若桜鉄道に乗る旅

2020/06/13 - 2020/06/13

仕事がひと段落しましたし、緊急事態宣言が解除された事から旅に出る事にしました。
行き先は、以前から行きたかった若桜鉄道です。

JR線 上野→品川 200円
京浜急行線 品川→羽田空港 300円

日本航空103便 11850円
羽田空港（7時20分）→伊丹空港（8時25分）

特急「スーパーはくと3号」 乗車券＋指定席特急券6880円
大阪（9時25分）→郡家（11時48分）

若桜鉄道 1日乗車券 760円

乗車券 郡家→東京都区内 11600円
智頭急行自由席特急券 430円
新幹線自由席特急券 相生→東京 5390円

エリア 八頭・若桜・智頭(鳥取)

まずは旅行に出かける前日の出来事です。
2020年6月12日、京成線の青砥駅構内で脱線事故がありました。職場でニュースを見て「脱線した列車の隣を走る本線系統（上野線じゃないですからね！）は普通に走ってるのかい！」って思っていたら、21時頃から復旧作業に入る為、千住大橋～市川真間駅間で運休するとの情報が入ってきました。慌てて仕事を切り上げて帰宅しました。
最終の2本前でした。危なかったです。

明日は始発で出かけるので、きちんと動いて欲しいですが。。。ただ、オフィスで机に向かって仕事をしてるとは言え私も鉄道員です。こういう時、作業が思うように進まず難航するのはなんとなく想像がつきます。

翌朝、やはり始発から運転を見合わせてます。
まぁ、なんとなくダメだろうなぁとは思ってました。

なので、プランＢに進みます。

プランＢって事で家から歩いて常磐緩行線の亀有駅にやってきました。
私は京成線の京成上野駅まで定期券を持っているので振り替え輸送で乗っちゃいます。

亀有駅 駅

品川駅にやってきました。羽田空港へ行くにははモノレール派でしたが、2019年10月に行われた空港線加算運賃の引き下げにより京急経由の方が安くなったので、最近は京急で向かいます。
前述の事故の影響で京急線内に閉じ込められている京成車のエアポート急行運用に乗り羽田空港へ向かいます。

品川駅 駅

羽田空港に到着しました。
スマホにダウンロードしてあるQRコードで保安検査場を通過します。

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

まだ多くの便が欠航になっています。

「早朝はパンがあるから朝ごはんにしよう」って思ってカードラウンジにやってきたら、お休み中でした。

ゲートにやってきました。シップは777-200でレジはJA773Jです。「みんなのJAL2020ジェット」です。

搭乗するのは大阪・伊丹行きのJAL103便です。

ポートサイド側の後方窓際に着席しました。

D滑走路の05から離陸します。

上空に行けば青い空が見れるかと思いましたが、今日はダメでした。

「今日もJALキゥイジュース飲もう♪」って思っていたら、本日はパック緑茶の一択なんだそうです。

高度を下げて地上の景色が見えてきました。後から調べたら奈良県香芝付近のようです。

伊丹空港に到着しました。なんか大阪も天気悪いです。

大阪国際空港 (伊丹空港) 空港

伊丹空港からバスで大阪駅へ向かいます。
梅田貨物線の地下化と新駅を設置する大阪駅北地区付近地下化事業が進められています。

なんとかギリギリ間に合いました。
これから乗るのは特急「スーパーはくと3号」です。

大阪駅 駅

「スーパーはくと」に用いられる智頭急行のHOT7000系は、智頭急行の中期経営計画において2024年頃に車両更新が予定されています。
まだ新しい車両だと思ってましたが、2024年には開業から30年になるんですね。

大阪駅を発車しました。
大阪環状線の外回りから関空・紀州路快速がやってきてます。

塚本駅通過後、内側線を走る列車を追い越します。
内側線と外側線の間に北方貨物線の線路が割り込んできました。
2002年11月、人身事故発生後に救助活動中の救急隊員が特急「スーパーはくと11号」に触車して死亡する事故が起きたのは、この先です。

朝ごはんを食べるタイミングを失していたので、ここで朝ごはんにします。
さきほど大阪駅のスーパーで買ってきた弁当です。

夏の京野菜天も買ってきました。
なんだかよくわからない味でした...

大阪駅で購入した「スーパーはくと」の乗車券と特急券です。

座席です。

足元にコンセントがあるのはいいんですが、割と邪魔な位置にあるんですよね。。

三ノ宮駅を発車します。

三ノ宮駅 (JR) 駅

兵庫駅を通過時、和田岬線のスカイブルーの103系が見えたので撮影しようとしたら失敗しちゃいました。

兵庫駅を通過後、それまで方向別複々線だったのが路線別複々線になりました。須磨駅で普通列車を追い越します。

海が見えてきましたが、今日はどんよりしています。

垂水駅の手前で電車線を走る快速列車を追い越します。

明石海峡大橋です。天気が悪くていまいちです。

山陽電車を横目に見ながら明石駅に停車中です。

網干総合車両所明石支所です。

加古川駅を通過後、加古川を渡ります。

姫路貨物駅です。

網干駅を通過します。

網干総合車両所が見えてきました。

相生駅を通過後、赤穂線が分かれていきました。

増水している千種川を渡って上郡駅に到着します。

上郡駅でJR西日本から智頭急行の乗務員に交代しました。

上郡駅 駅

上郡駅を出発して山陽本線から離れていきます。

千種川に沿って北上していきます。
智頭急行線って特急列車が走る路線にしては線形が悪いんですね。もっとガンガン走れるのかと思ってました。
だから振り子式なんでしょうけど。

第１千種川橋梁で千種川と国道373号線を渡ります。

佐用駅に到着しました。
ここで姫新線の列車に接続と、

佐用駅 駅

岡山行きの特急「スーパーいなば4号」と交換します。

いくつかのトンネルを抜けた後、大原駅に停車中します。
だんだん雨が強くなってきました。

あわくら温泉駅を通過後、岡山県と鳥取県の県境に位置する志戸坂トンネルへと入っていきます。

まもなく智頭駅に到着します。左側から因美線が近づいてきました。
因美線と言えば急行「砂丘」をイメージします。かつて行われていたタブレットの走行授受を見て見たかったです。

智頭急行線の終点、智頭駅に到着しました。
車掌は交代せず、運転士のみ交代したようです。車掌は智頭急行の車掌が終点の倉吉駅まで乗り通すようです。

外は土砂降りです。

用瀬駅で上り列車と交換します。
鳥取発、上郡行きの633Dです。

用瀬駅 駅

因美線に並行する千代川も濁流と化してます。

まもなく郡家駅に到着します。
因美線をゆっくり走ります。この時は「次は因美線の高速化だよなぁ」って思っていましたが、2003年に高速化事業が行われていたんですね。

大粒の雨が降る郡家駅に到着しました。

郡家駅 駅

郡家駅構内にある観光案内所で若桜鉄道の1日フリー乗車券を購入しました。760円です。

観光列車「八頭」のWT3001に乗車します。

車内はドーンデザインですね。

郡家駅を発車します。

すぐに八頭高校前駅に到着します。
郡家駅からここまでの運賃は100円で日本で1番安い区間です。

第一八東川橋梁で八東川を渡ります。こちらも濁流です。

因幡船岡駅に到着です。

次の隼駅には北陸鉄道からやってきたED30が保存されています。

本当は降りてじっくり観察したいですが、雨が降っているのと、次の列車まで間隔があるので降りれません。。

ED30の後ろにはJR四国からやってきたオロ12-6が居ます。

隼駅に到着です。

隼駅の駅舎です。

水田の中を走っていきます。

仕事に追われていて疲れ果ててましたが、窓から見る景色に心洗われます。
また頑張ろうって気持ちにさせてくれます。

安部駅に到着しました。

待合室には割とリアルな人形が居てビビりました。

2020年3月のダイヤ改正で交換設備を新設した八東駅に到着します。

八東駅には有蓋緩急車のワフが居ます。なかなかマニアックなのを見つけてきましたね。

第二八東川橋梁で再度八東川を渡ります。

「わがまち乗って残そう若桜鉄道」と書かれた徳丸駅に到着です。
正にその通りだと思います。鉄道は乗らないと廃線になってしまいます。それに若桜鉄道は上下分離式なので多額の税金で支えられてます。

丹比駅に到着しました。

丹比駅の駅舎です。

終点の若桜駅に到着しました。若桜鉄道完乗です。
若桜鉄道線19.2km乗車して、私鉄は97.454%乗りました。

車庫には無車籍のDD16-7とC12-167が居ます。
自動車の車検証に相当する物が無いので、基本的に本線には出れません。
蒸気機関車を維持するのはハードルが高いので若桜鉄道には厳しいと思いますが、DD16の方は使い道を探してあげて欲しいです。

若桜駅の駅舎です。

若桜駅 駅

駅舎の片隅には閉塞機があります。使ってないんでしょうけど。

ちょうどお昼時ですので若桜駅前にぎわいプラザでランチにします。

ランチはジビエハンバーグにしました。
地元産のご飯が美味しかったです。

帰りの列車まで時間があるので、駅前のスーパーでお土産を買い物をして、待合室でビールを飲んじゃいます。真昼間から酒を飲んでるダメな大人まっしぐらです。

帰りの列車が到着しました。2両編成なので車掌乗務です。

郡家から因美線に入って鳥取まで直通する列車です。ピカピカの車体には私が写ってます。

車庫に留置されている車両を見ながら若桜駅を後にします。

写真のスロフ12-3は比較的まともですが、他の12系客車はボロボロになってきています。

走らせられる場所と余裕が無いのなら、無車籍のまま車庫を占有している機関車や12系客車を手放すのも手だと思います。
若桜鉄道は路線長が長くない上に、共同使用駅の郡家駅では管理するJR西日本に委託（お金を払って）して機回しをしてもらう必要があります。こんな事をしてたら手間とお金ばっかりかかって、すぐに持て余してしまいます。若桜鉄道としても、それが分かってるから車籍を復活させて走らせないんだと思います。
お金に余裕があるなら金持ちの道楽でも何でもいいと思いますが、既に第三セクター化された時に受け取った転換交付金も使い果たしているので、そんな余裕は無いはずです。

最近、SL大樹用に蒸気機関車やディーゼル機関車を増やしている東武鉄道さん、どうですかね？

智頭急行HOT3500に乗車し智頭へ向かいます。
待ってれば「スーパーいなば」が来るのですが、なんで智頭まで普通列車で行くかと言うと、たかだか20kmくらいの郡家～智頭間にＡ特急料金の760円は払いたくないからです。

郡家駅を発車します。

若桜鉄道線と別れ、河原駅に到着しました。

国英駅です。

鷹狩駅を発車します。

こうして普通列車に乗るのも楽しいです。

用瀬駅に少し停車して上り列車と交換します。
因美線の起点は鳥取なんですね。

因幡社駅を発車します。

終点の智頭駅に到着しました。

JR西日本の智頭駅です。こちらで上郡までの「スーパーいなば」の特急券を買おうとしたら、智頭急行線内だけの特急券は売ってないそうです。

こちらが智頭急行の駅舎です。隣には事務所もある立派な駅舎ですね。

智頭急行の駅で特急券（430円）を購入しました。

5分ほど遅れて特急「スーパーいなば8号」が到着しました。

濁流の千代川を見ながらトンネルで鳥取自動車道の下をくぐります。

遅れているので振り子を使って豪快に走るのかと思いましたが、常に力行と制動を繰り返していて乗り心地が悪いです。

大原駅に到着します。
ここは智頭急行の大原車庫があります。

大原駅では特急「スーパーはくと9号」と交換します。

佐用駅です。特に交換列車も無くすぐに発車します。

上郡駅に到着しました。東へ向かう私はここで降ります。
私が降りた時点で下り出発信号機が進行現示になっていて、乗務員は急いで交代をして岡山に向けて出発していきました。

上郡駅から山陽本線の上り列車に乗ります。やってきたのは115形です。そういえば国鉄型電車に乗るのは久しぶりです。

せっかくなのでどこかに一泊しようか悩んだりもしたんですが、相生駅から新幹線に乗って東京へと帰ります。明日に向けて雨が強くなるそうで身動きが取れなくなると困りますし、それに泊まるとお金かかりますし。
在来線から乗り換えの時に駅構内にあるコンビニなんかで買い物してから新幹線に乗ろうと思っていましたが、お店がなくてそのままホームまでやってきちゃいました。

乗車するのはJR西日本博多総合車両所所属のK-1編成です。

右は相生駅で購入した新幹線自由席特急券です。
三角表を見たら姫路から乗っても料金が変わらなかったので、それならと相生から乗ってみました。

車内は見事にガラガラです。

着席しました。
下りホームには「ひかり515号」が到着しています。

ランチを食べた若桜駅前のにぎわいプラザで買ってきた「やきどり」を食べます。

焼き鳥と言うので串に刺さってるのかと思ってたら、もも肉が一本ドンでした。この方が好きです。
なかなか美味しかったです。

西明石駅に到着しました。下りホームには「ひかり517号」が停車しています。
だんだん雨が強くなってきました。

新神戸駅に到着です。外は強く雨が降っています。

新大阪駅を発車します。
ここで「のぞみ」に乗り換えようかとも思ったのですが、20分後の「のぞみ」に乗り換えても大して早く着く訳でもなく、このまま「ひかり」を乗り通します。「のぞみ」は臨時が無いと、20分以上も間隔が開くんですね。

京都駅で少し停車時間があるのでホームにある売店で弁当を買ってきました。
臨時の「のぞみ」を待避するダイヤなんだと思います。

買ってきたのは幕内御膳って言う弁当です。
いろんなおかずが入っていて酒のつまみに良かったです。

少し寝てしまい、起きたら静岡駅に到着するところでした。
ここで後続列車を2本待避しました。一本は「のぞみ50号」ですが、もう一本はおそらく回送列車でした。

新横浜駅に到着しました。

品川駅に到着しました。
下りホームには「ひかり667号」名古屋行きが到着しました。

東京駅に帰ってきました。

東京駅 駅

翌朝、我が家の朝食は若桜駅前のスーパーで買ってきたハタハタです。