ローマから日帰り　ポンペイ＆ヘルクラネウム遺跡巡り　２０１９　

2019/04/29 - 2019/04/29

２０１９年４月下旬のローマ滞在の３日目、ローマから.italoを利用してナポリを往復、ポンペイとヘルクラネウム遺跡へ日帰り旅をしてきました。

ナポリ中央駅からは、ポンペイ遺跡に近い駅があるローカル線のCircumvesuviana線の往復切符をタバッキで購入し、満員列車で立ったまま３０分以上かけてPompei Scavi駅に行き、予め購入済みの切符で入場して見学しました。

その後は時間が余り、迷った末に帰りの途中にあるエルコラーノ駅で下車。１時間ほどですがヘルクラネウム遺跡に立ち寄ることができました。小規模なものの鮮やかで見ごたえのある遺跡でした。

エルコラーノ駅は殺伐とした所で券売機もなく無人。帰りはちょっと困ってしまいました。しかし、なんとかナポリ中央駅とローマにも時間通りに戻ることができ、予定通り遺跡巡りの満足な日帰り旅ができました。

エリア ナポリ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 1.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

これは早朝のイタロ車内、２等席の席から時速３００ｋｍを超える瞬間を撮ったものです。ローマからナポリ、１時間１０分の旅。　

この日はローマからナポリ往復　朝７時４０分発の２等Comfortと、帰り午後５時２５分ナポリ発の１等Prima を往復で２７．８０ユーロでとってました。日本の新幹線に比べたらとても安いですよね。

そしてナポリ中央駅に到着
外へは出ずに、地下通路を通ってチルクムヴェスヴィアーナ鉄道（Circumvesuviana）という私鉄のある方面へ向かいます・・・

ナポリ中央駅 駅

駅の改札は不愛想で乱暴なうえ並ぶというクチコミを読んでいました。
タバッキで買った方がいいというブログもあったので、たまたま見つけたこちらに入る。

並んでるようですが、地元のイタリア人なのか買い慣れてるようで１人５秒ぐらいでさばかれていき早い。数分で自分の番がきました。

ポンペイ・スカーヴィ、リターン　ペルファボーレ、みたいな単語を並べて切符２枚を購入。５ユーロちょいでした。私が一番もたついたと思います。

ホームからして、この混雑

車内はぎゅうぎゅうのまま、４０分ぐらいでしょうか。換気もなく古い車両で満員はしんどかったです。

遺跡の入り口に到着。私は既にオンラインで購入していたチケット番号をオンライン専用窓口にいって伝えチケットを貰うだけ。全くといっていいほど並ばずに済みました。事前購入がやはり一番ですね。

ポンペイ、エルコラーノ及びトッレ アヌンツィアータの遺跡地域 史跡・遺跡

最初にちょっとした博物館を覗いて、フォロと呼ばれる広場を通りすぎました。混む前に見どころをみておこうと。

フォルム浴場と呼ばれる入浴施設にきました。

当時とてもカラフルだったんですね。

サウナ（温浴）冷浴、脱衣所など揃っていたのです。

そのとき、突然だったんです、という感じ。

装飾が素晴らしい

大理石でできた水盤です

広いし、石が固くて足がすごく疲れます。
あんなに憧れていたポンペイ遺跡にやっと、はるばるやってきたというのに、もう足が痛くてしんどい。

ここはイシス神殿です。
ネロ帝の時代、キリスト教はご法度だったそう。

円形劇場に座って、しばらく休憩。
実は早々に地図をもうなくしてしまいました。やはりガイドさん付きが効率という点でベストでしょうね。

私は各所で断片的に盗み聞きするというケチなことをしました。

ここは円形劇場のうら、剣闘士たちの宿舎だったところとガイドさんた言ってました。

ポンペイの赤は有名です

ここは有力者の家で、並んで入りました

こちらは別のお屋敷です。

猛犬注意

こちらは居酒屋

まだ発掘作業も行われています

そして結構歩いて町はずれにある円形闘技場に到着

当時ポンペイで盛んだったワインを再現しようとワイン畑があります。

この大行列は、娼館にはいるためです

止まることは許されず、歩きながら撮影

ここら辺で、中心部に戻ってカフェテリアで並びサンドイッチを買いました。外にいるのは、カフェが溢れるほど満席だからです。
仕方なく建物の外にでて、適当な高さのところに座って食べ始めました。

期待してなかったけど、とても美味しかったです。パンもチーズもハムも。

ナポリ名物　スフォリアテッレも食べました。
これもほんのりオレンジ風味、サックサクで中はしっかりしたクリーム。とても美味しかったです。２つか３つ買えばよかったかと思ったほど。

安かったのに、カフェのレベル高いな～と感じました。

腹ごしらえをしてから、秘儀荘へ向かいました。

２０００年前なのに、ちゃんとした床

周囲もガイドさんもドイツ語で説明が理解できませんでした。

また戻る途中、ここら辺ではずれて芝生のうえで休憩しました。

周囲のひとたちもピクニック気分のようです。

周囲はそのまま

パン屋

居酒屋

ひたすら歩きます。
この中央は本当に足が痛くなるので、なるべく平なところを選びました。

これは途中のお屋敷にあったもの。

こういった貴重品はほとんどがレプリカで、本物は主にナポリの国立博物館などにあるそうです。

フォロ広場に戻ったら、晴れててヴェスヴィオ山がみえました！
実は朝は全くみえなかったんです。

みれて本当に嬉しい。

名残惜しいんですが、ゆっくりウロウロしながら駅に向かいました。
後のことを考えると、本当はさっさと行けばよかったですが。

ポンペイ・スカヴィ駅に戻って、次の列車まで結構待ちました。
２０分ぐらいかな？　最初に朝買った切符をさっさと刻印してしまいました。

ここはエルコラーノ駅周辺です。
実はもう時間はそんなに残ってないんですが、停車時間が長かった間にもの凄く迷って、ドアが閉まる直前に降りてしまいました。

１時間ぐらいしか余裕がないうえ、遺跡から駅まで往復３０分ぐらいかかるとみて実際に見学できるのは３０分弱ですが。

エルコラーノ 建造物

入り口に着き、速攻で切符を買ってなかにはいる。

エルコラーノ 建造物

街はとてもコンパクト

ポンペイとは違う、青が目立って綺麗です

もう時間がないんで、３秒ぐらいみる、写真とる、次、みたいな感じ。

ポンペイよりコンパクトで鮮やかで、いいところをギュッと詰めたような感じ。

こっちの遺跡をもっとゆっくり観たかったな～と思いながらすべてを速足で撮りながら歩く。

どれがそうなのかはわからないんですが、当時の木造も残ってたそうです。

これはネプトゥーヌスとアムピトリーテーと言うのだそうです。

ここはちょっと離れた神殿みたいなところ

なかが、このようになっています。

ここまで中にはいって２５分ぐらい。
なんとかおおまかに一周できました。他に、遺骨がたくさん置いたままのところもありました。

たったの３０分ほどで去ります。名残惜しい・・
エルコラーノは、当時の言葉でヘルクラネウムだそうです。

素晴らしいところでした。本当なら３時間は居たかったです。
私がでるとき、ちょうど小学生らしき子供達がやってきました。

駅に大急ぎで戻る。殺伐とした趣のないエルコラーノ駅。

ところが、窓口に駅員がいない。券売機もない。
そのうち遠くから列車がやってくる音が聞こえ、周囲の少年らが改札を押しのけて走るので、私も一緒にナポリ方面へ向かう列車に乗りまた。

手元にある切符は、ポンペイで刻印した１時間半くらい前のもの。裏表みてみるけど、有効時間がわからない。１時間半ならアウトだけど、２時間以上ならセーフかも。これ、どっちなんだろう・・・

車掌がきてポンペイで刻印された切符でなんて言い訳しよう、頭のなかはそれでいっぱい。多分、速攻で車掌を探し説明して切符買うのが正解のはずだけど、グズグズしてて、時を既に逃した感じ。

駅でなく、途中のタバッキで切符を買って刻印しとくべきだったのでは、と思います。想像ですが。

ナポリが近づき、検札はないまま皆が降りる用意。
しかし、駅の出口改札で引っ掛かる可能性もある。最後に初罰金をとられるんでしょうか！？　大丈夫かな？　駅の改札を無事にくぐれるかが心配でした。

そして周囲の人は私なんかがいうのもなんですが、皆さん顔も目つきも怖いです。あんまり治安がよくない路線なのかな？

車掌がくることなくナポリ駅に到着しました。
ポンペイ方面（ソレント終点）方向の列車はいつも混んでるんですね。

この後、私は大勢の人達が改札を切符で開けたりするなか、混ざって一緒にでました。助かった（._.)　

ちょっとだけ駅の外にでてみました。う～ん・・・

ナポリ中央駅 駅

時間通りにイタロがやってきます。　
あらかじめ周囲の売店でおやつを購入しておきました。

帰りは一等席です。

フルーツ、カンノーロを食べるつもり。

怪しいひとが乗らないよう、警察官のかたがみてくれてます

車窓に二重の虹！　心が洗われるようです

一等Primaなので、ブラッドオレンジジュースを飲めました。

ローマ・テルミニ駅に着き、駅直結のメルカートで大きな野菜サラダやチキンなどお惣菜をいくつか購入し、ポポロ広場そばにあるホテルに明るいうちに戻ることができました。

ポポロ広場 (ローマ) 広場・公園

この旅行記へのコメント （4）

• sanaboさん 2020/11/15 21:33:01

  検札が来ないか一緒にドキドキ！

  Papanさん、こんばんは～
  
  昨日は沢山の旅行記をご覧下さり、ありがとうございました^^
  早速昨年末のイタリア旅行記をアップされたのかと思ったら
  GWの未発表分があったのですね～
  私、ポンペイは行ったことがないんですけど、娼館がやっぱり
  凄い人気なんですね！　TVで観たことがありま～す(´艸｀*)
  
  歴史音痴なのでヘルクラネウム遺跡は初めて知りました。
  1時間くらいしかなくて実際の見学時間は30分くらいで
  「３秒ぐらいみる、写真とる、次、みたいな感じ」って
  私のポレチュと全く一緒や～ん（笑）
  「そして周囲の人は私なんかがいうのもなんですが、皆さん
  顔も目つきも怖いです。」というコメントを読んでから
  改めてお写真の手前に大きく写ってる男性を見て大笑いしました！
  検札が来ないか私まで一緒にドキドキしちゃったわ～
  実は私もチンクエテッレでホームの券売機で切符を買おうと思ったら
  壊れていて、窓口に行こうかと思ったらもう列車が来ちゃったの。
  ローカル線の2駅くらいだから、まぁいいかっ、と無賃乗車したときに限って
  向こうから検札がやってきてもうドキドキ～～＠＠；
  幸い周りに中国人のツアー客が沢山いて、最初は一人一人チェックしてたけど
  全員切符を持ってるとみなされたみたいで、その時ばかりは私も
  中国人のふりをして保護色になって(？)じっとしてたら
  見過ごしてもらえてホッとしました^^;
  普段は絶対に中国人と間違われたくないと思ってるのに
  その時ばかりは感謝しました～(^^ゞ
  
  真っ赤なイタロってイタリア人のセンスの良さが光ってる感じで
  ほんとに素敵☆彡　しかも帰りはPrimaだったのですね(^_-)-☆
  久しぶりにPapanさんの新作を拝見できて楽しかったです♪
  またお待ちしていますね～☆
  
  sanabo
  

  Papanさん からの返信 2020/11/16 21:10:52

  RE: 検札が来ないか一緒にドキドキ！

  sanaboさん、こんばんわ 〜(ﾉ∀`)
  
  私のこのような拙い旅行記にいつも訪れて頂き、本当に有難いです。
  一緒にドキドキしてくださり、ご心配をおかけし、本当に申し訳ありませんでした(ﾉ∀`)　そうなんです。ずーっと夢に見ていたポンペイに訪れたというのに、この日の一番のハイライトはこの無賃乗車（かも？）でハラハラしたあと、まるでキセル犯のように改札を潜り抜けたことだったんです！　帰りの列車のなかでも結構ドキドキしてたんです〜。初ナポリで改札くぐりとかね…
  
  それがsanaboさん…
  
  > 中国人のふりをして保護色になって(？)じっとしてたら
  > 見過ごしてもらえてホッとしました^^;
  
  えーー？！
  sanaboさん、まるでくノ一（ノゝ∀・）今までで一番衝撃的なコメントです！信じられない、 sanaboさんが中国人に紛れて"フリ"をしてただなんて（大爆笑）でも私もそういえば…
  
  昨年１２月のベネチアのカフェ・フローリアンなんですが、何か著名なかたが講演をしてた様子だったんです。私は窓ガラス越しについカメラ向けたら、その人が私を指して「あいつが撮影してるぞ」みたいな仕草をしたんです。
  そしたらカフェから人がでてきて、私はつい付近にいた中国人に紛れて床座りしました。そしたら出てきたひとが、私は目の前なのに「チッ…無理だ…」みたいな諦めた顔をして去ったんです。私、物凄くおかしくて笑いが我慢ができず「ヒャハハ」みたいに笑いが止まらなくて…　周囲の中国人が「何このひと」って目で私をみはじめたので、私は中国人からも逃げるように立ち去りました。
  
  ついつい、その出来事を思い出してしまいました(´∀`)　最後まで保護色になりきれなかった未熟者のお話ですが…。
  そういえば、sanaboさんもイタリア旅行記がまだ続きがありますよね♪
  とっても楽しみにしてます〜☆
  　
  
  papan

• ドロミティさん 2020/11/15 11:02:20

  お久しぶりです(^^♪

  Papanさん
  
  ご無沙汰しておりますが、コロナ禍のなかいかがお過ごしですか？
  私は4月以降は専ら徒歩圏内の外出に限り、先月あたりからやっと公共交通機関を利用しての外出を始めたところです。
  しかし、それも束の間、またまたコロナ感染の急増で再びお出かけも自粛せざるを得ないかしらね^^;
  
  ローマから自力でナポリ ポンペイ遺跡に行かれたのですね。
  ツアーバスしか頭になかったです^^
  超満員のローカル線、スリに遭わずに済んで良かったです！
  ポンペイも私の古い記憶と比べるとかなり綺麗に整備されている印象でした。
  昔は広い遺跡の中はガラガラで各国のツアー客しかいなかったわ。
  とっさの機転で途中下車したエルコラーノ、30分という時間制限でも見所の多い遺跡を見学出来てとても充実した一日になりましたね。こういう臨機応変なことが出来るところがさすが旅慣れたPapanさんだわぁ(((*^-^*)))
  
  一日も早くまたヨーロッパに旅したいですね☆彡
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞﾛﾐﾃｨ
  
  
  

  Papanさん からの返信 2020/11/15 14:54:22

  Re: お久しぶりです(^^♪

  ドロミティさん、こんにちは。
  このような拙い旅行記にご訪問、本当にありがとうございます!
  既にポンペイはご訪問済みでしたか、さすが。やはりガイド付きが最強ですよね…私は下調べしたつもりでも、実際は迷ってよくわからないままでした。でも写真だけは順不同に大量にあり、後で見返すと本当に困りました。実はポンペイとヴァチカン美術館が訳がわからなくなって旅行記を中断してたんです…。でもやはり旅日誌を残したい。
  
  私はコロナで国内含め全くどこにも行ってません…。外食もほとんどしてないですね…。ドロミティさん、徒歩圏内で生活できるって凄いですね。よほど便利な都市部にお住まいなんですね！私は車がないと生活できないところに住んでて、そもそも公共交通機関も旅行でしか使わないんです。本当に、いつまた旅行できるんでしょうか (ノД`)
  
  この旅行のころ、スリとかあんまり考えてなかったです。だから昨年の暮れにパリでスリに遭ってハッとしました。エルコラーノの遺跡、理想をいえば数時間はいたかったですが、例え駆け足でもちょっぴり見れたのは良かったです。旅慣れてるとは、とてもとても言い難いです(ノД`)　
  
  
  papan