晴れおじさん「足慣らし・旅慣らし」温泉ドライブ

2021/03/22 - 2021/03/22

首都圏の緊急事態宣言が３月２１日をもって解除され、いよいよ本格的な旅行再開の時が来たかと思ったら、宮城県に続き我が山形県でも新規感染者数が過去最高を更新、県独自の緊急事態宣言が発令されてしまいました。
なので、今しばらく県境を越える旅行は控えざるを得ませんが、春めいてきた陽気のもと、ノーマルタイヤに履き替えた愛車の足慣らしと愛妻(恐妻？)と一緒の旅慣らしに、米沢方面にドライブしてきました。

エリア 米沢(山形)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車

国道13号線の南陽市鳥上坂を走行中。
左側に白竜湖が見えます。空はすっかり春空の様相ですね。

米沢市に入り、最初の目的地小野川温泉の少し手前にある「ウフウフガーデン」でランチ。

ここは、鶏卵業者の直営店で、フランス語で卵のことを「ウフ」ということから、「ウフウフガーデン」と名付けたようです。
かなり人気のある店のようで、平日なのに、席に案内されるまで10分余り車の中で待たされました。

店内はこんな感じで、飲食スペースのほかに売店スペースがあり、農場直送の卵や卵で作ったスイーツを買いにお客さんがひっきりなしにやって来ていました。

私ら夫婦がここでランチを食べるのは２回目ですが、今回はタラコスープをかけたオムライスセットにしました。
食後のドリンクが付いて税込み1,650円と、ちょっと高めだけれど、さすがに卵が新鮮でフワフワ。「ちょっとしょっぱ過ぎるわ。」という妻の辛口評価を差し引いても、人気店であることが頷けます。

帰りに、持ち帰り用の朝採り卵を購入。3ｋｇ(約５０個)で1,300円でした。

さらに７キロほど車を走らせて、小野川温泉の共同駐車場に到着。時刻は13時４５分。

ここには１３軒ほどの旅館と、３か所の共同浴場があるようです。

そして、駐車場の端には、足湯と飲泉所がありました。「霊泉　小野小町」と刻んだ石碑が建っています。
ここ小野川温泉には、小野小町が温泉を発見して自ら浸かって病を癒したという伝説があります。

温泉水には活性酸素を取り除くマイナスイオンが膨大に含まれているとのこと、

少し飲んでみたところ、かなり塩分と硫黄分が含まれているようで、ゆで卵のような味がしました。これなら、「旨い」と言ってもいいかな。

足湯はこんな感じですが、これから旅館の温泉に浸かるのでパス。

隣の敷地には公衆浴場「滝の湯」

小雨で濡れた温泉街を１００ｍほど歩いていくと、

公衆浴場「尼湯」

当初「尼湯」近くの旅館で日帰り入浴するつもりでしたが、コロナの影響なのか、まだ１４時だというのに「本日の日帰り入浴終了」とか「浴場清掃中」の札が入口に掲示してある旅館ばかり。半分ほど引き返したところで、ようやく日帰り入浴営業中のこの小さな旅館を見つけました。

フロントで入浴料500円を払って廊下を進むと、

カランが3つしかない小さな浴場が男女各ひとつありました。ほかに貸切風呂がありましたが、こちらは宿泊客専用。
男湯の先客は３人。うち一人は私が服を脱いでいるときに出て行ったので、浴室では私を含めて３人。５、６人が浸かればいっぱいになりそうな小さな浴槽だったけれど、お湯は熱いのにピリピリしない柔らかな感触で、気に入りました。
※写真は公式HPから借用

PHが人間の血液や体液とほぼ同じ中性なので肌に優しいんだとのこと。
女湯は空いていて途中から独泉状態になったとのことで、妻にも好評でした。

駐車場に戻る途中の商店で小野川温泉名物の「あさつき」と「豆もやし」を売っていたので、お土産に購入。

この豆もやしは、よく山形のテレビ局で紹介されているもので、とても人気があるようです。ふだん食べている緑豆を発芽させたもやしとは見かけから違っていて、美味しそうですね。

豆もやしはお湯でなく水に入れて茹でるようになどと書かれたレシピが付いていました。

米沢市街地に移動して、米沢城跡へ。

お堀の先に見えるのは上杉記念館(上杉伯爵邸)。

重厚な造りの玄関。

お茶を飲もうかと思っていたけれど、飲食の提供は１４時で終了していました。

でも、せっかく来たので中を見学させてもらいましょう。見学は無料。

上杉家の家紋「竹に飛雀」が入った着物。

上杉家１４代茂憲伯爵邸として大正時代に建てられた建物の廊下には、レトロな風格ある照明器具が吊り下げられています。

ズームアップ

座敷

庭にはまだ積雪が厚く残っていて、庭木の雪囲いもそのまま。米沢は雪深い。

歪みのあるガラスは味わいがあります。

同上

トイレは水洗でしたが、便器は昔風なデザイン。

続いて、上杉神社に参拝。

参道の脇に上杉家１０代藩主上杉鷹山(うえすぎようざん)公の銅像が建っています。

アメリカのジョン・F・ケネディー元大統領が上杉鷹山を敬愛していたことを、娘のキャロライン・ケネディー元駐日大使が紹介しています。

お堀に架かる登録有形文化財の「舞鶴橋」を渡って行くと、

上杉謙信公の像

上杉景勝(うえすぎかげかつ)公と直江兼続(なおえかねつぐ)公の像

そして、2つ目の上杉鷹山公の像が建っています。

上杉鷹山公のこの格言は全国的に有名ですね。

扇子で進むべき方向を指し示す姿には、名君の強いリーダーシップが感じられます。コロナ渦中の今こそ、国や地方自治体のリーダーには、深い洞察力に裏打ちされた確固たる指導姿勢が求められているのでしょうね。

拝殿

右に行くと稽照殿(資料館)がありますが、

冬季休館中で、３月２７日から開館するとのこと。

外観は、こんな感じです。
中の上杉家に伝わる文物は、ほとんどが複製でない本物で、見応えがあります。
これから旅行に来られた際は、ぜひご覧になってください。

参拝後、上杉城史苑(うえすぎじょうしえん)へ。

レストランや売店があります。

お土産に米沢ラーメンを購入。

帰宅後、お土産品で夕食。「温泉卵乗せもやしラーメン」と「あさつきの味噌和え」。大変旨かったッス。

完