天草諸島旅行記(ブログ) 一覧に戻る
数年前に事情があって完結できなかった九州旅行を、昨年末に敢行しました。<br />私には懐かしい福岡の次には、熊本へ。<br />タクシーの運転手に、てっきり長崎県だと思っていた天草を勧められ、レンタカーで天草方面へ出かけました。<br />何しろ、冬の旅行ですので、日が沈むのが早く、天草の手前の「三角西港」というところまで行って、熊本市内に戻ってきたのですが、全く知らなかった「三角西港」でいろいろ学んで充実感。<br />――という話を写真を交えてお話します。<br /><br />私達は日本へ一時帰国するたびに、小旅行をしています。<br />その他の旅行先は、どうぞ、こちらから:https://mirandalovestravelling.com/ja/

年末の九州旅行ーー天草って熊本県だったの?(熊本編1)

34いいね!

2019/12/26 - 2019/12/26

109位(同エリア832件中)

0

24

ミランダ

ミランダさん

数年前に事情があって完結できなかった九州旅行を、昨年末に敢行しました。
私には懐かしい福岡の次には、熊本へ。
タクシーの運転手に、てっきり長崎県だと思っていた天草を勧められ、レンタカーで天草方面へ出かけました。
何しろ、冬の旅行ですので、日が沈むのが早く、天草の手前の「三角西港」というところまで行って、熊本市内に戻ってきたのですが、全く知らなかった「三角西港」でいろいろ学んで充実感。
――という話を写真を交えてお話します。

私達は日本へ一時帰国するたびに、小旅行をしています。
その他の旅行先は、どうぞ、こちらから:https://mirandalovestravelling.com/ja/

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
4.5
グルメ
5.0
同行者
友人
交通手段
レンタカー タクシー 新幹線
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • 博多駅から「さくら」号で熊本へ。駅で、「みずほ」号で一足先に着いていた高校時代の友達と合流しました。一緒に熊本を楽しむつもりです。<br />熊本駅は、市の中心からかなり離れていました。それでタクシーに乗り、運転手に熊本の観光スポットを聞いたところ、「個人的に、天草が好きですねえ」。<br />「え、天草って熊本だったの?」と友達と顔を見合わせました。てーっきり長崎かと思っていました。<br />予約してあった、日航ホテルに荷物を置き、天草行きのプランを練り、レンタカーをするために駅へ戻ります。<br />この写真は、その途中に乗った路面電車。なかなか味のある古い車体ですが、観光用ではなく、市民の足になっている様子でした。

    イチオシ

    博多駅から「さくら」号で熊本へ。駅で、「みずほ」号で一足先に着いていた高校時代の友達と合流しました。一緒に熊本を楽しむつもりです。
    熊本駅は、市の中心からかなり離れていました。それでタクシーに乗り、運転手に熊本の観光スポットを聞いたところ、「個人的に、天草が好きですねえ」。
    「え、天草って熊本だったの?」と友達と顔を見合わせました。てーっきり長崎かと思っていました。
    予約してあった、日航ホテルに荷物を置き、天草行きのプランを練り、レンタカーをするために駅へ戻ります。
    この写真は、その途中に乗った路面電車。なかなか味のある古い車体ですが、観光用ではなく、市民の足になっている様子でした。

  • 気に入ったので、もう一枚。<br />ポルトガルのリスボンや、イタリアのミラノにも、レトロ感のある市電が走っています。こういうのはいつまでも大切にしてほしいですね。

    気に入ったので、もう一枚。
    ポルトガルのリスボンや、イタリアのミラノにも、レトロ感のある市電が走っています。こういうのはいつまでも大切にしてほしいですね。

  • あいにくのお天気で残念でしたが、まず立ち寄ったのは、「宇土マリーナ道の駅」です。ここで、この辺りの郷土料理で日本三大ちゃんぽんの一つ「天草ちゃんぽん(海鮮ちゃんぽん)」を食べるつもりでした。<br />ところが「団体さんが雨で行き場を失って入っていらして、売り切れました」(食堂の人)。残念!<br />代わりに私は海鮮丼を食べました。新鮮な魚がコリコリ。私は肉を食べる時にときどき、自分の唇を噛んでしまうのですが、海鮮丼に入っていた身の引き締まった魚が堅いので、ここでも自分を噛んでしまいました。

    あいにくのお天気で残念でしたが、まず立ち寄ったのは、「宇土マリーナ道の駅」です。ここで、この辺りの郷土料理で日本三大ちゃんぽんの一つ「天草ちゃんぽん(海鮮ちゃんぽん)」を食べるつもりでした。
    ところが「団体さんが雨で行き場を失って入っていらして、売り切れました」(食堂の人)。残念!
    代わりに私は海鮮丼を食べました。新鮮な魚がコリコリ。私は肉を食べる時にときどき、自分の唇を噛んでしまうのですが、海鮮丼に入っていた身の引き締まった魚が堅いので、ここでも自分を噛んでしまいました。

  • これは、道の駅で売っていた貝。こんなカラフルな貝ってあるんですかー。<br />この店は旅行者だけでなく、地元の人々の普通の買い物の場となっているようでした。魚介類の他、みかん類が豊富で、作っている農家の人の名前が付いていました。

    これは、道の駅で売っていた貝。こんなカラフルな貝ってあるんですかー。
    この店は旅行者だけでなく、地元の人々の普通の買い物の場となっているようでした。魚介類の他、みかん類が豊富で、作っている農家の人の名前が付いていました。

  • お腹を満たした後、引き続き、天草を目指して走ったのですが、もらった観光地図によると、その手前に世界遺産があるとのこと。これは見逃すわけにはいきません。<br />三角西港というところで、「明治日本の産業革命遺産」の一つとして2015年にユネスコの世界文化遺産に登録されたのだそうです。有名な三池炭鉱の石炭を日本国内や上海に輸送する拠点としてできた人工の港と、それに伴ってできた人工の町です。

    お腹を満たした後、引き続き、天草を目指して走ったのですが、もらった観光地図によると、その手前に世界遺産があるとのこと。これは見逃すわけにはいきません。
    三角西港というところで、「明治日本の産業革命遺産」の一つとして2015年にユネスコの世界文化遺産に登録されたのだそうです。有名な三池炭鉱の石炭を日本国内や上海に輸送する拠点としてできた人工の港と、それに伴ってできた人工の町です。

  • 晴れていたら、もっと美しかっただろうなあ。友達がどうも、雨女らしいのです。<br />この人工港、当時の内務省が派遣したオランダ人の技師、ローウェンホルスト・ムルドルという人が設計し、小山秀という人が建設責任者だったとのこと。この小山さんの子孫が熊本県のゆるキャラ、「くまモン」を生み出した放送作家の小山薫堂さんなのだそうです。

    晴れていたら、もっと美しかっただろうなあ。友達がどうも、雨女らしいのです。
    この人工港、当時の内務省が派遣したオランダ人の技師、ローウェンホルスト・ムルドルという人が設計し、小山秀という人が建設責任者だったとのこと。この小山さんの子孫が熊本県のゆるキャラ、「くまモン」を生み出した放送作家の小山薫堂さんなのだそうです。

  • お城の石垣のような、がっしりした造りの埠頭や水路がみられました。<br />ちなみに、このオランダ人ムルドルさんの月給は当時、月500円だったそうで、今の価値に直すと何と、月500万円にも当たるのですって。当時の明治政府は、大枚をはたいても、海外の技術を導入したかったのですね。

    お城の石垣のような、がっしりした造りの埠頭や水路がみられました。
    ちなみに、このオランダ人ムルドルさんの月給は当時、月500円だったそうで、今の価値に直すと何と、月500万円にも当たるのですって。当時の明治政府は、大枚をはたいても、海外の技術を導入したかったのですね。

  • 天草の石工をはじめ、13万人を動員して港だけでなく、背後の道路や水路も築き、町を作ったといいます。<br />ところが、ここが使われたのはたった11年だけ。というのも、ここは三池炭鉱から44キロも離れていて不便だった上、三池の浅い海を深く掘り下げて大規模な港を建てたため、主要港はそちらに移ったのだそうです。<br />その後、三角西港は放っておかれたため、今でも昔のままの姿で、古い家屋などが残っているとのことでした。

    天草の石工をはじめ、13万人を動員して港だけでなく、背後の道路や水路も築き、町を作ったといいます。
    ところが、ここが使われたのはたった11年だけ。というのも、ここは三池炭鉱から44キロも離れていて不便だった上、三池の浅い海を深く掘り下げて大規模な港を建てたため、主要港はそちらに移ったのだそうです。
    その後、三角西港は放っておかれたため、今でも昔のままの姿で、古い家屋などが残っているとのことでした。

  • その中にあるムルドル・ハウスは、お土産屋さんです。ここで作られたという手提げがすごく素敵で喉から手が出るほど欲しかったのですが、衝動買いするにはちょっと高価過ぎました。<br />その他、白壁の倉庫跡がレストランになっていたり、ラフカディオ・ハーンが泊まった「浦島屋」というホテルが復元されていたりしています。

    その中にあるムルドル・ハウスは、お土産屋さんです。ここで作られたという手提げがすごく素敵で喉から手が出るほど欲しかったのですが、衝動買いするにはちょっと高価過ぎました。
    その他、白壁の倉庫跡がレストランになっていたり、ラフカディオ・ハーンが泊まった「浦島屋」というホテルが復元されていたりしています。

  • この「浦島屋」の建物に入ってみました。ここのベランダに出たら、わずかながら、雲の隙間から日が差しました。

    この「浦島屋」の建物に入ってみました。ここのベランダに出たら、わずかながら、雲の隙間から日が差しました。

  • 陽が差したときに「浦島屋」から見た光景です。神々しかったですよ。

    イチオシ

    陽が差したときに「浦島屋」から見た光景です。神々しかったですよ。

  • そこから少し、内陸の方へ散歩したら、古風な魚屋さんがありました。

    そこから少し、内陸の方へ散歩したら、古風な魚屋さんがありました。

  • この魚屋さんの近くで出会ったおじさんが、閉まっていた旧高田回漕店を開けて見せてくれました。本職は知りませんが、ガイドもやっているという方で、この地がロケーションとなったテレビドラマ「坂の上の雲」にも出演したのだとか。<br />これまで書いてきた、三角西港のうん蓄は、全部、このおじさんに教わったものです。とても親切で、地元のことを旅行者に伝えたいという真摯な気持ちが伝わってきました。

    この魚屋さんの近くで出会ったおじさんが、閉まっていた旧高田回漕店を開けて見せてくれました。本職は知りませんが、ガイドもやっているという方で、この地がロケーションとなったテレビドラマ「坂の上の雲」にも出演したのだとか。
    これまで書いてきた、三角西港のうん蓄は、全部、このおじさんに教わったものです。とても親切で、地元のことを旅行者に伝えたいという真摯な気持ちが伝わってきました。

  • この旧高田回漕店は二階が船乗りたちの宿だったそうです。

    この旧高田回漕店は二階が船乗りたちの宿だったそうです。

  • 三角西港をしっかり見学して気づいたら、日が暮れかかっていました。残念ながら、天草へは足を踏み入れることなく、熊本市へ帰らなければなりません。<br />途中、線路沿いの海辺に出てみました。

    三角西港をしっかり見学して気づいたら、日が暮れかかっていました。残念ながら、天草へは足を踏み入れることなく、熊本市へ帰らなければなりません。
    途中、線路沿いの海辺に出てみました。

  • 曇り空の上に、日没後だったため、すっかり灰色の世界。それはそれなりの美しさがありましたが。

    曇り空の上に、日没後だったため、すっかり灰色の世界。それはそれなりの美しさがありましたが。

  • この辺りは海苔の養殖が盛ん。道中に、海藻専門の会社の看板も見ました。

    この辺りは海苔の養殖が盛ん。道中に、海藻専門の会社の看板も見ました。

  • これは泊った日航ホテルの部屋です。午前はまだチェックインできなかったので、遠足から帰ってきてから部屋に入りました。<br />広々としていて立派です。

    これは泊った日航ホテルの部屋です。午前はまだチェックインできなかったので、遠足から帰ってきてから部屋に入りました。
    広々としていて立派です。

  • これは部屋の窓から見た夜景。

    これは部屋の窓から見た夜景。

  • 一休み後、熊本市の繁華街へ繰り出しました・・・というか、ホテルがすでに繁華街。<br />ホテルで紹介された「御縁」という居酒屋を目指しました。

    一休み後、熊本市の繁華街へ繰り出しました・・・というか、ホテルがすでに繁華街。
    ホテルで紹介された「御縁」という居酒屋を目指しました。

  • 「御縁」で食べた「一文字のぐるぐる」という奇妙な名前の郷土料理。「一文字」という名のネギに似た野菜を茹でて、青い葉の部分を鱗茎にぐるぐる巻きつけたもので、酢味噌に付けて食べる家庭料理なのだそうです。

    「御縁」で食べた「一文字のぐるぐる」という奇妙な名前の郷土料理。「一文字」という名のネギに似た野菜を茹でて、青い葉の部分を鱗茎にぐるぐる巻きつけたもので、酢味噌に付けて食べる家庭料理なのだそうです。

    御縁 駕町店 グルメ・レストラン

  • 天草大王という地鶏や、馬のステーキなど、カウンター席だったので、郷土料理を次から次に頼んで、もう食べすぎ! でもそれぞれが、凝り過ぎず、地に足の着いた美味しさ。<br />お酒は地酒を4種試しました。

    天草大王という地鶏や、馬のステーキなど、カウンター席だったので、郷土料理を次から次に頼んで、もう食べすぎ! でもそれぞれが、凝り過ぎず、地に足の着いた美味しさ。
    お酒は地酒を4種試しました。

  • そうそう、夜には午前に乗った路面電車に明かりがついて、クリスマス・デコレーションをして走っていました。素敵なアイデアですね。

    そうそう、夜には午前に乗った路面電車に明かりがついて、クリスマス・デコレーションをして走っていました。素敵なアイデアですね。

  • ついでですが、夜に乗ったタクシーには、レースのカーテンが付いていました。日本のタクシーの運転手が白い手袋をしていることは、外国人の間でかなり有名ですが、レースのカーテンも特異なのではないでしょうか。

    ついでですが、夜に乗ったタクシーには、レースのカーテンが付いていました。日本のタクシーの運転手が白い手袋をしていることは、外国人の間でかなり有名ですが、レースのカーテンも特異なのではないでしょうか。

34いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

この旅行で行ったグルメ・レストラン

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから国内旅行記(ブログ)を探す

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP