2020/10/01 - 2020/10/01
3位(同エリア58件中)
かっちんさん
今日は羽越本線の鶴岡駅から出発し、日本海の景色を見ながら坂町駅(さかまちえき)へ向かいます。
途中、鮭の町「村上」駅で途中下車し、人気の和食処「悠流里」で、鮭のはらこ丼とお蕎麦をいただきます。
新潟県北部の坂町駅からは山形県南部の米沢駅を結ぶ米坂線(よねさかせん)に乗り、白い森の国「小国」へ向かいます。
坂町から小国までは、大朝日岳・飯豊山を源とする荒川に沿って進み、数多くの橋梁を渡ります。
昭和42年(1967)夏に襲った「羽越水害」は荒川流域に甚大な被害を及ぼし、米坂線は9つの橋梁が流され、翌年6月28日に復旧した経緯があります。
小国町は、山形県の西南端にあり、新潟県との県境に位置し、飯豊・朝日両連峰に抱かれています。
広大な町の約90%には、ブナなどを中心とした広葉樹の森が広がっており、また全国有数の豪雪地帯です。
町を象徴するブナと雪から共通してイメージできる「白」を基に、町全体を「白い森」と表現しています。
今晩の宿は小国駅から町営バスで行く飯豊山の麓にある国民宿舎「飯豊 梅花皮荘(いいで かいらぎそう)」。
飯豊の山々と玉川の渓流を見下ろす露天風呂と、山菜と川魚を中心とした夕食が楽しめます。
翌日はブナ原生林の温身平(ぬくみだいら)を散策します。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・山形県埋蔵文化財センター調査報告書「藤島城跡」:谷地館跡
・笹川流れのWeb Log「笹川流れの名前の由来!?」
・イヨボヤ会館「村上駅歓迎塔の模型を展示しています!」
・村上・千年鮭きっかわHP
・永徳「石挽き蕎麦と和食処 悠流里」「塩引鮭」
・荒川沿岸土地改良区「荒川頭首工について」
・にしみやうしろ仮駅「金丸鉱山の索道跡」
・上野三義著「新潟県金丸鉱山のペグマタイト鉱床について」pdf
・70's/80's Monochrome Age and Years of Ektachrome film「越後金丸(米坂線)1971」
・朝日新聞DIGITAL「新潟・山形の治水変えた 昭和の大水害、写真で振り返る」
・風来梨のブログ「路線の思い出 第172回 米坂線・玉川口駅 」
・日本マンホール蓋学会「村上市のマンホール」「西置賜郡小国町のマンホール」
・古の道標「横根トンネル旧道 第1部」
・小国町役場HP「町の紹介」「町営バス」
・歩王のLet'sらGO!「【まったり駅探訪】米坂線・小国駅に行ってきました。」
・不毛企画 乗り物館「1985・夏 国鉄バスを使った最長片道きっぷの旅 東北・信越」
・山形県立小国高等学校「白い森未来探究学とは」
・小国町営 飯豊梅花皮荘HP、飯豊温泉川入荘HP
・ウィキペディア「JR東日本GV-E400系気動車」「羽越豪雨」「米坂線」「荒川(羽越)」「玉川口駅」「小国駅」「国民宿舎」「飯豊温泉」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
JR羽越本線「鶴岡駅」
昨晩宿泊した「湯の瀬温泉」から路線バスで鶴岡駅に来ています。 -
村上行き普通列車(鶴岡駅)
新しい車両に乗り、村上へ向かいます。
令和元年(2019)8月から走り始めた「GV-E400系」気動車です。
ディーゼルエンジンの動力で発電した電力をモーターで駆動する電気式気動車です。 -
GV-E400系気動車(鶴岡駅)
側面のドットラインは、「新潟色(黄色とトキピンク色)」塗装。
羽越本線は電化されていますが、村上駅手前で交流から直流に切り替わるため、普通列車には交直変換設備が不要な気動車が使われています。 -
車内(GV-E400系気動車)
セミクロスシートの座席。 -
ワンハンドル式の運転席(GV-E400系気動車)
製造メーカーは川崎重工業。
では、出発~。車窓の景色を紹介します。 -
素敵なデザインの瓦屋根(羽前大山)
バーコードのようなデザインです。 -
窓一面を覆うススキの穂(羽前大山)
-
庄内の稲作地帯にポツンと佇む鳥居(羽前大山)
中世の城館跡「谷地館(やちだて)跡」です。 -
稲干しの「棒掛け」(羽前大山)
山形県でよく見かける稲の干し方です。 -
トラクターで耕作中(羽前水沢)
-
「大トトロ」が立ってるような駅舎(小波渡)
無人駅の「小波渡駅(こばとえき)」です。 -
日本海に直立する「立岩」(あつみ温泉駅付近)
海岸沿いに奇岩が増えてきます。 -
笹川流れ「君戻し岩」(今川~桑川間)
笹川流れは11km続く美しい海岸線です。
かつて源義経が奥州落ちの際、義経が小船で奥州に向かうのに夢中で、笹川流れの綺麗な景色に気付かず通り過ぎてしまいました。
後部にいた義経の家来が、笹川流れの大きな景色に気が付き、先頭の義経を呼び戻し、景色を観賞しながら小船を走らせたと言われています。
主君の義経も遂にここまで呼び戻されてしまったことから、上の大きな岩山を「君戻し岩(きみもどしいわ)」と名付けられたと言われています。 -
鮭の町「村上」駅に到着
鮭の町と呼ばれた由来は以下のような歴史があります。
平安時代に都の朝廷に鮭を租税として納め、鮭が遡上する三面川(みおもてがわ)には江戸時代に世界初の人工増殖に成功した歴史があり、鮭が飢えをしのぐ食材として様々な部位を調理する鮭料理が受け継がれてきたことなどです。
村上では、昼ご飯を食べることにします。 -
折り返す気動車(村上駅)
乗ってきた気動車はここで折り返します。
村上~酒田方面は交流区間、村上~新潟方面は直流区間になります。 -
3タイプの列車が並びます(村上駅)
左から酒田へ向かう気動車、交直流電車特急「いなほ」、新潟方面へ向かう直流電車です。 -
村上駅前の歓迎塔
これは瀬波温泉の「温泉櫓」をモチーフにしたオブジェで、下部には村上大祭で引き廻されるおしゃぎりの車輪を飾っています。 -
デザインマンホール(村上)
このマンホール蓋は、5市町村が合併(平成20年)する前の旧村上市時代にデザインされたものです。
元気に跳ねているのは、三面川の居繰網漁(いぐりあみりょう)で知られる特産品の鮭。
その奥に、標高135mの臥牛山に築かれた村上城址と瀬波温泉から見る夕陽(日本海夕日百選)、そして白砂青松の赤松を描いています。 -
和食処「悠流里」に到着(村上)
村上駅より約1.5kmのところにある「悠流里(ゆるり)」。
石挽き蕎麦、鮭料理の数々と地場の魚介類、村上牛などが味わえます。
昼時だったので、30分ほど待ちました。 -
はらこ丼セット(悠流里)
村上名物 はらこ丼とお蕎麦のセットです。 -
イチオシ
真珠のように輝くイクラ醤油漬け(悠流里)
赤い真珠を口に入れるとプチっと卵液が飛び出し、濃厚な味わいをご飯と共に楽しめます。 -
イチオシ
「塩引き鮭」の寒風干し(鮭の蔵)
「悠流里」に隣接している「鮭の蔵」では鮭製品が販売されています。
「塩引き鮭」は雄の秋鮭と塩のみを原料とし、昔ながらの手作業で一尾ずつ仕込んでいきます。
その後水洗いを経て仕上げの寒風干し。
鮭が凍結しない適度な低温と多湿な冬の季節風に晒し、ゆっくりと余分な水分を取り除きながら旨味の凝縮・熟成を促し、生鮭にはない風味を生み出します。 -
ホームにも「塩引き鮭」の寒風干し(村上駅)
駅でも鮭作りをやっているのかな・・・ -
特急「いなほ」(村上駅)
これから「いなほ」に乗り、坂町へ向かいます。 -
米坂線米沢行き(坂町駅)
坂町から米坂線に乗り換えます。
気動車は羽越本線と同様に最新型に変わっています。
では、米坂線の車窓を紹介します。 -
荒川頭首工(越後大島)
荒川頭首工はかんがい用水のための施設。
川の水を堰き止めることで水位を上げ、用水路やパイプラインに農業用水を送る役割があります。 -
ハザかけ(越後大島)
ここは新潟県。稲の干し方が「ハザかけ」に変わります。 -
たなびくススキの穂(越後下関)
-
荒川(越後片貝)
列車は荒川に沿って走っています。 -
越後片貝駅
-
荒川に架かる「八ツ口橋」(越後金丸)
八ツ口集落へ向かう旧道に朱色の橋が架けられています。 -
幅広くなる荒川(越後金丸)
下流(左側)に岩船ダム(岩船発電所併設)があり、ダム湖になっています。 -
この鉄塔は何だろう?(越後金丸駅前)
塔の上には滑車があるので、索道だった跡です。
調べてみると、荒川支流の上ノ沢に陶磁器原料の長石を掘る金丸鉱山がありました。
昭和23年(1948)に日本窯業化学が上ノ沢鉱業所を開設し、鉱石を4,650m離れた越後金丸駅選鉱場まで索道で運搬していました。
昭和44年(1969)私が高校生のとき、SL-9600を追いかけて越後金丸駅で降りたのですが、この索道があった記憶がうっすらとあります。 -
越後金丸駅(えちごかなまるえき)
昭和42年(1967)8月28日に襲った「羽越水害」は荒川流域に甚大な被害を及ぼし、米坂線は9つの橋梁が流され、翌年6月28日に復旧しました。
この駅は災害復旧後に建て替えられた鉄筋コンクリート製の綺麗な駅舎です。 -
山深くなる米坂線(越後金丸~小国間の後部車窓)
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連続するトンネル(越後金丸~小国間の後部車窓)
この区間が開通したのが昭和11年(1936)。トンネルも当時のものです。 -
緑色の「第三荒川橋梁」(越後金丸~小国間の後部車窓)
この橋は「羽越水害」で流失し、その後下路式トラスに架け替えました。 -
玉川口駅跡(越後金丸~小国間の後部車窓)
橋を渡ると線路が微妙に曲がり、列車同士の行き違いができる駅があったことが想像できます。
ここに玉川口駅があったのですが、利用者の減少により平成7年(1995)に廃止されました。
近くには紅葉の名所「赤芝峡」があり、飯豊山の登山口としてJRバスと接続していました。 -
黄色い「第四荒川橋梁」(越後金丸~小国間の後部車窓)
-
イチオシ
美しい「第四荒川橋梁」(翌日バスからの眺め)
この橋梁は羽越水害で流失後、復旧には東海道本線の旧上り線大井川橋梁に使用されていたものが転用されました。
鋼鉄製の曲弦プラットトラスは、明治44年(1911)クーパー・シュナイダーが設計し、アメリカン・ブリッジ社が製作したものです。 -
「横根山トンネル」と「第五荒川橋梁」(越後金丸~小国間)
鉄道はトンネルで抜けますが、横根山を避けてまわり込む荒川に「赤芝峡」があります。 -
秋になると紅葉が素晴らしい「赤芝峡」(翌日バスからの眺め)
「赤芝峡」を巡る遊歩道が整備されています。 -
第六荒川橋梁(越後金丸~小国間の後部車窓)
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ススキに囲まれる米坂線(越後金丸~小国間の後部車窓)
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イチオシ
秋の東北ローカル線「小国駅」(車窓)
行き違いする坂町行き列車がすでに停車しています。 -
新旧気動車の顔合わせ(小国駅)
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ようこそ「白い森の国おぐに」へ(小国駅)
「白い森」とは、小国町のブナ原生林の白さと雪の景色からイメージしたもの。
ブナ原生林は飯豊山麓の「温身平(ぬくみだいら)」で見られ、明日トレッキングの予定です。 -
イチオシ
赤い屋根と白壁の美しい駅舎(小国駅)
小国駅は昭和10年(1935)米坂東線として開業しました。
駅舎の建物財産標(本屋)は昭和19年(1944)設置となっているので、2020年で76歳になります。
美しい駅舎は「東北の駅百選」に選定されています。 -
国鉄バスが運行されていた昭和26年(小国駅内の展示)
かつて、小国駅を起点に玉川口経由の飯豊梅花皮荘、他方面へ国鉄バスが運行されていました。 -
デザインマンホール(小国)
町の花オオヤマザクラと飯豊山をデザインした西置賜郡小国町のマンホールです。 -
「白い森×小国高校」~オーダーメイドの学びをこの高校で~(小国)
小国高校では「白い森未来探求学」をテーマに、他者と協働し、広い視野を持ち、社会の状況変化に応じ柔軟に、前向きに再構築できる能力の育成を目指すことを目的にしています。
のぼりに描かれた絵から、小国町の特徴が読み取れます。
白い雪の飯豊山には登山者と鉄砲を持つマタギ、赤芝峡の鮮やかな紅葉、米坂線と小国駅、田植えから稲刈りの様子、町の営み等が描かれています。
町の中では熊がなぜか怒っています・・・(下の部分) -
「小国駅」バス停
かつて国鉄・JRバスが発着していましたが、現在は町営バスに変わりました。
これから乗るバスは南部線の飯豊梅花皮荘(いいでかいらぎそう)行きです。 -
小国周辺の案内図
小国駅の南には標高2,105mの飯豊山がそびえ、登山口にはブナ原生林のある温身平(ぬくみだいら)、手前には国民宿舎「飯豊梅花皮荘」があります。 -
「梅花皮荘」バス停に到着
バスは小国駅から荒川沿いに玉川口へ進み、ここから玉川沿いに上流へ向かい、35分かかりました。
夏期(7/1~8/31)には、温身平の飯豊山荘まで運行しています。 -
「梅花皮荘」の名前の由来
「梅花皮(かいらぎ)」とは、南洋諸島やインド・マレーの海域に生息するアカエイに似た魚の背中中央の縮れた感じの皮のこと。
この魚の皮に似ているのが、飯豊連峰の石転び沢大雪渓。スプーンカットされたザラ状の雪渓から「梅花皮沢」の名がついたと言われています。 -
国民宿舎「梅花皮荘」の建物
昭和53年(1978)に小国町営の施設として開業し、平成8年(1996)に増築。
現在は「おぐに白い森株式会社」が運営しています。 -
雄大な飯豊連峰と露天風呂(梅花皮荘)
飯豊連峰が背後にそびえています。
露天風呂は隣接した別館「川入荘」にあります。 -
イチオシ
飯豊温泉の露天風呂(川入荘)
ログハウス造りの露天風呂では、飯豊の山々と玉川の渓流を見ながら入浴できます。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩の温泉。
源泉の湧出場所は飯豊山中にあり、麓の宿まで引湯しています。 -
いよいよ夕食(梅花皮荘)
山菜、川魚を中心にした料理が沢山並びます。 -
イチオシ
山形の味(夕食)
岩魚の刺身、アケビ、岩魚の塩焼き、季節の天婦羅、芋煮など、地元の食材です。 -
米沢牛の陶板焼き(夕食)
Go To トラベルを利用していたので、スペシャルコースを予約しました。
夕食では山の幸を美味しくいただきました。
明日はガイドさんと温身平を訪れます。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- ねもさん 2021/05/20 21:59:23
- お久しぶりです
- かっちんさん
秋の飯豊はいかがでしたか? 気持ち良さそうにみえます。
私も飯豊が大好きで、これまで4回訪ねました(秋は一度だけ) すべてが良い飯豊ですが、特に人が優しく親切で(^^)
最後の飯豊が2018年で、そろそろ体力が尽きそうなので、今夏あたりと思っていますが……
- かっちんさん からの返信 2021/05/21 10:45:16
- RE: お久しぶりです
- ねもさん
こんにちは。
飯豊にはこの時初めて訪れました。
飯豊山には登りませんでしたが、山麓の森の中をガイドさんと歩くだけでも十分楽しめました。
再訪できるといいですね。
かっちん
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