2021/03/23 - 2021/03/23
114位(同エリア415件中)
玄白さん
奈良時代、下野の国の中心地だった現下野市。ここに聖武天皇により仏教による国家護持政策で全国に建立された国分寺、国分尼寺の一つが置かれ、その遺跡が天平の丘公園として整備されている。岐阜県本巣市の有名な桜銘木「薄墨桜」の子孫が植えられているが、今年はいつもより早く見ごろを迎えているというので、夕方、ちょこっと花見に出かけてきた。いつもなら、連れ合いと弁当を持ってピクニック気分で花見に出かけたいところだが、コロナ禍で園内での食事は禁止! そんなところには行きたくはないという連れ合いを置いて、一人花見で桜撮影を楽しんできた。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
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園内の案内図。意外に広い公園だ。
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駐車場近くに古民家カフェ「夜明け前」がある。その前にあるしだれ桜。ここの桜も他と同じく例年より開花が十日ほど早い。
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その隣りに、岩の割れ目に根を下ろした桜がある。この桜、盛岡の地方裁判所の前に、周囲21mの花こう岩の巨岩を割って咲いている有名な石割桜の孫だという。まあ、この孫桜は、自分で岩を割って生えたのではなく、おじいちゃん桜をまねて二つに割れた岩の間に植えられたものだろうが・・・
すぐ隣にも同じく石割桜の孫桜がある。宇都宮中央女子高の生徒が、雪子、霜子と名付けたそうだ。 -
女の子の名前が似合う優美な曲線の幹。
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もう一つの石割桜の孫娘、霜子の前で若い女性がペットのワンコの写真を撮っていたので、一緒に撮影させてもらった。
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所用で別のところに立ち寄ってから出かけたので、現地には3時半頃、到着。
西に傾いた日差しを通して桜を見ると、一層ピンク色が鮮やかに見える。 -
同じ桜の一部
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イチオシ
夕日が沈む頃にまた来るつもりで、下見で薄墨桜が咲いているエリアに行ってみた。
このしだれ桜は、西行桜の子孫である。
西行桜というのは、栃木県大田原市(旧湯津上町)の光丸山法輪寺という古刹の境内のしだれ桜で、平安時代末期に西行法師が、ここに立ち寄って愛でたという桜である。現存するのは、ひこばえから移植した子孫で、この公園の西行桜は、またその子孫である。 -
幹に近づいてあおってもう一枚パチリ
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福島県の三春の滝桜の子孫。春子という名前が付けられている。近くにはさらに3本の滝桜の子孫が植えられていて、夏子、秋子、冬子という愛称が付けられている
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岐阜県本巣市の薄墨桜の子孫。3本並んで植えられている
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そのうちの一本。本家本元の薄墨桜は樹齢1500年と言われているが、ここの薄墨桜は、そんな樹齢ではないと思われるが、支柱で支えられているところをみると、それなりの樹齢のようだ。
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薄墨桜の東側に並んでいる礎石は国分尼寺の跡。昭和39年から4回発掘調査が行われ、その概要はほぼ明らかになっている。先月梅を見に行った薬師寺跡とほぼ同様の遺跡の規模である。当時10人の尼僧がいたという。
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薄墨桜の花びら。エドヒガンザクラであるが、花の終わりには色がピンクから薄い灰色に変わるという特徴があり、それが薄墨桜の由来になっている。
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薄墨桜の一部をアップで
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国分尼寺の礎石列と薄墨桜
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逆光にて
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薄墨桜の一部
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上空には上弦の月が見えてきた。
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薄墨桜周辺の下見を終えて、もういちど公園中心部の方に戻る。矢印に従って園内をぶらぶら。
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水路に沿って遊歩道が設けられている
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この水路の左側に小高い丘がある。看板にある平成の丘という人工の丘だが、地図で見ると前方後円墳の形をしている。しかし、古墳時代後期には、もう前方後円墳は築造されていないので、国分寺、国分尼寺跡の”天平”の丘公園という奈良時代を意識したのであれば、歴史考証からすれば、おかしなことではある(←小うるさいオジサンの小言)
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人工の前方後円墳に登ってみた。頂上に何やら遺跡風の石が置かれていて、そばに解説パネルが置かれている。それによると、この人工古墳造成中に、唐の時代の中国銭「開元通宝」のほか、59種、12400枚の古銭が出てきた。そのうち100枚を、この石の下に埋めたという。
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そこで、この石を銭成石と名付けたとある。
丘に登る階段の中央で手をたたくと、Flutter Echo, いわゆる鳴き竜現象が体験できる。日光東照宮の薬師堂の竜の天井画の下で、この現象が知られるようになったので、鳴き竜と呼ばれるようになった.通常、天井と床のように平行な固い面での音波の多重反射によるものだが、ここは床は磨かれた石が敷き詰められているが、音を反射させる天井に相当するものはない! どうして鳴き竜現象が発生するのか不思議だ。暇なときに調べてみよう。 -
さらに進むと明日香川という名前は川だが池がある。水鏡にほとりの桜が映り込んでいる。
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ニャンコが一匹桜を見上げている。
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ニャンコの背後のハクモクレンはピークを過ぎ、花が地面に散っている。
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明日香川にかかる小さな木造の橋の上で、もう一匹のニャンコが日向ぼっこ。花見をしているうちに眠くなった??
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イチオシ
そのうち、大あくびをして、どこかに立ち去って行った。
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公園の入り口付近に戻ってきた。
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古民家カフェの明かりが灯った。
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古民家カフェの明かりをぼかして、桜の枝をアップで一枚パチリ
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夕日を透かして見る桜
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来たばかりの時にワンコを撮影させてもらった石割桜2姉妹の妹、霜子。
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古民家カフェの前の枝垂桜をもう一枚
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イチオシ
まもなく日の入りだ。薄墨桜のエリアに戻ろう。
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夕日に照らされた薄墨桜
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イチオシ
上空の上弦の月と薄墨桜の花
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もう一枚。
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夕日をバックにした薄墨桜。天気が良すぎて雲がないので、期待した夕焼けにはならず。
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イチオシ
日が沈んだ。時刻は5時55分。そろそろ撤収だ。
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