#5/6 2020年9月 GoTo! 激安JAL楽パック利用！釧路をベースに北へ東へ 5泊6日

2020/09/16 - 2020/09/21

元はと言えば、JTB旅物語か何かのパンフで見かけた釧路プリンスホテルを利用した7日間程度の長期滞在ツアーがきっかけでした。
釧路に連泊してその間に周辺エリアの日帰り観光を組み合わせるもので、なるほど、こうした旅の方法もあるのかとツアー参加を検討し始めたのですが、待てよ、ならば自力で組んでしまえば良いのではと考え及ぶところは若干ながらも旅慣れた者としてはごく自然な流れですね。
そのような経緯から同じ釧路ベースで行程を検討してみると、この時点ではまだ地域クーポンの恩恵には預かれなかったものの、GoTo!ブースト炸裂で常滑発着JAL新千歳往復+釧路ビジネスホテル5泊付きで驚愕の38,805円！
これに爆安12,000円ポッキリのJR北海道のお得きっぷ「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」を組み合わせれば鬼に金棒です。
さらには、釧路、侮るべからず！
当初は、のんびり市内に滞在して観光を挟みながら美味しいモノでも食べ歩けば良いかと考えていたところ、最寄りの釧路湿原は言うに及ばず、阿寒湖、摩周湖、知床半島、霧多布、根室などなど周囲には見所満載！
旅程中一部悪天候に見舞われたものの、鉄道には全く疎い自分もかつて経験のないほど鉄道に乗りまくり、周遊パスをフル活用しての充実した旅となりました。
コロナ禍で海外旅行と言う概念自体が完全蒸発してしまった今、その代替としての国内長期旅行には今回のような拠点型もなかなか良いのかもしれません。



DAY1　16SEPT2020
JL3103 中部(NGO)08:30 新千歳(CTS)10:10
とかち3号 南千歳11:05 帯広13:12
おおぞら5号 帯広14:18 釧路15:51
コンフォートホテル釧路 @釧路泊

DAY2　17SEPT2020
☆摩周湖、屈斜路湖、阿寒湖観光
コンフォートホテル釧路 @釧路泊

DAY3　18SEPT2020
☆知床観光
コンフォートホテル釧路 @釧路泊

DAY4　19SEPT2020
☆納沙布岬、霧多布観光
コンフォートホテル釧路 @釧路泊

DAY5　20SEPT2020
☆釧路湿原観光
コンフォートホテル釧路 @釧路泊

DAY6　21SEPT2020
おおぞら8号 釧路13:42 南千歳17:28
JL3118 新千歳(CTS)19:10 中部(NGO)20:55


概算合計 70,435円
・往復航空券+ホテル5泊 38,805円 (楽天トラベル59,700円 GoTo還元△20,895円)
・レイル 12,000円 (JR北海道)
・OPツアー等 19,630円

エリア 釧路(北海道)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 船 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: 楽天トラベル

旅行5日目…
この日も天気予報では何も問題なさそうです。
釧路駅前を昨日お世話になったルパン三世のラッピングバスが通って行きました。

釧路駅 駅

昨日の花咲線の混雑を鑑み、8:57発の列車ではありますが8時過ぎに駅に出向いておきました。

釧路駅 駅

快速しれとこ摩周号、網走行きの入線です。
今回の旅行ではもう何度もお世話になっているキハ54形気動車です。
案の定出発前には満席で立ち席も。
こちらは今日はお気軽釧路湿原日帰り行程ですが、網棚の大きな荷物を見るに知床、網走方面への移動旅行者が大半のような感覚でした。
早目に駅に着いたため着席できましたが、高齢の母娘と思しき旅行者がいたので席を譲りました。
こちらは目的地塘路駅まで1時間も掛かりませんし。

釧路駅 駅

塘路駅に到着しましたが、ここで下車したのは数人程度。
この後は「レイクサイドとうろ」のカヌーツアーとなり、ツアーの送迎車で出発点まで送ってもらいました。

塘路駅 駅

オフィスからは塘路湖が一望できます。

塘路湖 自然・景勝地

ライフジャケットを装着し湖畔に並ぶカヌーに乗り込みます。

塘路湖 自然・景勝地

ゆったり流れているようでも川の流れは意外と速いものです。
パドルは後方に乗るガイドさんにほぼお任せですが、一応4名の乗船者も漕いではいます。

釧路湿原国立公園 自然・景勝地

鹿の親子を見かけました。
と言っても、自分で見つけた訳ではなくガイドさんが発見して教えてくれました。

釧路湿原国立公園 自然・景勝地

若干曇りがちでしたが川下りにはそれがちょうど快適でした。
ピーカンとかでは逆に暑くて堪らなかったでしょう。

釧路湿原国立公園 自然・景勝地

樹木の枝にオジロワシも止まっていました。

釧路湿原国立公園 自然・景勝地

振り返ると雄阿寒岳が望めます。
2時間程度のショートクルーズでしたがとても楽しめました。
惜しむらくは「ブラタモリ」で放送していた地質等に関する内容をすっかり忘れてしまっていたことでしょうか。

釧路湿原国立公園 自然・景勝地

下った艇はこのような"専用車"に乗せ車で牽引してオフィスまで運び上げるようです。

釧路湿原国立公園 自然・景勝地

ツアーの送迎車で塘路駅まで送ってもらいカヌーツアー終了。
その後はこの「ノロッコ号」に乗ります。
思いの外早くの入線で頭からの絵が撮れませんでした。

くしろ湿原ノロッコ号 乗り物

ディーゼル機関車の付け替えはできないため、釧路から来た最後尾車両が釧路行きでは先頭車両となります。
車で言えばRRでしょうか、この運転席で最後方のディーゼル機関車を制御するとのことでした。

くしろ湿原ノロッコ号 乗り物

指定席車両は大きく窓が開けられるため爽快感と遮るもののない眺めが楽しめます。

くしろ湿原ノロッコ号 乗り物

車両内はこのように釧路湿原側に6人掛けボックスシート(コロナ禍のため現在は4人に制限)、反対側は座席を窓方向に向けたカウンターのようなスタイルとなっています。

くしろ湿原ノロッコ号 乗り物

出発すると間もなくアテンダントさんから乗車証明書が配布されました。
売店では関連グッズなども買うことができます。

くしろ湿原ノロッコ号 乗り物

途中、釧路湿原の眺めの良い箇所では止まるくらいのゆっくりとしたスピードに落としてくれるため、定期列車より遥かに眺めは楽しめます。
先ほどカヌーで下ったばかりの釧路川をすぐまた列車から眺められるのも一興です。

くしろ湿原ノロッコ号 乗り物

遠くに特徴的な岩保木水門の新水門が眺められます。

岩保木水門 名所・史跡

釧路駅に戻り、今回立ち寄っていなかった和商市場をチラッと覗いてみました。
勝手丼で有名ですが今回は時間がなくスルーです。

釧路和商市場 グルメ・レストラン

そしてランチに向かったのは「なごやか亭 釧路新川店」
釧路駅前のコンフォートホテルから自転車で10分程度で到着しますが、根室本線の南側から北側への移動となるためどこで根室本線を越えるかがルート選びのポイントとなります。

なごやか亭 新川店 グルメ・レストラン

15時過ぎの一人での来店にも関わらず、席が空くまで15分ほど待たされたのはやはり人気があるからなのでしょうか。
メニューを見て真っ先に目についたのはやはりこのこぼれいくら！
コロナでなければ目の前でスタッフさんがイクラを掛けてくれるとのことでした。

なごやか亭 新川店 グルメ・レストラン

やはり北海道の回転寿司はレベルが高いです。
他には炙りホタテ、とろサーモンなど、次の予定の列車の時間が迫っていたため全9皿に止めておきました。

なごやか亭 新川店 グルメ・レストラン

そそくさとホテルに戻って自転車を部屋に置いたのち、16:05の釧網本線網走行き普通でまた釧路湿原方面へと出かけます。

釧路駅 駅

今回は釧路湿原駅で下車しました。
このエリアの駅舎はどこもログハウス調で統一されているのでしょうか。

釧路湿原駅 駅

向かった先は、釧路湿原エリアに数ある展望台の中のひとつ、細岡展望台です。

細岡展望台 名所・史跡

日の入りを前に既に多くの人が集まり始めていました。

細岡展望台 名所・史跡

運良く一番前の場所を確保できたのでそのままそこで日の入りを待ちます。
反対方向には雄阿寒岳、雌阿寒岳も望めます。

細岡展望台 名所・史跡

陽が落ち始めさらに人出も増えてきました。
この展望台でも湿原内を流れる釧路川はほんの一部しか見られません。

細岡展望台 名所・史跡

もう少しで日の入りです。
空に広がる雲の残り具合も、多くもなく少なくもなく良い感じですね。

細岡展望台 名所・史跡

17:25、いよいよ日の入りとなりました。
広大な釧路湿原に沈む太陽、この景色を見るためだけにここへやって来ましたが、天気にも恵まれ来た甲斐があったと言うものです。

細岡展望台 名所・史跡

釧路湿原駅から釧路駅への次の列車は18:24発なので1時間程度の待ち時間となります。
駅に向かって下って行くと途中に細岡ビジターズラウンジと言う立派な建物がありました。

細岡ビジターズラウンジ 名所・史跡

建物内もロッジ風の素晴らしい造りです。
18時閉館まで、何もなく狭い釧路湿原駅舎内よりはここで時間を潰しても良いかなとも思いましたが、ふと、時間潰しに隣の細岡駅まで歩いてみようかと言う悪魔の囁きが頭を擡げたのでした。

細岡ビジターズラウンジ 名所・史跡

距離にして3km程度ですが、ビジターズラウンジ内には"細岡駅までに熊の出没情報あり"の警告も出ていて少し躊躇しましたが、携帯ライトを照らし、熊除け鈴を鳴らしつつ真っ暗な道を歩いて行きました。
途中並行して流れる釧路川が薄っすらと見られたり、摩周湖行きの普通列車が走り去る様がメルヘンチックだったり…が、しかし、頭の中には人っ子一人いない真っ暗闇の中を早く抜け出したいとの想いでいっぱいだったのも事実です。

釧路湿原国立公園 自然・景勝地

18:08、無事細岡駅に辿り着きました。
列車は18:20発なのでまだ余裕はありましたが、まずはホッとひと安心。

細岡駅 駅

ここで小トラブル発生です。
細岡駅で18:20発の列車を待っていると、無人駅に備え付けられたスピーカーから列車が遅れるとの案内放送が流れました。
ただ、どのくらいの遅れなのかなどはっきりしたことは分かりません。
また、釧路駅で特急おおぞらへ乗継予定の人は釧路駅へ電話してくれとも言っています。
幸い自分はどんなに遅くなろうとも釧路まで辿り着ければそれで良しなのですが、自分の他に1名いたこの駅からの乗客は特急に乗継予定とのことで釧路駅に電話していました。
最終的に、列車は予定より30分以上遅れ19時少し前にやって来ました。
やれやれ…

細岡駅 駅

遅延の影響か正常運転でもこうだったのかは分かりませんが、列車内は都市部の通勤電車並みの大混雑です。
そして次の釧路湿原駅からもかなり多くの乗客が乗り込んだことから、結果的には細岡駅まで歩いてのんびり待っていられたことが正解だったのかもしれません。

細岡駅 駅

釧路駅に着いてみると、驚いたことに18:59発の特急おおぞら12号は当列車の到着を待ち30分遅れでの発車となっていました。
JRとしては、乗継できなかった乗客のホテル手配等より特急を遅らせたほうが得策と考えたのでしょうか。

釧路駅 駅

最後バタバタしましたが、釧路最後の夜はホテル裏手の居酒屋で軽く食べて終わりとします。

居酒屋 酒楽 グルメ・レストラン

個性的な女将さんとその旦那で切り盛りしているこじんまりとした居酒屋です。
ネタは小ぶりながらも選べるおでん5品で300円はお値打ちですね。
生中1杯と締めのラーメンで撤収しました。

居酒屋 酒楽 グルメ・レストラン