2004/04/16 - 2005/04/18
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まさとし 国連加盟国全て訪問済さん
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4/16 東京(1455)→中国国際航空926便→北京(1730) 青藍大厦/北京
4/17 北京(1725)→列車→ 車中泊(軟臥)
4/18 →丹東→新義州→平壌(1850) 羊角島国際ホテル/平壌
4/19 平壌 (市内観光) 羊角島国際ホテル/平壌
4/20 平壌(板門店/開城) 羊角島国際ホテル/平壌
4/21 平壌(1230)→高麗航空155便→瀋陽(1225/1500)→中国北方航空6105便→北京(1610) 青藍大厦/北京
4/22 北京(940)→中国国際航空925便→東京(1355)
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※(写真は出発から北京滞在、そして中国国境の丹東まで全くありません。それは丹東駅で北朝鮮の機関車を撮影した際、公安にフィルムを抜き取られてしまったからです。そんなわけで北朝鮮入国までは文章のみになりますのでご了承ください。)
北朝鮮に観光に行くことにした。数週間前まで「ならず者国家の北朝鮮など行く価値がない。高額な出費をさせられてツアーに参加しても見せられるモノは北朝鮮にとって有利なモノばかりで現実とはかけ離れた世界しか見ることはできないと考えていた。もちろん今もこの考えは変わらない。
連日ニュースの話題は北朝鮮関連がつきることはない。もはやこの国に興味がない日本人などまずいないだろう。また興味のある人もそのほぼすべてが悪い印象しかないだろう。北朝鮮がすばらしい国だと考え直すのは今更不可能だが、前々から思うのは日本の報道の仕方があまりにも偏りすぎているということだ。不安をあおる大げさなミサイル報道や亡命してきた元北朝鮮工作員のインタビューなどが大きく報道される中、でもはやこの国の利点など探すのはかなり困難な状況になっている。そもそも亡命してきた連中の価値観を丸呑みにしてしまう報道など公平とはいえない
最悪な国であるのは否定しないが、それがすべてではない。また作られた部分しか見せられないといってもそれも北朝鮮の一部であることにかわりはない。管理された旅行の中から少しでも北朝鮮を知ることができればいいのではと思う。
東京を3時間遅れで出発した中国国際航空機が北京に到着したのは20:30。日が暮れているというのに気温は20度と暖かい。同じ便で到着した乗客しかいないが入国審査場にはかなり列ができ、それなりに待つことになった。中国の入国にはまだビザが必要な外国人が多いので進むのが遅い。荷物はすぐに出てきたので到着ロビーに出た。
今回は海外旅行で初めて出迎えの人が来ている。すぐに見つけることができるのか、飛行機が遅れているのですっぽかされてるんじゃないのか、など不安だった。でも出た所に横1メートル位の大きな紙に僕の名前が書かれた紙を持った女性が立っていたのですぐにわかった。
専用車に案内されホテルへ向った。専用車は黒塗りのセダンで運転手にドアを開けてもらい後部座席に腰を下ろした。3年ぶりの北京はVIP待遇で少しぎこちない。市内のホテルまでは約30分の道のりだ。あと朝鮮ビザは今夜ホテルで受け取ることができるらしい。宿は比較的新しい青藍大厦の方だ。四つ星ホテルで外観は立派だ。とりあえずチェックインをすませた。帰路の瀋陽・北京間の国内線の航空券を受け取ったあと一度部屋へ荷物を置きに向った。ガイドの張さんがすべて手続きを済ませてくれるので何もしなくてもいい。至れり尽くせりだ。
部屋に荷物を置いてすぐにホテルのロビーへ出た。北朝鮮ビザはホテルの前へ持ってきてくれるらしい。待つこと10分。ホテル前の道路に中国製の新車が乗り付けられた。車の中には朝鮮国際旅行社の北京駐在所長と名乗り、日本人なのか在日朝鮮人なのかわからないが普通に日本語を話す人が乗っていた。現地係員と日本語で話をしているので中国人ではないのは確かだ。その場で車のドア越しに北朝鮮ビザの記載事項を確認し、心配していたパスポート番号も間違えていなかったのでそのまま受け取った。そして代金の7000円を手渡した。ずいぶんせわしない。暗闇の中、犯罪の取り引きをしているみたいだ。北京から平壌までの列車の切符も同時に受け取った。
現地係員はそのまま帰っていった。明日ホテルには16:15に迎えに来てくれるらしい。
それまで僕は北京滞在がフリーとなる。
16時にホテルに戻った。現地係員は16:15ぴったりにホテルのロビーに現れた。そして専用車で北京駅へ向った。北京駅へ来るとシベリア鉄道でモスクワへ行った時の事を思い出す。しかし今回は国際列車にもかかわらず出発ホームは国内線の2番線だ。北朝鮮・平壌行きはおまけで丹東行きがメインのようだ。
平壌行きの客車は最後尾の2両。北朝鮮の車両だが、車体は案外新しい。車掌はもちろん北朝鮮人で乗客もほとんど北朝鮮人のようだ。みんな胸には金日成バッジが光る。顔立ちが浅黒い印象の北朝鮮人は中国人よりも気むずかしい雰囲気を醸しだし、冗談は通じなさそうな感じだ。でも車内の北朝鮮人は割とフレンドリーでおばさんたちも「日本人か?」と割と友好的で気さくな感じだ。出発前に同室の人はもちろん周辺の乗客たちとも打ち解けることができた?気がした。とりあえず移動中の雰囲気に気を遣う必要はなさそうだ。しかし北朝鮮人の荷物は多すぎる。買いすぎだ。
17:25。列車は定刻通り、静かにホームを離れた。いざ北朝鮮へ。
チチハル行きの列車も同じ時刻に出発したようでしばらくの間、併走していた。さすがの中国人も「北京-平壌」という行先表示板を見て驚きを隠せない感じだ。ほぼ全員が平壌行きと表示したこの客車に目を見開いている。中国でも朝鮮はいろいろ問題のある国だと報道されているのだろうか。
知り合った一人の北朝鮮人が夕食は食べたか聞いてきたので「まだだ」と言ったら一緒に食べようと言ってきた。食堂車に行くのかなと思ったらその人の個室に呼ばれてカップラーメンを食べることになった。ソーセージと焼酎もでてきた。まだ北京を出たばかりなのにさっそく酒盛りが始まってしまった。しかし酒が強すぎる。でも進めてくる。この酒をすすめるしつこさは韓国人と同じだ。みんな貿易関係の仕事をしているようだが、国際的な北朝鮮人たちは全然普通で価値観は中国人よりも我々に近い感じすらする。タバコも気を遣って個室の外で吸ってくれたりする。しかし話題には気をつけよう。やがてカードゲームが始まり、僕はルールを知らないのでその場から抜け出すことができた。飲み過ぎたのでベッドで横になろう。
よく眠れた。起きたら7時だった。食堂車へ行こうとしたら北朝鮮車両だけ連結部分の扉が閉められていた。北朝鮮車両だけ隔離されているのだろうか?
そのまま7:30に丹東に到着した。今までシャツで車内をうろうろしていた北朝鮮人たちがみんなスーツやジャケットを羽織ってピシッとしはじめた。そして胸には金日成バッジ。まだ中国領なのに緊張してきた。バッジにも種類があるようで人それぞれいろいろな形や色がある。でも僕にはバッジの種類まで知識はないので階級とかはわからない。
丹東に到着後すぐにパスポートが回収された。中国人の出入国管理官は朝鮮語を完璧に話せるようで(たぶん朝鮮族の人間だと思うが)北朝鮮人が「あれは中国人か?」と不思議そうな顔をしている。
丹東での停車時間は2時間。ホームの一角から離れることは許されないようで北朝鮮人車掌が列車の横から離れようとしたら中国人の駅員に「そこでじっとしていろ」と怒鳴られていた。朝鮮人車掌は少し不機嫌そうだった。中国人から見て朝鮮人はかなり格が低いようだ。北朝鮮の車掌の制服は少しサイズが大きめなのかサイズが合ってないので少しだらしなく感じる。
丹東では停車時間中ずっと停まっているわけではなく、車両の付け替え作業で乗客を乗せたまま行ったり来たりしだした。やがて北京から来た2両編成に丹東発平壌の中国籍の硬臥一両に貨車一両が連結され北朝鮮へ向う編成が完成した。僕の車両は依然として最後尾だ。
先頭の機関車を写真に撮ろうと思った。写真を撮り終えると朝鮮人の車掌が現れ、すごい剣幕で追いかけてきた。もう何を言っても逃げてもダメだと思った。いかつすぎる。昔の東欧なら金を払えば済んだかもしてないがここではそれも通用しそうもない。カメラを取り上げられてその場でフィルムを抜き取られてしまった。無念だ。
写真は北京から一二枚ほどしか撮影していないが鼓楼の写真は少し惜しいことをした。まだ丹東だと思って甘く見ていたが、付け替え作業後ホームは北朝鮮人で溢れていたし、もうここは北朝鮮の駅と考えるべきだったのだ。逆に言えば抜き取られた場所がまだ中国側の丹東でよかった。今後の教訓になったし、もう中途半端なことはできないと実感できたからだ。ここからはもう許可なしで無理に撮影はしないか隠し撮りに限定だ。 -
丹東駅で再び列車の行き先表示板を撮り直し。
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北朝鮮の入国書類等。
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パスポートが返され、すぐに列車は出発した。
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ゆっくりと丹東の駅を離れ、すぐに鴨緑江を渡る橋にさしかかった。
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