
2020/02/28 - 2020/03/01
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tangentさん
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あちこち観光地を回る旅行もいいけれど、たまにはまったりリラックスして「何もしないを楽しむ」旅行をしてみたい、南の島で南天の星空を見てみたい――そんな願いをかなえてくれる場所へ。というわけで、初春の沖縄・竹富島に行ってきました。
東京から2000キロ近くも離れた楽園、ゆったりとした時の流れる島でのばけーしょんは非常に楽しかったです!
《CONTENTS》
・第1章 サイクリングで全島一周
・第2章 市街地で街歩き
・第3章 ホテルステイ&天体観測【←今回はこちら】
- 旅行の満足度
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
今回の旅でお世話になった「やど家たけのこ」さん。こちらで2泊してまったり過ごしました。
やど家 たけのこ <竹富島> 宿・ホテル
2名1室合計 17,600円~
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赤瓦の屋根を、1本1本個性のある木柱が支えています。
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竹富島では、家々のシーサーがどんな姿勢かを観察してみるのもおもしろいです。宿のシーサーはしっぽを上げた勇猛な姿で、家屋を守っていました。
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アニメーション映画「のんのんびより ばけーしょん」に登場する宿のモデルになったということで、ロビーには関連グッズが展示されていました。スタッフの方によると、ファンの人が寄贈していったものだそうです。
私も、泊まろうと思ったきっかけのひとつは上記アニメでたけのこさんを知ったことでしたから、自ずとうれしくなりました。 -
「ふしの間(星の間)」をアサインしてもらいました。
竹富の宿をたけのこさんに決めたもう一つの理由として、西桟橋に近いので夜に星空観測に行きやすいと思ったことがあります。そんな私がふしの間に泊まることができたのは、偶然とはいえなんだか運命めいたものを感じます!(笑) -
チェックイン時刻になり、客室の立ち並んでいる廊下を進みます。「客室」というよりも住居のような気取らない雰囲気。変に緊張しない、暮らすようなステイは、これまた落ち着いた良さがあるものです。
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引き戸をひいて、いよいよ入室!
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お部屋は琉球造りで、床も縁のない琉球畳。提灯の灯りが和紙を通じて暖かく室内を照らしてくれます。
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テレビや机もあり、コンパクトな室内ですが、必要十分な造りといえます。
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洗面スペースや浴室は洋風になっていて、琉球情緒あふれる雰囲気と洋式の利便性が調和しているのがありがたいですね。
嬉しいことに、バスタブもついています! -
畳にごろーんと寝転がると、天井がとても高いことに気が付きました。そうか、コンパクトな部屋でもこじんまり感を全然感じないのはこのためか。天井を高く、斜めに取れるのは平屋造りならではです。
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1泊目は夕食付きでしたので、ロビー横の食堂でいただきます。お刺身に天ぷらなど、品数豊富で大満足!
竹富島ではエビの養殖も盛ん。メニューにもばっちりエビ料理が入っていました。 -
陶板焼きの蓋の中の様子を。こちらも美味しかったです!
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最後にデザートをいただいて、ごちそうさまでした^^
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イチオシ
竹富島は日本のなかでは低緯度なので、2月でも日の入りは18時半ごろになります。夕食を終えて一息したころになって、だんだん夜のとばりが下りてくる感じです。
西桟橋 自然・景勝地
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1日目の夜、いざ、南天の星空を求めて!
西桟橋まで行くと、水平線上が開けていますし、東海岸と違って石垣市の街灯りに邪魔されることがありません。竹富島の西海岸は星空観測にもってこいだと思うのです。 -
りゅうこつ座の1等星、カノープス!
写真の中央下、水平線の上に見えている黄色い星(本当は表面温度が高い青っぽい星のはずですが、角度が低いため色が赤めに見えるようです)がカノープス。中国の言い伝えでは、見られれば長生きできる「南極老人星」として知られています。
右上の青く明るい星がおおいぬ座の1等星・シリウスですが、シリウスの「さらに南」の世界が見えるというのは、東京に住んでいると珍しいことで、大変印象的でした。
さあ、私もこれで長生きできるぞい(低緯度地域で見るのはチートですって?そこはまあ、、、(笑)) -
イチオシ
露光時間を長めに取って、冬の大三角を撮影しました。ヤシの木で隠れそうな明るい星がシリウス、中央上部の星がプロキオン、そしてオリオン座の三つ星の左上のベテルギウスは、ちょうどこのころ減光していると話題になっていたわけです。
さらに、こうして写真を撮ってみると、シリウスとプロキオンの中間を横切るように「冬の天の川」が横たわっていることが分かります。
まさに、星が降ってくるような夜空――こんな風に見えるのは暗くて環境の良い竹富島ならではです!
南十字星は日付が変わる頃まで昇ってこないのですが、この日は今後雲が出てくる予報で望み薄なので、そこは翌日に期待することにして撤収しました。 -
翌朝の朝食です。美味しくいただいて、今日も楽しく竹富島を満喫します!
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ちなみに箸置きはサンゴになっていました。細かなこだわりが素敵です。
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さて、この日は島の中心部を散策して楽しんだのですが、(拙稿「竹富島旅行 のんびり街歩き編:カフェと水牛車と展望台と……」をご参照ください)途中で一旦宿に戻って、中庭で南国の風に吹かれながらまったり過ごしたりもしました。
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ハンモックに寝転がって、持ってきた文庫本を読みます。木々と青空が迫ってくるような、解放感のある読書タイムの心地よいこと!
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2日目は宿の夕食を付けていなかったので、島で一番大きなレストラン「かにふ」へうかがってディナーにしました。
かにふ グルメ・レストラン
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店内は木造の広間が広がっており、とても壮大です。
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豚肉定食を注文しました。とてもジューシーで、やっぱり沖縄の豚肉料理は美味しいです^^
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夕食を終えての帰り道はすっかり暗くなり、島は暖かい夜の闇に包まれています。そんな静寂の時間を味わえるのは、島民の方と宿泊客だけの特権ですね(笑)。
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ランプの灯りに照らされた廊下も、昼間とはまた違った趣を感じました。
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というわけで、宿の自室にカムバック。今夜の雲の動きや、目当ての星座の南中時刻等をチェックして観測の準備をします。
写真はさんぴん茶三兄弟。竹富島滞在中はいろんなさんぴん茶(沖縄のジャスミンティー)を飲みました。この通り、メーカーによって少しずつ違いがあるので、沖縄旅行の際にはいろいろ飲み比べてみると楽しいですよ^^ -
イチオシ
カノープスの周辺を楽しめるのは日没後比較的早い時間なのに対して、みなみじゅうじ座の周辺が登場してくるのは午前零時過ぎなので、2つの目的の間にはわりとタイムラグがあるということになります。
冬の天の川の下に輝くカノープスは、昨晩も見られましたがやっぱり綺麗です。 -
西桟橋にカメラを向けて、沈みゆく月の光に照らされる西表島方面の海面の写真を。左上のオリオン座が月を追いかけるような位置関係となっています。
この日は月の朔望が上弦の頃だったので、日の入り後しばらくはこの通り西の空に月が出ていますが(暗い星を見るためには明るい月光が妨げになるので、天体観測のためには月は出ていない方が良いです)、メインイベントのみなみじゅうじ座関連の時間帯には沈んでしまうので無問題ということになります。 -
23時頃、南天の大型星雲として誉れ高いエータカリーナ星雲が昇ってくる時間帯です。
ぜひとも見たいと思っていた天体ですが、南天の星座の並びに慣れなくて星座早見盤と夜空の星の並びをたどたどしく照らし合わせているうちに雲が出てきてしまい……という感じ。なかなか自信をもってこれがエータカリーナ星雲だ、と確証を持つのは難しかったです。
おそらく、写真左寄りに明るめに写っているのがそうなのではないか、と思うのですが…… -
後日、自宅に帰ってから上の写真の当該部分を画像処理してみたところ、やっぱり星雲っぽいものをとらえられていました!
たぶん、これで間違いないのではないかと思うのですが。エータカリーナ星雲を観られたということで大丈夫でしょうかね? -
この後、南天の星空に心躍らせる一方で、雲が出てきたこととカメラの電池がなくなってきたことで実はけっこうシビアな状況になっていました。笑
真打ちであるみなみじゅうじ座の全体が水平線上に姿を現すのは午前1時過ぎ(南中は2時半ごろ)です。万事間に合ってほしい――ここまで来て、必ずみなみじゅうじ座を観るんだ! -
イチオシ
桟橋から南の水平線を見つめていると――見えた!雲が迫ってくるわずかな間合いに、燦然と輝くサザンクロス。星座を構成する5つの星がばっちり見えています!
日本の空で南十字を観るということ、星見の趣味をしていて、最高に心に残る瞬間でした! -
とはいえ、上記写真も分かりにくいですよね(苦笑)。というわけでこちらも、自宅に帰ってから拡大&画像処理してみました。南の水平線の上に、すうっと姿を見せてくれた十字星。
クロスを描く4つの星に加えて、右脇に5つ目の星が加わるというのがみなみじゅうじ座の特徴です。(オーストラリアなどの国旗と同じですね)
5つ星が同時に観られた時間は僅かで、写真も満足の行くものは上記の1枚しか撮れませんでした。それでも、しっかり南十字を目に焼き付けて、なんとか写真にもばっちり収めることができたので本当に運が良かったです。竹富の空よ、本当にありがとう! -
翌日はチェックアウト時刻ギリギリまで寝ていました。(笑)
チェックアウトのとき、お土産にサーターアンダギーと星砂の小袋をいただきました。サーターアンダギーはサクサクでとても美味しかったです^^ -
憧れの「やど家たけのこ」さんに泊まって、のんびり南の島の空気に癒されて、南天の星座に出会う旅。
日帰りで訪れる人も多い竹富島ですが、のんびりした雰囲気に満ちた島の良さを目一杯味わうには宿泊するのが断然おすすめです。
リラックスの中にもエキサイティングな発見が満ちていた竹富島で2泊3日、本当に楽しかったです!
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この旅行記へのコメント (2)
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- ryujiさん 2021/01/10 15:25:02
- 南十字星への思いに感動した私です!
- はじめまして、tangentさま。 私はryujiと申します。
当旅行記を拝見させて頂きました。 竹富島での南十字星での観測の旅、いいですねぇ~私はこうした旅行記が大好きです。 もっとも自身の体験・思いを重ね合わせての事なんでしょうね。 甚だ勝手ですが私の体験を2点(南十字星とカノープスの出会い)を話させてください。
「カノープス」 小学生の頃、2月の初めに赤く小さくぼけたこの星を地平線上に見たのが初めての事です。(岐阜県羽島市在住) いつ頃かは判りませんが、現在は見る事が出来ません。(高度成長・四日市の煤煙のせい?) 半世紀の月日が過ぎ、2008.10月AM3:00頃にハワイであの美しいカノープスを見ました。その感激の出会いは今でも忘れられません。
「南十字星」 2009.04にゴールドコーストに行った時が初めてです。 この旅行の目的が「南天の星空」への憧れだったようです。 勿論の事でケンタウルス座のα星・β星も初めて見る星でした。
私は後先短い老人です。 お若いtangentさんと思いを共有できた?、すべてとは失礼と思いますが、我が事のように楽しくなりました。
自分勝手ばかりを申しました。 素敵な旅行記をありがとうございます。
ryuji
- tangentさん からの返信 2021/01/11 22:53:31
- Re: 南十字星への思いに感動した私です!
- ryujiさま
はじめまして、旅行記のご訪問、またコメントをくださりありがとうございます。ryujiさんも、カノープスや南十字星をご覧になったことがおありなのですね。エピソードから素敵な観測をされたご様子が伝わってきました。
南天の星空への憧れ、ということには大いに共感いたします。今回の旅で、私もとうとう念願の天体を観ることができて、これまで知らなかった美しい星空に出会えた、自分のまだ知らない世界を広げることができたことに新鮮な感動を覚えました。(そして、ひとつ目標を達成すると次なる願いが生まれてしまい……ということで、今度はいつか大小マゼラン雲を観てみたいなあとひそかに目標を新たにしています(笑))
旅行記をお楽しみいただくことができて、とてもうれしく思います。
今後とも、なにとぞよろしくお願いいたします。
tangent
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