南薩摩　山川・長崎鼻

2020/09/29 - 2020/09/29

鹿児島中央駅からJRで山川駅へ。山川駅から路線バスで砂むし温泉とたまて箱温泉、長崎鼻に寄って、西大山駅からJRで枕崎（薩摩板敷）へ。

エリア 指宿(鹿児島)

鹿児島中央駅からJR指宿枕崎線で山川駅へ。

山川駅 駅

駅のすぐそばにある「くり屋食堂」（2つ上の写真の左上に見える）で昼食。カンパチマグロ丼（860円）。

旅館食堂 くり屋 グルメ・レストラン

かつおのたたきハーフ（500円）も注文。玉ねぎ山盛りでかつおのたたきが埋もれている。

玉ねぎをよけて、かつおのたたきとご対面（一切れ食べちゃってます）。

山川駅前バス停から路線バスで山川砂むし温泉へ。

バスからの車窓。向こうに見えるは大隅半島。

山川砂むし温泉入口（旧：伏目口）バス停で下車。周りは畑で砂むし温泉までは1km弱ある。写真奥の三角形の山は開聞岳。噴煙を上げているように見えるがあれは雲。

山川砂むし温泉入口バス停付近から反対側（山川駅方面）の展望。とんがった岩山の手前にこの後に行くたまて箱温泉がある。

バス停から砂むし温泉へ向けて歩き始めると、たまて箱温泉－砂むし温泉間を往復する無料のシャトルバスが通り、特に合図をした訳ではないが、停まって乗せてくれた。

山川砂むし温泉「砂湯里」 温泉

砂むし温泉は海岸沿いの砂浜にある。

係の人に指定された砂の上に仰向けで寝転がり（頭に敷くタオルは自分で持参。浴衣は借りれる）、首から上を残してスコップで砂をかけてもらう。胸からお腹あたりがずしりと重く感じられ、地熱で温められた砂がじわりと温かく、やがて額に汗がにじみ出てくる。目の届く範囲に時計が設置されており、自分の判断で入浴を終了する。10～15分位が推奨時間。入浴終了時は自分で起き上がって砂を払いのける。そして、隣接のシャワー・温泉施設で浴衣を脱ぎ、シャワーで砂を落とし、温泉に浸かって体験終了。

無料シャトルバスでたまて箱温泉へ移動。
たまて箱温泉は、某旅行口コミサイトの「日帰り温泉＆スパランキング」において2014年～2017年と4年連続で1位となったそうな。なお、2018年は5位、2019年と2020年はランク外。ただし、2014年～2018年は全言語の、2019年と2020年は日本語の口コミの評価点、口コミ投稿数などをもとにしているそうなので、外国人の人気が高いということか？また、2019年と2020年の集計対象期間は2019年6月～9月までの4ヶ月間ダブっているので、これも影響されたのか？

ヘルシーランド 温泉

温泉に入る前に、すぐ近くにある製塩工場跡を見に行く。昭和19年から昭和39年までの20年間、ここで温泉熱を利用した製塩が行われていたそうだ。

透き通るような淡いブルーの水が溜められている。温度調整すればこのまま温泉として使えそう。

製塩工場跡の向こうの崖下には砂むし温泉がある。砂むし温泉からここまで通じる歩道（たまて箱温泉までの連絡通路）があるが、現在は崖くずれのため通行禁止になっている。左奥に見える陸地の岬はこの後に行く長崎鼻。

製塩工場跡からたまて箱温泉方面には、竹山（別名：スヌーピー山）が聳える。

たまて箱温泉には、海（南）に向かって東と西に分かれた露天風呂が2つあり、男女日替わりでどちらかの露天風呂に入れることになる。
たまて箱温泉は撮影厳禁なので、最寄りのヘルシーランド入口バス停近くにあった案内写真を掲載。これは東側の露天風呂。今回、私が入浴したのはこちら。東の竹山方面、そして南の海側方面が開けていた。

これは西側の露天風呂。開聞岳方面が開けているが、おそらく海側方面も開けていると思われる。

たまて箱温泉から約700mのヘルシーランド入口バス停まで歩いていく。途中、九州電力　山川発電所（地熱発電所）が見えた。ここは2020年3月27日まで無料で見学できたそうだが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から当面の間休館とのこと。

ヘルシーランド入口バス停近くにて。この辺りはソテツの自生地北限らしい。

ヘルシーランド入口バス停から路線バスに乗り長崎鼻へ。長崎鼻バス停からお土産屋の並ぶ下り坂の歩道を数分歩くと龍宮神社がある。長崎鼻（岬）は昔から竜宮鼻と呼ばれており、浦島太郎が竜宮へ旅立った岬との言い伝えがあるそうな。でも、龍宮神社の祭神は浦島太郎ではなく豊玉姫（乙姫様）。

龍宮神社 寺・神社・教会

龍宮神社の境内にあったこの相関図によると、天照大御神の孫が浦島太郎で、その妻が乙姫様、そして彼らの孫が神武天皇となっている。

龍宮神社内の貝塚。絵馬の代わりに貝殻に願い事が書かれ奉納されている。

龍宮神社から長崎鼻（薩摩半島最南端）を眺める。水平線の左に大隅半島最南端の佐多岬が見える。

長崎鼻周辺からは開聞岳も良く見える。2時間半前に山川砂むし温泉入口バス停から見た時と同様、山頂から噴煙を上げているように見える雲がある。

龍宮神社に祀られている豊玉姫（乙姫様）は海の守り神であるとともに縁結びの神でもあることから、それにあやかったであろう、長崎鼻灯台は「恋する灯台」として、ハート型のオブジェが設置されている。

薩摩長崎鼻灯台 名所・史跡

灯台の先へも岩場とコンクリの遊歩道伝いに歩いていくことができる。

長崎鼻バス停から路線バスで数分の徳光小前バス停で降り、2km弱の距離を歩いて最寄りの西大山駅へ。
徳光（とっこう）小学校は144年の歴史ある小学校のようだが、今年度をもって閉校になってしまうそうだ。山川駅前にも開校から142年の山川小学校閉校式の横断幕を見かけた。過疎化と少子化の影響が大きいのだろう。

西大山駅までは長い直線の農道を通っていく。

農道からは相変わらず噴煙のような雲がまとわりついている開聞岳が良く見える。

この辺りでは甘藷（サツマイモ）の栽培が行われている。

サツマイモを収穫中。私には見慣れない白いサツマイモだが、焼酎用らしい。

西大山駅はJR日本最南端の駅。ということで、何人か乗客以外の人も来ていた。

西大山駅 駅

運行本数は少なく、枕崎方面は1日7本、鹿児島中央方面は1日8本。公共交通機関で南薩摩を観光するにはバスの時刻も絡めて計画しないと効率が悪い。

今宵の宿の最寄り駅となる薩摩板敷駅（枕崎駅の1駅手前）で降りる。ここから歩いて約1.6km先のグリーンホテル福住へ。

グリーンホテル福住の夕食。名物のかつおのたたき、鯛の刺身、煮魚（魚の種類は忘れた）、アワビなんかもあり、なかなか豪華。ご飯のお代わりもでき、いつもより多く食べてしまった。

グリーンホテル福住 宿・ホテル