2020年12月、故郷福島で思う2020年、ルートインいわき駅前で静かに過ごす週末

2020/12/25 - 2020/12/27

未だウィルスが猛威をふるう昨今、一人さすらうトラベラーを、変わらぬ笑顔で、気持ちよく迎えて下さる、ホテルスタッフの皆様、交通事業者の皆様、飲食店関係者の皆様、本当にありがとうございます。この場をお借りして、御礼申し上げます。
自身が今、出来ることは、これ以上、トラベラーが気まずい立場に追いやられないよう、一分一秒と気を抜かぬ感染対策をしつつ、ある程度やることはやるというスタンスです。決して、ウィルスに対して強気になるつもりはありませんが、ここまで目一杯の対策などをやれば、感染拡大と旅行に直接的な関係はないということを、証明する意味もあります。
とはいえ、それは一般的な考えからすれば、到底旅行などとは言い難い"旅"です。私は、とにかく乗り物に乗れて、ホテルにいられるだけで十二分に満足なので、そうした場所で、間違っても自分のせいで、迷惑をかけるようなことになりたくないという志しを忘れぬよう努めています。満足したら、以降の余分な行動は控えます。繰り返しにはなりますが、信頼できるホテルの皆さんに感謝です。
"質の良い旅行"を楽しむトラベラーを増やすためにも、やはり、ごーとぅー何々というようなやり方には反対派です。政策に込められた思い自体を、一概に否定するつもりはありませんが、今は感謝の気持ちを込めて、少し多めに払うくらいにすべきです。

エリア いわき市(福島)

「もりっしゅS-PAL郡山店」さん
祝いの席で振る舞われる、会津の郷土料理「こづゆ」です。

一人さすらうトラベラーの旅のお供である、稲川淳二座長と、ファンキー中村さんの語る、怪談。
ましてこのような時勢ともなると、深い意味をもって訴えかけるメッセージ性もあります。落語のような感覚ですが、お二人の怪談の中身は実話なので、時にはリアルな人間模様や、世の中の深い部分を垣間見ることもあります。
目に見えぬ者達によって引き起こされる、得たいの知れない恐怖と閉塞感という意味で共通するのは確かで、実際、密接に関係しているらしいです。不思議な世界に目を向け、少しファンシーな気持ちに浸ってみると、何か答えが見えてくるものです。

「ルートインいわき駅前」より、いわき駅側の景色です。
最近は静かにこの風景を眺めつつ、怪談鑑賞で一日が過ぎることも多くなっています。
「袖すり遭わすも、多少の縁」
ファンキー中村さんが、ある話の中で語られました。この風景の中に、これまでの旅で知り合った人たちの顔が浮かんできます。

ルートインいわき駅前
シングルルーム

ひたすら、外の景色を見ながら、ファンキーさんの怪談に聞き入っていると、昨今の時勢の話から、話題は墓参りに・・・。
本来ならば評価されて然るべきことをしても、全て仇になる、人間的にはしっかりしていて問題は無いのに、仕事や人生は失敗の繰り返し・・・不思議なほど、付きに見放されている友人から、ある日、相談を受けたそうです。居酒屋で飲みの席だったこともあり、本当に軽い感じで「お前、墓参り行ってるか！？」と聞いてみると「墓参りという行動自体を行った事がない」との返事・・・すぐに墓参りに行くよう促すも、なかなか行きたがらないので、仕方なく、ファンキーさんご自身も同伴して行かせたそうです。すると、彼のそれまでの人生は一変、彼らしく、彼なりの道を歩み始めたそうです。

いくら我慢をしても、一難去ってまた一難・・・肝心なところでは悪いことばかり、そんな風に感じたら、先祖の墓参りについて考えてみたいです。単に墓参り待ち状態になっているだけなんて事もあるようです。現実社会の上っ面だけを見て、何もかも駄目な事を人や何かのせいにするよりも、意外とこんなところに、ヒントがあるのかもです。
思い出すのは、会津にある、尊敬する祖父と祖母の墓です。この祖父と祖母の孫であることだけが、他人に自慢できること、これがあるから、いろんな事を我慢できました。しかし、墓参りとなると・・・そういえば、ご無沙汰になっています。おいそれとは行けない事情はいろいろでしたが、憎きコロナキン支配下という特殊な事情で行けないとなれば、尚更、気にかかります。少し前から、会津の叔母にお願いして、祖父と祖母の写真を送ってもらって、自宅に飾っています。最近はこれまでの不行き届きを詫びると共に、決して忘れたことはないと伝えることしかできません。
「会津に来て、墓に来て、ここで話したら聞いてやるぞ！」なんて、言っているかな！？
水面下でもっともっと福島について学び、好きになりたいです。

ファンシーな話が多く恐縮ですが・・・
ルートインいわき駅前さんのクリスマスツリーです。12月11日にお邪魔したときのものです。
クリスマスなんて別に関係ないしー・・・とか言いつつも、年末のこの時期になると、何故かいろいろ思うものです。特に今年2020年は憎きコロナキン支配下だけに、クリスマスだの正月なんて尚更、感じていたくないし、少しでも速く過ぎてほしいと思うものです。
とはいえ、2020年は静かにメリークリスマス！

12月25日はちょうど金曜日で、私は22時半頃にチェックインしましたが、まだクリスマスのBGMが流れる中、丁度、スタッフさんがツリーを片付けているところでした。
何故かたまらなく寂しく、心にポッカリ穴が空いたような気分で、部屋に滑り込みました。

一人さすらうトラベラーは、密だの会食だのとは無縁、これがせめてもの救い・・・ということになってしまうのは、何とも複雑な気持ちです。とはいえ、現実的にそういうことになります。
とはいえ、そんな自身の心にいつも寄り添ってくれるのは、旅で知り合った親切な皆さんです。

いわき駅前「ラトブ」一階
クリスマスツリー

生まれ故郷の千葉と、自身のルーツである福島には、最近、いろいろな部分で、助けられる事が多いような気がします。

いわき駅前「ラトブ」さん三階
クリスマスツリー

人生のヒントやチャンスは、意外なことに隠されている、この世に偶然や運命はない、全ては必然、必然で回っている、ファンキー中村さんが度々、語られる名言です。
一人さすらうトラベラーが、様々な運命に翻弄されつつも、こうして福島の地に流れついている・・・もしかすると何かのメッセージかもしれないと思っています。

いわき駅前通り
(右はラトブ)

これで、憎きコロナキン支配下から徐々にでも抜け出し、世間が明るくなれば、さらに答えが見えてくるねかもしれません。
来年も何かとご心配おかけしますが、最善を尽くして参ります。

大好きな地域の全ての皆さん
2021年も宜しくお付き合いのほどお願い申し上げます。