2019/11/13 - 2019/11/14
3位(同エリア8件中)
のまどさん
ファンラン・タプチャム3日目は郊外にあるチャム族の塔、ビモン・ポーロメに行くことにしました。現地ツアーはないのでタクシーをチャーターすることにしました。運転手が間違えてポー・クロン・ガライ寺院に行ったので焦りましたが、無事に目的地に着き帰りはチャム族の陶器センターに寄ってくれました。
ビモン・ポーロメは他に訪問者がなく、守衛さんが鍵を開けてくれてシヴァ神を拝むことができました。ポー・ロメ王は多民族・他宗教の和解を図り、17世紀に建てられた塔はチャム族最後の大規模建築と言われています。
午後はファンランに戻り、ハンモックで寛ぎ、束の間海水浴をしました。その後、ホテルの前に開かれた小さな市場で買い物をし、最後の夕食は豪華に生け簀から魚を注文しました。新鮮な蒸し魚は大変おいしかったです。
最後は大きな仏像が並ぶクァン・アム寺院を見学しました。人々の優しさに触れながらゆったりと楽しめたファンランは去るのが惜しく思いました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ミンクァンホテル2日目の朝。今日はお隣のカフェで朝食。まあまあ良かったです。
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目的地はかなり離れた所にあるチャム族の塔、ビモン・ポーロメ。バイクでナムクォン白砂漠(砂丘)も併せて豪遊できればいいのですが、我々は安全第一を蓑に着たチキンです。前夜ビール飲みながら検索したのですが現地ツアーは皆無。
それで予めGrabで距離を概算してタクシーに乗りました。運転手は「石ちゃん」と命名(むろん公言せず)。目的地を書いて渡したのですが、ミー(ガイジン)を乗せたことでパニックになって昨日我々が訪れたポー・クロン・ガライに着きました。
「違うよ」と言うと汗だくになって「Sorry, sorry」と。やっと真意が伝わったようです。 -
ようやく、それらしき進路を取っていると確認すると車窓は一気に牧歌的風景に。、羊を刺激しないようにゆっくり走りました。
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走ること40分ほど。舗装されていない農道を通り、塔が見えると石ちゃんは誰よりも顔をほころばせていました。
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イチオシ
入場料は取られなかったと思います。ブーゲンビリアが脇に咲いた参道を上ります。今日も暑い。
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イチオシ
この寺院は17世紀に君臨した王ポー・ロメを祀っています。ポー・ロメはマレーシアに数年滞在した後に即位してチャム族の統合を図るためヒンズー教徒とイスラム教徒の和解を図りました。
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そして勢力を伸ばしつつあったキン族阮氏の女性を后として迎えました。この塔は17世紀の建立から大規模な修復をされることなく今に至ります。
守衛さんが祠の鍵を開けてくれました。 -
祠を守る牛。
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ガラスのガードの奥には
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イチオシ
シヴァ神。参拝者は我々だけなので一層神秘的に見えます。
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この塔が築かれた時代に日本は朱印船貿易の寄港地としてチャンパーに立ち寄り、徳川家康はチャンパー王に親書を送ったようです。
ビモン・ポーロメはチャンパー最後の大規模建築と言われています。 -
リンガ。戦いの神シヴァのシンボルで、権力、創造、繁栄を表します。人体の一部を神聖視するのは日本にも共通しますが、キリスト教やイスラム教ではあり得ません。多神教ならではの思想なのかもしれません。
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ポー・ロメ王は自衛を固めようとする出自のチャム族と勢力拡大を狙う外縁のキン族の争いの中で命を落としました。国際人だった彼の多民族融和の姿勢はあまりにも時代を先取りしていたのかもしれません。
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ビモン・ポーロメを振り返りながら参道下ります。ここに来られて本当に良かった。
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タクシーに戻ると車内が暑くならないように木陰に停められていて、すっかり安堵した石ちゃんは我々のツーショットを写すなどすっかり余裕を見せていました。
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帰路に立ち寄った陶器センター。
http://gomchambautruc.com
我々を待っている間に石ちゃんがスマホで調べたのでしょう。調べるとPhú Quýというチャム族の村のようです。 -
滅多に乗せないガイジンのチャーターと普段は寄らない場所を楽しむ彼を横目で見て私も嬉しく思いました。
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何しろ重いので買って帰りたいものはなかったのですが、チャム族の手工芸品は庭に置けば見栄えがすると思います。
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チップに恭しく礼を述べる石ちゃんに別れを告げて下車し、海岸に向かいます。
東南アジアならではのおかずの載ったご飯を出すお店。 -
揚げた魚と青菜の炒め物と漬物。どれも冷めていたのでちょっと危険な感じがしました。味はまあまあでしたが。
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評判の悪い海岸ホテルを冷やかしに通り過ぎて、昨日のハンモックのおばさんがいる所を目指します。
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今日は2人分のハンモックを支払いましたよ。こんな写真を載せるものどうかと思いますが、ハンモックの写真として残っているのはこの我が醜脚のみ。失礼します。
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ウワバミが砂浜ランニング中に私は読書。行中読んでいたのはこちら。ハッとさせられる文章が多いけど、筆者がベトナム系2世のアメリカ人だからかベトナムの記述がカズオ・イシグロが日本について書いている内容と同じようにリアルな感じが伝わってこなかったというのが感想。
ランニングから帰ってきたウワバミと海で泳いでいた所、おばちゃんは店じまいして我々の荷物を砂に卸してハンモックを畳み始めた。やっぱりベトナム人。
海には無数のプラスチックの袋が漂う。砂漠に撒く水だとは分かっても拾えるだけ拾ってゴミ箱に入れました。まさかゴミ箱から海に逆戻りってことないよね。 -
ウワバミを先に部屋に戻らせて私はホテル前に立つ小さな市場でおやつを調達します。まずは寒天ゼリーを勧められて3000ドンで購入。文句なしにローカル価格だ。続いて果物。ミカンを4つ手に取っていくらかきいたところ、15,000ドンと。これは日頃のまどが行き着けている市場と同等だぞと瞬時に思って、「だっくぁー(高い!)」と言い返し、2つ摘み上げてこれも合わせてどうだと示す。
「あんた、ベトナム語もろくにできないのに、常套句は生意気に言えるのね」とおばちゃんにからかわれるも結局1つだけして負けてもらえず。「だったらいらないよ、バイバイ」とも言えたのだが、たかが70円ほどなのでそこまで張り合う気にもなれず承服。 -
部屋に戻りバルコニーで市場を見下ろしながら戦利品をサッポロビールとともにいただきます。
ちなみに今回もYoutubeを教材として、こちらのビデオで交渉文句を覚えました。
https://www.youtube.com/watch?v=9GM3kl-jSjw
耳につくまで何度も繰り返して聞いて口に出るようにします。未知の言語でのサバイバル会話は模倣と反芻、度胸がすべてです。 -
充実した1日の締めは海鮮料理。怪しげなオブジェの列を抜けて初日のレストランへ。
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私が頼んだのはカクテルではなかったと思います。
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ファンラン最後の夜は財布の紐を緩めましょう。生け簀から選んだのはCa Muという魚。
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初日の料理が軽めだったので広東風チャーハンを注文したのは間違いだった。強い火力でぱっと炒められておいしかったので朝食用に持って帰りたかったのですが。魚に色々と副菜がついてきたので残してしまった。
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やはり広東風に蒸し上げられた魚。のまど母の得意料理です。中華鍋で白身魚を蒸して皿に移してその上にネギ、ショウガ、パクチーの微塵切りを載せ熱い油を注いで最後は醤油をかけます。ベトナムではライスペーパーで巻くのですね。これは帰国後に実践しています。
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イチオシ
ウワバミ曰くゴムみたいな触感でしたが、私にとっては身がしまっていておいしかったです。お会計900,000ドンには驚きましたが、生け簀なので仕方ないでしょう。
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帰り道、大型リゾート建設予定とのこと。
再びここに来ることはないだろうな、と惜しくなった。 -
翌朝、ファンランついに最後の朝食。ホテル地上階のカフェで。惜別の情故かベトナムらしい焼き方の目玉焼きと飾り付けられた野菜にヨーロッパと質が変わらないバゲットがおいしく思えた。
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チェックアウトまでの時間を利用して徒歩で行ける名所をGoogle Mapで探したところ、高評価4.5を得ていたクァンアム・パゴダがヒット。
門を抜けると突然のミーの訪問に驚いたお坊さんが麦茶を我々に差し入れ、飲み干すとまたしても貧乏人に思われたのかパンを差し出そうとするので丁重に断った。「Buddha,Buddha!」と指を差す方向に歩く。 -
イチオシ
広い敷地にダイナミックな像。
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詳細は全く分からないのですが、資金潤沢なのが伺えます。
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本殿から拝む座禅を組んだ仏像。
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三体の木彫りの仏像。これがこのお寺の醍醐味なのでしょう。
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これは阿修羅像でしょうか。
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クァン・アムは観音だということをフエで習いました。観音像はこれかな。唯一嫋やかなだったので。
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その前のお供物。カカオの含有量せいぜい10%、人工甘味料たっぷりの菓子は観音様のお気に召しているのでしょうか。
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それはさておき、回廊を抜ける風は涼やかです。日本のお寺を思い起こします。
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本殿を振り返って。
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イチオシ
茶室のような離れ。この風景はまさに日本の夏。そそられる郷愁。
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それでもここはベトナム。灼熱の太陽の下に輝く石像。
帰り際に寄進しようと思ったのですが、お坊さんはハンモックに揺られながら熟睡。やっぱり、ベトナム人すごいわ。 -
荷物をまとめてタクシーを呼んで駅に。駅舎にウワバミを待たせて私は昼食の調達。やっぱりバインミー。
ちょっと会話が弾んで、日本語では「いち、に、さん」って数えるんだよとおじさんに教えたところ「難しすぎるよ」とのこと。ベトナム語はモッ、ハイ、バー。全く違います。 -
暗い待合室で食すバインミーとココナッツジュース。おいしかったです。
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ココナッツはジュースを飲んだ後、実を割ってもらって果実をスプーンで食べました。気軽に応じてくれたお店の人に感謝します。ファンラン・タプチャム、出会った人の素朴な優しさが身に沁みました。
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食事を終えてホーチミン行きの電車を待つだけです。一応停車場所は決まっているようです。
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ポー・クロン・ガライ寺院、駅構内から我々を見送っているように見えます。向かうのは最終目的地の大都会ホーチミン。名残惜しく思いました。
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ベトナム最後の鉄道の旅です。
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