2020/10/31 - 2020/11/01
155位(同エリア385件中)
xiaomaiさん
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8月中旬に訪れた嘉義に再度行ってきた。今回のテーマは道教寺院巡りとマラソン大会参加。
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マラソン大会のため一部の道が封鎖されていて、北港で乗車したバスが本来停車するバス停に立ち寄れず、少し離れたところで下車。画像は奉天宮の牌楼。
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奉天宮への参道を進んで行くと、マラソン大会12.5kmコースの出発点があった。
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さらに進むと、5kmコースの出発点。
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まずはこの日の夜を過ごす香客ビルへ。香客というのは参拝する信徒のことで、奉天宮が提供している宿泊施設。
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このような大部屋に泊まるのは数十年ぶり。
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1つの部屋に20人以上が寝られるけれど、実際に宿泊したの7名ほどだった(予定では15名だったが、no-showがいた)。
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シャワー室
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お湯の出も温度も問題なかった。
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香客ビル通路
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お祭りがある時は、この通路に寝る人も現れるほど、多くの参拝客が泊まりにやってくるようだ。
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荷物を置き身軽になって、奉天宮へ参詣した。
新港媽祖 (奉天宮) 寺院・教会
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玉皇上帝を祀る凌霄寶殿5階。
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虎爺殿。多くの卵が供えられている。
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翌日、虎爺杯マラソン大会があるためか、参拝者が後を絶たなかった。
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虎爺旗
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虎爺旗
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観音殿に並ぶ虎爺
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分霊してもらい、会社や自宅などにお祀りする信徒がいる。自分もそうしたいのだけれど、お迎えし安置するにふさわしい場所が自宅内にない。
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虎爺をお祀りするための部屋を設けられるような、ゆとりのある家に住めるようになったら、ぜひお迎えしたい。
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翌日のマラソン大会で自分を含む参加者皆がトラブルなく、無事に完走できるよう祈願した。そして、新港名物を食しに行った。
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鴨肉羹。8月に来た時は、おいしさに感動し、お代わりした。
新港鴨肉羹 地元の料理
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夜が更けてきて、香客ビルにも明かりが灯った。
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奉天宮もこの通り煌びやかに。
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凌霄寶殿最上階から正殿と参道を望む。
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玉皇上帝の前に虎爺が祀られているのは、ここだけかもしれない。
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香客ビルへ戻る前に、もう一度虎爺参り。
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小腹が空き、参道にある蔥抓餅の屋台へ。
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練乳入りの甘い蔥抓餅を食べた。甘さにほっこり。
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新港は奉天宮以外に訪れるべき場所がなく、老街をぶらぶら。地元の中高年が楽しそうにカラオケを楽しんでいた。この町には、カラオケボックスもないほどの素朴さがある。
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19時に部屋に戻り、シャワーを浴びたり、同行者と歓談した後、22時過ぎに就寝した。慣れぬ環境に寝られるかどうか心配だったけれど、1時50分ごろ目が覚めた以外はちゃんと寝られた。
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起床したのは4時半ごろ。
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5時ごろ奉天宮へ行ってみると、既に多くのマラソン大会参加者がいた。
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昨日に続き、再度参加者全員の安全を神々に祈願。
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6時前なのにこの賑わい。
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今年11年目を迎えた金虎爺杯マラソン大会。12.5kmコースは6時にスタート。
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普段からガンガン走っている強者が、最前列でスタートを今か今かと待っていた。
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6時になりスタート。
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同行者はこちらに参加。
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参加者が多く、先が詰まっていて後ろの方は、徒歩状態。
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5kmコースは6時25分スタート。
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嘉義大学ダンス部の4名のリードでウォーミングアップ。
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若い時はいつも速そうな人をペースメーカーにして走る習慣があり、今回は目の前にいた20代らしき青年にした。やがて、スタートすると、その青年は神速でダッシュをし、瞬く間に姿が見えなくなった。スタート後すぐに、体力が確実に落ちてきていることを実感させられた。
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ゴール地点
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完走証明書のほか、LIONの歯ブラシやペットボトルドリンクなどの記念品をもらった。
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右下にある「虎爺アイスコーヒー」も完走時にもらった。青い記念Tシャツ、ロングタオル、財布などは予め郵送されてきた。
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やがて、15位までの表彰式が始まった。
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入賞者は皆20代以下で、トップ3は10代のようだった。台湾南部からやってきた高校陸上部員も少なくなかった。12.5kmコースの1位の副賞は現金1万元。申し込み時にあわよくば上位に食い込もうと思っていた中年男子の自分はいったい何を考えていたのか......。
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その後、お楽しみ抽選会。1等は地元企業の株券(22万8千元相当、80万円強)で、2等は電動スクーター、3等は現金8888元。4等以下も金一封や虎爺関連グッズなどが多数用意されていた。1等と2等は呼び出しを受けた時にその場にいなくてはならず、3回番号が呼ばれる間にいることを表明するよう言われていた。2等の番号が発表されたとき、当選者の姿はなかなか現れず、司会者が「いませんか」と言うと、その場にいた人が皆で「いません!」。これには笑えた。司会者が再度尋ねると、さらに大きな声で「いません!!!」。ついに当選者は現れず(あの雰囲気ではそこにいても、怖気付いて前に出ることができなかったのかも?)、改めて抽選が行われた。電気スクーターが当たったら、新港から自分で運転して台北まで帰らないといけないなどと同行者と話していたけれど、まさに「取らぬ狸の皮算用」。結局、末等のケーキすら当たらず。
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マラソン大会を無事終え、奉天宮に感謝参り。
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今回の新港訪問では、最後のお参りとなるから、御加護を祈り、虎爺に金紙と卵1パックをお供えした。
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虎爺への金紙はこちら。虎が爪で引っ掻いたような痕が付けられてある。新港でしか入手できない模様。
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金紙を燃やす金爐は三川殿の前に。
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虎爺に感謝。
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賑やかな音がしていたので、廟内へ戻ると、大甲鎮安宮信徒御一行がそこで祀る天上聖母(主神である媽祖)をお連れしてお参りに来ていて、儀式がなされていた。
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このような伝統衣装を身につけられた道長には、昨今ほとんどお目にかかれない。
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大甲鎮安宮信徒が廟前で儀式をしたときに鳴らした爆竹の赤い残骸が多くあった。
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新港を離れる前に鴨肉羹。次はいつ食べられるかわからないからお代わりした。でも、もう1杯では物足りなく感じて......
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さらに、台北の自宅でも食べられるように6食分テイクアウト。これがとても重かった。宅配便で送ることもできたから、そうすればよかったけれど、帰宅してすぐまたこのおいしさを楽しめたからよしとする。
バスで嘉義へ向かう予定だったけれど、1時間以上の待ち時間があった。今回の旅は1泊2日であったから、時間を節約するため、タクシーを呼んだ。 -
11時ごろタクシーに乗車し、30分ほどで嘉義に到着。料金は1割引で375元。荷物を駅のコインロッカーに預け、まずは甲子園球児である阿基拉(呉明捷投手)のもとへ。
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そして、嘉邑城隍廟へ。朝、何かの儀式があったようで、牌樓のところには爆竹の残骸があった。
嘉義城隍廟 史跡・遺跡
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使用済み爆竹
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三川殿
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正殿
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正殿に祀られる城隍爺、七爺、八爺などの神々。
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王錦木で造られた藻井。
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死んだ人間が生前行った善悪を勘定するための算盤。
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源実朝の和歌「山は裂け海はめせらむ世なりとも君に二心わがあらめやも」
植民地時代、日本は道教信仰を禁止していたから、廟内に日本語で書かれたものがあるのは珍しい。嘉邑城隍廟が日本との良好関係を維持することに努めていたことがわかる。 -
本居宣長の和歌「敷島の大和心を人間はば朝日ににほう山さくら花」
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1階後方にある大天后殿。天上聖母、城隍夫人、註生娘娘が祀られる。
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1階には五路財神殿もある。
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2階にある八獅子武轎。
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1998年に文化資産保存法により古物認定された。
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城隍爺による死後の判決後、七爺、八爺、馬将軍、牛将軍などに刑罰を受ける様子を描いた大きな絵画も2階にある。
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金紙は環境問題に配慮し、まとめて焼かれる。お供えした金紙は一番左側前方に置いた。
8月に嘉邑城隍廟を訪れた時の旅行記:
https://4travel.jp/travelogue/11642126 -
城隍廟の近くにある「劉里長鶏肉飯」。日曜日の昼は、外地からやってきた観光客の長い列ができていた。地元の人は皆テイクアウト。
劉里長雞肉飯 地元の料理
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何度食べてもおいしいと感じる。店先に立って客を案内しているオーナーの「劉里長」が自分が着ていたマラソン大会のTシャツに気付き、話しかけてきた。やがて、日本人であることを知ると、「この前来た日本人は台湾人を連れてきてくれたよ」と言った。即座に「自分も台湾人を連れてきた日本人だよ」と言ったけれど、スルーされた。23年半台湾に住んでいる自分はもはや台湾人扱いなのだろうか。
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公明路にあった、福徳正神を祀る福嘉宮(廟名は柱に刻まれた言葉から推測。異なる可能性あり)。とても小さい廟。
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その後、スタバ休憩。嘉義のスタバも、台湾にある他のスタバ同様、学生の勉強部屋と化している。
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まだ時間的には早かったけれど、文化路の夜市を歩いてみた。小さい子供がいたら、買ってあげたいと思った帽子の数々。
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朝天宮(温陵媽廟)
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1662年創建の關廂境廟。
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1階には、福徳正神のほか、文財神、武財神が祀られている。
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そして、虎爺公も。元は黄色いお姿だったけれど、線香の煙で黒くなってしまわれている。
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2階に祀られる文衡聖帝(関羽将軍)、孚佑帝君、司命真君
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赤兎に見えるけれど、馬爺であると思われる。台湾で馬爺をお祀りするのは、王爺(千歳)廟以外、あまりない。
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16時半発のプユマ136号で台北へ戻った。
台鉄嘉義駅 (嘉義火車站) 駅
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自宅に戻り、新港から持って帰ってきた鴨肉羹を温めて食べた。早くまた食べに行きたい。
(終)
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