↑JR東日本E131系電車↑<br /><br />2021.3.13、地元千葉の鉄道風景が、歴史的変化を遂げる瞬間を迎えました。<br />総武快速線では、一足先にデビューを果たした「E235系電車1000番台」が大活躍中ですが、この日の改正より、房総地区のローカル地域における新型車「E131系電車」が新たにデビュー、こちらは単に新型車を導入しただけでなく、千葉の鉄道にとって歴史的な変貌をもたらす出来事でもあります。

2021.3.13、E131系デビュー！地元千葉でローカルムード満点の列車の旅

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2021/03/12 - 2021/03/14

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千葉

こちらは、総武快速・横須賀線の「E235系1000番台」最大のセールスポイントである、グレードアップしたグリーン車、Wi-Fiサービスや各席コンセントのサービスもあり、まさに特急や新幹線の気分です。
E235系は、山手線に導入された0番台に続いての導入となりました。全く趣の異なる総武快速線への導入と聞いたときは、驚いたものです。直線的なデザインにシンプルな「スカ色」がとても似合っていて、なかなかスタイリッシュです。
こちらはグリーン車の外観、現状、加速性能などは既存のE217系に合わせていますが、高速域での滑るような加速や素早くもなめらかなブレーキに、その高性能ぶりを実感します。
そして、表紙にも写真を載せました、3.13デビューの新型「E131系」です。
房総地区では、ローカル地区でも、かつて京浜東北線などで活躍した「209系」が、最低でも4両編成で運用されていました。この「E131系」は、2両編成でワンマン運転に対応し、いよいよ、久留里線を除く千葉の電車でも、ワンマン運転が開始されることになりました。
さらに、これまでは、安房鴨川駅を通り越す列車はありませんでしたが、今回の改正で、新たにこの車両を使用した木更津～上総一ノ宮間の運転系統が誕生、内房線と外房線の直通運転が開始されました。内房線と外房線は蘇我駅で分岐し、両者の終着、安房鴨川駅では正面からぶつかり合うため、安房鴨川駅で見ている分には一本の線路に過ぎません。ただ、両者を走ってきた列車の向きは真逆になっているため、直通運転をすると不用意に向きが変わってしまうことになるので、全ての列車は安房鴨川までというのが暗黙の了解でした。
この運転系統にはE131系のみが限定で運用され、車両の向きは内房線で正になるようです。
E131系の運転席、運転台の左右には、それぞれのドア開閉スイッチ、再開閉、開扉側ランプがついています。また、右手側の無線機の下には、白い蓋のようなもので塞がれた部分がありますが、これは、地方型ワンマンへの対応準備構造の一つで、路線バスでおなじみの「運転席操作器」と呼ばれる操作盤を埋め込み取り付けする場所です。
もちろん、ツーマン運行にも対応しており、車掌さん用のスイッチやマイクなどは通常の位置にあります。
乗務員室後部、違う編成と連結した時には通路が接続され、中央の扉は貫通扉になります。前述の地方型ワンマン対応時には、扉上部に運賃表示器が装着され、扉向かって右、助士側の窓下部に運賃箱を収納します。地方型ワンマン運転で先頭になる時は、扉を開放のうえ、運賃箱を引き出してセットします。既にこれらの機器を取り付け、配線することができる構造になっています。
1号車の車内の様子、座席モケットの配色が、房総によく似合っています。クッション性も向上し、乗り心地が良くなりました。運転席側はボックスシートになっています。
房総によく似合うこの配色は、涼しげな海のブルーと砂浜でしょうか！？水郷地区や茨城なら、川と稲穂にも思えます。このクロスシートで、みんなで海に行ける日が、早く来れば良いですね！
こちらは優先席、各車両連結面寄りには、車椅子やベビーカー利用者向けのフリースペースもあり、床面と化粧板のカラーで区分けしています。
1号車には、車椅子対応のバリアフリー化粧室があります。

化粧室内部
乗降ドア、一部ドア上部にモニターを設置します。
ドア上部の17インチモニター表示例
ドア開ボタン(外側)
ドア開閉ボタン(車内側)
このようにランプが点灯したら、開閉可能です。
この状態のときは、開閉できません。
乗降確認カメラは、各車両の両端上部に取り付けられ、運転席上部のモニターで運転士さんが確認します。
安全確認カメラ(運転台側)
安全確認カメラ拡大
側面上部に埋め込まれた、車外スピーカー、運転席ドアスイッチが"開"になると、ボタンによるドア操作を促す案内放送、発車するときは、注意喚起の放送も流せます。もちろん、マイクによる肉声案内も可能です？

前面行先表示器(運転台側上部)、行先と経由地の日本語
行先と経由地の英語、以上を交互表示
側面行先表示器、行先と経由地の日本語
行先と経由地の英語
行先と次駅の日本語
行先と次駅の英語、駅停車時に、この4つを交互に表示
列車番号表示器(助士側上部)
勝浦駅の発車案内の一例、やはり、ここでいきなり、館山や木更津と言われると、わかってはいながらもおかしな感覚にとらわれます。これが、木更津で上総一ノ宮などともなれば、「一体、どこを走るの！？」という感じです。
なお、特急や総武快速、京葉線直通のダイヤはほぼ据え置きか若干の工夫がなされ、普通列車のダイヤは、209系使用の千葉発着の普通列車が一部、運転区間を短縮のうえ、E131系使用の普通に接続をとるようになっています。これらの運行系統が重複する一部区間では増発の傾向も見られ、千葉方面から安房鴨川などへの移動時間の面では、これまでと変わらぬよう工夫されています。
東京の通勤電車、京浜東北線というイメージが強い209系は房総には似合わないと個人的には思っていたので、よりローカルカラーが強まったことで、地元の楽しみが増えたという感覚です。いすみ鉄道や小湊鉄道とセットで、ローカル列車の旅を近所でも満喫できるようになりました。