ホテルアンビエント蓼科（コロナ時代のリゾートコンドミニアム滞在のすすめ）その２

2020/08/02 - 2020/08/04

新型コロナ感染が再び全国で拡大してきていますね。「 自由 に 旅 に 出る」 という こと が いかに 素晴らしい こと か 考え させ られる コロナ の 日々 で す。そんなコロナの日々を思い描いて詩を作ってみました。

イタリア・ローマ 在住 の 作家 パオロ・ジョルダーノ の 新刊『 コロナ の 時代 の 僕ら』 早川書房（ 初版 2020/ 4/ 24） を 読んで触発されまし。

《詩： 私 は 忘れ ない》
作：funasan（舟橋栄二）

私 は 忘れ ない。
人 と 会い、 おしゃべり を し、 食事 を する。 それ が 人間 にとって どんなに 楽しく 大切 な もの でも、 一旦 感染症 が 発生 すれ ば 病原菌 はどんどん 拡大 し て しまう、 という こと を！

私 は 忘れ ない。
情報・交通 の インフラ が 世界中 に 整備 さ れ 地球 上 の 1 人 1 人 の人間 が 全世界 と つながっ て いる。 それ が 人間 にとって どんなに 便利 な もの でも、 方向 が 違え ば 一瞬 に し て 人類 を 不幸 にさ せ て しまう、 という こと を！

私 は 忘れ ない。
未知 の ウイルス の パンデミック の 前 で 冷静 な 思考 と 科学 は 後退し 根拠 なき 情報 が 世界 を 駆け まわる。 それ が どんなに 世界 の 人々 を 混乱 さ せ、 差別 と 貧困 を 拡大 さ せ、 人々 を 不幸 にさ せる のか、 という こと を！

私 は 忘れ ない。
自由 に 旅立ち、 何 も 心配 する こと なく 日本 中・世界中 どこ でも 好き な 所 に 行ける。 それ が どんなに 素晴らしい こと だっ た のか、 という こと を！ そんな 日 が 来る こと を 願っ て 私 は しばらく 部屋 に 閉じこもる。

写真：女神湖の白鳥ボート（娘夫婦と孫）

私のホームページに旅行記・著書紹介多数あり。
『第二の人生を豊かに』
http://www.e-funahashi.jp/
新著『一生で一度は体験してみたい　国際線ファーストクラスの世界』

エリア 白樺湖・蓼科・車山(長野)

毎年恒例の蓼科・女神湖への家族旅行。今まで当たり前だと思っていた家族旅行が「いかに素晴らしいもの」であるか、反省させられるコロナの日々です。今回の旅行記は目いっぱい家族の結束と楽しみを記します。
写真：部屋から見た朝の蓼科山

朝の湖畔の散歩の後、部屋で朝食です。テレビをつけると直ぐにコロナ感染ニュースが飛び込んできますね。しかし、コロナは濃厚接触しなければ感染しないので家族だけで団結し（残念ですが）見知らぬ人とは話さない。朝食・昼食・夕食は部屋で食べる。お風呂も部屋で済ませます。

やっと梅雨が明けました。例年のように標高1925mの「車山」に登ります。小さな幼児連れなので、らくちんなリフトで山頂まで一気に行けます。ただし、お値段が結構高いですね。夏のハイシーズン（7/23～8/16）は山頂まで往復で大人1900円、小学生1200円、幼児600円です。家族５人で8200円！コロナで観光地は苦しんでいるのでお金を使いましょう。

車山高原は高い樹木がなく、麓から山頂まで一面に草原が広がっています。コロナ感染防止のためか、草原の中にも多数のテントを置き、ソーシャルデスタンスを確保しています。

リフトは２本あって、まずは麓から「スカイライナー」に乗って6分で中腹に着きます。ここに展望の良いレストラン「TOP`S 360」があるので、ここでトイレを済ませましょう。注：山頂にはトイレなし

中腹から山頂へは「スカイパノラマ」に乗って8分です。眺め抜群で高原のさわやかな風を感じながらルンルン気分です。足元には高原の可愛らしい花々が咲いています。ただし、どこにもニッコウキスゲは咲いていません。所々にオニユリが見えます。

山頂付近（写真）は雲に覆われ視界はあまり良くなかったですね。しかし、標高1925mの「車山」山頂は涼しいです。

下山は中腹までのスカイパノラマだけ乗車して、最後の１本は歩いて下山します。4歳の孫はだいぶ落ち着いてきましたが、まだまだ「イヤイヤ期」にあり、気分屋さんです。

パパとママが上手に孫をあしらって、駄々をこねずに最後まで歩いて帰ってきました。Good！ソフトクリーム（380円）のご褒美です。運動した後だけにとっても美味しい！

ソフトクリームを食べ終わった頃、醤油の焼けるようないい匂いがしてきました。近くのテントで採りたてトウモロコシを（軽くゆでて）焼いているではありませんか。ついつい手が伸びます。採れたてトウモロコシ（３５０円）は本当に甘くて美味しい！

白樺リゾート池の平ファミリーランドの一角にコンビニ「ローソンビーナスライン白樺湖」がリニューアルし非常に便利になりました。ここで各自ランチ用の食材を買ってホテルに帰ります。
写真：ホテルアンビエント蓼科Ⅰ号棟

ホテルアンビエント蓼科はホテル棟が１棟、キッチン付きのアネックス棟が３棟もある巨大なホテルです。セキュリティのため入口はフロントからのみで、フロント奥からホテル棟へ、地下でアネックス３棟がつながっています。

アネックス１号棟への長い廊下を歩きます。館内にはいつも癒し系の音楽が静かに流れていていい感じです。ファミリー歓迎の庶民的ホテルですが、高原リゾートの雰囲気です。

登山や高原散歩で一汗かいた後はバスルームでシャワーを浴びます。時間があればお風呂にしてもいいですが、ちょっと面倒なのでシャワーだけにしておきましょう。

キッチン付きのコンドミニアムは本当に便利で、コンビニで買ってきた弁当や昨夜の残り物を電子レンジでチンして熱々の料理が頂けます。

小さな孫は元気もりもりで一緒にいると疲れますね。孫や若夫婦とは別の部屋にして我々シニア夫婦だけの静かなランチタイムを取ります。この距離感が非常にいいですね。しかも、和洋室1室を5人で利用しても、和洋室を3名と2名で2室利用しても全体の料金は同じという良心的値段です。

ランチの後はお昼寝です。無理をせず、自分の体から発する声（体調）を聞き適当に休みます。頑張らない！

午後３時頃から次なる遊びにスタート。目的地は女神湖畔にある「マーガレットリフレクパーク」。ここはテニスコート29面、パターゴルフ18ホール、釣り堀（写真）、アーチェリー、バーベキューもできる複合施設です。

孫が「釣りしたい、釣りしたい」と飛び跳ねているので家族でやってきました。1竿のレンタル料が1750円でニジマス3匹まで釣れます。生きた魚をホテルに持ち帰って調理？これは面倒なので、ここで焼いてもらいます。

釣ったニジマスを調理して炭火で焼いてくれます。焼き賃は3匹で300円。パパと孫で1竿、私と孫で1竿、合計6匹釣り上げました。孫は大喜びできっと夏のいい思い出になったことでしょう。釣り堀代金4100円。今回の家族旅行の大蔵大臣は爺ちゃん（私）です。

ホテルアンビエント蓼科3日目の朝、梅雨明け直後の夏空が広がりすがすがしい風が吹いてきます。

朝食後、パパとママは部屋でゆっくりコーヒーを飲みたいらしく、孫が我々の部屋に遊びにきました。孫が来ると一気にテンションが上がり、戦い（遊び）モードになります。

朝の10時頃から家族5人で女神湖の散歩に出かけました。標高1530ｍの高原にある湖なので夏でも湖畔は涼しいです。散歩道が綺麗に整備されて、散歩・ジョギングに最適です。

孫は「カブトムシ、クワガタムシ」採集に夢中でパパが樹木の調査・解説をしながら湖畔を散歩していきます。実は、パパは虫取り名人で「カブトムシ、クワガタムシ」を10数匹も採ってきて家で飼っています。

女神湖の周囲は2Kmくらいなのでゆっくり歩いても30分くらいで1周できます。足歩で20分、ジョギングすればもっと早く1周できます。例年の夏休みには学生達が大勢ここに集いランニング、サッカー、テニスをしています。

しかし、今年は学生達の姿が消えてしまいました。コロナ感染のため夏合宿を中止したのでしょう。女神湖畔の民宿・ペンション・ホテルは夏休みが稼ぎ時なので、学生が来ない今年の夏は大打撃でしょう。

おまけに一般の観光客も少ないです。いつもは賑わっている女神湖センターも閑古鳥が鳴いていますね。ショップもレストランも開店休業状態です。もしコロナ感染の本格的第2派が今年の冬に来たら、全国のスキー場は壊滅状態になるのでは？女神湖畔の宿泊施設の行く末は？

8月4日の午前11時頃の女神湖ボート乗り場（写真）今日は平日（火曜日）とはいえ、お昼前の女神湖にボートが1台も出ていない（異常）状態です。皆様、コロナは濃厚接触しなければ感染しません。家族だけで高原リゾートで楽しめば感染リスクは少ないです。

孫は戦いごっごが好きなので白鳥ボートを2台借りて競争です。「パパ・ママ・孫チーム」対「ジジ・ババチーム」です。ペダルを勢いよく踏み込んで加速します。

湖畔から見たホテルアンビエント蓼科（写真）。湖上からの眺めはまた一段と風情がありますね。頭上には真夏の太陽が照っていますが白鳥ボートには屋根があるので涼しいです。

ボートに乗る時、スタッフが鯉のえさをくれました。女神湖には大きな鯉が沢山いますので、エサをあげると寄ってきます。腹をすかせた鴨もきます。

ボートのすぐ近くまで鴨は寄ってきますね。あまり恐がる気配はなし。

白鳥ボートのレンタル時間は30分だけなので、そろそろ帰ろうと思い方向転換して女神湖センターに向かいます。するとカヌーに出会いました。いいですね。孫が小学生になったらカヌーに挑戦！

女神湖の白鳥ボートは30分で1800円。2台で3600円の出費です。女神湖センターとしては夏休みくらいしかボートで稼げないので多いに利用しましょう。結構楽しかったです。

一般的に標高が100m上がると気温が0.6度下がると言われています。ここは標高1530ｍの高原なので標高ゼロ地点の下界より9.18度、ざっくり切り上げれば約10度も涼しいことになります。

東京・大阪・名古屋が連日35度の真夏日であっても、ここ女神湖は25度の適温です。朝は20度を下回ってくるので早朝の女神湖散歩の時にはやや寒い！長袖長ズボンに防寒具1枚程度の服装で出かけます。

女神湖センターからホテルに帰る道に湿地帯があり、ここに遊歩道（写真）が整備されています。湿地帯に沢山の夏の高原植物が咲いています。植物観察に最適の場所です。

それらの植物の説明書きが遊歩道の掲示されているので、植物の勉強ができます。

コオニユリ（小鬼百合）は橙色で目立つので素人の私でもよく分かりますね。インパクトあり！

ホタルブクロも形が袋なので簡単に見つけられます。高山植物、野鳥、森の樹木、そして星座、それらの名前を知っていると高原生活がもっと味わい深いものになるでしょうね。私はダメですね。高原の涼しい風を受ければそれで満足です。

コロナ時代の今、リゾートコンドミニアムに滞在して部屋でホテル特製の豪華弁当を頂く。感染リスクを抑え家族の結束を確認できます。夏のハイシーズンにもかかわらず1泊2食7500円という格安さにしびれます。さらにCシーズン（9月以降の平日）には「オフ宿プラン」というのがあり、1泊2食6100円です。会員制リゾートクラブ「セラヴィリゾート泉郷」は徹底して庶民の味方です。
詳しくは以下の著書をご覧ください。
『熟年世代に送る 安くて豪華に旅する方法: リゾートクラブは宝の山』
https://www.amazon.co.jp/dp/B07F5MW9KB