春の「京の冬の旅非公開文化財特別公開」で満開の桜も

2021/03/27 - 2021/03/27

コロナ禍もやっと収まったかに見える今日この頃、春になっていますが「京の冬の旅」で鴨川あたりから西陣まで足を伸ばして非公開文化財特別公開をされている「妙蓮寺」に行ってきました。
桜も満開になっており鴨川あたりや京都御苑はさすがに人出が多くてちょっと大丈夫かな状態でしたが、妙蓮寺はお昼時に行ったためか空いてまして等伯の屏風絵を貸切状態で満喫できました。

エリア 今出川・北大路・北野(京都)

京阪特急洛楽はお花見シーズンとしては考えられないほど空いてました。残念ながら土日回数券は廃止されましたが、やはり鉄道会社は厳しいようです。出町柳の駅を出ると既にお花見モード、鴨川土手も満開でした。

そうだ京都行こう、で紹介されていた「本満寺」へと。山中鹿之介のお墓があるお寺、との認識でしたが立派な枝垂れ桜が。今年は御苑の近衛邸糸桜が既に見頃を終えているとのことでしたが、こちらはちょうどいい塩梅。

門を出たところには山桜、塀のむこうの枝垂れ桜は対照的な姿です。

山桜も満開で、このあたり桜の競演となっています。

寺町の本満寺から西陣の妙蓮寺まで歩いて30分程度でしょうか。途中相国寺の境内を通り抜けますが、相国寺境内は山桜が何本かあるだけで春めいたところはあまり無し。さすがに禅寺です。小川通りのあたりは妙顕寺の桜がすごいことに。

日蓮宗第一の本山の妙顕寺、紅葉が素晴らしいお寺ですが桜も素晴らしい。あまり知られていない桜の名所かも。

菊の御紋の門がいいです。後醍醐天皇の綸旨を賜り勅願寺となっています。天文法華の乱では堺に避難しますがすぐに京都に戻り現在の地に

今回は有料区域は素通りです。しかしながら境内の桜は穴場スポットとして十分なくらい。

千家と宝鏡寺の前を過ぎて堀川通りを渡ると目指す妙蓮寺。こちらも日蓮宗の大本山、花のお寺として有名ですが普段は境内が駐車場となっている市井にありがちなお寺さんです。今回の非公開文化財特別公開ではここが目玉となっており、長谷川等伯の金箔襖絵、狩野派の絵が公開されてます。等伯の「松櫻之図」「鉾杉之図」は見事な金箔の襖絵で、本物を生で自然光で見ることができるというのは数十年ぶりとのこと。宝物館では同じ「松櫻之図」が展示されていますがガラス越しで蛍光灯の明かりです。自然光では金箔の輝きが違います。お昼時であったためか他の訪問者がおらずじっくりと独り占めができました。

さすがに襖絵は撮影禁止ですが、お庭は写真撮影可。十六羅漢の石庭です。枯山水と杉の木が印象的なお庭です。

とても明るい感じのお庭です。臨済宗のお寺にある枯山水もいいのですが、明るいお庭もいいもので。

妙蓮寺境内にある御会式桜。これでもかと花が咲いています。この桜は秋と春に満開になる変わり種。

ぐるっと戻ってきて、同志社寒梅館でランチの後散ってしまっているという京都御苑の近衛邸跡へと。糸桜は既に葉桜になっておりました。今年は異常に早いです。

京都御苑内の桜はまだこれからのところも。

山桜も満開、とりあえず京都御苑にも来ておいてよかったです。コロナ禍なので早めに退散です。