上甑島・下甑島旅行記(ブログ) 一覧に戻る
屋久島に行く途中に立ち寄った甑島は期待以上に自然が残されていて、白亜紀の断崖だけでなく武家屋敷地区の古民家宿泊も素晴らしかったです。幸いにも断崖クルージングが欠航せずに、念願の鹿嶋断崖等を海上から見上げることができました。ところが台風襲来で2日目の午後にもフェリー欠航の知らせが入り、急遽再度来島を誓って翌朝に離島せざるを得ませんでした。初めて「こしき旅フリーチョイス」の宿泊助成を採用し、船+宿+体験のセットの事前申込みで、通常の半額に近い費用での旅を実現できたことは良かったです。尚、現在は既に宿泊助成を打ち切っているので御注意ください。<br /><br />★3ヶ月後に甑島を再訪問しました。→同名題の旅行記(part2)をご覧ください。

白亜紀地層の絶景に触れる甑島紀行(partⅠ)

11いいね!

2020/08/23 - 2020/08/24

38位(同エリア48件中)

3

26

この旅行記のスケジュール

2020/08/23

  • 羽田空港(6:25)→JAL641→鹿児島空港(8:20)

  • 空港(8:40)→鹿児島中央駅(9:40)→串木野新港(10:35)

  • フェリーニューこしき(11:20)→里港(12:35)

  • 予約したレンタカーが港に待っていて、手続きを済ませて鹿嶋断崖クルーズが待つ中甑港へ車を飛ばした。

  • 中甑港から観光船かのこに乗船し、池屋崎の断崖、奇岩観光クルージング(14:00~15:00)

  • 中甑港から中甑島木の口展望所(15:40)

  • 田之尻展望所(16:10→貝池・ナマコ池駐車場(16:30)→長目の浜展望所へ(16:40 )→里港

  • 里港(9:30)→新串木野港(10:45)

  • 串の木新港(11:00)→鹿児島中央駅(11:50)

  • 鹿児島空港(15:25)→屋久島空港(16:05)

この旅行記スケジュールを元に

屋久島に行く途中に立ち寄った甑島は期待以上に自然が残されていて、白亜紀の断崖だけでなく武家屋敷地区の古民家宿泊も素晴らしかったです。幸いにも断崖クルージングが欠航せずに、念願の鹿嶋断崖等を海上から見上げることができました。ところが台風襲来で2日目の午後にもフェリー欠航の知らせが入り、急遽再度来島を誓って翌朝に離島せざるを得ませんでした。初めて「こしき旅フリーチョイス」の宿泊助成を採用し、船+宿+体験のセットの事前申込みで、通常の半額に近い費用での旅を実現できたことは良かったです。尚、現在は既に宿泊助成を打ち切っているので御注意ください。

★3ヶ月後に甑島を再訪問しました。→同名題の旅行記(part2)をご覧ください。

旅行の満足度
4.5
観光
5.0
ホテル
4.5
グルメ
4.0
交通
4.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
レンタカー JALグループ
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • このPartⅠでは上記のスケッチ紀行MAPに描いた、上甑島1泊(8/23、24)の赤線ルートの行程をご紹介します。羽田を早朝第一便の鹿児島行きに乗り、鹿児島空港からバス、フェリーを乗り継いで里港にお昼頃に着きました。早速、鹿嶋断崖クルーズを体験し、長目の浜を見学し、こしきの宿に1日泊まって翌朝離島するという、台風のために慌ただしい旅程になってしまいましたが、中身の詰まった楽しい旅になりました。

    このPartⅠでは上記のスケッチ紀行MAPに描いた、上甑島1泊(8/23、24)の赤線ルートの行程をご紹介します。羽田を早朝第一便の鹿児島行きに乗り、鹿児島空港からバス、フェリーを乗り継いで里港にお昼頃に着きました。早速、鹿嶋断崖クルーズを体験し、長目の浜を見学し、こしきの宿に1日泊まって翌朝離島するという、台風のために慌ただしい旅程になってしまいましたが、中身の詰まった楽しい旅になりました。

  • 鹿児島からフェリーで上甑島里港に着いて直ぐに、予約したレンタカーに乗って中甑港へ急ぎました。私たちを入れた2組が観光船かのこ断崖クルーズに乗船。直ぐに船の右舷に上甑島と小さな島(中島)の間に架かった吊り橋の甑大明神橋が見えてきました。橋の右架橋部に甑大明神が祀られています。

    鹿児島からフェリーで上甑島里港に着いて直ぐに、予約したレンタカーに乗って中甑港へ急ぎました。私たちを入れた2組が観光船かのこ断崖クルーズに乗船。直ぐに船の右舷に上甑島と小さな島(中島)の間に架かった吊り橋の甑大明神橋が見えてきました。橋の右架橋部に甑大明神が祀られています。

  • 次に中島と中甑島の間に架かった鹿の子大橋を右舷に見て、船はまだ穏やかな海を快調に進みます。

    次に中島と中甑島の間に架かった鹿の子大橋を右舷に見て、船はまだ穏やかな海を快調に進みます。

  • さらに、甑島島民の10年来の念願が完成した、8月末に開通式を待っている中甑島と下甑島を結ぶ甑大橋をくぐり、船は鹿嶋断崖へと心地よく進みます。甑大橋をバックに乗船記念写真を撮ってもらいました。

    さらに、甑島島民の10年来の念願が完成した、8月末に開通式を待っている中甑島と下甑島を結ぶ甑大橋をくぐり、船は鹿嶋断崖へと心地よく進みます。甑大橋をバックに乗船記念写真を撮ってもらいました。

  • 甑大橋をくぐって西海岸に入ると、すぐさま褶曲を受けて斜めに地層が露出した岩礁が現れました。いよいよ奇岩の領域に入り始め、冒険心が高まります。

    甑大橋をくぐって西海岸に入ると、すぐさま褶曲を受けて斜めに地層が露出した岩礁が現れました。いよいよ奇岩の領域に入り始め、冒険心が高まります。

  • 船が円崎の先端をまわって行くと、遠方にお目当ての鹿嶋断崖が見え始めました。

    船が円崎の先端をまわって行くと、遠方にお目当ての鹿嶋断崖が見え始めました。

  • 目の前に出現した鹿嶋断崖は高低差200mの絶壁を見上げる形で海面から切り立っていました。幾重にも褶曲して泥岩、砂岩、礫岩が織りなす約8000万年前の白亜紀後期の地層が見事に露出していて、エメラルド色の海と織りなす景観は見事です。

    目の前に出現した鹿嶋断崖は高低差200mの絶壁を見上げる形で海面から切り立っていました。幾重にも褶曲して泥岩、砂岩、礫岩が織りなす約8000万年前の白亜紀後期の地層が見事に露出していて、エメラルド色の海と織りなす景観は見事です。

  • この鹿嶋断崖の荒々しい地層断面は、何千万年前から地層が形成、褶曲され、風化されてきた地球のなりわいを、目の前に見せてくれています。

    この鹿嶋断崖の荒々しい地層断面は、何千万年前から地層が形成、褶曲され、風化されてきた地球のなりわいを、目の前に見せてくれています。

  • さらに船は奇岩がそびえたつ池谷崎領域を進みます。凄いな!の声しか出ません。

    さらに船は奇岩がそびえたつ池谷崎領域を進みます。凄いな!の声しか出ません。

  • まさにくじらの形を彷彿させる岩礁です。斜めの地層と風化して残った岩が、まさにその名の通りの造形になっている。素晴らしい!

    まさにくじらの形を彷彿させる岩礁です。斜めの地層と風化して残った岩が、まさにその名の通りの造形になっている。素晴らしい!

  • この織りなす断崖、奇岩、岩礁の風景をじっと切り取ってスケッチしたいのですが、船は無情にもどんどん先に進んでいきます。

    この織りなす断崖、奇岩、岩礁の風景をじっと切り取ってスケッチしたいのですが、船は無情にもどんどん先に進んでいきます。

  • 通称凱旋門と言われる門口の大岩です。水平の横縞が美しいです。

    通称凱旋門と言われる門口の大岩です。水平の横縞が美しいです。

  • 観光船の舳先に立たせてもらい、身近に奇岩を眺めることができました。鶴が羽を広げたような形の鶴穴の巨岩に近づきます。

    観光船の舳先に立たせてもらい、身近に奇岩を眺めることができました。鶴が羽を広げたような形の鶴穴の巨岩に近づきます。

  • 鶴穴の穴部は洞窟のように開いていて、エメラルド色の海水で満ちていました。ダイビングしたいところです。

    鶴穴の穴部は洞窟のように開いていて、エメラルド色の海水で満ちていました。ダイビングしたいところです。

  • 船はUタ―ンして、断崖クルーズを終えて戻り始めました。台風が接近している割に海が時化ていなく、断崖クルーズを堪能することができました。

    船はUタ―ンして、断崖クルーズを終えて戻り始めました。台風が接近している割に海が時化ていなく、断崖クルーズを堪能することができました。

  • 1時間余のクルージングを終えて、甑大明神橋をくぐって中甑港に戻ってきました。岸壁の上には甑大明神の鳥居が有るはずなのですが、この時は見当たりませんでした。

    1時間余のクルージングを終えて、甑大明神橋をくぐって中甑港に戻ってきました。岸壁の上には甑大明神の鳥居が有るはずなのですが、この時は見当たりませんでした。

  • 陸に上がって、早速に車を木の口展望所に車を走らせて甑大橋を眺望。月末に開通する新橋は、島民の十年来の完成を待っていた全島を陸続きに繋げる、九州で2番目に長い橋です。台風接近で南風が吹いて靄が立ち込め、下甑島は良く見えませんでした。

    陸に上がって、早速に車を木の口展望所に車を走らせて甑大橋を眺望。月末に開通する新橋は、島民の十年来の完成を待っていた全島を陸続きに繋げる、九州で2番目に長い橋です。台風接近で南風が吹いて靄が立ち込め、下甑島は良く見えませんでした。

  • 続いて、砂州が4km続く長目の浜を訪れました。期待した通りの池と海とを隔てる見事な景観です。大小3つの池それぞれの成分や生き物の生態が異なるのは不思議です。

    続いて、砂州が4km続く長目の浜を訪れました。期待した通りの池と海とを隔てる見事な景観です。大小3つの池それぞれの成分や生き物の生態が異なるのは不思議です。

    長目の浜展望所 名所・史跡

  • 長目の浜の中間にある貝池となまこ池の間に駐車場があり、車でたどり着きました。ナマコ池の碑が立っていて、入り江から砂州ができて池が生まれた地質学的過程と砂州の石を通して外海と繋がっていて潮位と共に水面が上下すること、なまこの養殖が行われていることが銘記されています。

    長目の浜の中間にある貝池となまこ池の間に駐車場があり、車でたどり着きました。ナマコ池の碑が立っていて、入り江から砂州ができて池が生まれた地質学的過程と砂州の石を通して外海と繋がっていて潮位と共に水面が上下すること、なまこの養殖が行われていることが銘記されています。

  • 里港に戻り、武家屋敷地区にある民家を宿に改造した「こしきの宿」が今夜の宿泊先です。素泊まり1軒貸しの宿で基本料金は3人までが18,000円で、宿泊補助が一人当たり5,000円ついたので、実質千円の宿代と格安。中の設備はまさに古民家ですが、新調され整備されていました。多人数での宿泊にお勧めです。

    里港に戻り、武家屋敷地区にある民家を宿に改造した「こしきの宿」が今夜の宿泊先です。素泊まり1軒貸しの宿で基本料金は3人までが18,000円で、宿泊補助が一人当たり5,000円ついたので、実質千円の宿代と格安。中の設備はまさに古民家ですが、新調され整備されていました。多人数での宿泊にお勧めです。

  • 立派な中庭があり、縁側から一時を優雅に過ごせます。

    立派な中庭があり、縁側から一時を優雅に過ごせます。

  • 台所はかまど炊きの調理場で、サプライズ。昔ながらのかまどでの炊飯を試みても良いですが、電気釜、ホットプレートもあるのでご安心です。米、調味料等も用意されていて、気配り万全です。さすがに、羽田からの初日の旅に疲れて外食に行くことにしましたが、ビールが飲めないと思いきや観光協会が車を出してくれてレストランで乾杯を上げました。

    台所はかまど炊きの調理場で、サプライズ。昔ながらのかまどでの炊飯を試みても良いですが、電気釜、ホットプレートもあるのでご安心です。米、調味料等も用意されていて、気配り万全です。さすがに、羽田からの初日の旅に疲れて外食に行くことにしましたが、ビールが飲めないと思いきや観光協会が車を出してくれてレストランで乾杯を上げました。

  • 風呂は五右衛門焚きと素晴らしい。でも今日は早朝発での長旅で焚くまでの気力は無く、シャワーで我慢です。

    風呂は五右衛門焚きと素晴らしい。でも今日は早朝発での長旅で焚くまでの気力は無く、シャワーで我慢です。

  • 正真正銘の囲炉裏端があり、夜は囲炉裏を囲んでの会話が弾みました。釣り客が泊まるには、囲炉裏端で魚の串焼きなどできて最高の宿ですね。ところが、大問題が発生!台風接近でフェリーが明日第1便を最後に欠航するとの知らせで、翌日からの下甑島行きをキャンセルして、朝一のフェリーを確保する羽目になりました。それでも、ぐっすり寝て朝食はご飯を炊き、ドライブ途中に手に入れた惣菜ですませて、帰路の準備に取り掛かりました。

    正真正銘の囲炉裏端があり、夜は囲炉裏を囲んでの会話が弾みました。釣り客が泊まるには、囲炉裏端で魚の串焼きなどできて最高の宿ですね。ところが、大問題が発生!台風接近でフェリーが明日第1便を最後に欠航するとの知らせで、翌日からの下甑島行きをキャンセルして、朝一のフェリーを確保する羽目になりました。それでも、ぐっすり寝て朝食はご飯を炊き、ドライブ途中に手に入れた惣菜ですませて、帰路の準備に取り掛かりました。

  • 2日目の早朝に、昨日は靄っていた長目の浜の展望所に行って眺め直し、里港に戻ってフェリーに乗って、鹿児島に戻りました。

    2日目の早朝に、昨日は靄っていた長目の浜の展望所に行って眺め直し、里港に戻ってフェリーに乗って、鹿児島に戻りました。

  • 宿のアンケート紙には、一緒の友人書家の書と私のクジラ岩のスケッチを合作で残してきました。まさに心やさしき甑島の旅でした。また、機会が有れば再訪する予定です。<br />→3ヶ月後に甑島再訪の機会が訪れました。下甑島を訪問した、同名の旅行記(partⅡ)をご覧ください。

    宿のアンケート紙には、一緒の友人書家の書と私のクジラ岩のスケッチを合作で残してきました。まさに心やさしき甑島の旅でした。また、機会が有れば再訪する予定です。
    →3ヶ月後に甑島再訪の機会が訪れました。下甑島を訪問した、同名の旅行記(partⅡ)をご覧ください。

11いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

この旅行記へのコメント (3)

開く

閉じる

  • pedaruさん 2021/10/11 06:10:21
    甑島
    K2さん おはようございます。

    初めまして 絶景を拝見しました。甑と言う字を読むのに苦労をしました(笑)。
    地球の素顔を見た気がします。
    お泊りになった宿もユニークですね。実家に帰ったようです(笑)。

    ところで、私は4トラベルのコミュニティ「旅先でスケッチ」のメンバーです。
    K2さん、当コミュニティはあなたのような方を求めています。ぜひご入会をお願いします、今ならポイントは付きませんが、入会金無料です(もともと入会金など存在しませんが)(笑)。
    サラッと描いたクジラの岩、味のある文字、魅了されました。お待ちしております。

    pedaru

    K2

    K2さん からの返信 2021/10/12 14:39:34
    RE: 甑島
    pedaruさん

    お誘いいただき、ありがとうございました。
    旅先で1枚スケッチができれば良いなと思いながら旅行をしてきましたが、このコロナ禍ではかえってゆっくりできずに、今年は旅行記用の絵MAP作成以外にスケッチブックを開きもせずに10月になってしまいました。スケッチ同好会的な催しもされているようで、心強い4トラベルのコミュニティと拝見しました。是非、入会させてください、どうすれば宜しいかご教授ください。

    K2

    pedaru

    pedaruさん からの返信 2021/10/13 04:35:23
    RE: RE: 甑島

    K2さん おはようございます。

    早速ご返信ありがとうございます。

    https://4travel.jp/community/main/10000745/

    このURLをクリックで「旅先でスケッチ」に入れます。

    ☆はじめまして  ここで入会の挨拶ができます。(任意)

    その他のURLがありますのでお好きな場所に行ってください。(日本国内風景など)

    楽しみにしています。皆さん大歓迎です。

    pedaru

K2さんのトラベラーページ

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

この旅行で行ったスポット

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから国内旅行記(ブログ)を探す

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP