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「古い写真をスキャン1(西ドイツのニュルンベルク、1987年)」に続く第2集で、古都バンベルクの写真を紹介する。ここは、今でも心温まる思い出の詰まった素晴らしい古都だ。<br /><br />ニュルンベルクから重いトランクを引いて、鉄道でバンベルク駅に降り立った。当時、宿の予約は確かほとんどしていない。すべて処分したので確認できないが当時の地球の歩き方のバンベルクの説明にある鄙びた宿に移動しようと駅前にいたのだが、見知らぬドイツ人が親切にも、私が目指す宿まで車に乗せて行ってくれた!<br /><br />仔細は覚えていないが、宿は空きがあり、荷物をおろす。さらに、その宿で、夜食事をとったが、店の女性も客も大変親切で、盛り上がる。私は珍味を試したいということだったろうが、野ウサギ一匹の赤ワイン煮込みを食べることとなり、食事もワイン、ビールも楽しんだ上に、残った客と議論が深まり、彼はギムナジウムの先生だったが、いい男だった。私が翌朝、東ベルリンの国際学会に向けて列車で出発するという話も出たはずだが、本当に翌朝、彼は駅まで見送りに来てくれていた!犬の散歩だといいながら、、。<br /><br />買い物も前日、スズの入ったピュータ製のビールジョッキやデキャンタ、リキュール・グラスなどを買い付けた店でも、日本への輸出第一号の客だと言われ、親切そのものだった。レグニッツ川沿いや丘を巡る散歩も最高だった!<br /><br />バンベルク交響楽団は夏休みで活動していないが、東京に来た時はホルスト・シュタインの渋い指揮で演奏を楽しんだものだ。西ドイツでもとりわけ私の気に入りの町なのだ。当時唯一、残念だったのは、近くのバイロイト音楽祭のチケットだけは、行く前年度から努力したにも関わらず、チケットが一枚も入手できなかったことだろう。後に、ロンドンの友人がチケットを譲ろうといってくれたが、このころには、バイロイト音楽祭のワーグナー演出には食指が動かなくなっていたので、今は関心が向かない。<br /><br />この古都バンベルクは第二次大戦での消失を免れた稀なドイツの町なのだ。ドイツのあちこちで復元品の山を見てきた後だけに、ここの渋さは本当に好ましい。もし、元気さが回復して、ドイツならどこに行くかと聞かれたら、やはり、ここを再訪したいというだろう。近年のドイツの放送オーケストラやベルリン・フィルなどの無国籍的演奏にはまったく関心はないが、ここの古風なスタイルが失われないことを祈るばかりだ。オイゲン・ヨッフムやホルスト・シュタインの伝統的な良さが今でも継続されているといいのだが。。。  <br /><br /><br />一枚目はレグニッツ川沿いを散歩中。

古い写真をスキャン2(西ドイツの古都バンベルク、1987年)

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1987/08/07 - 1987/08/08

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tad

tadさん

「古い写真をスキャン1(西ドイツのニュルンベルク、1987年)」に続く第2集で、古都バンベルクの写真を紹介する。ここは、今でも心温まる思い出の詰まった素晴らしい古都だ。

ニュルンベルクから重いトランクを引いて、鉄道でバンベルク駅に降り立った。当時、宿の予約は確かほとんどしていない。すべて処分したので確認できないが当時の地球の歩き方のバンベルクの説明にある鄙びた宿に移動しようと駅前にいたのだが、見知らぬドイツ人が親切にも、私が目指す宿まで車に乗せて行ってくれた!

仔細は覚えていないが、宿は空きがあり、荷物をおろす。さらに、その宿で、夜食事をとったが、店の女性も客も大変親切で、盛り上がる。私は珍味を試したいということだったろうが、野ウサギ一匹の赤ワイン煮込みを食べることとなり、食事もワイン、ビールも楽しんだ上に、残った客と議論が深まり、彼はギムナジウムの先生だったが、いい男だった。私が翌朝、東ベルリンの国際学会に向けて列車で出発するという話も出たはずだが、本当に翌朝、彼は駅まで見送りに来てくれていた!犬の散歩だといいながら、、。

買い物も前日、スズの入ったピュータ製のビールジョッキやデキャンタ、リキュール・グラスなどを買い付けた店でも、日本への輸出第一号の客だと言われ、親切そのものだった。レグニッツ川沿いや丘を巡る散歩も最高だった!

バンベルク交響楽団は夏休みで活動していないが、東京に来た時はホルスト・シュタインの渋い指揮で演奏を楽しんだものだ。西ドイツでもとりわけ私の気に入りの町なのだ。当時唯一、残念だったのは、近くのバイロイト音楽祭のチケットだけは、行く前年度から努力したにも関わらず、チケットが一枚も入手できなかったことだろう。後に、ロンドンの友人がチケットを譲ろうといってくれたが、このころには、バイロイト音楽祭のワーグナー演出には食指が動かなくなっていたので、今は関心が向かない。

この古都バンベルクは第二次大戦での消失を免れた稀なドイツの町なのだ。ドイツのあちこちで復元品の山を見てきた後だけに、ここの渋さは本当に好ましい。もし、元気さが回復して、ドイツならどこに行くかと聞かれたら、やはり、ここを再訪したいというだろう。近年のドイツの放送オーケストラやベルリン・フィルなどの無国籍的演奏にはまったく関心はないが、ここの古風なスタイルが失われないことを祈るばかりだ。オイゲン・ヨッフムやホルスト・シュタインの伝統的な良さが今でも継続されているといいのだが。。。


一枚目はレグニッツ川沿いを散歩中。

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