
2021/05/12 - 2021/05/14
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緊急事態宣言下の福岡、飲食店は休業、開いているお店もアルコールの提供は無しという厳戒ぶり。これだけの対策をとっていてもいまだに感染者が多いんだからcovid-19恐るべし。空港から乗ったタクシーの運転手さんのお話だと「今回の緊急事態宣言下では走っている車の数はそんなに変わらないね。前回は道路もガラガラだったのに」とのことでした。緊急事態宣言も度重なると慣れてしまうのかしら。それにしても空港と繁華街がこれほど近い街はほかにないんじゃないかと思うくらい、あっという間に祇園にあるホテルに到着。
ところで無血騒動で知られる黒田藩のお家騒動ですが、私が住んでいる県とも因縁があって、ちょっと嬉しくなりました。旅の楽しみの一つは、自分の断片的な知識にいくつかのピースが加わることで、ちょうどパズルが組み合わさったみたいに一つのストーリーになり、突然頭の中で映像化されること。歴史上の人物と一気に距離が縮まるような快感。突然お友達申請が来ちゃったみたいな(笑)
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- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ハート形の「相島」を眼下に小雨降る福岡へ。女子はハート形が好き、もちろん私だって。
島には200匹の猫が暮らす。 -
今回の宿泊は三井ガーデンホテル福岡祇園。地下鉄空港線の祇園駅から5番出口に向かい、信号待ちの時間を入れても歩いて7分ぐらい。近くにコンビニとマックスバリュー・エクスプレスがあります。
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ホテルのロビーに密を避けるために座っている人形。ユニフォームはソフトバンクホークス。
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お仕事で利用される方が多いのか、緊急事態宣言下でもそれなりの混雑。
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室内、座り心地が良かったソファ
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ツインの部屋だけど、実質シングルルームだと思います。
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冷蔵庫の中はフリー「あら、ビールが」と喜んだら水でした。
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初めましてちいちゃんです。何回もシャッターを切ってるんだけど、ぼけた写真しか撮れない。レンズが私を拒否しているのかしら。自撮りって難しいですね。
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アメニティは十分
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最上階に大浴場がありますが、人と接するのを避けたかったので、お部屋のバスルームを利用しました。
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大浴場の混み具合はお部屋のテレビで確認できます。
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部屋からの眺め。左端からキャナルシティ。
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早速キャナルシティへ
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噴水ショーが始まったけど
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観客は私一人みたい。ところで私の感染対策ですが、手洗いうがい、マスクをこまめに交換、それと「人を見たら感染者だと思え!」です。
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曲に合わせて噴水ショー。ワグナー「ワルキューレの騎行」
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映画「地獄の黙示録」で「shall we dance?」のセリフの後で流れる曲。
コロナの緊急事態宣言下での選曲にしてはちょっとハード -
雨上がりの中、お目当てのもつ鍋屋さんへ向かったら5月31日まで休業中でした。ホテルのお姉さんが他のお店を調べてくれたけど、全滅です。どうしよう。
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そんな時、ホテルにレストランが入っているとありがたいですね。「うお田」さんのおかげで夕飯難民にならずにすんでよかった。
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ご飯を少なめにお願いして、海鮮丼。もはやお刺身だけ。出されたものは残さないでいただくので、ごはんが多いとつらくなります。
少しずつでもいろいろなお料理を食べたいので「丼」は苦手。もっとシニアメニューの充実をと心の叫び。 -
三井ガーデンホテル福岡祇園の朝食もこちら「うお田」が提供しています。今はセットメニューですが、どうぞご自由にコーナーに何品かおいてあるので、フレンチトーストをいただいてみました。
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メインは焼き魚か
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海鮮丼。魚の種類は毎日変わるようです。外食が思うようにならないお客様を思ってか、小皿におきゅうとや水炊きをアレンジしたお味噌汁など、土地柄のメニューが並ぶのは嬉しい心配り。
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観光スタート、まずは博多千年門を目指して歩こう。歴史を大切にしてこれからの千年の繁栄を願う博多のシンボル。
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見返りには万年続きますようにという願いが、千年万年と規模が大きい。
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堂々としたたたずまい
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ここら辺は寺町通りとビル街。歩道が広くて緑が多く、とても歩きやすい。
ところで博多はお寺の数が多いと思いませんか。それも武家屋敷並みの立派なお寺です。
とつぜんですが少しだけ歴史などを、博多は経済的政治的な重要性から戦国時代を通じて強奪の対象となり、1586年には島津氏により焼け野原になった。 -
五重塔と、まばゆい大仏様の東長寺へ。
1587年、焼け野原になった博多に朝鮮出兵の拠点づくりと再興のため、秀吉が地元の豪商と手を組み街づくりに乗り出す。今のように一定の場所に寺院が集中していたかどうか。 -
武家屋敷のようなお寺の構えは、戦が起こればこれがそのまま要塞になるし、軍事基地の役割もあったんでしょうか。宿泊施設にもなるし。
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広いお庭にはいくらでも武器を置けるしね。
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豪商と組んだ街づくり。海外への拠点だった福岡。利益が大きいという密貿易。交易の品を一時的に保管するにも大きなお寺は便利。抜け荷の品をお寺に保管するなんて盲点でしょうね。すべて、ちいちゃんの妄想ですから気にしないでね。妄想とイケメンはおばちゃんの大好物。
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東長寺は弘法大師が最初に作った密教寺院。弘法大師は牛に乗ってやってきたと言われています。
ウオールストリートのチャージングブルは触ると富にあやかれるというので、順番が回ってこないほどの大人気でした。同じありがたい牛だし、一応頭を撫でてみました。 -
ゆったりとバランスの良い配置も、見ようによっては考え抜かれた要塞基地。五重の塔から敵を狙うとか。
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櫛田神社に向かって歩いていると懐かしいような横丁が。福岡を歩いていると突然煮物のにおいが漂ってきそうな街並みに出会う。当たり前の暮らしを営む家並みとビル街、社寺の連なりが違和感なく心地よく溶け込んでいる。
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まるでジャズの即興演奏のような街、福岡。
ドラムがリズムを刻み始め、ベースが静かに調和し、ピアノが追いかけ、管楽器が入ってくる。それぞれの音が一つになって街全体を包み込んでいるよう。 -
山笠で有名な櫛田神社。奈良時代に建立。去年も中止になった7月の博多祇園山笠。
1241年に疫病退散のために祈祷水をまいたのが起源。 -
櫛田神社の近くで突然現れるポークたまごおにぎりのお店。
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櫛田神社は博多の総鎮守で商売繁盛の神様。
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権勢を誇った博多商人の信仰を集めた神社。
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境内には山笠が展示されています。
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見返りにもう一体展示しているのですが、知らずに通り過ぎていく人も多い。山笠の数え方は一台、一本、一体?
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冷泉公園通りをまっすぐ歩いて博多川へ
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明治橋
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那珂川へ出て
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福博であい橋にリバークルーズ船が止まっていたので
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乗り込みましょう!たとえ乗客が私一人でも。
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博多湾を目指して船は進みます。ところで、乗客は私一人なのにもう一人若い女の子がいて「どんな曲が好きですか?」と聞くの。「Cry me a river, The way we were , CatsのMemoryも好きだし」と答えたら「???」されてしまいました。
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夜になると、川端に並ぶ屋台の灯りが中州の川面に映えて、リバークルーズ楽しいでしょうね。
なぜ好きな曲を聞かれたかというと、それは突然始まるライブ演奏のためにリクエストがあればということだったんです。 -
歌っているのは先ほど私に好きな曲を聞いたヒロちゃん、だったかな(?)仲間内のカラオケなら「上手ね!」というくらいのレベルですが、今日が初ステージのヒロちゃん。緊張感が伝わってきて、私思わず涙ぐんでしまいました。もちろん私の好きな曲はスルーでELTを熱唱です。
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いくつも橋の下を通るので、大丈夫とわかっていても、頭をぶつけるんじゃないかと結構スリルがあります。
福岡にはジャズが似合うと思っているので、私は頭の中で「Take five」を何度も再生。 -
無事に抜けました。
ボサノバ調にアレンジした「Fly me to the moon」もいいかも。 -
博多ポートタワー。無料で入場できますが、コロナ禍なので確認したほうがいいですよ。
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穀物を運んできた巨大な船。
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韓国への定期航路の船。長く休んだまま。
リバークルーズを降りてまた歩き始めます。 -
歩いていると川上音二郎の像に遭遇。風刺が効いたオッペケペー節で有名な方。
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川端商店街、結構長いアーケードが続く。
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業種が同じようなお店がブロックごとに並んでいる。例えば仏壇仏具専門のお店とか。真っ先に目に入ったのが仏壇仏具専門店だった私、なぜ?
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お昼は美味しいコーヒーがいただけるという「ブラジレイロ」へ。
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入店と同時に「メンチカツ終わりました」と言われたので、きっとメンチカツが売りなんでしょうね。私はバジルとトマトの煮込みハンバーグ。想像通りの味。
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水だしコーヒーを温めてお出ししているんだとか。
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薫り高く奥行きのある、美味しいコーヒーでした。焙煎もこちらで行っていて、コーヒー豆も購入できます。
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夕飯は地元の居酒屋で済まそうとホテル近くの「八千代丸」へ行ったら。
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テイクアウトだけです。そういえばホテルのお姉さんが「行く前に確認したほうがいいですよ」とアドバイスしてくれたんだけど。
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開いているお店を探す気力もないのでイカ刺し。つけていただいたお醤油も甘味とコクがある独特のお醤油。こりこりのイカ刺しとのコンビネーションといったら、テイクアウトでも満足です。
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間違いのない鶏のから揚げ、ポテトサラダもテイクアウト。鶏のから揚げってどれも微妙に味が違って奥が深いのよ。サラダはおからが入っているのかしら、ちょっと繊維質な味わい。
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突然、福岡県警博多警察署
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こちらホテルに近いので目印になって安心です。私はとんでもない方向音痴なんだけど、福岡は歩きやすい街。
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今時墨書きの看板って珍しくないですか。
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事件も事故もないのかな
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福岡県警博多警察署からなぜか急に大濠公園へ。
黒田長政が築城するとき、博多湾の入り江だったこの場所を外堀として利用したのだとか。 -
蓮と睡蓮は区別が難しい。水面より上に立ち上がって咲く蓮に対して水面上に咲く睡蓮。迷ったらモネの「睡蓮」を思い出せばいいのよ。
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潮見櫓、ここから海上を見張っていたのか。
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舞鶴公園。
福岡城は城の形が大空を舞う鳥に例えられたことから別名「舞鶴城」。明治になり武士の時代が終わるとともに廃城令が出され、福岡城も陸軍の施設に。 -
先ほど見かけた潮見櫓を通り抜け
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建築技術の高さ
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通称黒田官兵衛、孝高、隠居して黒田如水、同じ人です。
倹約家で質素な生活を好み、お金をうんとためていたとか。もちろんいざ鎌倉という時のためにでしょうが。 -
きっと質素なお屋敷だったんでしょう。
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黒田藩の規模の大きさを示す広大な敷地
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そのまま公園になっている。牡丹か芍薬か?
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福岡城天守台跡へ向かいます。
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龍発見!私は石組みや枝ぶりになんとなく龍を見つけます。
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九州大学による地震活動予測システム
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井戸の中にあるようです。どんなメカニズムなのかはわからないけど。
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天守台へ。ここでよい子は気が付くと思うけど「天守閣」ではなくて「天守台」です。福岡城に天守閣があったのかどうか、今でも謎なんです。
ところで黒田騒動は側室が生んだ子供を次期藩主にとか、悪徳商人が暗躍するお話でもない、男三人が絡む地味~なお家騒動。美女がかかわらないから絵的にも地味。 -
天守台からの眺め。天守台は天守閣の土台になった部分。土台があるなら天守閣もあるだろうと、簡単にいかないのが歴史の世界。
家光の時代、武家諸法度など幕藩体制も整ったころ、黒田藩の家老栗山大膳が藩主黒田忠之に謀反の動きアリと幕府に訴えたからさあ大変。 -
長政の長男忠之。藩主の資質に欠ける行動が多いと家老の大膳から何度もイエローカードをもらっていたのですが、懲りずに大型軍船などを作り独善的な政治体制を改めなかったとか。こんな事、幕府にばれたら即刻お家お取りつぶし。先代が立派でも三代目がね、というのはよくある話です。
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質素倹約に励んだ如水や長政と違い毎日酒宴におぼれ、あんなこと、こんなこと、そんなことに明け暮れる忠之。長く小姓として仕えていた倉八十太夫の甘言もあってついには大膳暗殺までたくらむ始末。
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黒田藩の先行きを慮かった大膳、己の死を覚悟して幕府に直訴。勝手に軍船を作るなど、謀反の動きありなどと他からチクられたら黒田藩は終わり。その前に恐れながらと訴え出たわけです。もちろん勝算はあったでしょうが。
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1633年、家光がこの黒田騒動に決着をつける。男同士のいがみ合いとか嫉妬って、女同士よりたちが悪いって言うじゃない。
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規定では主従間の紛争はお家改易の理由にもなる大事。
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だが決死の大膳の覚悟と忠義、それに代々の黒田藩主の徳川家への貢献で、忠之が素行を改めればオッケーという緩いお沙汰が下った。
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栗山大膳は南部藩へ流刑。倉八十太夫は高野山に追放というこちらも緩い結末。切腹、打ち首が当たり前の時代に誰の血も流れないというエンディング。寒い南部藩(今の岩手県北上市の上から南部藩、下が伊達藩、アバウトですが)に流されるのなんて嫌だとお思いでしょうが...。
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秋田に隠れてあまり有名じゃないけど、実は南部藩は南部美人の誉れ高いところ。浅田次郎さんは「流人道中記」で、南部美人の特徴を色が白くて目が大きいと描写しています。どうです、悪くないでしょう?
帰りは地下鉄空港線で。 -
しかも美人だけじゃなく、酒どころだし、三陸からはうまい魚も入る。
数えるほどしか人がいない福岡空港。 -
ガラ空きの空港だけど、ここから入ると
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直でラウンジへ
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この雰囲気づくりみごとだと思いませんか。
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なんだか期待しちゃいます。
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期待した先にビールサービス中止のお知らせ。そうそう緊急事態宣言下でした。アルコールの提供は無しです。
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アルコール抜きで眺める福岡空港
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枝豆のスープ
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高菜パン
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小ぶりでバターの風味がくせになりそうな三日月のクロワッサン。福岡はちょっとした食べ物でも手を抜いていなくておいしい。
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しっかりした味のとりめしのおにぎり。お醤油が違うからか、独特のコクがあります。
ところで黒田官兵衛愛用の赤兜「赤合子」が盛岡歴史文化館にあるのですが、私は長い間これはレプリカだと思っていました。ところが福岡にあるのがレプリカとのこと。黒田家の「赤合子」が盛岡にあるのは、大膳とともに旅をしてきたからなんでしょうね。 -
ラウンジ内に卵の殻のような器。オブジェ?
黒田家家宝ともいえる赤兜を大膳が断りもなく持ってきたはずはないし、以前賜ったものだとしても、忠之が返還を求めたら黒田家にあるはず。「赤合子」をめぐる、心を改めた主君と忠義の家臣とのやり取りが垣間見えるようじゃありませんか。「赤合子」は盛岡歴史文化館の常設展示ではないので今回は写真が間に合わなくて残念です。 -
南部藩に流された栗山大膳ですが、150人扶持という待遇で62歳の生涯を終えたそうです。(多分南部美人の)お妾さんには子供も生まれ「栗山さん」は盛岡に結構いらっしゃいますよ。
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これから南部藩だった花巻へのフライト。飛行時間約2時間。
福岡から盛岡まで高速道路を乗り継いでさえ、その距離1629.1キロ。海路と陸路を使ったのかもしれないけど、長い長い旅路です。
書いている私でさえ、うんざりするような旅行記に付き合ってくださってありがとうございます。
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