芸術に浸る旅・ルノワール、ゴーギャンたちと列車に乗ってみた　その１

2021/04/18 - 2021/04/18

井原鉄道は、平成１１（１９９９）年１月１１日に開業した。
伯備線の清音（きよね）駅から広島県の神辺（かんなべ）駅まで３８ｋｍを結ぶ。


岡山県の西部を走る鉄道で周辺の人口も多い。
国鉄時代から鉄道の計画はあり、１９６６年に「国鉄井原線」として着工された。
１９８０年、国鉄再建法により建設は中止に追い込まれる。
すでに完成されていた路盤は雨にさらされ、真新しいコンクリートも、橋もトンネルも堤も朽ちかけ始めた。

しかし、地元の人口増加に加えて企業誘致も進み、再度建設にこぎつけた。

紆余曲折を経て鉄路は繋がり、平成１１年１月１１日の１１時１１分１１秒に発車のベルが鳴った。


やっと開業にこぎつけた「井原（いばら）鉄道」だが、モータリゼーションの波に揉まれ、さらに豪雨による被害が重なる。
それでも人々の足として走り続ける。


地域の“鉄の道”を守るため、彼らは数々の工夫を凝らす。
そのひとつが、３月から運行されている『アート列車』。
地元の大原美術館とタイアップし、列車の外と内に名画が装飾されている。

今では生活利用者に限らず、鉄ファンや美術愛好家が多く訪れている。

井原鉄道の『アート列車』に乗ってみた。

エリア 井原・矢掛(岡山)

• 旅行の満足度: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 私鉄

井原駅前

特徴ある駅舎は、那須与一の弓矢を模しているらしい。

井原駅 駅

井原市の図

井原市は、デニムの生産が盛ん

駅の構内には、ショップもある。

ジーンズヒストリー

駅舎の２階には

ちょっとしたミュージアムも

井原市出身の平櫛田中

１９５８年の作「鏡獅子」

１９２０年作「転生（てんしょう）」

レプリカでも、迫力が凄い！！！

井原駅のホームは、島式で１面２線

さあ、時間になりました。

改札から遮断機付きの踏切を渡ります。

ホームへ

やがて総社方面から

１両編成の

黄金色の「アート列車」が

定刻通りに入線

乗り込みます。

出発進行

列車はワンマンカー

ゴトゴトと高架を走り

いずえ駅に到着

いずえ駅 駅

無人駅です。

西へ向かい

子守歌の里　高屋駅

車内は

絵画であふれています。

御領駅

御領駅 駅

対向列車を待ちます。

列車交換

小さな町を通り、

神辺（かんなべ）駅に到着。

車体は、黄金色に塗装され

絵画を切手状にデザイン

大原美術館と協力して

クラウドファンディングで

資金を集めたそうです。

当初の目標は、２５０万円でしたが

ファンの間で話題を呼び

最終的に

７００万円以上の

寄付が集まったという。

鉄ファンも

美術ファンも

じっくり眺めたり、写真を撮ったり

それぞれ、車内で楽しんでいます♪

神辺駅で降りる。

神辺駅 駅

周辺を散策する。

古い町並みが残る。

黒い土壁が続く

酒蔵があった。

どうやら「小早川文吾の旧宅跡」だそう

人通りもなく、静寂

タイムスリップしたよう

さらに進むと廉塾に

廉塾ならびに菅茶山旧宅 名所・史跡

門をくぐると

旧邸が見えてきました。

今でも家人が住んでいます。

近々、改修工事に入るそうです。








　　　　　　　　　　　―――つづく―――