2020/05/26 - 2020/06/01
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j-ryuさん
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☆新型コロナウィルス感染症の緊急事態宣言が全国的にようやく解除された翌日(5/26)
さっそく猪苗代湖の南部の郡山市湖南町で初夏の野の花巡りをしてきました。
緊急事態宣言が出でようが出まいが自由気ままに出歩いていたんじゃね?
と、突っ込みを入れられそうですが、自然ネタの旅行記とは言え
一応自分なりには新型コロナ対策はしていました。
まず、遭難しそうな場所には行かない、怪我をしないように無理はしない、
熊避け対策は念入りにする等々・・・
何か都市部の人とコロナ対策を比べると全然土俵が違うんですけど・・(^^;)。
マスクなんか2009年の新型インフルエンザ流行時にもらったものが
100枚近く使わずに残っていたし、今回もまだ使い切っていません(^^;)。
できればこのまま使い切らないで終息して欲しいものです。
ようやく届いたアベノマスクはとりあえずお守りとして神棚に供えておきます。
さて、肝心の旅行記ですが
猪苗代湖は行政的には猪苗代町、郡山市、会津若松市にまたがっていて
県外からの観光客の多いのは猪苗代町側で郡山市湖南町へはまずやって来ないでしょう。
でも風光明媚なのはどちらかと言えば猪苗代町側より
郡山市側の方でより見所が多いと思います。
特に春から初夏にかけてはたくさんの山野草が咲き競い
雄大で美しい猪苗代湖の大自然を楽しむことが出来ます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
☆猪苗代湖・初夏の湖南・花巡礼 ルートMap
(※Google Earthに加筆)
今回の猪苗代湖・初夏の湖南・花巡礼の順路は
自宅⇒御霊櫃峠⇒清水川⇒舟津⇒青松浜⇒馬入新田⇒涌井の清水
(注)御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)から湖南までは
例年御霊びつ林道を利用するのですが
今年は昨年10月の台風19号による土砂崩れのため
御霊櫃峠山頂から湖南までは通行止めで通ることができないので
県道6号郡山湖南線の三森峠を迂回しました。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)の山ツツジ
奥羽山脈で分断されている郡山市街地と湖南町を結ぶ峠の一つが
御霊櫃峠(867m)です。
やたら難しい漢字ですが『ごれいびつ』と読みます。
名前の由来は、前九年の役で源義家の東征に従った鎌倉権五郎景政が
近郷の賊徒を平定し、御霊の宮を造営し鎮護を祈ったが、災が続いたため
山中の霊石に神霊をうつして五穀豊穣を祈願したことが始まりだそうで
実際に峠の途中の山中に御霊櫃という大きな岩があります。
写真中央の砂利道は峠道ではなく登山道です。
現在の峠道は舗装道路で
この山の麓を走っています。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)の山ツツジ
この峠は年中強い風が吹き抜けるので
標高は876mほどですが峠の山頂部には高木が生えていません。
標高はしれたものでもガレ場や明るい場所を好む亜高山植物の宝庫で
アズマギク、マツムシソウ、ヤマハハコ、ベンケイソウ、ウスユキソウなど
様々な山野草が見られます。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)の山ツツジ&猪苗代湖
御霊櫃峠は日本海と太平洋の分水嶺でもあり
見晴らしの良い峠からは西に猪苗代湖、東に安積平野(郡山盆地)を望むことができます。
またこの峠は大竹しのぶ主演の映画『あゝ、野麦峠』のロケ地にもなりました。
実際の野麦峠は長野県の諏訪湖近くにありますが(乗鞍と御岳の間の峠)
御霊櫃峠から見下ろした猪苗代湖の風景が本家の野麦峠よりイメージに合ったので
ロケ地に選ばれたそうです。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク&猪苗代湖
御霊櫃峠の春の花と言えば『ヤマツツジ』の方が有名ですが
私のお気に入りはアヅマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)です。
ヤマツツジならあちこちで見られますが
アズマギクは限られた日当りの良い高原や草原でしか見られません。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)と郡山市街地
峠から東を向けば郡山の市街地(駅方面)も見えています。
福島県で一番高い高層ビル・ビックアイ(24階、133 m)が見えます。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
アズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)は中部以北の低山や
海岸の日当たりの良い乾きぎみの草地に生える日本固有の多年草で、
ハルジオンやヒメジョオンの仲間です。
東日本に多く生えることからアズマの名があり、
高さ15~30cmの花茎を伸ばし、
5月~6月頃、花径3-4cmの淡紅紫色の花を咲かせます。
福島県では阿武隈山地の草地でも見られます -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
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☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)は上記2番目写真の砂利道の登山道が
まさに分水嶺で、アズマギクはなぜか東より西側に多く自生しています。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
御霊櫃峠の西側ではあちこちに咲いていています。
場所によっては群生もしていますが
全国的にはとても貴重な山野草で、
東京、埼玉、神奈川では野生では絶滅し
山形、群馬、栃木、茨城、千葉、静岡では絶滅危惧種1類に指定されています。
元々中部以北が分布地なので多くの都県が絶滅危惧種扱いをしています。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
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☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
福島県では磐梯山中腹や阿武隈山地の草地でも見られますが
あまり数は多くなく御霊櫃峠が福島県最大級の自生地です。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
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☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
アズマギクは真正面から順光で撮るより
少し逆光気味で下から仰ぐように撮ると
藤色のハナビラに透明感が出ます。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
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☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
逆光気味に撮ると茎の産毛まで浮かび上がり
神々しい感じがします。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
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☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギクを逆光気味に撮影する場合は
午前中の方がキレイに撮れると思います。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
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☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
アズマギクと並んで直立しているのは枯れたススキの茎です。
春は日陰になるような草木は少ないので
アズマギクは太陽を独り占めでき
真夏になればススキなど草丈の高いススキなどが伸び
適度な日陰になるのでアズマギクにとっては
理想的な条件です。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
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☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
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☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
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☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
アズマギクはハルジオンやヒメジョオンの仲間なので
花そのものは良く似ています。
アズマギクは貴重な絶滅危惧種
方やハルジオンやヒメジョオンは雑草扱いの帰化植物。
植物の世界では丈夫で強靭なことは子孫繁栄の最大の武器だと思いますが
人間から見ると厄介極まりないゴロつきかも(^^;)。 -
☆里地のハルジオン(春紫苑/キク科ムカシヨモギ属)
確かに絶滅危惧種とか希少種の方が何となくありがたみがありますが
その感覚って人間の自己満足なような気もします。
丈夫なことは罪なのでしょうか・・・・(^^;)。
ハルジオン(春紫苑/キク科ムカシヨモギ属)
ヒメジョオン(姫女苑/キク科ムカシヨモギ属)
ハルジオンとヒメジョオンは良く似ていますが、ハルジオンの方が花期が早く
春~初夏に咲き、ヒメジョオンは夏~秋に咲きます。
またハルジオンは舌状花の数が多く、茎は中空になっています。
花色は白やピンクで個体差があります。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
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☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
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☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
今回は花を下から仰ぐように撮りましたが
普通はこのように上から見下ろすように撮るのではないでしょうか。
悪くは無いけれどやっぱ平凡かな。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
アズマギクを堪能したあとは御霊櫃林道を猪苗代湖方面に下るのですが
今回は台風19号による土砂崩れで未だに通行止め状態です。
仕方ないないので再び郡山市内方面に戻り
県道6号郡山湖南線を通って猪苗代湖方面に向かいます。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のタニウツギ(谷空木/スイカズラ科タニウツギ属)
御霊櫃林道沿いにはたくさんのタニウツギが咲いていたので
御霊櫃林道登り口近くの牧草地隣りに車を止め撮影しました。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のタニウツギ(谷空木/スイカズラ科タニウツギ属)
タニウツギ(谷空木/スイカズラ科タニウツギ属)は北海道と本州の日本海側に分布すると多くの資料に書かれていますが、福島県では奥羽山地の分水嶺の東側太平洋水系の山にも多く自生します。
山の中でも沢や谷など湿気のある場所に多く生えるのでタニウツギと呼ばれます。
ピンク色が基本ですが白っぽい花も稀にあります -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のタニウツギ(谷空木/スイカズラ科タニウツギ属)
御霊櫃峠周辺では赤系のウツギとしては
ベニバナツクバネウツギやタキネツクバネウツギなども自生しています。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のタニウツギ(谷空木/スイカズラ科タニウツギ属)
この季節、山々ではウツギの仲間が花盛りです。
でも名前にウツギ(空木)と付いていてもその科や属は
ユキノシタ科、アジサイ科、スイカズラ科、フジウツギ科となどと様々。
基本的には木(茎)の中が空洞やスポンジ状になっていて
花がラッパ状に咲く花を〇〇ウツギと呼ぶことが多いようです。
でもこれらに当てはまらないウツギもあるのでやっかいな名前の花たちです。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のタニウツギ(谷空木/スイカズラ科タニウツギ属)
この後は県道6号郡山湖南線に入り
三森峠(標高808m)、三森トンネル(長さ1365,0m)を抜け
郡山市湖南町中野の清水川のバイカモを見に行きます。 -
☆猪苗代湖湖南町中野集落Map(※Google earthに加筆)
バイカモが自生する清水川は湖南町中野集落の県道から一歩裏通りに入った
集落内を流れている小川に自生しています。
県道沿いの中野郵便局近くの橋脇の細い路地を川沿いに進むと
広めの駐車場があり、その先左手の小川がバイカモの自生する清水川です。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属
バイカモ(梅花藻/キンポウゲ科キンポウゲ属バイカモ亜属)は北海道~九州の清流に自生する常緑の沈水植物でたえず清らかな冷水(約15℃くらい)が流れていないと生育できないため
自生地が限られ千葉、長野、京都では絶滅し、23都道府県で絶滅危惧種に指定されています。
福島県でも自生地は限定的で
元々自生が確認されていない都府県もあるので実質的には全国的な絶滅危惧種です。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のアヤメ&
バイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
清水川の畔ではアヤメも見頃になっていました。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のコンロンソウ(崑崙草/アブラナ科タネツケバナ属)&バイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
久慈川源流でも咲いていたコンロンソウが清水川川畔でも咲いていました。
崑崙草だなんて中国的な名前ですが
日本各地の山あいのやや湿った場所に自生します。
草丈は40~50cm、菜の花を白くした感じですが葉っぱは全然似ていません。
群生すると真っ白く見えるので中国の崑崙山に積もる雪をイメ-ジして
名づけられたそうです。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
ツバキの花が川面に落ちていました。
普通なら流されてしまうのでしょうが
バイカモが受け皿になって流れていきません。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
緑の川畔川面に赤い落花ツバキがひと際鮮やかです。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のミヤコワスレ&
バイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
左岸にはミヤコワスレが咲いていました。
一昨年はそばのバイカモは見頃を迎えていましたが
今年はまだ蕾ばかりでした。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ&ミヤコワスレ (2018/7/1撮影)
一昨年の上記地点と同じポイント。
今年は訪問が1か月ほど早かったせいか
まだ蕾ばかりでした。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のノハラムラサキ(野原紫/ムラサキ科ワスレナグサ属)
清水川周辺ではノハラムサキ(野原紫/ムラサキ科ワスレナグサ属)も花盛りでした。
ノハラムラサキは欧州原産で花径は3~3.5mmと小さくガク片は深裂で鉤状の毛が密に生え寒冷地に多く帰化しています。
花と花の間に苞葉はなく、茎に花は交互に段々に咲きます。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のノハラムラサキ(野原紫/ムラサキ科ワスレナグサ属)
この仲間(ワスレナグサ属)にはエゾムラサキ、ワスレナグサ、ノハラムラサキ、
ノムラサキなどがあり微妙に違いがあります。
●エゾムラサキは日本在来種で主に北海道と中部に自生し花の径 6~9mmと大きくガク片は5深裂で、鉤状の毛がある。
●ワスレナグサは欧州原産で花径 6~9mmと大きく ガク片は5浅裂で鉤状の毛がなく、伏毛(伏せた毛)が密生する。
●ノムラサキは南欧~西アジア原産で花径 2~3mmと小さく 花と花の間に苞葉がある。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のノハラムラサキ(野原紫/ムラサキ科ワスレナグサ属)
クローズアップで見るとワスレナグサとそっくりで可愛い花ですが
猪苗代湖周辺で広範囲に帰化していて雑草扱いされています。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
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☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
バイカモは沈水植物で水中でも開花しますが
殆どの花は受粉するために水上に出て開花します。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
バイカモは沈水植物なので葉や茎や根は全て水中にあります。
新芽が伸びてきて水面から出そうになると
水面から出ないよう横に伸びてきます。
もし、水不足で茎や葉が水面から上に出ると乾燥してすぐ枯れてしまいます。
でもよほどの日照りでない限りは根は生き残っているので
水が復活すれば新芽が出てまた成長しだします。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
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☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
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☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
清水川は水深が浅いのでバイカモはあまり上に伸びることができず
ほとんどが真横に成長します。
すると藻が密になり絡み合うように水面を埋め尽くしてしまいます。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
清水川は集落や畑の中を縫うように流れていて
この辺りは川が一番細い部分です。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
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☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
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☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
バイカモは水温が年中15℃くらで安定し、清らかで
日光がよく当たる水深があまり深くない川などを好みます。
この辺りは川底が見え透明度が高いことが分かります。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のヒレハリソウ(鰭玻璃草/ムラサキ科ヒレハリソウ属)
清水川のそばではヒレハリソウ(鰭玻璃草)がたくさん咲いていました。
ヒレハリソウはヨーロッパ原産・ムラサキ科の多年草。
英名のコンフリーでも知られています。
昔、食用・薬用に栽培されたものが、その後有毒だと分かり
わざわざ栽培する人は少なくなりましたが、
あちこちの山野で野生化しています。
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☆郡山市湖南町中野 清水川のヒレハリソウ(鰭玻璃草/ムラサキ科ヒレハリソウ属)
再生力が強いので刈り取っても刈り取っても出てきます。
草丈1m程度にまで育ち、全体に荒い毛が多いです。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のヒレハリソウ(鰭玻璃草/ムラサキ科ヒレハリソウ属)
ヒレハリソウ(鰭玻璃草)は明治時代に食用・薬用・牧草として
持ち込まれ、やがて野生化したそうです。
昔は若葉を食べたそうですが、
アルカロイドを含んでいることが分かり、
場合によっては肝臓に悪影響があると言うので
可哀想に今は毒草扱いになっているようです。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のヒレハリソウ(鰭玻璃草/ムラサキ科ヒレハリソウ属)
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☆郡山市湖南町中野 清水川のヒレハリソウ(鰭玻璃草/ムラサキ科ヒレハリソウ属)
和名のヒレハリソウのヒレ(鰭)は茎にヒレがあるから、
ハリ(玻璃)とは古い時代の水晶玉や硝子玉を指すそうです。
写真の花は紫ですが白花もあるそうで、
それを硝子玉や水晶玉に見立てたみたいです。
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☆郡山市湖南町中野 清水川のクロカワゴケ
丸い土管を二つ並べた橋はまるでアーチ型の眼鏡橋のようです。
バイカモばかりに目が行きますが
おそらくこの水中植物は絶滅危惧種のクロカワゴケではないかと思います。
クロカワゴケは、カワゴケ科カワゴケ属のコケ植物。
アクアリウムではウィローモスと呼ばれる種の一つである。
シミズゴケとも呼ばれています。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
上記土管眼鏡橋の反対側です。
安普請の工法ですが素朴でいい感じ。
こちらの藻はクロカワゴケではなく花の咲いていないバイカモです。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のオドリコソウ(踊子草/シソ科オドリコソウ属)
川畔ではオドリコソウ(踊子草/シソ科オドリコソウ属)も咲いていました。
オドリコソウは,人里や草地の林縁に多い多年草ですが山地の林床などにも自生します。 花の形を扇子を持って菅笠をかぶった踊り子に見立てた命名です。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のオドリコソウ(踊子草/シソ科オドリコソウ属)
花の色は紅色~白色と様々個体差があります。
山中の日陰に自生するオドリコソウは白花が多いような気がします。
でも日向でも白花はあるので陽射しだけが白花の要因ではにようです。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のアキタブキ(秋田蕗)
川畔に巨大な蕗(フキ)として有名なアキタブキがありました。
アキタブキ(秋田蕗/キク科フキ属)はフキの変種でエゾブキ、オオブキとも呼ばれる。北海道のラワンブキ(螺湾蕗)もアキタブキの一種。
福島県に自生しているのは聞いたことが無いので
おそらくこれは植栽されたものだと思います。
この写真では大きさが分かり辛いですが、2mくらいあると思います。
和名の由来は、フキの変種で、秋田に自生したことからアキタブキ(秋田蕗)と名付けられました。日本原産で、主に本州北部(秋田県、岩手県)、北海道、千島、樺太に分布しています。葉柄が1m~から2m]、葉の直径は1.5mとなり食用とします。秋田県を中心に加工用として約1ha栽培されているそうで特に寒冷地では牧草地で大繁殖しますが畜が食べないので畜産農家からは嫌われているそうです。
江戸時代、秋田藩主の佐竹義和は江戸でこの傘の代わりにもなるフキの自慢をしたところ、他の藩主から信じてもらえなかった。
そこで、藩主の名誉のために、領民は山野を捜索して2本の巨大フキを江戸に運び、藩主の名誉を回復したという。
これにより、傘代わりにもなるこのフキの存在が国中に知られることとなったそうな。葛飾北斎の『北斎漫画』にも、フキの下で遊ぶ男たちを描かれています。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
水中で開花しているバイカモ。
水深の深い川などでは水中で開花すること多いようですが
清水川は浅いの殆どは水上で開花します。
バイカモは水中でも水上でも花を咲かせますが、
その受粉の仕組みはまだ詳しく分かっていないようです。
受粉の仕組みには、虫を媒介とする虫媒花、鳥を媒介とする鳥媒花、風を媒介とする風媒花、そして水を媒介とする水媒花があります。
研究者によってバイカモは虫媒花であるとか、
水媒花であるとか意見が分かれています。
水草の一種でマツモやセキショウモといったものは花粉を水で散布する事が知られています。
ですが、そのほとんどは別の花の雌蕊に辿りつくことなく、専ら自身に自家受粉するために利用されているようです。
バイカモは受粉しなても切れ藻や流れ藻で増殖することができるので
あまり受粉に拘らなくてもいいのかも。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
日本でバイカモは北海道から近畿地方の清流に生育しています。
近畿地方(主に兵庫県、京都府、滋賀県)が南限とされており、
この地域では種々の理由で絶滅の恐れがあることで積極的な保全活動がおこなわれています。
いくつかの生態調査によれば、水温15度付近、水深30~50cm、
平均流速毎秒0.2~0.3mの湧水清流があり、
河床には砂礫が数センチ堆積している環境がもっとも好適地となっているようです。
茎葉の成長は旺盛で茎は側枝とともに匍匐茎となり
節からは不定根が砂礫の中に食い込んで茎葉部を支える。
匍匐型は砂礫の移動堆積によって砂礫中に埋没されて
地下茎のようになる場合もある。
多年生で、春先に地下にある根、匍匐茎、側枝などから新芽が発芽し
茎葉体形成がはじまり、夏には個体群を形成するようになる。
茎葉部は切れやすく、いわゆる「切れ藻」となって下流に流れ、
砂礫や既存の茎葉体にその他に引っかかり、
発根、定着することが実際の繁殖の主な姿と推定されるが、
種子による繁殖も個体群の中では見られるようです。
(※日本植物生理学会より) -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
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☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
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☆郡山市湖南町中野 清水川のヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)
清水川の川畔ではヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)がたくさん咲いています。
ヒメフウロの多くは帰化植物ですが
実は日本にもわずかに自生しています。
日本の野性種は岐阜~四国の一部の石灰岩地に自生するそうで
なんと絶滅危惧種扱いです。
たしかに写真で見る限りそっくりですが
外来種のヒメフウロとどう違うのか気になります。
科学が進んだ現代なんですからDNAを調べれば
関係性がある程度分かると思うのですが。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)
もちろんこのヒメフウロは帰化植物だと思います。
全草に臭気があり、白毛がまばらにあります。
茎は基部で分枝して、高さ30~60cm、葉は互生し長さ3cm、
幅5センチほどで、深く3全裂し小葉はさらに羽状に深裂する。
茎の上部の葉は羽状葉状になります。
葉腋から長い花序を伸ばして、直径1.5cmほどの淡紅色の花を1~2個つけます。
萼片には開出毛と腺毛があり、
花弁には2本、濃色の筋がある。
果実はゲンノショウコに似て長さ2cmほどの嘴状とななり
熟すと弾けて種を遠くに飛ばします。
古くなった葉や、結実期に入った全草は赤く染まることが多い。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)
実は我が家の庭にもこのヒメフウロがたくさん咲いており
植えた覚えは無いのでおそらく私がこの辺りの種を
長靴の泥と一緒に我が家に持ち込んだのかも知れません。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)
帰化植物のヒメフウロも雑草並みに繁殖しますが
花が可愛いので駆除されずに生き残れる確率が高いようです。
なんだかんだ言って、人間も花も可愛いに越したことはないのかも。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモとシバザクラ
清水川に周辺は民家や畑ばかりなので
園芸植物と野生植物が混在しています。
自然ではバイカモとシバザクラの組み合わせなど考えられません(^^;)。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
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☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ(梅花藻/キンポウゲ科バイカモ亜属)
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☆郡山市湖南町舟津浜 猪苗代湖&磐梯山
清水川のバイカモを堪能した後は猪苗代の南岸道路を舟津浜から
青松ヶ浜まで走ります。
舟津浜からは水鏡に映る磐梯山が望めました。
正面の山が会津磐梯山(1817m)
猪苗代湖は天鏡湖の別名もありますが
まさにこの日は天鏡湖に相応しいベタ凪です。
猪苗代は面積103平方Kmと日本で4番目、
淡水湖としては3番目に大きな湖で
中々全面が水鏡になることはないので
この日はかなり幸運でした。 -
☆郡山市湖南町舟津浜 猪苗代湖&飯豊連峰
残雪の飯豊連峰をズームアップ。
飯豊連峰は福島・新潟・山形にまたがり
最高峰は、大日岳で標高2,128m 、飯豊本山は2105m。
元々は福島県が大半を占めていましたが
明治の廃藩置県で新潟に編入されることになり
古くから信仰の山で飯豊山神社は福島との結びつきが深かったので
反対の声が大きくなりました。
その声に押され喜多方市から飯豊山本山の神社まで参道部分だけは
盲腸のように福島県管轄となりました。 -
☆郡山市湖南町 猪苗代湖 鬼沼
猪苗代湖はほぼ楕円形であまり複雑な湖岸線ではありませんが
1ヶ所だけ沼のような入り江があります。
その入り江を鬼沼と呼びます。
その鬼沼には鬼沼伝説があります。
弘法大師がこの地を通りかかったところ、付近の村々では大蛇などの魔物がはびこり、疫病が流行していた。
そこで弘法大師はこれらの魔物退治のため、鬼沼の入り口に一晩で橋をつくろうとした。しかし、夜通し工事をして、あともう一息で完成という時、天邪鬼が鶏の声を真似て「コケコッコー」と鳴いたため、弘法大師は夜明けと勘違いし工事をやめてしまい砂嘴の橋が完成しなかったという伝説があります。
その後、未完成の砂の橋(砂嘴)は「弘法橋」と呼ばれるようになったそうです -
☆郡山市湖南町 猪苗代湖 鬼沼
釣り船が見えます。
今頃は何が釣れるのかな・・・・
桜咲く春はアカハラ釣りが有名です。
アカハラとはウグイのことでハヤとも呼ばれます。
春の産卵期に赤い結婚色になるので当地ではアカハラと呼んでいます。
雄も雌も赤味ががかったオレンジ色になりますが
雌の方が発色は薄いです。
子供の頃は父とよくこのアカハラ釣りに来たものです。 -
☆郡山市湖南町 猪苗代湖 鬼沼
猪苗代湖は年中水位は安定していますが
それでも渇水の年などは水深の浅い鬼沼は1/3くらいになり
両脇の陸地とつながり砂嘴になります。 -
☆猪苗代湖 鬼沼~青松浜 クルマバソウ(車葉草/アカネ科クルマバソウ属)
猪苗代湖の鬼沼~青松浜間の県道は猪苗代の縁をなぞるように走り
遮るものがなく素晴らしい見晴らしです。
その分、常に北からの風が吹きつけるので猪苗代湖の他の場所より冷涼で
多様な寒冷地植物が自生しています。 -
☆猪苗代湖 鬼沼~青松浜 クルマバソウ(車葉草/アカネ科クルマバソウ属)
クルマバソウ(車葉草/アカネ科クルマバソウ属)も咲いていました。
私の地元よりずい分遅い見頃です。
草丈は20~25cmほど、葉っぱが車輪状なので見たまんま車葉草と呼ばれます。
全国に分布しますが北海道以外は高地のやや湿った林内に群生します。 -
☆猪苗代湖 鬼沼~青松浜 クルマバソウ(車葉草/アカネ科クルマバソウ属)
-
☆猪苗代湖 鬼沼~青松浜 クルマバソウ(車葉草/アカネ科クルマバソウ属)&
ハルザキヤマカラシ
黄色い花はハルザキヤマガラシ(春咲山芥子/アブラナ科ヤマガラシ属)
ハルザキヤマガラシは欧州原産の帰化植物で外来生物法にもとづいて要注意外来生物に指定されているほか、日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100に選定されています。
できるだけ早々に駆除すべき帰化植物です(ーー;)。 -
☆猪苗代湖 鬼沼~青松浜 ミヤマハタザオ(深山旗竿/アブラナ科ハタザオ属)
ミヤマハタザオ(深山旗竿/アブラナ科ハタザオ属)は北海道~中部地方にかけて分布し、山地から高山にかけての砂礫地や岩場に自生し冷涼な気候を好みます。
花は白い十字型の4弁花なので似ていますが、花径はわずか5mmほど
草丈はヒョロヒョロとたくさん枝分かれし、倒れながら30cmくらいあります。 -
☆猪苗代湖 鬼沼~青松浜 クルマバソウ(車葉草/アカネ科クルマバソウ属)
ベニバナツクバネウツギも咲いていました。
ツクバネウツギの変種で、主に関東地方、中部地方の高地(標高1000~2000m)に自生するとありますが福島県にも自生します。
猪苗代湖畔では稀に黄色いタイプも見られます。
花は濃赤色~淡紅色で、下唇の内側に橙色の網状斑があります。
ベニバナツクバネウツギも咲いていました。
ツクバネウツギの変種で、主に関東地方、中部地方の高地(標高1000~2000m)に自生するとありますが福島県にも自生します。
猪苗代湖畔では稀に黄色いタイプも見られます。
花は濃赤色~淡紅色で、下唇の内側に橙色の網状斑があります。
ベニバナツクバネウツギも咲いていました。
ツクバネウツギの変種で、主に関東地方、中部地方の高地(標高1000~2000m)に自生するとありますが福島県にも自生します。
猪苗代湖畔では稀に黄色いタイプも見られます。
花は濃赤色~淡紅色で、下唇の内側に橙色の網状斑があります。 -
☆猪苗代湖 鬼沼~青松浜 アイヅシモツケ(会津下野/バラ科シモツケ属)
アイヅシモツケ(会津下野/バラ科シモツケ属)も花盛りでした。
北海道、本州の中部地方以北に分布し、山地の日当たりのよい崖地や岩場、林縁に自生します。
名前の由来は、福島県の会津地方で発見されたことによる。 -
☆猪苗代湖 鬼沼~青松浜 アイヅシモツケ(会津下野/バラ科シモツケ属)
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☆猪苗代湖 鬼沼~青松浜 アイヅシモツケ(会津下野/バラ科シモツケ属)
園芸植物のコデマリ(小手鞠/バラ科シモツケ属)と良く似ていますが
コデマリは中国(中南部)原産でシベの長さはアイヅシモツケの半分くらいです。 -
☆猪苗代湖 鬼沼~青松浜 アイヅシモツケ(会津下野/バラ科シモツケ属)
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☆猪苗代湖 青松浜
青松浜にやってきました。
「青松ヶ浜」は会津と二本松の藩領堺の起点となる立石があるところから、昔は立石浜と呼ばれていたそうで、対岸長浜に御用邸天鏡閣が誕生した明治41年(1908年)湖上遊覧の皇太子(後の大正天皇)が福良浜に向われた際、布引山を背景とした立石浜を見てその絶景に感嘆し「青松ヶ浜」と命名されたということです。 -
☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
青松浜から車で15分ほど。
この群生地(馬入新田)はサワオグルマより早春に咲くミズバショウ(水芭蕉)の群生地として有名ですが、サワオグルマも一面に咲き誇る素晴らしさはあまり知られていません。
実際、この日も撮影中に私以外誰も訪れませんでした。
以前は地元で細々と保護していた湿地ですが
今は郡山市が遊歩道や駐車場、簡易トイレなどを整備し
だれでも簡単にミズバショウやサワオグルマを見ることができます。
この湿地をまたぐ唯一の木橋は老朽化のため通行止めになっていました。 -
☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のミズバショウ (2020/5/5撮影)
約1か月前まではミズバショウ(水芭蕉/サトイモ科ミズバショウ属)が咲いていました。
花は終盤だったので葉っぱばかりですが湿地一面が水芭蕉に覆われています。
この時サワオグルマはようやく蕾を付け始めたばかりでした。 -
☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
予想通りサワオグルマは見頃を迎えていました。
いくら自生地が分かっていても
毎年微妙に違う開花時期や見頃どきを予想するのはけっこう難しいです。
私の場合、一応簡単な花日記をつけているので、ここ15年くらいの
開花状況は把握していますが、それでも予想はけして簡単ではありません。
完璧に外すことは無いにしても中々ドンピシャの見頃とはいきません(^^;)。 -
☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
-
☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
サワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)は本州~九州に分布し
日当たりのよい山野の湿地や休耕田、田の畦などに群生します
草丈は50~90cmほど、茎頂にキク状の黄色い花を多数咲かせます。
乾燥ぎみの土手や草地に自生し、見た目がそっくりなオカオグルマ(丘小車)に対し
湿地や沢などのジメ地に咲くのでサワオグルマと呼ばれます。 -
☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
-
☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
&ウスバシロチョウ。
サワオグルマにはよくウスバシロチョウが飛来します。
ウスバシロチョウ(薄羽白蝶)はアゲハチョウ科・ウスバアゲハ亜科に属するチョウ。名前にシロチョウとあるが、シロチョウ科ではありません。
北日本でよく見られる北方系の蝶です。 -
☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
&ウスバシロチョウ。
翅は透明感ある白ですが背景の色を投影するので
サワオグルマのそばでは黄色い翅に見えます。 -
☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
&ウスバシロチョウ。
でも背景が黄色じゃなくてもやはり黄色い翅に見えています。
おそらくこれは投影ではなく反射によって黄色く見えているのでは
ないかと思います。 -
☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
&ウスバシロチョウ。 -
☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
&ウスバシロチョウ。
この他にもジャコウアゲハなども飛来してしましたが
あまり良く撮れていなかったので没にしました(^^;)。 -
☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
&ウスバシロチョウ。 -
☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
&ウスバシロチョウ。 -
☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
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☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
サワオグルマは中通りでも少しは見られますが
これほどの群生はたぶん無いと思います。
裏磐梯の湖沼沿いや清流沿いにも自生しますが
やはりこれほどの群生ではありません。 -
☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
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☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
-
☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
サワオグルマと似た名前の山野草にオグルマ(小車)がありますが
サワオグルマやオカオグルマはキオン属で
オグルマやホソバオグルマ、カセンソウなどはオグルマ属。
同じキク科なので花そのものはよく似ていますが
素人には明確な分類基準がよう分かりません(^_^;)。 -
☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
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☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
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☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
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☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
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☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
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☆猪苗代湖 湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
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☆猪苗代湖 湖南町馬入新田 新緑の桂の木
桂の木の葉はハート型で樹形もキレイなので
シンボルツリーとして庭木にもよく利用されますが
元々もは水辺を好む木で
大きいものは幹回りが3m高さが20mもの大木になります。
ほんのり赤みががった若葉が2枚と
ハート型に成長した青葉がとても可愛らしいです。
タイトルの◆猪苗代湖・初夏の湖南・野の花巡礼◆の猪苗代湖のくくりとしては
これでお仕舞ですが、帰りがけに中通りでは数少ないサワオグルマが咲く
我が旅行記で定番中の定番である『涌井の清水』にも立ち寄りました。 -
☆涌井の清水へのルートマップ。
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.2871358,140.113621,10104m/data=!3m1!1e3
今回は猪苗代湖から国道294号で勢至堂峠(トンネル)を抜け
涌井の清水に立ち寄りました。
福島県天栄村の涌井の清水へは国道294号線が羽鳥湖方面と猪苗代湖方面に分岐する八十内集落の少し手前の京谷原集落を目指します。
京谷原集落に入ると防火用水のある分岐路に涌井の清水への看板があるので、それに従い500mくらい進むとダートの無料駐車場(約15台分)あがり、その右奥手が涌井の清水です。 -
☆サワオグルマ咲く青葉若葉の涌井の清水
涌井の清水は早春のリュウキンカや水芭蕉が終わると
青葉若葉が美しい季節になります。
花はあまり咲いていませんが水鏡に緑が映え
私的には1年で一番美しい旬間だと思います。 -
☆サワオグルマ咲く青葉若葉の涌井の清水
(案内板より)
涌井の清水は、湧水量毎分2,200L、面積約500㎡と言われ、
水底から途切れることなく砂が浮き上がる様子は神秘的で、
日照りで降雨の少ない気候でも水量に変わりなく、魚も生息し、
昔から魚を獲ったり、池をかき回すと洪水となって襲ってくると言い伝えられ、
人々から恐れられていました。 -
☆サワオグルマ咲く青葉若葉の涌井の清水
(案内板より)
また、その昔、成務天皇のころ(4世紀半ば?)、この沼に住む大蛇が水を湯の如く熱し人々に害を与えるので、
この池を治めた石背国造初代の建美依米命がこれを憂え、
沸湯御前神社を祀り、人々の平和を願ったといわれています。
江戸時代には、この沼が雨乞いの霊地として領主の白河藩主の耳にも入り、
慶安元年(1648年)の大早魃のときに藩主榊原忠次の命により、
また、宝永元年(1704年)の旱魃には
藩主松平基知らが領民を救済するために、大祈祷を行わせた記録があります。 -
☆サワオグルマ咲く青葉若葉の涌井の清水
サワオグルマは沼状の清水の手前側と
奥の沸湯御前神社の手前に少し咲いています。
大きな葉っぱは水芭蕉の葉です。 -
☆サワオグルマ咲く青葉若葉の涌井の清水
数からしたら馬入新田のサワオグルマの群生に圧倒的に敵いません。
数が多ければ確かに圧巻ですが
数が少なくともこの涌井の清水のようにロケーションが良ければ
花の存在感が増してより輝いて見えます。 -
☆サワオグルマ咲く青葉若葉の涌井の清水
特にこの時期は新緑が青葉若葉に変わり
その緑が漆黒の水鏡に映り込みとても神秘的です。
そんな神秘的な景色を背景に咲いているのですから
美しくないわけがありません。 -
☆サワオグルマ咲く青葉若葉の涌井の清水
-
☆サワオグルマ咲く青葉若葉の涌井の清水
木々の緑も美しいですが
沼畔の様々なシダも風情があって素敵です。 -
☆サワオグルマ咲く青葉若葉の涌井の清水
このシダは切り株の水没樹が小島のようになっていて
その上に生えています。
沼状の清水にはこのような水没樹がいくつかあって
景色に変化を与えてくれています。 -
☆サワオグルマ咲く青葉若葉の涌井の清水
-
☆サワオグルマ咲く青葉若葉の涌井の清水
同じ水没樹のシダを撮っていますが
見る角度や場所によって豊かな表情を持っています。 -
-
☆サワオグルマ咲く青葉若葉の涌井の清水
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☆サワオグルマ咲く青葉若葉の涌井の清水
波一つない凪の清水にこだまするのは
野鳥のさえずりだけ。
こんな美しく静かな空間をいつも独り占めです。 -
☆サワオグルマ咲く青葉若葉の涌井の清水
ここに来ると世に中のコロナ騒動など嘘のように
ただ静寂があるだけ。 -
☆サワオグルマ咲く青葉若葉の涌井の清水
-
☆サワオグルマ咲く青葉若葉の涌井の清水
-
☆サワオグルマ咲く青葉若葉の涌井の清水
これで◆猪苗代湖・初夏の湖南・野の花巡礼はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして『いいね』もありがとうございます。
新型コロナウィルス感染症、
収束に向かいつつあるのは事実だと思いますが
東京の感染者が中々一桁やゼロになりませんね。
やっぱり夜の街がカギでしょうか。
生きる為に営業再開は仕方ないけれど
都や店側は積極的PCR検査で安全安心を提示して欲しなと思います。
ではまた。 j-ryu
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この旅行記へのコメント (2)
-
- クッシーさん 2020/06/20 18:10:31
- 思わず深呼吸!
- j-ryuさん、こんにちは。
マイナスイオンたっぷりの滝に、可憐な山野草の数々
今回も堪能させていただきました。
せせらぎや鳥のさえずりをBGMにして、ずっと画像をモニターに
流していたいくらい!
自然の美しさを、これまた美しく表現されたお写真に癒されました。
特にバイカモと落下ツバキ、実際に見てみたいです。
今回いらした御霊櫃峠は鎌倉権五郎景政に所縁があるのですね。
私は鎌倉に住んでいるのですが、うちの近くに権五郎を祀った御霊神社があり
とても親近感がわきました。
神奈川県民はやっと昨日から他県への移動自粛が解除されました。
少しずつではありますが、またカメラを持って遠出を始めたいと思います。
クッシー
- j-ryuさん からの返信 2020/06/21 08:43:48
- Re: 思わず深呼吸!
- クッシーさん 、おはようございます。
いつもご来訪&コメント&いいね、ありがとうございます。
>せせらぎや鳥のさえずりをBGMにして、ずっと画像をモニターに
流していたいくらい!
自然の美しさを、これまた美しく表現されたお写真に癒されました。
≫Yahoo Blogをやっていた頃はその時の記事に合ったBGMを
貼り付けていたのですが、4travelはそれが出来ないのが残念です。
>特にバイカモと落下ツバキ、実際に見てみたいです。
≫清水川には毎年のように訪れていますが
水面に浮かぶ落花ツバキの写真は初めてかも。
やはり自然は同じように見えても決して同じでない一期一会の景色なので、
来年も出会える景色か分かりません。
でもその一期一会が楽しみなんですよね。
>私は鎌倉に住んでいるのですが、うちの近くに権五郎を祀った御霊神社があり
とても親近感がわきました。
≫そうでしたか。それは奇遇ですね。
鎌倉と言えば当地には『鏡沼伝説』があり
鎌倉時代。都の若武者・和田平太胤長(たねなが)は、時の執権・北条時政の悪政を改めんと討伐を企てました。
しかし、策謀は事前に発覚し、胤長は遠く奥州岩瀬の地へ流されてしまいました。
鎌倉に残された胤長の妻・天留(てる)は、夫への慕情耐えがたく、夫の跡を追ってひとり奥州へ。
幾日も歩き続け、ようやく当地へとたどりついた天留を待っていたのは、夫の非業の死でした。
悲嘆に打ちのめされた天留は、もはや生きる望みはないと、沼に身を投げたのです。
この時、彼女が胸に抱いていた鏡は、今でも水底から哀しげな輝きを放ち続けているといわれています。
その悲しい伝説を伝え聞いた松尾芭蕉はこの地を訪れましたが
『今日は曇りてもの影うつらず』と『奥の細道』に書き残しています。
>神奈川県民はやっと昨日から他県への移動自粛が解除されました。
少しずつではありますが、またカメラを持って遠出を始めたいと思います。
≫自粛ご苦労様でした。
私は田舎住まいなので不幸中にも4トラネタには困りませんでしたが
これで都市部の人に遠慮することなくお出かけできます(^^ゞ。
クッシーさんもこれからは溜めに溜めたエネルギーを
思う存分発揮してくださいませ。
j-ryu
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