン飛んでいます。
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イチオシ
近くの草むらに見たことのない虫を見つけました。綺麗な虫と思ったのですが、旦那曰く「形が嫌な予感がするから」と止めてくれました。後で調べるとナナホシキンカメムシという沖縄のカメムシで臭いんだそうです。
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一本だけひょーんと伸びてる不思議な木。
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モップみたいでかわいい。
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茅打バンタにくる道は、昔はもっと悪路で戻る道と呼ばれていたんだそうです。
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程なく、沖縄本島最北端辺戸岬に到着します。風がかなり強く吹いていて、天候荒れ模様になってきました。
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駐車場に車を停めて、遊歩道を人の流れに乗って歩きます。さすが観光地です。それなりに人がいます。沖縄に来てこんなに人がいる場所は、オクマのレストランと空港くらいです。
辺戸岬 自然・景勝地
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だんだんと最北端に近づきます。
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サスペンス劇場の世界ですね。
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風が強くて寒いくらいです。ぐるっと回って駐車場に戻ります。
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このオブジェはヨロン島・国頭村友好記念碑だそうです。見ての通り微妙な天気なので与論島は影も形も見れません。
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あっ!ここの景色は写真で良く見るやつです。
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しましまの感じのところ。
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宇佐浜の様子を見ても、この風では波が強くてスノーケリングは寒そうです。
「予定だとスノーケリングだけど、本当にするの?」
「出来れば入りたかったけど、この風だと怖いし、今日は無理だね」
未練丸出しですが、今日は見送ることにしました。 -
向こうのほうに、巨大ヤンバルクイナが見えます。
「そういえば、ヤンバルクイナを見れる施設があったよね?あれかな?」
「施設は安田の方だし、あれは展望台だって話だよ」
「そうなんだ。施設だったら行ってみようと思ったんだけど」
「安田の方から回るから帰り道だよ、行ってみる?」
「天然の子はボーっとしてなかったけど、飼われてる子なら写真撮らしてくれるんじゃない」
「じゃあ、行ってみよっか」 -
さっそく安田のヤンバルクイナ生態展示学習施設、安田くいなふれあい公園に向かいます。
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東海岸を58号線で南下すると、ロードサイドにグリーンのネットが目立ちます。この辺り、ヤンバルクイナのロードキルを防ぐのに、こうして道にネットを貼っています。主要国道だけに対策しないとかなりの事故が発生するのでしょう。
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「このネットを見てみたかったのよね」
「これを~?」
「そうよ.珍しいじゃない。他では見れないでしょ」
「そりゃそうだけどね」 -
奥というのはこの辺りの地名です。脇道を少し歩いてヤンバルクイナ探してみます。
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歩いていると、お腹がなります。
「もうお昼もだいぶ回ってるし、どこかで食事にしないとね」
「もう少し行ったところに、確か道の駅かキャンプ場かあったはずだから、そこまで行ってみよう」 -
しばらく移動すると、奥ヤンバルの里の食堂の看板を見つけて、そこでご飯にすることにしました。
奥ヤンバルの里 宿・ホテル
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おかみさんが出てこられて、
「沖縄そばとカレーしか今日は無いんですけど良いですか?」
「良いですよ~」
いえいえ、2種類あるのがナイスです。 -
カレーが優しいおいしさ。量はてんこ盛りで、旦那とシェアしながら食べました。美味しかったです。
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向こうにキャンプサイトがあります。子供連れのファミリーさんたちが多く利用されていました。
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何か飛んできた!と思ったのですが、牝のイソヒヨドリみたい。
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道の向こうにデイゴの木を見つけたので、そこまで散策してみます。
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またノグチゲラ来ないかしら…
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やっぱりお昼になると鳥さんはあまり出ません。貴重な朝の時間をヤンバルクイナに使うことが正解なのかどうか…迷います。
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イチオシ
鳥さんが撮れないので、近くで食事中の蝶をパシャリ。めちゃくちゃ綺麗に撮れました。
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ツマグロヒョウモンのオスみたい。
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お腹も膨れたので、改めてヤンバルクイナ生態展示学習施設、安田くいなふれあい公園に向かいます。
前にもあった安田地区のオリジナルのガールスカウト看板がここにも。漢字ってすごいですね。小心沖縄”秧”鶏って「気をつけてヤンバルクイナ」ですよね。 -
看板といえば、北部の道路にはいたるところに動物の注意を促す道路標識が出ています。
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ポピュラーなのがこれ。イメージ通りの飛び出し注意看板です。
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林道では沖縄県の小動物シリーズも見かけました。
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ふれあい牧場と表記ブレがありますが、安田くいなふれあい公園に到着です。
ヤンバルクイナ生態展示学習施設 名所・史跡
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入口にまた安田ガールスカウト看板。「はねないで!!」とか、だんだん怖いメッセージになっています。すっかりお気に入りです。
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車を停めて、パークゴルフ場を抜けていくと受付がありますので、ここでチケットを購入します。建物のなかにお土産コーナーも。
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学習施設クイナの森の看板です。
ですが、後ろにある安田ガールスカウト看板が気になって仕方ありません。
「やんばるくー太。後姿もかわいい!」
後姿にも注目したくなります。 -
ついに入口に。色々と壁に絵を塗ったりして、目下パワーアップ中のようです。
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オブジェもあります。
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施設のなかには、ガラス張りのゲージがあり、通路になっていて、中の様子が観察できます。案内してくださる職員のお姉さんが、ヤンバルクイナの生態や、中に飼われている「くー太」くんのことを説明してくださいます。
ただ、肝心のヤンバルクイナのくー太くんは、奥の方に隠れてしまっていて、見ることができません。
話を聞きつつ、嫁と旦那とでヒソヒソと
(ヤンバルクイナ、いないじゃない)
(飼育の子でも写真撮れないってこともあるのかも…)
目を凝らしてくー太くんを探します。 -
いたー!みつけました。ゲージの奥のほうを壁に沿って歩いています。
間違いなく車の前を横切って行った子です。
でも、なかなか手前に出てきてくれません。 -
しばらく待っていると、餌の時間が来て、お姉さんが餌を天井からゲージのガラスに近い側に降らせるスイッチを押してくれました。
その途端、猛ダッシュするくー太くん。
チャチャチャチャチャ……っと、こっちにものすごいスピードで走ってきます。 -
すごい速さで餌を突っついています。
「この速さで走られたら、なかなか撮れないよね」
「出てくる場所で待つのがいいんだろうけど、わからんもんな」 -
イチオシ
ご飯を食べてお水を飲んで。
-
おっと、そうそう後ろ姿。後ろ姿がかわいいんですよ。
-
少し落ち着いたのか、ゆっくり壁側を歩いてくれます。
-
なかなかカワイイですね。嘴赤くて、おなかも派手です。
-
お姉さんがくー太くんのことを、先代のきょんの後継ができるストレスに強く度胸がある稀有な個体です!と褒めちぎっていますが、鳥さんは目がいいのでガラスの向こうの人たちも認識しているでしょうに、すぐ側まで出てきてくれるのは確かに凄いことだと思います。
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そう思うと、なんだか「ふ」と余裕の笑みにも見えるような…見えないような。
-
クー太くん、感動しました!
外に出てきたら、職員さんたちがポストをヤンバルクイナ柄にペインティングされている真っ最中。
赤いクチバシがかわいく塗れています。 -
オクマに戻ってくる頃には、すっかり夕方。
今晩は、和食レストランのいじゅでいただきます。
ここの予約も一悶着あって、当初チェックインの時にフロントで「当日朝に予約」に伺っていて、先日朝ご飯の前に予約に行くとフロントで予約がいっぱいと断られたのです。
それならと夜ご飯の後に、レストランの方に直接、明日の予約できますか?と聞いてみたところ、あっけなく「今予約できますよ」とのお返事。
「なんで!?予約できるじゃん」
「得てしてこういうものだよ。レストランの予約はレストランに直接したほうがいいんだよ」
「ご飯は各レストランに直接予約が普通と言われれば普通よね」
「そう。フロント発行の食券を持ってなければ、個々に予約するだろ?」
みたいな話が食事の後にあって、3日目にして初めてバイキングから脱出です。オクマ プライベートビーチ & リゾート 宿・ホテル
-
食券の人は決まったお料理があるんですって。食券定食とか食券弁当ですね。美味しかったですけど。いちいち食券の場合はこうでこうでと説明されるのが、気持ち嫌です。
お夕飯をいただきながら、明日の予定を相談します。
本当なら、明日は旅行の最終日のはずでした。それがひょんなことから1日長く滞在できるようになったのです。ただ連絡を入れてみたところ、レンタカーは延長できないと言われてしまい、一度那覇まで戻って、ほかの会社で車をレンタルしなおさなければなりません。
オクマに延泊も選択肢でしたが、国頭~那覇の往復は辛いので、残念ですがこのままチェックアウトすることにしました。代わりにやや那覇に近い恩納村に宿を取ることにします。
次に明日のラストチャンスをどう使うかです。
「野生のヤンバルクイナ、もう一度頑張ってみよう」
色々候補はありましたが、結局最後は再チャレンジに。
明日も早朝から辺野喜ダム周りの林道に行くことになりました。
早朝にダムまで行き、比嘉大滝が9時にオープンするので散策して、11時チェックアウトの後、那覇方面に移動をはじめ、比較的穏やかなら有名スポットのゴリラチョップでスノーケラーしてから、まず次のホテルにチェックイン。
夕方17時に那覇で車を借り換える…そんな感じの予定で動きます。
そうなると一度戻って朝食はやめにしたいと思い、フロントにテイクアウトを相談したところ、お弁当でも朝食を変更してランチにしてもどちらでもいいとのことでしたので、そうすることにして明日に備えます。 -
翌朝、昨日と同じく明け方に2号線~辺野喜ダムに林道で向かいます。天気は昨日より晴れていて、穏やかです。
-
「ああっ!いた!」
「落ち着いて!」
「ああ~…」 -
エンカウントするたびに慌ててカメラのボタンを押すのですが、全然間に合いません。
「ボーッとしてる子いないじゃん!」
「そのうちいるよ、頑張ろう」 -
「いた!あれ?!シャッター動かない?!」
「えー?!」
何度目かに訪れた決定的な瞬間でしたが、またまた失敗。
「なんで?押したのに?」
「壊れた?普通に撮れるけど…?」 -
「また動かないよ、なんで!もう!」
「わかった、なんか赤く光ってるから、暗いからフラッシュたけって言ってるんだ」
「えー?そんなの今までなかったじゃない」
「わかんない、設定変えてみる」 -
伊集の湖のすぐ上のところまでで何回もヤンバルクイナを見ることができましたが、結局素早く動くヤンバルクイナの脚力の前に、写真にはなりません。
-
このまま奥方向に抜けようとしたのですが、私たちの前で同じように彷徨っている車がいて奥の方面に向かっています。人の後ろを走っても多分ダメだろうと、急遽西海岸側の佐手方面の林道に切り替えて進みます。
-
「あー、またダメだ。設定変えてもうまくいかない。フラッシュオフにしてるはずなんだけど…」
-
この後も格闘は続き、結局奥間に戻ってくるまでに6回エンカウントすることができましたが、残念ながら写真に収めることはできませんでした。
クー太くんの写真がかわいく撮れたので、今回はそれでヨシとしましょう。 -
佐手方面に進むと、農地がありイノシシよけのゲートがありましたので、ゲートを開けて先に進みます。
-
こんな開けた高台もあるんですね~
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西海岸側に出てきた分、少し早く奥間に戻ってきてしまいました。まだ9時までは時間があり、比地大滝キャンプ場はオープンしていないので、近くの国頭村森林公園を鳥さん探して散策します。
国頭村森林公園 公園・植物園
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公園にもキャンプ場があり、キャンプサイトから池の周りを散歩します。
道を歩いていると、コマドリのような鳥さんがパッと飛び立っていきますが、鳥さんに先に見つけられてしまっては、カメラが全然間に合いません。 -
イチオシ
でも、少し歩くだけで色々な小動物を見つけることができます。いっぱい地面を歩いていたのがこのトカゲ。でも絶滅危惧Ⅱ類とかなんとか…
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この子もたくさんいました。オシナワシリケンイモリというみたいです。
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そうこうするうちに9時になったので、比地大滝キャンプ場に向かいます。なんでも高確率でホントウアカヒゲっていう鳥さんが来るというので時間の許す限り歩いてみようと思います。一応、ヤンバルクイナも見ましたし、ノグチゲラも見れたので、あとはホントウアカヒゲが見られれば、本島北部のレアな鳥さんはコンプリート。入場料500円かかりますが可能性が高いのならチャレンジです。
比地大滝キャンプ場 キャンプ場
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9時前に入りたい時は泊まるのが1番なんでしょうね。9時から入っても鳥さん少ないと思いますが、でも期待して歩きます。
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鳥さん探しながら遊歩道を歩きますが、ホントウアカヒゲどころかさっぱり鳥さんに出会いません。鳴き声はするんですが、モサモサしてると目視が効きません。
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ようやくコゲラを見つけたんですが、撮っているところにちょうど後ろからファミリーが追いついてきて、歓談しながら通り過ぎていかれました。観光客も多くてルートもほぼ一本道なので仕方ありませんね。
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沢のところでカラっぽい動きで落ちてきている子がいましたが、これもうまく撮れず。なかなか思うようにいきません。
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遊歩道や橋が立派に整備されています。欄干とか横の杭とかに鳥さん来るんじゃないかと思うのですが、全く見かけません。やっぱりオープン前の2時間くらいがいいんじゃないかなあ…とため息です。
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イチオシ
かわりに河原沿いに綺麗なトンボがたくさん飛んでいました。
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イチオシ
青い子がたくさん。綺麗です。
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これも同じ種類かしら?
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河原にも降りることができます。
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またトカゲ見つけました。なかなかかわいい顔をしています。
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すれ違ったご夫婦の方から、カタツムリがたくさん付いている木を教えてもらいました。
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旦那さんが研究者で、ものすごくお詳しくて、色々教えていただきました。この平たい子なんかは、とても珍しい沖縄のカタツムリなんだそうです。
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こっちのこれもカタツムリの一種で、これも珍しいんだそう。教えていただいてありがとうございました!
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階段の奥にへばりついてるカエルがいました。ハナサキガエルの仲間じゃないかと思うんですが、だとするとこの子も絶滅危惧Ⅱ類です。
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ホントウアカヒゲは吊り橋のところの手前によく出ると言う話なので、そこから折り返して行ったり来たりしたのですが、結局会うことはできませんでした。
チェックアウトの11時が近づいて、一度オクマに戻ります。 -
オクマのチェックアウトを済ませて、ここから那覇に向かって移動します。帰り際に、正面の蓮池に蛍光ピンクのベニトンボを見つけました。ビビットな色味で驚かされます。
-
ランチが12時からなので1時間時間が空きます。迷ったのですが、サーフサイドカフェにも飽きたので、お昼ご飯を待つことなく移動することにしました。
運良く、出発してすぐに、シロガシラを撮ることができました。 -
「あ!そういえばいつでも行けると思ってゆいゆい国頭に行ってないよ!」
「よく気がついたね!寄って行かなきゃ」
オクマのすぐ裏にある道の駅、ゆいゆい国頭で少しお買い物です。ちょっとかわいいお茶碗があったのと、運転中に小腹が空いた時のためにお菓子を少々買い込んでから国頭村を後にします。道の駅 ゆいゆい国頭 道の駅
-
入り口には謎のオブジェ…
異様に強いです。 -
天気は曇っていますが、風も南から暖かい風が吹いていて、昨日よりは全然暖かいです。オクマのプライベートビーチのすぐ南に鏡地ビーチがあって行ってみたかったのですが、すごく綺麗なパブリックビーチなので、今日なら波もほとんど出ておらずスノーケルも出来そうです。
風向きから、行こうと決めていたゴリラチョップのコンディションが悪そうな気配もあります。
一方で移動しながらワンチャンスしかない時に、ビーチで根のポイント探すのもうまく当たるか確証もなく。ビーチは基本的にスノーケル向きじゃないので、迷います。
結局、まず移動を優先しましたが、やり残した感がすごくあります。 -
短い滞在でしたが、国頭村は想像以上に海も山も綺麗で自然に溢れていました。駆け足で色々と動き回りましたが、もっと深く色々と行ってみたくなる素敵な地域と思います。
「また来たいね~」
後ろ髪を引かれつつ2人で話をしながら、那覇に向かいます。
あと、ゆいゆい国頭で売っていたクニガミドーナツ。とてもおいしかったです。パッケージのヤンバルクイナも可愛いです。
道すがら、美味しくいただきました。
沖縄北部の旅、もうちょっとだけ続きます。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- マダムKさん 2021/09/15 10:23:18
- はじめまして
- トゥーバーズ様
私の旅行記にご訪問、いいねをありがとうございます。
トゥーバーズさんのやんばるの旅行記を一気に拝読致しました。
ヤンバルクイナに遭遇したなんて素晴らしいですね。
羨ましい限りです。
私は遭遇率0.1%とネットで見たところでさっさと断念していました。
お2人のフットワークの良さにも脱帽です。
海の中の綺麗な写真にもうっとりです。
私はグラスボートか水族館でしか魚をみることがないので(笑)
でもグラスボートは酔うんです。
またお邪魔しますのでどうぞ宜しくお願い致します。
K
- トゥーバーズさん からの返信 2021/09/16 09:02:27
- Re: はじめまして
- マダムKさま
おはようございます!
はじめまして!
こちらこそコメントありがとうございます。赤倉観光ホテル、前に赤倉温泉に泊まった時に、やっぱり地域で一番のホテルとそうでないホテルの差を感じて「こんなところに泊まれたらいいなあ」と思っていたのを思い出して拝見していました。やっぱりあのエリアに行くならあそこがいい!今もそう思っているホテルです。
他にも興味ある場所にたくさん行かれているので、また伺うと思います!
マダムKさまご夫妻のホテル選び、参考になります。沖縄のハレクラニは友人が今度新婚旅行で泊まるんだそうで、興味津々で旅行記拝見しています。
今後ともよろしくお願いします、
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