2019/11/14 - 2019/11/16
1021位(同エリア7381件中)
のまどさん
最終目的地ホーチミン。ハノイから始まった16日間の旅は地方で温かな人情に居心地の良さを感じたので、ベトナム最大の経済都市で圧倒されることは分かっていたのですが、8年前に訪れずに心残りだった中華街チョロン地区のお寺巡りを果たしました。
北から南まで要を周ってベトナムと言う国が分かった満足感がある一方で、三度再訪したいという気持ちはないのですが、私は特に居住地ベルギーで彼らの強靭な精神に時として脅威を覚えるともに甚だ敬意を抱きます。
その最たる人物としてアジア人で初めてショパンコンクール優勝を果たしたダンタイソンのスケルツォを紹介して旅行記を締めくくりたいと思います。優勝した1980年はベトナム戦争終結からわずか5年。戦禍を生き抜いた芸術への真摯な姿勢がポーランドの観衆の心を動かしたのかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=ISQ_XKwnftE
因みに現在まで同コンクールの日本人優勝者はいません。チャイコフスキーとエリザベート王妃コンクールでは複数いますが。
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2週間のベトナム旅行もいよいよ残すはホーチミンのみ。8年前の旅の再訪だと決めていたものの何となく期待できないことは分かっていて。
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ハノイからホーチミンまで各地を旅してベトナムという国を存分に知ることができました。破竹の勢いで発展が著しい裏で失われたものも多いことを痛感しました。
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今日も快晴で車窓から見える海が光っています。
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アロエ農家が続きました。化粧品の原料でしょうか。コーヒーやアロエは輸入が主だと思いますが、食料の自給は重要です。緊急時に備えてどの国でも農業はある程度保護されるべきだと思います。
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最後の鉄道。さほど揺れはなく快適です。
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車両の外観はこんな感じで、恐らくスローガンが謳われているのだと思います。
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売り子が来たので肉まんを買いました。熱々でとてもおいしかった。花弁のように見える生地の練り方はベトナム式でしょう。
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途中駅。今回の旅を回想しながら通過。
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終点サイゴンに到着。人が多い、歩くのが速い。都会に来たのね。
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前述の通り、チャンパーやクメール王国が支配していたベトナム南部にキン族が侵出したのは17世紀。サイゴンとは旧宗主国フランスが名付けた都市名で、おじさん一味がサイゴン陥落を以ってベトナム戦争に勝利した暁に、おじさん本人の名前に改名されて今日に至ります。
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駅からはタクシー。夥しい数のバイクがスリル満点ですが、メーターは正確に動いていました。
2泊したミーアン・ホテル。 -
立地は市中なのに脇道にあるので夜は静かだった。またしてもレビューに10点満点を付けろという催促があると評価する気をなくす。きれいに掃除するスタッフや宿泊客の荷物を背負って階段を上り下りするおじさんが不憫ですが。
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ベトナム経済都市ホーチミン。本当に都会です。20年前の台北市を彷彿とさせます。
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8年前にニガウリと鶏の足の鍋を食べた庶民の店を探すべくベンタイン市場周辺を模索するも、サッカーを巨大スクリーンに映すガイジン向けの店ばかりだったのでホテル周辺に戻る。
ウワバミの希望で入店した武一ラーメンは我々が行きつけのデュッセルドルフに姉妹店があります。 -
普段生活しているヨーロッパでも本格的な和食が食べられる環境は恵まれていると思いますが、ベトナムは日本により近いことを実感します。さすがに生魚は遠慮しましたが、おいしかったです。
お会計はついに99.9万ドン。大台の一歩手前。 -
翌日、最上階のテラスで朝食。ここからの眺めはホーチミンの有閑階級の暮らしが垣間見えて良かったのですが、フォーはインスタントらしいので目玉焼きにしました。
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目的地まで大胆にも徒歩で向かいます。水打ちしてある路地裏、大都会の中でも人々は健気に生活しています。
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イチオシ
最初の目的地の花市場。市場というより花屋横丁です。何れにせよ花のある景色はどこでも美しいです。
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シスターたちもここで花を調達するんですね。
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蓮の実とはなんともベトナムらしい。食べるのは知っていましたが、観賞もするとは本当に愛されている花なのですね。
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熱中症を防ぐためにカフェでコーヒー。熱いまま味わった後で氷に注いでアイスコーヒーにして汗を抑えます。
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前回果たせなかった中華街チョロン地区めぐり。ホーチミンに2泊した目的。最初のお寺、フォクアン・ホイクァン寺。
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イチオシ
お香の匂いと煙が立ち込める中、光が差して幻想的。
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イチオシ
一番気に入りました。
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次はクァン・アム(観音)寺院。九福神でしょうか。9は中国で最も強い数字と言われているので繁栄の象徴でしょう。
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観音よりも聖母マリアを彷彿とさせます。
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このお寺では真摯に祈りを捧げる人が多かったです。
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カラフルな家が並ぶこの建物はキューバを思い出します。
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お昼は中華料理。まず値段にびっくりしてフルーツジュースを注文。おいしかったのですが、量は少なめ。ウワバミは満足していましたが、私は「第一、店がきれいすぎる」と文句たらたらです。
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乾物屋さん。これはなんぞ。トカゲでしょうか。どんな効用があるのか。
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こちらはわりとスタンダード。
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イチオシ
ベトナムらしい光景。ノスタルジーも感じる。
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ティエン・ハウ(天后)寺。一番有名な寺とのこと。
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お寺で飼われているトカゲ。
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漁師を守る海の女神媽祖を祀っているそうです。
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イチオシ
巻き線香は日本にないですよね。風情があります。
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続いてタムソン(三山)会館。
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豊穣の女神を祀っているらしいのですが、ここは昼寝している人がいたりゴミが落ちていたり、良い印象はなかった。
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最後はギアアン(義安)開館。後ろが小学校の校舎というのは驚きます。
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イチオシ
潮州出身の華僑が19世紀に建てました。
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チョロンはなかなか重みのある中華街でした。本旅行記執筆中にベトナムではホアと呼ばれる華僑が経済力を握っていたことを知りました。ボートピープルとして国を追われた多くも華僑だったようです。
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モスクもありました。
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非常にローカルなカフェで一服してGrabでタクシーを呼びます。
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高層アパート。ただただ圧倒されます。
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オペラハウス。中には入りません。
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JICAの支援で地下鉄建設が行われていました。この街には絶対に必要です。
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サンセットパイントに入ったBier Gardenなる怪しげな店。
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ベトナム最後の夜。頼んだのはパッションフルーツベースのカクテル。
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もう一度オペラハウスの夜の姿。
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コロニアル建築の人民委員会館。ライトアップが素敵です。
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散々歩いてやはりホテルの近く。ベトナム最後の食事は見事に失敗だった。生春巻きがないと言われたところで退席すればよかった。
この夜は信じられないほどの暑さ。翌日は6時前に起きてGrabを呼んで空港に向かいました。さようなら、ベトナム。
<完>
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