
2020/08/14 - 2020/08/15
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パルファンさん
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この夏は、播磨の一之宮を皮切りに中国地方の
真ん中の町を訪ねてのドライブ。
(エリアは最初に訪れた、兵庫・宍粟市にしてあります)
出雲街道ということでいろんな歴史ある町・村・集落が
あったのでしょうが・・
一部触れただけのドライブですが記していきます~
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
暑さを避け、陽が翳る頃に訪れた兵庫県宍粟市(しそうし)にある、
<播磨一之宮=伊和神社> 参道に入ると、一瞬涼風が・・ -
大きなスギ、ヒノキを従えた拝殿
飾らない、非常に質素で厳かな気を放っている~ -
右上写真は本殿
左下写真は参道に入って半ばにある鳥居
最近の狛犬は、みんなマスクを着けられているね♪ -
能と限らず雅楽などの舞台でしょうか?
でも、使用していない椅子・テーブルがあり物置状態? -
横からみた拝殿、その奥に本殿
屋根の流れが綺麗~ いつも神社をみるとそう思う・・ -
拝殿には 大きな、迫力ある力強い板絵が所狭しと・・
-
拝殿の奥に幣殿 時を経た厳かさが圧巻
幣殿(へいでん)→ 拝殿と本殿をつなげるための中間の建物だそう~
神社には無い所も多いと言う
-
神社の縁起によると564年(欽明天皇25年)、豪族・伊和恒郷に
大己貴神から「我を祀れ」との神託があった。
一夜のうちに杉や桧の生い茂る聖地となり、空には鶴が群れ舞っていた。
この時、二羽の大きな白鶴が、北向きに眠っていたので
伊和恒郷はそこを鎮座地と決め、そこに、北向きの社殿を建てたという。 -
本殿の裏を回わると、鶴が降りてきたという<鶴石>がある。
(ありがたいものなのでしょうが、写真に撮ったら
単なる石なのでカット 信心がないねぇ~)
斜めからの光を受け、暑い中、少しスケッチ♪
印象深い播磨一之宮、伊佐神社~ -
スケッチブックが小さいこともあり、空間を感じられない
絵になってしまった感が・・ -
宍粟市の揖保川の傍の小さなビジネスホテルに泊まり
翌日むかったのが、たつの市
たつの市は城下町で、<重要伝統的建造物群保存地区>に指定
先ずは たつの城とたつの歴史文化資料館 -
「あの日を生きた先人たち」と題した企画展が歴史文化資料館で。
たつの市出身の方がたの資料を集めた展示 -
左:たつの市出身の三木清(哲学者) 右 :内海信之(反戦詩人)等の
資料が豊富に展示されている~ -
暑さも凌げた資料館見学 駐車場を挟んで
-
たつの城が続く 写真は埋門(下からくぐって入ってくる)
1670年代には 山麓居館部のみの陣屋形式の城郭として再建されたそう -
現在の本丸御殿は、当時を偲ぶ貴重な資料や、現在残る数点の古図に
基づき1979に再建したものだそう~ -
たつの市は<赤とんぼ>の作詞家三木露風出身の地
-
生家があり、見学可。丁度城の前にあり入ってみるが、普通の民家。
(駐車場がないのは不便) -
まわりは趣ある土塀の家など・・醸造所の煙突がみえて・・
スケッチのポイントに -
よくみると趣向のこらした家。町の所々にこのような家が見られる~
-
暑さもあるせいか人の気配は全くない~
-
西播磨を流れる揖保川はたつの市を通って瀬戸内海に・・
日本三大そうめんといわれる、そうめんは この領域の
<揖保乃糸>が席捲している -
揖保乃糸は、一つのブランド名だと思っていたのだが、兵庫県の
協同組合となっている企業が製造する手延べそうめんの
統一商標として、1894(明治27)年に誕生したという~ -
そうめんの里資料館は、一階にはレストラン、見学・体験できる
実演コーナー、土産屋があり、二階はそうめんの歴史、
製造工程などの紹介(通常有料なのだが、この時期無料開放)
勿論ランチはそうめん会席
待ち時間の必要なレストランは久しぶり! -
早めにたつの市を離れ向かったのが津山市
中国山地の中心地となる津山市も城下町から発達してきてる
二日目のホテルは宿泊一週間前にオープンしたホテル。
部屋から津山城が望めるとあったが・・
確かに遥か遠くにみとめられる~ -
翌朝、津山市を流れる吉井川を渡って出雲街道の宿場町、真庭市に。
-
一般道で1時間弱で美作を通り真庭市に。
真庭市で観たかった所が、ここ<旧遷喬(せんきょう)尋常小学校> -
1907年(明治40年)二階建ての木造建築
左右対称の瀟洒な白亜の校舎! これが明治の建物なんて!
やはり真近に見たくって~ -
後ろから見た校舎
1999年(平成11年)に国の重要文化財に指定されている~ -
正面にまわり、中央の玄関から入ると、制服がぶら下がっていて。
現在コロナで中止しているが、貸出し着用できるそう~ -
丁寧に磨かれている廊下
平成2年には小学校としての役目を終え、現在は一般に公開に。 -
この学校の設計にあたったのは<江川三郎八>
玄関わきの部屋にあるのは彼の他の設計の建造物模型 -
江川三郎八は福島県会津若松の出身で、宮大工の修行をし、
後、福島県の建築技師となる。
15年のち、岡山に転任し各公共施設の設計、工事監督を担ったという。
洋行の経験もないにもかかわらず、ルネサンス風の洋風建築を取り入れて
いることに驚きを感ずる~ -
外形の優美さと共に評価されているのが、二階の講堂。
<二重折り上げ格(ごう)天井>と言われる天井で、二条城等にも・・
建築材は真庭市木山国有林の優れた檜、杉材を選定し使用しているそう~ -
風格ある明治期の洋風の学校建築物は、映画のロケ地としても重宝がられ
<ALWAYS 三丁目の夕日> <火垂るの墓>等で登場しているそう~ -
車の中からのスケッチを終え、次いで向かったのが、宿場町として
整然と残っている勝山地区。 <神橋>を渡って~ -
橋の上からみた真庭市勝山地区と旭川
-
橋を渡ると角には作り酒屋。久しぶりに元気なお店をみた感じ・・
二階はレストランだが数組待ち~ 冷甘酒を飲みほっと一息♪ -
暑さを考えると、町並みを全て歩くのは無理かと思ったが・・
通りに沿って結構公共の駐車場が整備されている。 -
江戸時代の建物が残る勝山の町並みは南北800mになるそう~
目を引くのは <のれん> -
町並みの軒先にゆれる<のれん>がこの勝山地区の魅力として
発信されている~
自転車屋さんの<のれん> -
<のれん>の町 キャッチコピー
『さえぎってるけど、行き来ができる。目隠しになり、それでいて
ちょっと入りたくなる気を起こさせる。
眺めて楽しい。そして看板にもなる。』 -
余り変化のない建物でも、確かに<のれん>ひとつで気持ちが
華やぐ・・ -
教会にも、トイレにも<のれん>が・・
-
こちらは<勝山郷土資料館>
市内の遺跡から出土した資料を始めとした紹介~
と言っても入館したのは夫だけ(余り歩けない、暑さ除けには重宝
と言ったら申し訳ない?) -
文豪谷崎潤一郎は終戦まじかにここ城下町勝山に疎開したという
-
メインの通りから山側をみて‥ 三浦坂 先には急な階段が続く~
-
一本南の山側に続く道 ここ出雲街道は山側に入っていく
-
勝山地区は、美作勝山藩の城下町として、出雲街道などの交通の
要塞として栄えたそう~
白壁、格子窓、つし(厨子)など風格ある建物にポイントの<のれん> -
暖簾に見とれ歩いていると上の方を見ず、伝統建造物全体を見過ごして
しまいそう~ -
今度は川に向かっての道~ 進んで行くと中橋(歩行者専用)という橋が
旭川にかかっている (奥に見えるのは、入ってきた<神橋>) -
この橋のたもとに<高瀬舟船場跡>の碑が・・
底の浅い高瀬舟に塩や干し海老などの海産物を乗せ、旭川を遡って
美作の山中まで輸送していたそう~ -
旭川からみた町並み♪ 低い山に囲まれた豊かで長閑な日本の風景~
観光地化されていない静けさが何ともいえない。 -
<のれん>による町おこし”の発信源になっている『ひのき草木染織工房』
旧家の酒屋を工房にし、暖簾を掲げたところ、
町の人々の目に留まったという -
工房の中。それぞれの商売や仕事にあった個性的な暖簾を
デザイン・作成し、今では110枚もの暖簾が町を彩っているという~ -
暖簾をくぐり中を覗いてみたい気持ちにさせられる・・
歩いていてとっても楽しい町! -
看板、のぼり等もなく、落ち着いた調和された町並み。
道も御影石風の石に舗装されており、歩きやすい~
でも、歩いている人はまばら・・ -
渋い草木染の暖簾 色合いは地味でもデザインはモダンであったり・・
のれん作家と住まい手の共同作品だという -
強い日差しの中、日傘、カメラをもっての町歩き
もっと良い季節だったらゆったり出来ただろうなぁと
思いながら、印象深い真庭市勝山地区を後にする。
終わり~
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この旅行記へのコメント (4)
-
- pedaruさん 2020/09/03 07:35:21
- 出雲街道
- パルファンさん おはようございます。
夢多き出雲街道をたどればどこも涙ものの訪れたい街の連続、行ってみたいところばかりで困ります。とりあえずは今の時期、パルファンさんの旅行記を楽しんでいます。
スケッチ、今回も登場しましたね、空間が感じられないと仰いますが、そんなことはありません。一番表したい社殿を中心に、色濃く表現し、ほかの建物は淡い色で控えめに、とってもいい絵です、メリハリが効いていて、重厚な感じもあります。
旅先では建物を描くのは自分の首を絞めるようで、選んで苦痛を味わうようなものですね、時間はかかるし、構図も色合いも、難しい、しかし描き上げたときの満足感はまた格別です。前回の建物も素敵でした。
モロッコでは2枚しか描きませんでした、スケッチブックを開く心の余裕が無いほど、緊張していたのかな?と思っています。
pedaru
- パルファンさん からの返信 2020/09/03 23:08:21
- RE: 出雲街道
- pedaruさん、
モロッコで描いた2枚は、砂漠とラクダの絵ですよね。
二枚とも、広大な風景を切り取り構図も素晴らしい〜
今回のも、幾重にも続く砂漠の感じがとってもよく出ていて、
更に憎いことに日の入り(日の出?)の光までも描いて・・
pedaruさんの旅行記にコメントしようと思いながら
こちらで記してしまいました〜
さて、パルファンのは・・
近場で出かける旅は、つい歴史的な所が多く、自然旧街道などの
ある町並みで・・
となると自然スケッチは建物が中心になって・・
でも、でもだんだん飽きてきました〜
といっても砂漠を切り取る技量もないのですが・・
さて、溜まっていた旅行記を書きあげたそうですね。
次はどんな展開をみせるのでしょう?
楽しみにしております。
パルファン
-
- ばねおさん 2020/09/03 05:41:06
- たつの市の三木さん
- パルファンさん こんにちは
訪問地のひとつ、たつの市が三木清の出身地であることをはじめて知りました。
三木露風もですね。
写真には他の三木姓の名前も写っていましたが、同地には三木姓が多いのでしょうか。
三木清は治安維持法で投獄され、最後は悲惨な死を獄中で迎えていますが、出身地における評価はどのようなものなのでしょうか。
観光的には三木露風のほうが、いわば扱いやすい存在だろうと思いますが、1920年代のパリに登場する日本人の一人として関心をもっております。
旅行記には書かれなかったことで、何かお気づきの点があればお教えください。
ばねお
- パルファンさん からの返信 2020/09/03 23:03:58
- RE: たつの市の三木さん
- ばねおさん、こんばんは〜
もう、秋の気配を感じるというパリの様子、
ルクサンブール公園だって木々が色づいてますものね。
一気に秋に突き進んでいくパリ・・春には行かれるかなぁ〜
三木清がドイツ・フランスに青年時代に行っていたというのは初めて知りました。
というより、<人生論ノート>という本を著した哲学者という
ことしか知らなかったもので・・
勿論、治安維持法により投獄され、獄死されたことも知らなく・・
<あの日を生きた先人たち>という8月の特別企画は
たつの市にとって是非皆に知って欲しかったことなのでしょう。
非常に丁寧に知らべ紹介されていました。
<内海信之>という詩人なども初めて知りました。
1939年に「ヒツトラーに与(あた)ふ」との作品を発表。
「偏見と卑情を煽(あお)り ユダヤ人を殺し、家を壊(こぼ)ち」
とナチス政権を痛烈に批判した詩人の紹介は印象的でした〜
長々とすみません。
ばねおさんのコメントに沿った内容にならなかったですね。
秋、冬にむかってのパリの紹介を又楽しみにしています〜
パルファン
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