2020/07/18 - 2020/07/20
37位(同エリア396件中)
ろきさん
この旅行記スケジュールを元に
コロナの緊急事態宣言が明けて4連休。
流石にどこかに出かけたい。
あまり遠出もどうなのかな?ってことでお隣の岡山に行ってみました。
岡山は小学校の修学旅行で行ったくらい?
ということで色々調べると。
とりあえずのテッパンは倉敷。
他に何かないかなーと思ったら、ベンガラが栄えた素敵な街を発見!
ココに行きたい!と思って旅程を組みました。
思った通り素晴らしく、江戸後期の建物の虜に。
元々、明治から昭和初期くらいまでのモダンな建物は好きでしたが、江戸時代後期の建物もいいですね。
この後、日本で訪れる場所は江戸時代に関連する建物群になっていきましたw
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倉敷編からの続きです。
https://4travel.jp/travelogue/11682472
ぐっすり眠って翌日、朝食はついてないので岡山駅のパン屋で朝ごはん。
クロックムッシュにゆで卵、コーヒーのセット。
さて、ココから今回のメインの吹屋へ向かいます。 -
まずは備中高梁へ。
JRの電車は赤穂からは黄色になっていたの。
中国地方はこの列車なのかな?
岡山駅から約1時間で備中高梁駅へ。 -
備中高梁駅から吹屋行きのバスに乗ります。
バスの本数はかなり少なく。
10:50、13:50、18:00発の1日3本。
帰りの最終が15:45発なので、10:50のバスに乗りました。
バスに揺られて1時間、吹屋に到着。
すごい素敵!
テンション上がる!
そして人が少ないのもGOOD!
ちなみにココかなり山の中なんです。
山の中にも関わらず、江戸時代で思うとかなり大きな家が並んでいる。
それだけベンガラ産業は栄えていたんでしょう。吹屋ふるさと村 名所・史跡
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昭和初期のような看板も素敵!
最終バスまでの時間も限られているので早速観光しましょう。 -
まずはバス停すぐの旧片山家住宅。
ココは近世弁柄商家の典型として高く評価され、国の重要文化財にもなっている。
見ためそこまで大きく見えないんですけど、なんとこの家2000平方mの敷地を持っているらしい。旧片山家住宅 美術館・博物館
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そしてこの片山家限らずそれぞれの家にこんな札が。
どういった歴史の家かを紹介している札。
現在も住んでいる人もいるみたい。 -
5館セットを買ってみた。
後から気づいたけど、旧片山家住宅と郷土館以外は離れている。
広兼邸に関しては車もしくは自転車じゃないとほぼムリ。 -
家に入った途端テンションあがる!
まずは主屋の店の間を通ります。
入ってすぐのところがお店屋さんだったんですね~。 -
続いて土間へ。
かなり広い土間。
まさに豪商の家。 -
土間に面する部屋。
縁側?廊下?がめっちゃ広い。 -
炊事場。
釜戸等にムダにテンション上がる。 -
ベンガラになるまでの過程の展示。
一番左が磁流化鉄鉱石、熱を加えたローハ、乾燥、焼き等の工程経て赤く変色したものを石臼で挽き、酸を抜きやっと鮮やかなベンガラになって商品へ。の図。 -
この片山家の魅力はほぼ全ての部屋を見ることができる。
コチラなんと卵部屋。
当時卵は貴重だったので、こんな卵専用のお部屋が用意されていたんだとか。
一応このお部屋は保冷室扱いらしく。
卵の扱い別格。 -
コチラは茶の間。
置いている家具が素敵。
左側のは造り付けの棚。 -
店の間。
奥には店奥。
接客場所だったところでしょうか。 -
中の間や仏間等いろんなお部屋が続く。
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外に面したお部屋には格子窓があって素敵。
江戸時代な感じがする。 -
この広間はかなり大きくおそらく一番豪華なお部屋。
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欄間も1つ1つ違う絵柄で凝っている。
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お部屋の前にはガラス窓を贅沢に使った中庭を見渡せる廊下。
昔のガラスの窓って素敵ですよね。 -
2階にも上がれます。
昔の家って階段に扉がついてますよね。
あまり階段は見せるものではないのでしょうか。
階段にも収納スペースがある。 -
2階に上がったところが家族の居間。
コレだけ見るとそんなに広くないように思えますが、何部屋も続いているのでかなり広い。
そして1階に比べて生活感がある。
だいぶ年季が入っていますが、家具も素晴らしい。 -
お部屋が続いたところで行き止まり…と思いきや。
その先にもちょっと変わったお部屋が。
寝室と書かれていますが、かなり天井が低い。
一段上にはありますが、ちょっと物置スペースな感じがする。 -
中は立っては歩けない高さ。
一応押入れ的な物入があるから、ココに布団を入れてたのかな。
寝ぼけていたら頭を絶対打つと思うくらい低い。
そしてこの写真はフラッシュで撮ったのですが、実際は窓はあるもののめっちゃ暗い。
まぁ、寝る部屋なので太陽の明るさとかは必要なかったのかもですが、ここが寝室なの?って思ってしまった。 -
茶室らしき部屋もあり。
2階に茶室ってのは珍しい気が。 -
1階に降りてきて土間から天井を見上げる。
梁が素晴らしいですね。
今はこんな梁に使える木材はなかなか手に貼りいらないんじゃないでしょうか。
全体的にとても素晴らしくて、ありのままを見れるのもよかったけど。
何かあったら壊れそうな箇所がチラホラあるので、修復が必要かなーとも思った。 -
片山家は主屋の奥に米蔵や弁柄蔵、仕事場等がある。
蔵へと続く道がとっても素敵。
この先の弁柄蔵では、かつて弁柄製造に使った道具の展示や弁柄の袋詰め工程などが展示されています。 -
コチラは弁柄蔵。
注意書きに赤い弁柄が付着するかも、とあった。 -
蔵の1つはベンガラやそれに関わる品々の展示。
ベンガラのサンプルやベンガラ入れ、印鑑、ベンガラ製品、ベンガラを入れた袋等々が展示。 -
明治時代のポスターもあった。
その他帳簿等も状態もよく保存されている。 -
隣にも同じような蔵があり、こちらは工場での仕事の流れを見ることができる。
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運ばれてきたベンガラはここでふるい掛け、計量、袋詰めという工程が行われていたとのこと。
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ここは仕事場及び部屋という案内板が。
正面がお部屋で右側が仕事場かな。 -
お部屋はかなり年季が入っている。
当時のまま残っていると思うとすごいのですが。
もうちょっと修復してもいいのでは…と個人的に思ってしまった。
このままではそのうち壊れてしまいそうな…。 -
その先にも蔵が。
一番奥が弁柄箱という蔵、右手が玄米蔵、左手が道具蔵です。
道具蔵はベンガラの製造にかかわる道具入れかと思ったら、どうやら生活用品の道具入れだったみたい。
雛人形や餅つき道具、祭りの道具等が入っていたそう。
玄米蔵とは別に米蔵もあったんだけど。
ということは精米する前の蔵ってことかな? -
コチラは弁柄箱という蔵。
弁柄を詰める木箱を補完するための倉庫だったみたいです。
ただ町工場が大きくなるにつれて、ココでも作業をしていたみたい。
弁柄箱に残されていたであろう、色々興味深いものが展示されています。 -
ココにも明治時代のポスターが。
今から100年以上前なのに、すごい状態がよい。
そして色鮮やかなことにびっくり。 -
色々展示がされている中で興味を持ったものを紹介。
コチラは百人一首。
その他にもコマやボードゲームむあり。 -
お祝い時に使うような豪華な食器。
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ラケット&グローブ。
今とは全然違いますね。 -
本棚の本も明治~昭和初期辺りのもの。
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壁には何やら落書きが。
文字等は当時の状態で残されているようです。 -
続いては旧片山家住宅の前にある郷土館に。
ココは片山家の分家の1つ角片山家の家で明治時代に建てられたもの。
現島根県の石州から大工を呼び寄せ、5年の歳月をかけて造られ、土台と外側の柱は全て栗の角材で作られたもので、大工にも材質にも拘った家。 -
旧片山家同様に中を見ることができる。
入口に色々生活用品の展示があるのですが。 -
興味深いのがこのハエ取り器。
使い方が全くわからん。
そしてハエが取れるのか?
他にも提灯や法律関係の本等色々展示されている。 -
奥はよくある土間の造り。
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コチラのほうが先ほどの片山家よりも生活感が溢れる造りになっている。
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土間に面したお部屋。
奥に中庭がある。
中庭の前にある戸はからくり戸となっていたけど、どのようなからくりになっているのかはわからず。 -
隠し戸棚なんかもあり。
何やら防犯面でも厳重な作りになっていますね。 -
土間の奥側はキッチン。
囲炉裏や釜、流し台、食器棚がある。
食器の一部も展示されていて、時代を感じる渋い食器が並んでいた。 -
6畳間が続く。
昔の畳だからか、6畳間も広く感じる。
お部屋にはそれなりに豪華床の間等もあり、欄間も凝っている。
ココの欄間も1つ1つ模様が違っていた。 -
店奥。
ココも道路に面する窓は格子窓。
格子から見える街の景色がなんとも素敵。 -
こちらも2階も見ることができる。
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コチラは廊下なんだけど隠し部屋に通じる道。
そのため、狭いところではやっと一人通れるくらいの幅。 -
コチラが隠し部屋。
といっても、結構な広さのため隠しきれているんだろうか?という疑問。 -
隠し部屋の1つにあった襖。
この襖は映画「燃えよ剣」で使われたものらしい。
原作司馬遼太郎の作品らしく。
コレはむかしからあった襖なのかは謎。
というより、何故この絵を襖に書いたのかが謎。 -
主屋の奥には味噌蔵、米蔵、使用人部屋がある。
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ココは結構廃墟だった。
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郷土館の後はふるさと村からは少し離れたベンガラ館へ。
車だと近いのですが、徒歩だとちょっと遠い。
ふるさと村から徒歩15分くらい。
コロナの影響か元々かはわかりませんが、とてもひっそり。ベンガラ館 美術館・博物館
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手前の建物は陶芸館。
通常であれば陶芸体験ができるらしい。 -
ココは1974年まで使われていた弁柄工場。
現在は明治時代のベンガラの製造工程をわかりやすく伝える施設に。
同じような感じの建物が数軒並んでいる。
コチラは1つ小屋に1工程のような感じで展示されています。 -
まずは窯場。
ベンガラの原料であるローハを乾燥させてこの上に乗せて焼く工程。 -
無造作に置かれているコチラは弁柄になるまでの過程。
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わかりにくいけど、めっちゃ色が違いますよね。
同じ材料とは思えない変化。 -
展示小屋みたいな場所も。
旧片山家住宅にあったようなポスターやベンガラの入れ物などが展示されている。 -
コチラは水洗いと碾臼場。
焼きの後は不純物が多く混じっているので洗いの作業。 -
水洗いの後はこの機械で小さくします。
動力は水車。 -
最後に脱酸場。
ベンガラ作りの中で大切な工程が酸を抜く作業。
作業自体は水でかき混ぜ、酸が溶けた上澄みの水を捨てるという単純作業ですが、上質なベンガラを作るにはこの工程を50回以上も繰り返す必要があったとか。 -
続いて訪れたのはベンガラ館から近い笹畝坑道。
ベンガラ館からは徒歩5分くらいかな。
この笹畝坑道は銅山で807年に発見されたとされるので、その歴史は当時でも約1000年。
この吹屋でベンガラが栄えたのはとても偶然のこと。吹屋銅山笹畝坑道 美術館・博物館
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コチラが入口。
この日はとても暑い日だったのですが、まるで天然クーラー。
この入口の前に来ると、とても冷たい空気が通っている。 -
中は長く狭い通路。
入口でヘルメットを借りて中に進みます。
途中頭を何度かぶつけたのでw、ヘルメットは絶対あった方がいい。
両端にある木の枠は三つ枠組みというそうです。 -
しばらくすると広い場所に出てきた。
この辺りが主に採掘場。 -
ところどころにひっそりマネキン。
なかなか怖いですw
現代とは違って当時は全て手作業。
かなり大変だったかと。 -
こんな感じで鉱石の違いを示してくれていますが、あまりよくわからず。
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上との違いわかります?
もともと銅の採掘場であった笹畝坑道。
ベンガラの主成分であるローハは元々は磁流化鉄鉱石と呼ばれる捨石の鉱石。
たまたまこの鉱石を置いていたところが赤くなっていることに気づき、ベンガラ顔料の発展へと繋がっていったんだとか。 -
中には貯蔵庫も。
これだけひんやりしていたら天然の冷蔵庫みたいだもんね。 -
これだけのものを手で掘っていたとなると、すごい労力。
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最後は上に上って出口へ向かう。
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ちょうど入口の真上に出てきた。
この山?丘?の中が全て坑道になっていて、それが昔から掘り続けられたものだと思うとスゴイ。
江戸時代だと多分かなり坑道は出来上がっていたかと思いますが、1000年程の年月をかけて掘り進められたんだろうかと思うと、すごいの一言。 -
笹畝坑道から吹屋ふるさと村まで戻ってきた。
この辺りは入口付近。 -
観光案内所っぽい建物があった。
ローハの染め物体験的なものもできる感じでしたが。
どうにも時間が足りない。 -
コチラはゴハン屋さん。
裏では釜でゴハンを焚いていました。 -
中心部近くまで戻ってきた。
途中にも歴史ある家が並び、1軒1軒に建物の案内があった。
それにしても元々この日の天気は雨だったのですが。
雨オンナの私にしては珍しく晴れた。 -
コチラは現役の美容院?
案内の看板には昭和25年から美容院をしていたと書かれていて。
約60年間続いていたらしく、何度かテレビでも紹介されたそうです。
今も美容院のメニューがあるから、他の方がやっているのかな? -
コチラは元旅館。
江戸時代後期の建物らしいけど、旅館は昭和初期からの経営らしい。
にしても人がいないし、近代的な建物もないので、タイムスリップした気分になる。 -
コチラはお店屋さんかと思ったのですが…。
飾っているだけ?
物を売っている雰囲気はありませんでした。 -
コチラは何やら中に入れそう。
人はおらず無人でしたが。 -
昭和初期っぽい楽器や家具が並んでいた。
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レトロなテレビや…
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冷蔵庫等がありました。
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この先に何やら大神宮と名のつく入口がありましたが。
写真には写らないくらい遠い場所に鳥居があった。
時間がないので先には進まず。 -
昔はかなり賑わっていたんじゃないかと思われるバス停付近の道。
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レトロなかき氷の機械のあるカフェがあったり。
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お土産屋も。
お土産も見たかったのですが本当に時間がなくて見れず。 -
この百貨店めちゃくちゃ可愛くないですか?
ベンガラ染のスカーフ等が売っていた。 -
今でも現役の吹屋郵便局が素敵すぎた。
この日は土曜日だったので閉まっていましたが。
町の雰囲気を守っている郵便局はすごい。
そしてココにあったポストも書状集箱という明治時代のポスト。 -
もっともっとゆっくり散策したかったのですが。
時間がないのでとりあえず遅めランチにコチラのお店へ。
見ためもとっても雰囲気いもいいのですが、ランチがかなりよかった。 -
めちゃくちゃ品数のあるランチは1200円。
どれも美味しくて満足だし、盛り付けも素敵。 -
そしてデザートと飲み物付き。
かなり満足度の高いランチでした。
このお店を出たのが最終バスの10分前。 -
現在改修中なのですが、この吹屋小学校もちらっと見たかったのですが、時間切れ。
2023年に改修が終わるみたいですね。
初めは2020年だったような気がするんですが…。
最終の15:45分のバスに乗って、電車に乗り継いで岡山駅へと戻り。 -
神戸に戻る前にコチラのお店で早めの夕食。
さっきランチ食べたばっかりなのですが。
ステーキが美味しそうで。ステーキの店 吉備 さんすて岡山店 グルメ・レストラン
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石焼きのステーキ定食。
釜で出されるゴハンもウリらしいです。 -
アツアツの石で自分好みに火を通します。
食べられるかなーと思っていましたが。
意外とペロリと食べることができました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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旅行記グループ 岡山
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