2018/12/05 - 2019/12/06
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tzpapa10さん
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直隷総督とは中国清朝の地方長官の官職です。直隷省・河南省・山東省の総督として管轄地域の軍政・民政の両方を統括し、地方長官として最高位に当たる総督の中でも、特に首都北京近辺を統括した直隷総督は筆頭格。
保定市は北京から近く、新しく開港した北京大興国際空港からは非常に近い。高速鉄道が北京からあるが、便数がそんなに多くないこともあり高速自動車道にて保定入り。高速自動車道なら1時間程度です。
保定市は河北省の旧省都であり、今の省都である石家荘と北京の間にあり、人口は1,000万人超です。鳥取県米子市と愛媛県西条市が姉妹都市らしいです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今回は北京から高速道路(河北高速)にて保定入り。写真は途中の徐水サービスエリア。この日は2018.12.05で私にとってはその冬初雪。徐水区は保定市の一つの区です。
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保定到着。保定料金所。
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夜は写真の「田园牧鳩(合+鳥)」というレストランで現地の方と夕食。店の名前の通り鳩料理が有名で、保定では有名。保定では他に「ロバ肉のハンバーガー」も有名ですが、今回食べられませんでした。
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「田园牧鳩」外観。中庭みたいになっており、ロの字型に個室が配列されたようなレストランでした。
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宿泊は秀蘭飯店。楽凱南大街にあり保定駅は4㎞くらいで、保定東駅は15㎞くらい。
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秀蘭坊西餐庁(西洋風レストラン)
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ホテルチェックアウト後直隷総督署に向かう。直隷総督署入口には駐車スペースがあります。提灯のぶら下がったところが入口。
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正面からみる入口の官邸大門はこんな感じ。
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扉に掲げられた「直隷総督部院」の額は、雍正帝の直筆。
雍正帝は清朝5代目皇帝。
(この旅行記のカバー) -
参観券購入。30元(約500円くらいなのでそれなりですかね)
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内部から見た大門。両側に龍のデザインの旗。
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儀門と大堂の間にある公生明牌坊。
第二門である儀門を撮影し忘れていたことは大失態。
玄奘三蔵法師が「公は明を生じ、偏は暗を生ずる」と言い、公平な立場であれば、物事をはっきり見ることができるということで、官界の格言として使われたそうで、南側に「公生明」の3文字を刻むそうです。内部の案内マップからも確かに南側になります。 -
直隷総督とその資料陳列第一展示室
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清代の皇帝・皇后の紹介エリア。左端は孝敬憲皇后像で、2人目が乾隆皇帝像です。孝敬憲皇后は雍正帝の皇后。乾隆帝は清朝6代目皇帝。
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中央は宣統皇帝で名は愛新覚羅溥儀で清朝12代(最後)皇帝で「ラストエンペラー」としても有名。その右は皇后とともに写る写真です。
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清代の総督府設置マップ
九総督署があり、9人の総督(知事)がいた。総督拠点は12か所で今の福建省・浙江省などは両江総督という名称。直隷総督が最重要拠点であった。 -
当時の表札みたいなもの?展示館用に作られたものかは?
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直隷省設置について説明
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「大堂」或いは「正堂」とも呼ばれる。
ここには左から【鈞衡篤祜】【旗鎮冀門】【調鼎凝厘】の3つの額が掲げられているのだが、修理中だったのか【鈞衡篤祜】は取り外されていた。
【鈞衡篤祜】は光緒皇帝(第11代)直筆
【旗鎮冀門】は乾隆皇帝(第6代)直筆
【調鼎凝厘】は咸豊皇帝(第9代)側妃である慈禧皇太后(西太后)の直筆 -
大堂入口両側に吊り下がっている行燈のようなものがきれいでした。
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【旗鎮冀門】
乾隆30年に南巡した乾隆帝が、方観承(直隷総督で乾隆33年没)の勤勉な行政と人民への献身を評価して贈った有名な詩に由来するそうです。直隷総督である方観承を認めて首都を直隷総督が守っているということ。冀は河北省を意味します。 -
【調鼎凝厘】
李鴻章は清朝末期の直隷総督署と北洋州知事兼商務大臣を兼務する王室中枢を除けば最も力のある人物で、彼が70歳の誕生日に、慈禧皇太后(西太后)が「調鼎凝厘」の4文字の書かれた額を贈ったそうです。「凝厘」は幸せを集めるという意味があり、祝福が込められている。 -
総督署の中。執務室? 中央は人形です。【恪恭首牧】という額があり、これは雍正帝直筆らしいので、この人形は雍正帝かも? 鶴は一等兵の象徴だったそうです。
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執務道具など。赤色の札は栄誉の称号。
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「保定成為直隷省政治軍事中心」で清代はまさに保定は政治・軍事の中心だったんですね。
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全体を示した模型です。
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「居官八約」
官吏としての八つの基本原則を記したもの -
「居官八約」の掲げられた塀
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【政粛風清】
澄んだ空・風・月のように、政治は真面目に、清く、誠実に、人々は尊厳を持って振る舞うべき、という意味。 -
三堂(官邸)
総督が通常公務をする場所で、総督の書室などもあり -
四堂(上房)
総督その家族などの居住エリア -
奥の建物で民俗展をしていたようですが、時間がなくスルー
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左側は1950年代初めの河北省政府弁公楼(Office Building)
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「清」と「正」
「廉」と「明」もあったらしいが気づきませんでした。 -
廻りの白壁と庭はこんな感じ
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同上
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壁向こうの建物の屋根はこんな感じで、模型の通りです。
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駐車場エリアに出たところ。両脇の高い棒は大型の旗竿です。
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外壁の瓦には獅子の顔が彫られている。細かいです。
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今回とは別の2018.06に撮影した「保定東站」プラットホームと高速鉄道「和諧号」。
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今回とは別の2018.06に撮影した高速鉄道「保定東站」。駅前は正面のモニュメント以外何もない。北京からは「高碑店東站」の次で2つ目の駅でした。
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今回とは別の2018.06に撮影した駅前にあるモニュメント。「京畿之門」とある。
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