2011/06/10 - 2011/06/13
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SamShinobuさん
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かつて北京の朝陽公園の程近く、農展館北路に「苗妹園(ミャオメイエン)」という一風変わった飲み屋があった。そこでは中国少数民族の苗(ミャオ)族の女性が、民族衣装をまとって踊りやショーを見せてくれる。まずは苗族のお酒が配られ、苗族の乾杯の挨拶、「ヤーウー!」と一同唱和する。時には客とバンブーダンスをしたり、足のつま先を踏む苗族の遊びをしたりして、結構盛り上げてくれる。異国情緒を楽しみながらお酒が飲めるので、よくアテンドで使わせてもらった。
そこで僕は初めて中国の少数民族に興味を持つようになった。中国には総人口の90%以上を占める漢民族と、苗族などその他55の少数民族がいる。それぞれ独自の文化を育み、独特な生活習慣を守りながら暮らしている。
北京市内にそんな少数民族のテーマパークがあると知って、俄然行ってみたくなった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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2011年6月11日
什刹海 -
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什刹海と周辺の胡同を散策。
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この辺りは老北京の雰囲気が残るお気に入りの場所だ。
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什刹海から歩いて南鑼鼓巷へ。
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南鑼鼓巷
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鈴木食堂
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南鑼鼓巷にある日本料理の店。と言っても高級和食ではなく、街の定食屋さんという感じ。値段ばかり高くて、なんちゃって和食を出す店が多い中、この店はちゃんとした日本の味で間違いない。ハンバーグ定食が美味しく、重宝した。
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北京孔廟
雍和宮の近くにある、1302年に元の皇帝フビライが創建した孔子を祀る廟。フビライは少数民族のモンゴル族だが、漢民族のヒーロー孔子を尊重することで、当時支配されていた漢民族のガス抜きを図ったのだ。
ここは、世界中にあまたある孔子廟の中でも、山東省曲阜に並んで孔子廟の頂点と言ってもいいだろう。ちなみに、学問の神様で有名な日本の湯島聖堂も孔子廟である。 -
大成門
孔子様がお出迎え。 -
大成殿
孔廟の主殿である大成殿は、明の永楽帝が建立。 -
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元、明、清の科挙合格者の名前を刻んだ石碑。
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国子監
1306年に北京孔廟の隣りに建てられた当時は、モンゴル族に漢語を教え、漢民族にモンゴル語を教えるインターナショナルスクールだった。ここでもフビライは、人口では圧倒的多数の漢民族におもねいている。モンゴル族王朝の元といい、満州族王朝の清といい、中国は少数民族が支配してきた歴史が意外と長い。
国子監は、明代になると4年制の最高学府となり高級官僚を養成。この生徒は秀才中の秀才で、監生と呼ばれた。 -
太学門
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見事な瑠璃の牌門
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辟雍殿(主堂)
1784年に竣工。皇帝が勉強したり講義を行ったりした場所。 -
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辟雍殿(主堂)
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一承
国子監、北京孔廟のすぐ近くにある茶館で一休み。 -
客は僕ひとりしかいなかったので、時間を忘れて中国茶を楽しんだ。
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お茶うけの定番、ひまわりの種。
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龍元堂
この店は貴州省辺りの苗族やチワン族の料理を出す。 -
北京では珍しい少数民族の郷土料理の店なので、よく行った。
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鶏の頭付き!
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6月12日
お粥の専門店で朝粥を食べる。 -
飲み物は、中国人みんな大好き王老吉。中国ではコーラよりも飲まれている漢方茶で、甘草、仙草、菊花、スイカズラ、砂糖等が主な成分。中国では「上火」といって身体がのぼせると病気になると言われており、王老吉は身体の熱を取ってくれる涼茶なのだ。その歴史は古く、なんと1828年に誕生したそうだ。砂糖が入っているので甘いが、中華っぽいハーブティーのようで、確かに夏の暑い日に飲むとサッパリする。
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SOLANA
朝陽公園に隣接しているショッピングモールで、高級ブランドショップやレストランが入っている。 -
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「カンフーパンダ2」を上映していた。
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京味面大王
スタッフは全員清代の衣装に身を包み、客の入店時には中国の鑼を叩いてくれるといった演出がにくい。 -
中国っぽい装飾の店内。
ここはいつも混んでいる。 -
高温殺菌してパックされた食器。
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この店は北京名物の炸醤面が有名だが、僕はそれほど美味しいとは思わない。なんなら炸醤面が韓国で変容したチャジャン麺のほうが、好きだ。
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北京ダックが安く食べられる。
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これ、肉より絶対唐辛子のほうが多いよね。
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中華民族園
オリンピック公園の隣に位置し、広大な敷地の中に43の少数民族エリアがあって、それぞれの生活様式を再現している。各民族の歌や踊りが楽しめて、参加型のショーもある。ただ、あまりの広さに一日で全て回るのは無理。 -
サラール族エリアの入口
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トン族の屋根の付いた橋
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苗(ミャオ)族の2階建て高床式住居。
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苗(ミャオ)族の天蓋の付いた木枠ベッド。
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苗族の機織り機
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民族衣装を着て写真も撮れます。
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苗族は日本人によく似ている。米や納豆、醤油を作り、餅をつく習慣もある。全てのものに霊魂が宿ると信じている多神教で、彼らの高床式住居には日本の正倉院にも見られる鼠返しもある。機織り機や手刺繍から作られる民族衣装は和服の原点とも言え、棚田は日本の農村の風景そのままである。学者の中には、紀元前500年頃揚子江流域で暮らしていた苗族が、黒潮海流にのって九州に上陸したのが、弥生人だという者さえいる。
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苗族のショー
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苗族の羽根つき
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苗族のバンブーダンス
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苗族のショー
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タイ族の白い塔
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タイ族のショー
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タイ族の水かけ祭
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本気で水のかけ合いをしてるので、うっかり近づくとびしょ濡れにされる。
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チベット族
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チベット族のマニ車
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小背簍(シャオベイロウ)
キノコ鍋屋。やはり、中国でキノコ鍋は外せない。ここは北京在住の日本人の間では、珍しいキノコが食べられると有名だった。 -
キノコは100種類以上あり、僕の定番は松茸、キヌガサダケ、やまぶし茸などの野生キノコだ。
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まずは鍋底というダシを選ぶ。烏骨鶏とかスッポンが美味しい。一通りキノコを食べた後は、やはり羊肉をしゃぶしゃぶしよう。最後は、麺で締めくくると、ダシ汁が絶品で、あーこれを書いていたら無性に食べたくなってしまった。この店、まだあるのかなあ。
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ハードロックカフェ北京
亮馬橋のランドマークホテル内にあったが、残念ながら今は閉店してしまった。 -
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北京は街全体が歴史博物館なので、何より街歩きが楽しい。何でもない路地裏に皇帝の妃の実家を見つけたりすると、テンションが上がって、益々この街が好きになる。義和団の乱の際に各国の駐在員が籠城した東公民巷など散策すると、当時の建物が結構残っていて、タイムスリップした気分にさえしてくれる。アテンドの合間に少しでも時間ができると、ところどころ歩き回っていた。
さて、最後に一言。
「北京での月日が私の背景です」
突然、何を言い出すのかと思われたかもしれない。
ただ「北京」に「月日」を加えると「背景」になるということ。
お分かりになられただろうか?
まあ、それがどうしたって話なんですが。
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