2020/10/28 - 2020/10/28
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こんさん
良い意味ではないけれど、今年ほど「県境をまたぐ移動」が注目された年はないと思います。そんな今だからこそ、境を自分の足で越えたい…と思っていたところに、ぴったりの場所を大阪と奈良の県境に見つけたわけです!
暗越奈良街道(現在は国道308号)…かつては大阪-奈良の最短ルートとして栄えた道です。東大阪市からは暗(くらがり)峠で生駒山地の県境を越えて、奈良方面に下ります!
距離は短いけど、一方通行あり、急坂あり、狭隘道路あり…の国道いや酷道ウォーキングへ!(^^)d
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暗峠に向かうには、近鉄奈良線の枚岡駅が最寄り
ってことで、まずは難波に来ました!
道頓堀には特に用事はなくて、なんとなく通ってみただけ -
枚岡駅は急行など停まる駅ではないので乗るのは各駅停車
中途半端な時間の電車にしては混んでるなと思ったら、大学の授業時間に合わせて乗ってたのか、若手が河内小阪でごっそりと降りて車内はすっかり平和に -
見晴らしの良い高架も多いので、車窓にはこれから向かう生駒の山々もよく見えます!
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枚岡の1つ手前の瓢箪山駅から本格的に登りに入って、難波から30分弱で枚岡駅前に到着
奈良線の普通って始めて乗ったけど、スピードも遅くて通過待ちも2回あって、無駄に時間かかってるように感じてしまうんだけどどうにかならんものか… -
降りる人も少なく、あっという間に誰もいなくなった…
電車は石切方面へさらに登っていきます -
とりあえず駅を出てみました
駅前は店も特になくいきなり住宅地!って感じ -
私はこれから国道308号(上下に伸びる赤い線)に向かいますが、このあたりはハイキングコースが色々とあるみたい
降りる人は少なかったけど、山歩ける系の装備の人は若干いました -
で、本題ではないのだけれど、駅のすぐ裏に枚岡神社があるので最初に寄っていきます!
河内の一之宮です
旅行控え…というよりは平日の午前中だから、人はほとんどいません枚岡神社 寺・神社・教会
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さすが一之宮、境内は結構広いです
坂を上がって、さらに階段を上がると拝殿枚岡神社 寺・神社・教会
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拝殿
まずは今日の無事の祈願ですね( -人-)枚岡神社 寺・神社・教会
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さて、ようやく本題ですが、ここから暗越奈良街道、現国道308号の峠越えです!
とりあえずその国道にってことで、枚岡駅から坂を下って10分ほど(せっかく電車が登ってくれたのに泣)、少し大阪側に戻った箱殿東交差点まで来てみました
右奥がこれから向かう奈良方面
駅前から線路沿いをちょっと歩けば国道には出れるのだけど、手前から歩き始めたほうが、国道が国道っぽくなくなってくのが見えて面白いかなーと(笑) -
ちなみに、この交差点から大阪市方面を見るとこんな感じ
大通りとは言わないけど、まあ国道と呼んでも恥ずかしくないレベルでは? -
さて、箱殿東から奈良方面へ歩き始めて、次の信号でさっそく歩道がなくなり、徐々に上りに入ってきます
まだセンターラインはあるし、車通りもまあまああるし、国道標識も誇らしげ -
と思ってたらそのうちセンターラインもなくなり、下り側の車線は滑り止め仕様に(おかげでラインなくても車線わかるけど笑)
正面に近鉄奈良線のガードが見えてきて、私にとってはこれで駅から下った分がチャラになりました
要はここが本当のスタートラインと? -
さて、ガードをくぐると、「308号はこの細い道まっすぐだけど一通だから迂回してきてね♪」という、常人にはちょっと意味のわからない標識が目に飛び込んできます
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とりあえず私は徒歩なので一通関係なし、この細い国道本道を行きます!
(ちなみに、ここを右に行くとすぐ枚岡駅前に出ます) -
ちょっと進んだだけなんだけど、傾斜、道端、曲がり、どの点で見ても、国道という概念を見失いつつあります(^^;
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まだガード過ぎて数十mしか来てないんですけど…
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相変わらずの急坂ですが、とりあえず一通はここまで
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せいぜい市道くらいの感覚で、本当にこれで合ってるの?と思えてきますが、これが立ってる限りはきっと大丈夫…
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近鉄のガードからも結構上がってきました
振り返ると大阪の市街地が結構遠くまで見えるようになってきています -
平地が全くないまま登り続けて7~8分くらい、家が途切れて、ここから山に本格的に入るみたい
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小さく「暗峠まで 約2km 約35分」って書いてあります
距離的にはそんなに遠くない…はず -
森に入っちゃうと景色良くないかもなので、大阪平野側も最後にもう一度
ちなみに、左の遊歩道は枚岡神社方面、右は額田駅方面に抜けるハイキングコースらしいです -
このあたりの山麓は大阪府営の枚岡公園になっているので、遊歩道の入口が沿道にいくつかあります
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ここはまだ市街地からすぐの場所なので、散策している人たちも結構います
この赤い橋も公園内の遊歩道みたい -
周りに家がなくなっても坂は途切れる様子がありません
てか軽トラが停まってますけど、車ってこんな坂でも普通に止まってられるんですね… -
道沿いに「禊行場」とあったので行ってみようかと思ったけど、絶賛なにかの工事中だったのでやめときました
さっきの軽トラはここの作業の方々のやつだったみたい -
そのすぐ先にある観音寺、こちらは普通にお邪魔できました
狭いところに目一杯に本堂が建ちます -
境内を豊浦川が滝になって流れていて、天竜の瀧と名前が付いているそう
だいぶ人の手は入ってるけど水はきれいです(*^^*) -
国道に戻って登り再開!
坂は一向に途切れません
森の間からのぞく大阪平野 -
いまさらながら、写真だと今一つ急坂感が伝わらないかも、ということで横のブロック塀写してみた!
これが切れ目なく延々と続いてる感じです -
急な坂の割に変な曲がりは少ないように思えるのだけど(徒歩だからか?)、ここはヘアピン
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インコース攻めたら下擦りそう(  ̄- ̄)
日本の国道で最大の傾斜(37%)はこの暗峠にあるらしいですが、たぶんこのカーブ -
ここ下ってくのはヘタなジェットコースターよりよっぽど怖いと思う( ´゚д゚)
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ヘアピンの先もまだ上りは続くけど、ちょっと視界が明るくなってきました
峠の頂上も近い? -
一気に開けてきて、小さい集落もあるところに出ました
こんなところに住んでると、麓に降りるのもかなり大変そう… -
雨の通行規制区間もここまで
ようやく平地と呼んで差し支えない道になりましたε-(´∀`; ) -
といっても、相変わらず国道感はないですが
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まだ登りあった(^^;
集落の中を抜けていきます -
旧街道と、なんとなくそこにいたネコ
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前方に石畳が見えてきました!
ここから峠の頂上付近
郡山藩が整備したもので、石畳の国道も全国でここだけなんですと暗峠 自然・景勝地
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石畳の道を数十mほど進めば、ここから奈良県、ここが暗峠の頂上になります
標高は455m
枚岡駅が50mくらいなので、差し引き400m、意外と登ってたなぁ(^^;暗峠 自然・景勝地
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振り返って大阪側
見えてる範囲は平ですが、その先はこれまで見てきた通り(  ̄- ̄) -
「暗峠」の名が刻まれた石
これ自体はそんなに古そうじゃないけど、旧街道には石が似合う(^^)
なぜ大阪側からしか見えないように置かれているのかは謎だけど(・・;) -
奈良県側もすぐ下りに入ります
目の前の道路は信貴生駒スカイラインで、ときどき車が通り過ぎてました
スカイラインの途中にもいくつか駐車場があるようだけど、ここからの出入りは不可(向こうは有料道路だしね)暗峠 自然・景勝地
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峠の茶屋があって食事もできるけど、いまは日曜しかやっていない様子(コロナのせいかはわからなかったけど)
暗峠 自然・景勝地
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テラス席もあるし、開いてたらここで休憩だったな…
暗峠 自然・景勝地
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さて、しばらく写真撮ったりボーッとしてましたが、そろそろ奈良方面に下りましょう!
最後に奈良側から頂上を1枚
最後に限って言えば、こっちのほうが登りきった感出るかも(・・) -
信貴生駒スカイラインの下を潜るとすぐ緩い下りに入ります
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下りはじめて少し行くと本陣跡
かつて多くの人が行き交った証でしょうか
そばにカフェもあったので、そこで休んでもよかったかな…と思ったけど歩き出しちゃったので気持ちが… -
壁に広告でも貼ってあるのかな?と思ってみたらコミュニティバスバス停でした (o゚ェ゚)
1日4便だけですが、麓の南生駒駅からここまで登ってこれます
ちなみに、バスの存在自体は知ってましたけど、今回は”歩いて”いきたいわけなのでそもそも選択肢に入れてません -
この辺の道はずいぶんと立派( ・д・)
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大阪側に比べると、奈良側はずいぶん開けていて見晴らしが良いです
道幅も広いし(コミュニティバスも来れるわけだし)、素人が来るならこっちからじゃないとダメですね… -
しばらくは棚田を横目に見ながらの下りです
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“棚田の風“を楽しむにはちょっと時期が遅いですけど…
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養鶏場があるようで、「くらがり峠のたまご」6個420円で売ってました
興味はあるけど、まだまだ歩くつもりだし、東京戻るのは明日だし、扱いに困ってしまうので諦めます(>_<) -
峠から1kmほど下ると、宝山寺や生駒方面に向かう道との分岐があります
生駒方面の道は山麓をずっと行くようで、宝山寺から生駒ケーブルで下りるなんて手もありそうだけど、今日はあくまでも308号の旧街道をたどりますのでここは右、南生駒方面へ -
やがて現れた分岐
10人中10人がまっすぐ行くと思いますが、地理院地図とかで見るとどうも右の車止めがある道が国道らしいんですよね… -
そんなこと言っても証拠もないだろうし…と思ったら標識があった!?
つまりは直進の道は最近になって山削ってまっすぐ通したもので、こっちが旧道
…ということはわかるのだけど、国道指定変えられなかったのか? そして、家もないところに残る旧道の存在価値は!? -
旧道側を行ってみると、道沿いになにやらある…
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「藤尾町 石造阿弥陀如来立像」ということで、文永七年(1270)・・・とあるというから鎌倉期くらいからあるのでしょう
いまとなっては旧道はこの阿弥陀如来様のためだけにあるような状態だけど、じゃあ場所移せば…って簡単に言えるものではないし、難しいですね( ・ω・) -
下から見るとこんな感じ
さっきの阿弥陀如来の看板だけがぽつんと立ってますけど、誰が国道がこっちだと思うかね?
まあ国道にするかなんて行政の管理上の都合で、使う側からしたらこれで何の問題もないってのはわかるんですけどね -
そこを過ぎると、家も増えてきて(こんなところに)車の工場なんかも出てきて、もう山は完全に抜けたのかなという空気になってきました
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けど、まだまだ下の街に比べれば高いところにいます
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このあたりで峠から2km強
駅ってのはいま向かっている近鉄の南生駒駅ですね -
相変わらず道は細いし、微妙なカーブも多いです
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街もだいぶ近づいてきたかな?
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ため池があるところに出て、土地もだいぶ開けました
舗装も普通のアスファルトになりましたね -
そのため池前から
奈良県側だとここからが本格的な峠区間と言えそうです -
大阪側は(本来の標識ではないのかもしれないけど)国道マークを頻繁に見たのだけど、奈良側はほとんどなく、ときどき本当にかの道で合ってるか不安になります(・・;)
珍しく登り方向にあるやつ見つけた! -
道幅広くなったと思ったらそれも一瞬、また細い道に戻って住宅地に突入
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308号は直進
本日2度目の逆走(歩?)です -
生駒市立南生駒小学校前
ちょうど昼休み時間だったのか、子どもの声で賑やかです
しかし、目の前のこの道が国道だとどれだけの人が気付いているのか… -
南生駒小を過ぎると間もなく国道168号にぶつかります
久しぶりのまともな道(失礼)
左奥が暗峠方面ですが、先述のとおりここは一方通行
168号側の青看板には一応308号とは書いてあるけど、これは曲がろうとしたら絶対戸惑うやつ… -
さらに1つ先の交差点で、竜田川にぶつかります こっちの道が168号の旧道らしいです
308号はこの橋を渡って対岸へ -
168号旧道交差点から暗峠方面
国道感まるで無し!! -
一応「→暗峠」とは書いてあるけど、案内らしきものはこれが唯一
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さらに竜田川を渡ると、近鉄生駒線にぶつかります
308号は一瞬線路と並行した後、(奥の)踏切を渡って奈良方面へ
ちょうど向こうから電車がやってきました -
踏切の先も、道の雰囲気は変わる気配なし
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踏切の先は、榁ノ木峠を越えて奈良市内、近鉄尼ヶ辻駅、三条大路方面に降りていきます(これは南生駒駅にあった地図)
尼ヶ辻まで行ってしまおうかと最初は思ってたのだけど、そうなるとさらに2時間、結構脚にダメージ来ているのもあるので歩くのはここまでにして、南生駒駅から近鉄でまわっていくことにします -
でも、ちょっとだけ踏切の先の街道も歩いてみました
しばらく、この手の曲がりの多い細い道が続きそう -
南生駒駅はすぐそこ
スロープでホームに入るのかと思ったら、これは車椅子専用で、一般の改札は地下でした -
南生駒駅で街道歩きは終わりにしますが、まだ夕方までは時間があるので生駒→西大寺→西ノ京と乗り継いで、薬師寺と唐招提寺を見てきました
先に駅から近いほうの薬師寺
曇ってしまって伽藍の紅色は映えませんが仏様拝むには関係なし(^^)d -
続いて唐招提寺
時間が遅いからというのもあるけど、ほとんど人なし
のんびり観られるという点では良いのだけど、奈良の有名寺院でこれでは大変ですね… -
夜は大阪泊まりなのだけど、その前に一度奈良市街地方面へ
日暮れは早く、17:30過ぎの猿沢池はもう完全に夜
まあ特に用事があったわけではないので、興福寺まわりを一回りして大阪に戻ることにします(二月堂とかあるけど遠いし…) -
ちなみに、ということで、大阪に戻ったあと、今日歩いた308号の起点の大阪市中央区 新橋交差点に来てみました
御堂筋と長堀通の交差点、御堂筋線の心斎橋駅の真上になります!(奥が奈良方面)
国道なんて役所が勝手に決めただけとはいえ、あの峠道と同じかと思うとなんだか面白い( ・ω・)
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